奥様もレズ
見沢栄美奈(みさわ・えみな)は、焦っていた。三十になって、子供もいないのに夫はアメリカに単身赴任したからだ。
2DKの五階建てのマンションには、色々な奥様がいるが、栄美奈と親しい同年齢の夫人はマンションの廊下で、
「見沢さん、ご主人はアメリカに行かれたんですってね。」
と話しかけてきた。見るからに豊満なその婦人は、162センチで90センチの胸と尻。目はパッチリとした、それでも人妻とすぐ分かる顔。
「ええ、三ヶ月になりますのよ、おほほ。」
と栄美奈は上品ぶって答える。栄美奈も159センチ、88センチの胸と92センチのヒップを持っている。
栄美奈の髪は肩まで伸びている。
「三ヶ月ねー、うちは出張でも二日くらいかしら。三日もいないと、大変に思いますの。わたし、三十一だけど、栄美奈さんは三十歳でしたわよね。」
「え、ええ。そうですけど。何か?」
「ふっふっふ。大きな声では言えないけど、やっぱり、夜の生活があるわよね。」
「は、はあ。」
その夫人の名は、島北桃代(しまきた・ももよ)という。
「それで三月もなしでは、辛くないの?」
と明け透けに桃代は聞いてくる。
「それはもう、我慢すれば・・・。」
「それは二十世紀の日本人女性の生き方よ。それに不倫という言葉も該当しない遊びもあるんだから。」
と桃代は話すと、巨乳を揺すって笑顔になる。
「遊び・・・ですか。」
と栄美奈は興味深く尋ねた。
マンションの廊下は広いとはいえ、いつ人が通るか、わからない。桃代は、
「こんなとこじゃ、話せないからウチに上がってよ。それから、話すわ。」
と数歩歩いて自室の玄関前にスーパーのビニール袋を持って、立つ。栄美奈は同じく歩くと、
「それでは、お邪魔します。」
と同意したのだった。
桃代は六畳の居間の方に栄美奈を通してくれた。
こげ茶色のソファに茶色いテーブル。部屋の壁際にあるのは大きなディスプレイ。横幅が六十センチはある。栄美奈は、それを見て、
「大型テレビですか。」
「パソコンのディスプレイよ。うちは、テレビないの。主人はインターネット関係の会社に勤めているから。」
「あ、うちもないですわ。集金に勝手に来るのを完全に追い返すためにも。」
「テレビにもしまだ拘る人がいたら、パソコンのディスプレイが小さいのが問題よ。インターネットをしてない人ならテレビ見ないと、しょうがないけど。」
栄美奈の大きな目は、そのディスプレイをボンヤリと見ていた。
桃代はDVDをパソコンに入れた。パソコンの大きなディスプレイにDVDが再生され始めた。
レズ一直線
HHC制作
と二人の眼にタイトルが映った。
女子高に通う主人公、秋庭柔子(あきにわ・やわらこ)は、もう十八歳となった。乳房も膨らんだが、女子高の柔道部は女子だけだ。
日本一、いや、世界一の女子柔道家を目指す彼女は、高校の部活動だけでは物足りない。
福岡市中央区に古くからある道場、柔心館に部活動が終わった後、稽古に通う。
そこは男子がほとんどの荒いところ。館長の車沢矢八は講道館柔道八段にして、追放の身となっている。
それというのも、彼が考案した新しい柔道の技は講道館では認めなかったのだが、五十歳にもなって、東京の新橋の居酒屋の前で五人の若い反社会的な組織のいかつい兄ちゃん達に逆に自分でぶつかって、因縁をつけた。
「おい、どこ見て歩いとるんだ?」
「なにおー、おっさん。あんたが、ぶつかったんだろ。謝れよ。」
「うるさいっ。若造。」
「なんだと、じじい。」
黒のサングラスをかけた体格のいい男が、車沢矢八の胸倉をつかんで、持ち上げた。その瞬間、若者は、
「いたーっ。」
と悲鳴を上げて投げ飛ばされていた。残りの四人は、いっせいに車沢矢八に殴りかかっていったが、全員、空中を舞い、地面に叩きつけられた。
五人とも、股間に手を当てて、気絶している。車沢は、
「見たか。秘儀、ちんこ落としだ。」
と声を掛けると、その場を悠然と立ち去った。
五人のチンコは半分、引き裂かれていたという。五人とも外科手術で陰茎を縫い合わせたらしい。車沢矢八の「ちんこ落とし」とは、相手の陰茎を握り、体勢を崩して投げる投げ技だ。
講道館始まって以来、いや、柔術の時代にもなかった投げ技なのだが、当然のように認められなかった。それで、車沢矢八は自分の技を使うために、新橋で兄ちゃん達に因縁をつけて投げ飛ばしたのだ。
その破壊力はすさまじく、反社会的な組織の兄ちゃんたちが警察に訴えたが取り合ってもらえずに、柔道の投げ技だったと講道館に出向くと、車沢矢八の「ちんこ落とし」と分かったために、車沢を破門にしたのであった。
その時、車沢矢八は故郷の福岡市に飛行機で帰るという早業を見せていた。
秋庭柔子は皆帰った夜の九時ごろの道場で、師匠の車沢に、
「秋庭は十八になったのう。ちんこ落とし、でも教えてやろうか。」
と言われた。柔子は顔を赤らめて、
「ちんこ、落としですか。はい、習いたいです。」
「よし、教えてやる。見栄理、来なさい。」
大声で隣の部屋に声をかけた車沢は、娘の見栄理、二十歳が柔道着を来て股間に何かを身につけて入って来たので、
「さ、見栄理、秋庭に「ちんこ落とし」の練習をさせてやれ。」
と言いつける。見栄理は身長百八十センチの大女で、柔子は百五十五センチだ。
「はい、お父様。柔子、わたしの股間にあるものをチンコだと思ってね。」
見栄理の股間に装着されていたのは、大きなバイブレーターだったのだ。
父の矢八は、
「こうするのだ。そーれ。」
娘の股間のバイブレーターを右手で握ると、下に引きつつ、左手は娘の右手を握って自分の体を反転させる。
ポーン、という感じで見栄理の体は空中に飛び、畳の上に落下した。
矢八は柔子に、
「わかったかな?ここを握られて抵抗する男は、おらん。よって、最強の技なのだが、講道館は認めてくれなかった。おれは福岡で、これを広める。娘には、もう伝授してあるから。次は柔子だよ。暴漢撃退にも役立つしな。」
四角い顔に鼻の下に髭を生やした車沢矢八は、炯炯と光る眼球に笑みを見せる。
柔子は素直に、
「少し、わかりました。とにかく、やってみます。」
と返答すると、立ち上がって自分の前に来た見栄理の股間のバイブレーターを握って、師の真似をして投げると、見栄理の体はヨロヨロと倒れた。矢八は、
「よし。初めにしては上出来だ。よく練習しなさい。」
と柔子を激励する。
見栄理は父の方を向くと、
「でも、お父様。この技は男性にしか、使えませんね。女性には、わたし、まんこ落としがいいのではと思います。」
「ほっほう。まんこ落としか。それは、いい。これからは女性の社会進出とかで、入用になるかもなあ。でさ、見栄理、それはもう技として、できとるのか?」
「はい、お父様。柔子にかけますわ。」
と言うが早く、見栄理の右手は柔子の股間に伸び、彼女の柔道着の上からマンコを掴んだ、と思ったらチンコ落としと同じ体の動きで柔子は投げ飛ばされていた。
なかなか起き上がれない柔子に見栄理は近づいて、
「マンコ、大丈夫?柔子。」
と呼びかける。柔子はマンコを両手で押さえて、
「少し、痛いです。抵抗していたら、もっと痛くなっていたと思います。」
見栄理は少し安心して、
「その位ならね、大丈夫よ。それにマンコって、もともと裂けているわけだから、割れ目が伸びても問題ないし。男の人のチンコみたいに、ちぎれたら大変なわけでもないからね。
お父様、わたし、この技を中洲で若いチンピラ女に使ってしまったんだけど、よかったのかな?」
「いいだろう。で、どんなだったのかね、それは。」
大女の見栄理は中洲の飲み屋街を夜、歩いて茶髪でサングラスをかけた中年の巨体の女にわざと肩を当てた。
グダッ、と音が出るほどのぶつかり方だ。
茶髪中年女は、
「痛い。何するんだ、謝れ。」
と見栄理にどなりつけて、近づいてきた。見栄理は立ち止まって平然と、
「あんたの肩が、よけないからよ。」
と、うそぶく。
茶髪女はポケットから剃刀を取り出すと、
「顔で覚えろよ、ガキ。」
と見栄理の顔に斬りつけてきた。見栄理は身を沈めると、茶髪大女の股間に右手を伸ばし、スカートの上からブクブクのマンコを掴み、左手は茶髪の右手を掴んでいた。
見栄理が体を反転させると、茶髪大女は空を舞い、コンクリートの地面に叩きつけられて気絶した。
スカートは捲れて、股間を押さえたまま失神しているのであった。
という話を娘から聞くと車沢矢八は、
「でかしたぞ、わが娘よ。その技、まんこ落としを道場の男性に伝えなさい。」
「はい、お父上。」
と武家の娘のように見栄理はバイブレーターを装着したまま、頼もしく答えるのだった。
ここまでは劇みたいだが、AVなだけに次は秋庭柔子が柔道着を着てスタジオのマットの上で、全裸のAV女優十人を、まんこ落としで投げ飛ばしているシーンになった。
次々にマットの上に投げられてAV女優は股間に両手を当てて、
「ああん、痛い。まんこ、伸びそう。」
とか、
「オマンコ、切れそう。」
とか悲鳴を上げている。
島北桃代は見沢栄美奈に、
「すごいでしょ、まんこ落とし。」
と画面を見ながら話しかける。
「すごいですね。秋庭柔子さんって、オリンピックには出ないのかしら。」
「車沢さんの道場はJOCに認められてないんですって。それと全世界柔道選手権とか全日本とかにも出れないそうね。」
「それじゃあ、本当に日本の秘密兵器ですね。」
と残念そうに栄美奈は嘆く。
「でもね、本当に福岡市にあの道場、柔心館はあるのよ。渡辺通りらしいけど。だから、見に行ったりできるわ。」
と桃代は言う。
「ほんとですか。まんこ落としや、ちんこ落としも習えるわけですね。」
「それは、かなり年月を経ってないと駄目らしいわ。」
「やっぱり、ですね。ひまな主婦ですけど、今から柔道を習うのは無理ですね。」
「そうね、柔道は無理でもレズなら、いいかもよ。」
と桃代は悪戯っぽく話す。
「え、レズ?でも、相手が・・・。」
と戸惑う栄美奈に桃代は、
「わたしが、いるでしょ。目の前に。」
と声を掛けると、桃代は栄美奈の肩を抱いて唇を素早く重ねた。ねっとりとしたキスだが、男の唇とは違って柔らかく、栄美奈にも今まで未経験な感覚だった。
唇を重ねつつ、桃代は栄美奈の豊かな乳房を上着の上から優しく揉んだ。
その指先は細く柔らかで、男の指とは違った。栄美奈は夫の指しか知らなかったので、自分の乳房が女性の指を知る事になるとは思っていなかったのだ。
夫の指が自分の胸を揉んだのは、もう大分前の事だろう。
三ヶ月前に赴任したとはいえ、夫婦間の性交渉は途切れがちになっていた。栄美奈の夫は仕事に忙しく、他の女性と浮気などはしていなかったのだが、それでも彼女の性的不満が収まるわけではなかった。
それにしても桃代の指使いは、マッサージ師のように心地よい。
二人の前のディスプレイは黒の画面に戻っていた。
夫は浮気をした事がない。でも、その力は仕事に取られていくのだった。そういった場合、他の男に走るという事が彼女にはできなかったのだ。
では、桃代は、どうだろう?彼女の夫は浮気などしないのだろうか?
桃代が唇を離した時、栄美奈は乳房を揉まれながら聞いてみる。
「島北さんのご主人は、お仕事の方はどうですか?」
桃代は不思議な微笑を浮かべると、
「ああ、仕事ね。実は主人の仕事、おかまバーの経営なの。」
と口にしたのだ。
「おかまバー、ですか。」
桃代の手は休まずにせっせと栄美奈の乳房を揉みながら、
「そうよ。中洲にあるけど。それでね、主人、性転換手術をしたのよ。だから・・・女との浮気なんてありえないけど、男とはやってるかもね。その辺は聞いたことはないけどさ。だからもう、形だけの夫婦。夫は外で稼いでくるけど、実際はオカマバーの経営者だからね。」
「最近、はやっているみたいですね。草食系とか世間で言いますし。」
「そうよ。おかま予備軍には困らないの。加えて就職難でしょ。うちの主人は求人広告をした事がないのよ。口コミで来るし。大学出の新卒がね。会社で働くより未来があると思うな。四十でリストラなんて行き場はないでしょ。お釜バーで働いて、将来は独立って手もあるから。大学出の新人は希望に燃えた目で働いているらしいわよ。」
そう言いながらも、いつの間にか桃代の指は栄美奈のスカートの股間に降りていた。栄美奈は乳房よりも膣周辺の方が感じるのだ。
十八になった時は女子高だったので、同級生ですでに十八のクラスメイトと学校のトイレでセーラー服のまま抱き合った。その時、股間が触れ合ったのが気持ちよくて今も忘れられないのだ。
栄美奈は女子高までが自宅から歩いて五分の距離だったので、通学中に男子校の生徒を見る事もなかった。
便所で抱き合った同級生は栗崎合歓子(くりさき・ねむこ)という、髪を三つ編みにして両肩に垂らした美少女だった。彼女も女子高の近くに住んでいた。福岡市は女子高が意外と多い。
栗崎合歓子は絶世の美少女だった。が、両親が厳しくて門限は夕方六時。彼女は五時過ぎて家の外にいる事はなかった。
合歓子の肌は白磁のように白くて、すべすべしていた。栄美奈は自分の肌も白いけど、彼女の白さほどでないと思っていたし、思い切ってトイレで彼女を抱きしめた時も合歓子は抵抗しなかった。
その合歓子のスカートと自分のスカートが強く合わさって、ショーツが触れあい、陰毛がくっつきあうのを感じた。それが気持ちよくて、栄美奈はさらに合歓子を強く抱き、マンコの一番上の方の割れ目が重なるのを感じた。頬をくっつけあっていたが、合歓子の白い頬は赤く火照り、その熱が栄美奈の頬に伝わってくる。合歓子と栄美奈の身長は全く同じだったので、栄美奈は顔を一旦離すと合歓子の黒い透明な瞳を見つめた。すると合歓子の黒い部分が大きな瞳は長い睫毛で閉じられたので、合歓子のピンクよりも赤い唇に栄美奈は自分の唇を舌で舐めてから重ねていく。
二人の唇が重なった時、瞬間接着剤でくっつけたように強く結ばれるのを感じたのだ。
驚いた事に合歓子は自分の舌を栄美奈の唇の間から入れてきた。自分より美少女の合歓子の舌は柔らかく自分の舌に絡みつくと、栄美奈は股間の割れ目がジワリと濡れるのを感じた。
その時、トイレに他の女子生徒が入って来たのを感じて二人は口と体を慌てて離した。
入って来たのは同じ学年の普通の容姿、平木乃真子だ。彼女は二人に気づくと、
「栗崎さんと見沢さん、おあつそうね。なんかレズしてたんじゃないの?」
と発言する。栄美奈は、
「違うわよ。ちょっと熱はあるけれども。」
と誤魔化す。合歓子は口の両端を少し上げて、
「あったりー。平木さんもレズしない?」
と誘いかけたのだ。
平木乃真子は、そうハッキリ言われると照れ臭そうに、
「わたしは男に興味あるんだ。」
と否定してみせた。乃真子は女子トイレのドアノブを握ると開けて中に入った。
合歓子と栄美奈は便所を出て行かず、平木が入ったドアの近くに立っていた。合歓子はスカートのポケットに右手を入れて、ヒューッと口笛を鳴らした。
じょろじょろじょろ、と平木乃真子が小便をする音が聞こえてくる。
合歓子は悪戯っぽく声を出さずに笑うと、栄美奈も何だろうという気になった。やがてドアを開けて出てきた平木は二人を見て、
「なんだ、まだいたの。レズには興味ないんだけど。」
と発言して、手洗い場に歩くと、手をかざすと水が出てくる自動の蛇口で平木は手を洗う。福岡の女子高というのは私立なので、なかにはこんな先端のトイレにしてしまっている学校もある。とはいえ、おそらく、ここの水百合女子学園くらいかと思われるのだが。
栗崎合歓子はスカートのポケットに入れた手を高々とあげた。そこにはスマートフォンが握られていたのだ。合歓子は勝ち誇るように、
「平木さんの小水の音、よく録れていると思う。聞いてみようか、平木さん。」
合歓子は左手のスマートフォンを胸の辺りに下ろし、
右手で再生ボタンを押した。
じょろじょろじょろ、という平木乃真子の放尿の音が鮮やかに録音されていた。
唖然として平木は栗崎合歓子につかみかかるが、合歓子はそんな平木の顔を又、スマートフォンで撮影していた。平木の右手が合歓子の右手を押さえた、と栄美奈が見た時には平木の右手は合歓子に左手で捻り上げられていた。
「痛いな、放してっ。」
頭を下に向けてしまった平木は、痛そうな顔をしている。合歓子は、
「わたしね、合気道を習っているの。だから、わたしの手を取ろうなんて、今度から思わないでね。それで、どうするの?わたしたちと3Pレズする?それとも、この録音とあなたの顔写真をインターネットで公開した方が、いいかしら?」
と楽しそうに平木を説き伏せる。平木は、
「いいわよ、3Pレズして。わたしだって、彼氏がいるけど女同士のつきあいなら、許してくれるわ。」
合歓子は平木の右手を離した。
栄美奈は平木に、
「わたしたちみたいな女子高で彼氏がいるなんて、珍しいわね。」
と感想を話すと、
「福岡西都高校の生徒だけど、コンビ二でアルバイトしてるんだから。」
と自慢気だ。合歓子は、
「で、その人ともう何かしたの?手を握るとかキスするとか。」
と、おもむろに聞いた。
「いえ、プラトニックだわ。でも、彼もわたしの顔と声くらい覚えている。コンビ二に行くからね。」
合歓子は微笑んで、
「いい関係ね。彼を知るより先に、わたしたちを知るのよ。今日は平日だから、ラブホテルも人が少ないわ。放課後、いこう。あんたは、お金払わなくていいよ。ホテル代は、わたしが持つから。」
と話す。平木は、
「栗崎さんの家、お金持ちなのね。」
と感心した。
「ふふ、大した事ないんだけど、五百坪しかない家で、四台のドイツ車しかないし。だから父は、
『すまないな、こんな狭い家で、合歓子。父さんは、これから頑張って千坪の家にするよ。だから、お小遣いは月に五万円で我慢してくれ。』
って。」
平木と栄美奈は多少は動転した。だが、お嬢様高校ともいわれる水百合女子学園に平木も通っているのだから、ある程度の金持ちの子女ではあるのだけれども。
放課後、三人はセーラー服のまま福岡市内の無人のラブホテルに入って行った。
そこで三人は裸になり、陰毛を絡めあって抱き合った。合歓子が男役とでもいうのか、積極的に動いて同級生を人差し指と中指で犯していった。
白いベットの上で全裸の平木と栄美奈が四つん這いになり、尻を合歓子に向けている。その姿勢から見える二人の女子高生のオマンコに合歓子は左右の手の中指と人差し指を挿入していった。
「ああっ。」
と平木が声を出すと、
「あっ、いや。」
と栄美奈は声を出す。
二人の処女膜は破られたのだった。
今、島北桃代にマンコを触られながら栄美奈は、そんな昔を思い出していた。栗崎さん、どうしているのかな、と思うと桃代の右手の人差し指がマンコの中に入ってきたのを感じる。
桃代は、
「いいオマンコね。わたしの指にピッタリとくっついてくるし、わたしまで気持ちいいわ。気持ちイイといえば、シャワーを浴びれば気持ちいいかも。行きましょう。浴室はシャワーが出るしね。」
二人は浴室の前で服を脱いで全裸になり、中に入った。
栄美奈は裸で、
「まあ、広いですね。六畳もありそう。」
と語ると、
桃代は、
「そうよ。このマンション、これがウリの一つなの。分譲だから。」
半分の三畳が浴槽という贅沢な作りだった。大人三人が入っても、ゆとりがあっただろう。
桃代はシャワーヘッドを手に取ると、
「いくわよ。」
と声をかけて、お湯を噴出させた。そのジェット気流のような湯の水は、栄美奈の陰毛の下のマンコの裂け目に勢いよく、かかった。
「あぁん、感じますぅ、島北さん。」
栄美奈は乳房も感じたくて自分で両方の巨乳を、つかみしめた。
桃代は栄美奈が感じたのを見て満足すると、次にお湯を栄美奈の下腹から乳房へと向ける。栄美奈は両方の乳首にシャワーがかかり、
「気持ちぃぃ、あー、素敵です。」
と髪を左右に揺らせて声を出す。シャワーは栄美奈の首すじ、耳たぶへと移動した。
栄美奈は心地よくて、眼を閉じる。するとシャワーは止まり、栄美奈は桃代に抱きしめられていた。桃代の肌は濡れていなかったので、それも感じ方に影響した。
栄美奈はキスされて、それから桃代の唇は栄美奈の首すじから耳たぶに這っていった。かたつむりが歩いているような感触に栄美奈は快美感を感じた。
栄美奈は自分の乳首と桃代の乳首がくっつくのを覚えた。桃代の乳首は、やがて固くなる。それにつれて栄美奈の乳首も固くなり、二人の固い乳首は先端をくっつけて、快感の電流を二人の脳に送っている。
これも男とはできない性行為なのだ。男の乳首は立たないのである。
乳首だけでなく、二人の陰毛もくっつきあっていた。桃代の剛毛は栄美奈の柔らかい陰毛を刺激する。桃代は陰毛を強く擦りつけ始めると、栄美奈の淫核に少し触れた。
「ああっ、奥様の毛がわたしのクリちゃんに当たったわ。」
と思わず栄美奈は声を上げる。
「うふ、わたしのお豆も立ってきてるからね。」
桃代は自分のクリトリスを栄美奈のクリトリスに当てた。
びくん、とした感覚が栄美奈の脳内に走った。全く、今まで味わったことのない感覚だ。
女性の敏感なところを全く同じ物で刺激される。その行為は女同士で味わえる別世界の快感だ。
二人は雲の上で移動しているような快感を味わっていた。
桃代は腰を振って栄美奈と自分のクリトリスを刺激した。
栄美奈は、
「あああ、はーっん。」
と声を出し、桃代も、
「ああん、いい。」
と思わず、よがった。
同じ分譲マンションにレズの奥様がいた。それも、ここの風呂は広いし、5LDKだという。
桃代は男性的な行動力があって、今しているレズも桃代が栄美奈を愛撫する形だ。
クリトリスを当てあったまま、桃代は栄美奈の二つの乳房を男みたいに荒々しく吸った。栄美奈はクリトリスを感じつつ乳房も感じるという贅沢な快感を覚える。なかなか、男との性交では得られない快感といえよう。
桃代は自分の快感のツボを知っていて、そこを攻めてくるのだ。やはり女に大差はないために、栄美奈の体は思わず大きく股を開いていた。
それは夫にする時よりも自然な開脚だったのだ。おまんこ丸見えで、パックリと口を開いているのを見て桃代は、
「奥さんのマンコ、おいしそうだわ。こんな綺麗なマンコにハメられるご主人って、羨ましいな。」
と羨望の響きで栄美奈に自分の気持ちを伝える。栄美奈は、
「恥ずかしいです、奥さま。奥様の、おまんこも品があります。」
