アーカイブ | 6月 2025

体験版・SF小説・金星の女

 私の名前はカーラ・オパルです。金星から来ました。年齢は八百歳です。金星人の寿命は千歳が平均寿命なので、あと二百年は生きられます。最近、というより宇宙人や未確認飛行物体、つまりUFOに再び興味が向けられているようですね、地球の皆さん。
それで、我々宇宙人は地球を監視していて、愛と平和の地球にするために活動しているとされているようです。まあそういう金星人もいないことはないですけど。わたしの場合、もっぱら愛の方の目的だったんです。
自分で言うのもなんだけど、金星にもある鏡で自分の姿を惚れ惚れと眺めて、自分は完璧な美を持っているのでは、と思いました。
特に風呂を出てから身長より高い鏡を見て、全裸の姿態を見つめます。髪は金髪でアンダーヘアも金髪なんです。濃いヘアなんですけど、おまんこのあたりはあまり生えてなくて、ぷっくり膨れた割れ目にピンクのスジが入っています。
八百歳ですけど、金星人は男も女も九百歳にならないと老化現象が始まりません。二十代が九百歳まで続くんです。これは、もともとからではなくて、金星の発達した医学がもたらしたものなのです。
だから、わたしの白い肌と豊満な乳房と、お尻のふくらみ、腰のクビレは地球人の女性の二十代、私の場合、二十歳になったばかりの体をしています。
自分で見ても、わたしのおまんこは男が見てすぐ勃起する形をしているのです。左右対称のまんこというより左側が少し大きめに膨らんでいます。この均一でない形が男の慾望をそそるらしいわ。
あまりにもずれていると、つまり均一性がだけど、云ってはなんですけど不具者になります。でも、まんこのビラビラが正確に同比率で膨らんでいるのも男の性欲を引き起こさない。それは人間と言うのは、わたしは金星の人間ですけど完璧な身体のラインはマネキンみたいで、つまり人形みたく温かみのないものに見えるという事です。
金星にもミスワールドの美人コンテストがありますけど、参加資格は九百歳まで。地球では水着までだけど、金星では全裸、オールヌードになりますし、審査員の前で仰向けに壇上で寝そべり、両脚を大きく広げてマンコが完全に見えるようにします。
審査員は全員男性ですが、九百五十歳以上で性的に不能となった紳士ばかりです。そうしないと冷静に金星の美女のオマンコを見ていられませんよね。
五人の審査員は、十人の最終選考に残った全金星の信じられないほど美しい女性が全裸になって、金髪の恥毛を舞台でなびかせて歩いているのを見ます。
ふわっと逆立った金髪のアンダーヘアを持った人もいて、女のわたしでも興奮しそうな眺めです。まんこの周りの毛が薄い美女は、縦のスジは丸見えで歩きます。金星人の美女もオマンコは縦にスジが入ってますのよ。地球人と同じ。
壇上に横に整列すると、一人一人、金星各地の美女が裸のまま出て、さっき云ったように審査員の前に寝そべり、美しい白い両足を広げてオマンコを審査員の老人に見せます。その時に完全に均一対照なオマンコは、それは人間だからいませんけど、それに近いオマンコを持つ美女は優勝できません。
わたしは、その時、誰ももっていなかったオマンコの左右のビラビラの大きさの違いを持っていた。審査員の一人は、それを見ると、
「おお、美しいオマンコだ。S分の一のゆらぎ、ヴィーナスの微笑だね。あー、私が百歳若ければ、君と一日中オマンコしまくるよ。仕事も何も休んでね。」
そうマイクで会場中に響く声で語ると、溜息をつき、ニヤリとして黒縁の眼鏡を触りました。この眼鏡は地球のものより進歩しています。地球の眼鏡のように耳に掛けないんです。耳の上で浮いているのです。もちろん両耳に軽い磁石を貼っています。眼鏡の耳に掛けるところには同じく磁石があります。
磁石の同じ極の反発する力を利用しているのです。
会場には若い男性もいて、最前列は審査員で占められていますが、二列目からは八百歳以下の男性もいて、地球人にすれば二十代の男性ですから、わたし達のヌードを見ただけでチンコを立てているのがステージから見ても分かります。それを見て、わたしたちも感じる時はあるし。ハンサムな金星人男性も背広にネクタイで見てますけど、白いズボンの股間はパンパンに張り出していて、あのハンサムな男性の勃起チンコをしゃぶりたくなっている各地の金星ミスもいるんじゃないかしら。
金星人は皆、白い肌で堀の深い顔、地球では白人と呼ばれる人種の体です。勃起すると二十センチのチンコが多いのです。わたしは数百年も金星の男性とセックスしてきましたから。
地球人のセックスが、できる期間は短いわよね。

さて、金星各地からの美女のマンコを見まくった審査員の方々は、あそこが立たないので美的鑑賞をしただけ、でも、動的マンコのゆらめきを長い男性的人生で得た審美眼を持って金星一の美女を決めなければなりません。
そのためには!
必用なのですわ、勃起した男性のチンコが。しかし会場の若者は、わたしたちに接する事は許されてはおりませんの。
地球の日本で行われていたストリップショーでの本番など、金星のミスコンテストでは出来ませんものね。

だから最終審査で行われるのは、わたしたち金星の美女の究極の象徴、すなわちマンコにおける動的生態の黄金分割的美的展開が視的に認知される瞬間におけるパラダイスの変容とかが重要な審査基準となるべく協議される事となるのですわ。
ホップ、ステップ、ジャーンプと言う具合にマンコが濡れそぼって、男の膨張チンコを受け入れるのが連想される状態にしていかねばねって事。
科学的技術が地球の何億倍も発展した金星では、いまだバイブレーターなど幼稚なおもちゃで遊んでいる地球とは違って、人間、というか金星人の勃起二十センチチンポとそっくり同じな肌触り、硬直性を備えた地球ではバイブレーターと呼ばれるものが、あるのよ。
しかも、マンコに接すると先走り液、カウパー腺液まで出てくるという、そこにはマイクロコンピューターが埋め込まれているのですけど、そういう優れもの。日本のロボット産業もまだまだ、そこまではね、って感じですわね。
わたしたちも、それ、ビークリンって金星語では呼ばれてますけど、百歳までは使う事もあるのね。未婚の女性が多いから。でも、百歳までには大抵の金星女性は結婚します。
結婚するまでは処女を守る女性が殆どですから。金星ではね。今の日本では女子高生に中出しする男も多いそうね。トーキョーの条例では違反だけと、女子高生とラブホテルでセックスしても気づかれないものみたいですね。
金星からはね、天体望遠鏡で日本のトーキョーまで見れますの。さらにはね、ラブホテルの中まで見れるし、そんな望遠鏡は金星の百円ショップで買えるから、誰でも見ていますけどね。
この前も暴走族の兄ちゃんがベッドに制服のまま座った女子高生に勃起させたチンポをしゃぶらせていたけど。
あ、トーキョーでは黒人の勃起チンコをしゃぶる女性が日本一多いのも金星では話題になっています。第二次大戦までは世界でも有数の貞潔な女性の多い日本国女性だったのにね。これは金星で何処の大学でも宇宙学部日本国学科で講義されています。
第二次大戦以前から金星で教えている日本学教授は、最近天体望遠鏡で日本のラブホテルを観察して黒人のチンポをしゃぶるトーキョーの女性に腰を抜かしたらしいけど。
まあアイスクリームにも黒いの、ありますよねー。商品の名前をいっそ、黒人のチンポ棒とかにしたらトーキョーのOLが買い占めますわ、きっとね。

若い時から黒人のチンポ、味わえました。わたし、東京生まれです。なんていうトーキョーの女性も多い事ね。日本の首都、ご苦労様。
あら、脱線してしまったみたい。金星のバイブレーター、ビークリンの話に戻りますわ。
審査員長が一人一人の金星美女、本当に綺麗なのよ、ハリウッドスターよりも百倍は綺麗なミスのオマンコにビークリンを挿入します。
「アナアッ、イラッ、イテッ、イテッ!」
と金星の地方語で悶えてしまうミスもいるのです。でも、処女膜は破らないようにします。
単純に悶え方が激しいから、と一番にはならず、クリトリスの形状も詳細に観察されるのです。
さすがに、ここまでやるので金星の通信網で実況される事はありません。それでも応募に躊躇う美人も多いわけですが、ミス金星の賞金額は何と日本の今の時価(2014/12/24)現在にして百億円なのです。金星は裕福な惑星とはいえ、今のアメリカより二倍は豊かという程度です。科学は進歩しましたが、それは新技術の特許を取った人達が大儲けしているだけで、地球とあまり変わらない経済情勢なのです。
金星人だと主張している地球人オムネク・オネクの言うような、お金に価値を置かない世界ではないのです。
カジノもありますし、ソープランドもあります。金星人は長寿ですが夫人に先立たれる場合もあるし、未婚の男性を相手にしている玄人の金星女性もいます。
日本に限らず地球上の性のプロの女性、昔なら売春婦と呼ばれた女性は寿命が伸びた今でも働ける時間は延びないのです。それは地球の女性が五十歳あたりで閉経する事によるものでしょう。いくら遊びとはいえ、子供は産めないし、体にも張りがなくなる。
それに対して金星の売春婦は数百年も働けます。外見と中身は二十代が続きますから。それでは金星は人口爆発しないかって思うでしょう。それが、神様の配慮か金星女性は妊娠可能な胎児は二人まで、と決まっています。長い間には少しずつ人口も増えてきたのですが、産児制限をする人もいて、それほど金星の人口は増えないでいます。

金星の法律は変わっているのだ、地球とは違って。一応、公然猥褻罪はあるのだが、局部を見せなければ公衆の中でセックスしていい場所もある。できないのは公的な場所、役所や裁判所などである。
それらから五百メートルは離れた民間の施設、例えば喫茶店、デパートでも陰部を隠せばセックスできる。これは近年、人口が減少しつつある金星の或る国で最近行われた施策なのである。現在の日本と状況は似ているが、金星のその国ではこの大胆な政策が議会で可決された。
カーラ・オパルの住んでいる国は地球のアメリカのような大陸なので、人口減の現象はあまり現れない。その陰部を隠していれば公然とセックスできる国は日本と似た島国である。金星に海はあるのか、という事だが勿論ある。ただし、海の色は緑色、海面の温度は三十五度で風呂に入っているような状態。金星には冬はなく夏は地球上の気温にして四十度は超えるため、八月は会社も学校も公的機関もすべて休みとなる。裕福な人達は地球の北極、南極に相当する金星の大陸、地球では北極は大陸ではないが金星では北極は大陸である、に別荘を持ち、二十度位のその大陸で優雅に暮らすのだ。

が、今は冬、金星では大体二十度が平均気温だ。公然とセックスできる国では喫茶店でセックスする場合が多い。
日本に似たその国の男女、五百歳になっても子供が出来ないので焦っていた。女性の名前はパメリン、男性の名前はアルダートだ。
パメリンはロングの金髪に大きな胸、アルダートは逞しい肩を持つ筋肉質の肉体を持つ。彼は地下街で歩きながら彼女に、
「最近、消費税も上がったからラブホテルにも行けないな。」
と囁く。彼らはまだ結婚していない。その国は長いデフレと不景気に悩まされていたのだ。首相はカベが長期政権に入ろうとしていた。
パメリンは、
「でも、公共セックスができるようになったわ。」
と少し恥ずかしげな顔をしてアルダートに流し目を送った。彼はドキンと心臓を高鳴らせたのだ、まだあまり公然とセックスは行われていなかった。それで黙り込むと、彼女は、
「いくじなしなの?子供が出来たら、わたしの実家から結婚資金がもらえるんだから。」
「うん、そうだね・・・・。」
「あんた、長く持たないじゃない、セックス・・・。」
「大きな声で言うなよ。地下街だ、ここは。」
「じゃあ、わたしのおっぱい揉んでみて。」
「ああ。」
アルダートは左手で軽く彼女の胸を服の上から揉むと手を離した。
「ああっ、感じるっ。」
歩きながら彼女は小さく叫んだ。そして二人は立ち止まる。しかし、流れるように前へ進む二人。そこからは自動遊歩道なのだ。地下街でかなりの範囲は遊歩道である。そんなに早く動かないので、店にも入りやすい。
パメリンは、
「あっ。あそこの人達!一メートル位、浮いてるカップルだわ。」
と話すと、指差した。アルダートが眼を向けると、遊歩道の上を中年男性と若い女性が手をつないで地下歩道から一メートル浮き上がって、遊歩道と同じく前へ進んでいた。アルダートはニヤリとすると、
「あれはね、クレジットカードのプレミアムコースに入ると、提携の地下街とかで空中に浮き上がる装置をもらえて、それを靴の裏に張れば浮遊できるんだ。
カメレオン・エキスプレスという地球の言語から取った社名のクレジット会社らしいけど。」
パメリンは肩をそびやかすと、
「そうなのね。お金持ちって、いいなあ。」
と慨嘆した。
「あの中年の男性と若い女性は夫婦じゃないみたいだね。」
「海の向こうの大国みたいにみんな二十代の若さなら、いいのにね。」
「ああー。そうだね。わが国は、そういう医学が遅れているし、その若さを保つ薬は結構高いからな。」
「この国では、地球と同じ百歳ぐらいまでが金星人の平均寿命なのにね。」
「いいじゃん。その分、若いうちにセックスをしておけば。」
動く遊歩道から喫茶店に入った二人は、奥の席に座って飲み物を注文すると、アルダートの太ももの上に座ったパメリンは、大きめのバッグからバスタオルのような長い布を自分の下腹部に掛けて、股間が見えないようにした。彼女は後ろを向いて彼とチュッとキスをすると大股を開き、すでに勃起した彼のイチモツを右手で握るとスカートの下はノーパンの股間の割れ目に導いた。
すでに彼女もびっしょりと割れ目を濡らしていたので、彼の肉棒はスンナリと彼女の伸縮自在の柔らかいふくらみの中に入って行った。
「あああっ、こんなとこでっ。」
パメリンは感じるままに声を上げていた。店の奥とはいえ、そこは人の出入りも激しい場所の一角だから、まわりの客は仰天していた。でも陰部をバスタオルで覆っているから公然猥褻罪には、ならないのだ。乳房も見せられないので上着を着たまま、二人はつながっている。パメリンの方が腰を上下に振ってアルダートの性欲肉棒を激しく擦った。その感覚がアルダートには、たまらなく揺さぶられるものがあり、その店の客の全員が注目しているのも彼には分かるし、イクのは早くなって、
「あうっ、飛ぶっ。」
と金星語らしい表現で叫ぶと、といってもこれは日本語に翻訳しているわけだが、大量の黄色い液体を彼女の膣の中に迸らせた。
精液が黄色いというのが地球人と金星人の違いなのだ。それに血液の色は白い、というのも面白い特徴ではある。

遅ればせながら、筆者の自己紹介をしよう。冴えない四十代で、時々、電子書籍を出している。が、売れ行きもやはり冴えない。そんな自分だが、神様は見捨てなかったのだ。
日本人で日本に住んでいるけど、何処とは書かない方がいい、と金星人に言われたのだ。ぼくのように想像力の乏しい人間が金星人の話など書けるわけがない。で、あるからして、この小説と銘打ったものは実は僕が遭遇した金星人の記録した日常、かなり露出狂ともいえる金星人の描く実話を、しかもご丁寧にも金星人が日本語にしてくれたものを、そのままワードにタイピングしただけのものなのが、この『金星の女』なのだ。
最初のうちに暴露しておいた方が僕の良心も痛まないで済む。その金星人は白い円盤に乗って帰った。地球人の感覚なら血の色の赤の円盤というところだろうね。
さて、日本語にまで訳されているからタイプするのは楽ですよ。次に行こう。以降の話に行こう、なんてね。

アルダートとパメリンが腰を震わせているのを喫茶店の客は、
「おー。」
「すんごいねー。」
「あたしたちも、やりたい。」
と各自、ためいきと賛辞の言葉を投げていた。

金星は厚い雲に覆われているため、雲の下は地球人には分かっていないのです。実は、その厚い雲が地球よりも近い太陽光線を遮っているのだ。地球にしたってオゾン層などがあり、それが少し痛んでいると話題になったりするでしょう。金星の厚い雲は相当なもので、地球の科学では当分、突き抜けられないでしょうね。
そのためか金星人の肌は白いのですよ。金星には黒人や黄色人種は、いないのです。最近、地球の迷科学で全ての人種はアフリカから来たなどと馬鹿な説を出していますが、二十世紀も過ぎているのにどれだけ地球の遺伝学者が馬鹿なのかという格好の証明ですね。
真相を云いましょう。実は地球の人種は金星人である我々の祖先が作ったのです。それで、我々の祖先は宇宙船で地球に降り立ちましたが、人間は各大陸を捜して回ったが何処にも見当たらない。最後にアフリカを訪れると黒人が、いたのです。
「おい、黒いのがいたぞ。」
「ああ。地球の人間は黒いのだけだな。」
「うーむ。いかほど我々と違っているか。知性も全くなさそうだな。」
「そうだね。金星で研究中の人体改変手術を加えて見ないか。どうだろう。」
「そいつは、いい。この黒いのを肌を白くしたりできる。又、金星にはいない黄色の人種も作れそうだ。」
「ついでに各人種の知能程度も操作しよう。」
「そうだね。どの人種も同じなら面白くないや。」
「黒い肌は金星人と正反対だから知能は低くしよう。」
「黄色は、その中間か。」
「それでは不自然だ。黄色いのは、その中に白い肌よりも優れた頭脳を持つやつを一部、入れる。昨日、空から見た島国があったじゃないか。四つの大きな島でなっている・・・。」
「ああ。気候の良さそうな島だね。」
「ニッポンと命名しようよ。そして、それをこの島国に入れる人間に教え込む。」
「素晴らしいな。白い肌より優れた頭の黄色い人種。全部ニッポンに入れるのか。」
「いや、ごく一部、そうだな、十パーセントにしよう。あとは働くのが好きだけど頭はよくないのを九十パーセント位にしようか。」
「それはニッポンに、だろう?近くにある大陸に大勢の頭の悪い黄色い人種を入れたら、どうだ?」
「そいつは、いいや。将来、その頭の悪い大陸の黄色人種とニッポン人は戦争をするだろうな。」
「うん。だが仲裁役は白い肌の人種にさせるようにするか。」
「そうしよう。なんという人間開発か!」
二人の金星人は部下らしき十人に黒人を捕獲するように命じました。
その間、二人は人種変化の薬を調合していたのです。
素裸の黒人の男女が十組ほど連れてこられました。彼らは勿論、まだ言語を知りません。
「よーし。女の股を開かせてマンコを男に見せろ。まずは最初のカップルからな。」
と一人が部下に命じます。部下は挙手の礼をして、
「マイマイ、キー。」
と金星語で答えて黒人の豊満な乳房を持つ女を地面に寝かせると、しなやかな黒い足を大きく広げました。するとピンクのオマンコが、少し口を開けて露わになったのです。
腕を取られて立たされている黒人の男も裸で、女のマンコを見るとすぐに長めのチンポを立たせてしまいました。
黒人の男は腕を取られていた金星人に押されつつ、手を離された。野性の本能だけで生きていた黒人男は女に重なると充血したチンコを挿入して、摩擦感を楽しむように腰を前後に振ったのです。
それを見た金星人は、
「おー、ようやるなー。おれたちが見ていても羞恥心もない。言語もない。彼らの脳のレベルをアップしてやろう。」
と同僚に話しかけます。
「もちろんだよ。将来の地球人は人間が進化したのは二足歩行のため、なんて馬鹿げた推論を出すだろう。進化論なんて馬鹿な奴が書くかもしれない。でも、あの黒人どもは二足歩行だ。二足歩行なら知能が発達するなんて、ありえないよな。」
「おれ達は金星で脳科学が専門だった。サルを二足歩行させずに脳をパワーアップした事も、あったよな?」
「あったよ。あれは面白かった。そのうち脳パワーのレベルを様々に分けて進化させたね。」
「それが今、この地球で彼ら黒いのをレベルアップし、更に白人と黄色人種も創生する。これが現時点での、おれたちの仕事だぜ。」
二人は深くうなずきあった。部下の金星人達は賛嘆の目で上司を見ている。

かくして地球の人類は大別して三種に創造されたのである。金星人の肌は白い。その分、白人の脳には有利なものを多くつめた。住む地方も頑張りたくなるヨーロッパの適当に寒いところへ宇宙船で連れて行った。アフリカの暑い地帯には黒人をそのままにした。
幹部金星人は、
「おれたちを地球人は将来、神と呼ぶだろう。」
と宇宙船の最前席で横の幹部に話しかける。窓の外からは青い地球が見えるのだ。
「そうとも。金星人のおれたちが太陽神ラメリヤを崇めるようにな。」

やはり人間は進化した猿では、なかったのだ。サルは何億年経っても猿でしかない。地球人の脳をレベルアップさせ、黒人から白人と黄色人を作った責任からか、金星人は爾来、地球をいつも観察している。

白人といえども、元々はアフリカの黒人から作られたものなので宗教なども持たず、道徳もなかった。宇宙船、それは今見るように円盤形なのだが、そこから地球の上空八百メートルほどより金星人は当時のヨーロッパを手に取るように調べていた。
「おい、地球人に宗教を作ろう。そうしないと荒れ放題だよ。いとこ同士、セックスしたりしているから。」
「うむ、そうだね。そうしないと人類は劣化するみたいだな。」
ヨーロッパに宗教を広めるには白人の教祖では、面白くない。それで彼らはイスラエルの上空に飛んだ。エルサレムに来ると、低空飛行で市民を見る。
「おお。あの女、いい尻してるぜ。」
金星人は涎を垂らしそうだ。
「どれ、ああー、あの女だね。おっぱいも大きくてタマラナイ体だ。」
「おれが、やってもいいか?あの女と。」
「ああ。惜しいけど先に見つけた、おまえの勝ちだ。サタニクス君、行ってこいよ。」
「ようし。もう、チンポ半立ちだからな。」
金星人サタニクスは円盤から降り口を開け、人口反重力磁力を浴びつつ、ゆっくりとエルサレムに降りた。円盤から見た美人のすぐ近くに。周りには人もいなかったので金星人サタニクスは気づかれなかった。彼は、その美人の後ろから声をかけた。すでにヘブライ語は知っていたのだ。
「シャローム。美人さん。」
振り返った女性は、目の前に二十代の美男子が白い服を着て立っているのを見た。股間の辺りが膨らんでいるのも見たのだ。彼女は処女だったが、男のチンポが女に性欲を感じると大きく膨らむのは母から教えてもらって、すでに知っていたのだ。
マリア、彼女の名前、は、そのあたりでも有名な美人だった。が、まだ処女だったわけだが。
(美男子がチンコ半分立てて、わたしを見ている)
そう思うとマリアはウフフ、と含み笑いして、
「シャローム。あなたは誰?」
「わたしは金星から来たのです。わたしは、あなたがたが知らない存在。つまり、神なのですよ。」
(うっそだー、神はエホバではないのかしら。チンコ立てている美男子が神なんてねー。)
とマリアは思ったが、その男が近づいてくると矢張り何処か不思議な感じがした。
「信じていませんね?私が神であることを。あなたの名前はマリアでしょう。」
(どっきゅーん!当たっているわ、この人はエホバ様かしら?)
宇宙船から降りる前に金星人サタニクスは小型のタブレットのようなものから、マリアの脳内の記憶から彼女の名前を探り当てていた。当時の金星の科学、具体的には脳科学は、或る特定の電磁波を脳に向けて放射し、その反応から記憶されている言語を読み取る事に成功していた。さらにそれは反射されてタブレットに、その文字が写されるという発明までしていたのだ。
サタニクスは畏敬の念を浮かべたマリアの手を取ると、
「あの物置の陰に行きましょう。誰にも見られないところで奇跡を見せます。」
確かに彼の手は人間の手とは違った感じがマリアには、した。
(神様みたいで美青年、おまけにチンコは半立ち・・・・)
マリアは戸惑いながらも、その青年とともに大きな物置小屋の裏に回った。
彼は彼女から手を離すと、
「地面から浮き上がるよ。」
と宣言した。
すると、どうだろう。両手を肩から水平に広げたまま、彼の体は上へ浮き上がった。股間は前よりも膨らませて。
マリアは生まれて初めて見た。空中に浮いた人間を。いや、人間ではなく神様なのよ、この青年。
サタニクスは、
「どうだい?わたしが神であることが分かったかね?」
少し離れた場所からマリアは答えた。
「ええ、間違いなく神様です。あなたは。」
同時に、その場に跪く。少し脚をひらいて座ったので下着のない当時はマリアの陰毛とマンコは丸見えとなった。
サタニクスの空中浮揚はズボンのポケットの中にある反重力波動装置によるものだ。これは金星では安い価格のおもちゃである。
跪いて手を組んだマリアの穢れなき陰毛はカールしている。それを浮揚したまま見たサタニクスは肉欲淫棒を八十パーセントに硬直させて、
「マリアよ、来なさい。立ち上がって、わたしのズボンを脱がせるのだ。」
「はい、神様。」
彼女は従順に迅速に行動した。サタニクスの白いズボンをベルトを外して丁寧に下ろす。黒いパンツを履いていたサタニクスの股間は今や九十パーセントは勃起している。下着など見た事のないマリアは、
「まあ、神様は人間と違ってズボンの下に衣装を纏っていらっしゃるわ。もしかして、この下にあるものはチンポなのですか?」
敬虔な眼をしてサタニクスの股間の膨らみを見詰める。
サタニクスは笑顔で、
「さよう。マリア、わたしはおまえの美しさにチンポを立ててしまった。さっき、おまえのマンコを見たのだよ。」
「まあ。神様、わたくしめは人間の女ですわ。」
「なーに構うものか。ギリシア神話にも神と人間の女が交わる話が、あったろう。わたしもマリア、おまえのマンコにわたしのチンポを入れたいのだよ。」
「まあ。」
マリアは頬を薔薇のように赤らめた。少し俯く彼女にサタニクスは、
「その黒いものも降ろしなさい。」
「はい。」
彼女はサタニクスの黒いパンツを降ろした。サタニクスの膝下にズボンとパンツはある。
飛び出たのはスコンと上を向いたサタニクスの肉棒だった。大きなキノコにも見えた。
マリアは、
「きゃっ。」
と叫ぶと両目を両手で閉じる。今時の若い地球の女は、こんな事をしないだろうけど。
サタニクスは命じる。
「わたしのものを、しゃぶりなさい。」
マリアは両手を目から外すと、
「ええっ?!そんな事・・・。」
「いいのだ。神様のチンポをしゃぶれるのは今の地球では、おまえだけなのだ。」
「あ、はい。光栄なのですね。」
彼女は両手をサタニクスの雄雄しいチンポに優しく添えると、口の中に咥えた。生暖かくて、香ばしい。処女ではあるけれど、これから先、このチンポを自分のマンコに受け入れるのか、と思うとマンコを少し湿らせてしまった。
今や百パーセント、サタニクスのチンポは勃起した。マリアは、たどたどしくサタニクスの肉欲棒をフェラチオしている。彼女の舌の柔らかさも心地よいものだった。
「マリア、わたしのズボンと黒いものを足から降ろしなさい。」
「ブチャ。」
と音を立てて彼女はフェラチオをやめ、口から淫慾棒を外すと、両手でサタニクスのズボンとパンツを降ろした。それが足から抜けると、ストンと彼は地面に立った。あそこも立てたまま。
マリアは着地した神を敬虔と性欲の入り混じった気持ちで見上げるのだった。

「マリアよ、神の子を産むのだ。」
「はい、神様。」
と答えて彼女は眼を閉じた。処女らしく。サタニクスは彼女の唇に自分の口を重ねて貪るように吸った。マリアは、その唇に地球とは違う異次元な感覚を受け止めた。これが神様なのだ、と。
確かにサタニクスを初め、金星人は金星の物質から出来ているので地球人の肉体とは若干違う。でも、それはチャンポンの麺と焼きそばの麺との違い程度である。
深くディープなキスをした後、サタニクスはマリアの赤き唇の中に舌を入れて絡ませた。彼女は初めての男性が神様だとは、生まれてから一度も思った事はなかった。現代でもそう思う女は、いないだろう。
イスラエルの荒れた大地の風が弱く吹いてくる。
サタニクスはマリアの腰布を取ると、彼女のまんこに右手を当てる。金星人の手が触れたわけだが、彼女は神様の手と思っているので、
「あっ、勿体無いです、神様。」
とサタニクスが唇を外した瞬間に声を上げた。
「ふふ。指マンだよ。天界では私は指マンのテクニシャンとして知られている。」
「あふっ。女神様にもマンコがあるのですか。」
「当たり前だよ。人間は私達が作ったのだから。」
「まあ。聖書に書いてあるとおりですのね、やはり。ああん。」
サタニクスの指はマリアの処女膜に触れたのだ。
「いくぞ。マリア。」
「はい。神様。」
と答えて脱力する彼女の体を膝の裏で抱えると、サタニクスは駅弁ファックの体位を取った。すでに彼女の下半身は全裸で、真っ黒で豊富な陰毛がボウボウと伸びている。
サタニクスは隆起した肉棒をマリアの開いた淫唇に、うずめていった。
「はぅーん、いやっ。」
とマリアは喘ぐ。処女膜をサタニクスの淫欲棒が突きぬいたのだ。これから先、何百年か後には聖母マリアとして崇められる若き女性のマンコを。
少し出血した彼女のマンコをサタニクスは執拗に肉棒でピストンする。と同時に左手で彼女の尻を持って支え、右手で上着を脱がせると、たわわに実ったマリアの乳房を掴み、形が歪むように揉みしだいた。
「ああっ、あっ、あっ。かみさまー、感じちゃうー、まんこ、こわれそうー。」
と後の聖母マリアは神様とのセックスに巡り合うのも自分の信仰の深さを表すものだ、と内心得意になっていたのだ。それに人間の男より神様は異次元のセックスの喜びを味合わせてくれる。それは日銀の異次元緩和の数億倍の喜びであろう。イスラエルなのでイスラエル銀行での金融緩和の異次元緩和と表現したほうが正確なのであるが。
Bank of Israel
というサイトもある。

サタニクスの腰は風を切るほど早く振られ、なめくじのようなマリアのマンコは彼の激張した男欲根に絡まり付き、軽く締め上げると彼は、
「おおっ、出すぞ神の祝福を。ほーら。」
ドドドド、ドピュッ。ドドド、ドピュッ。
と二度もサタニクスは処女だったマリアのマンコの中に中出しした。彼女は子宮にそれを受けて、口を開き舌を少し出した。その後、聖母などと呼ばれるとは思えないエロティックな構図だ。その体にはサタニクスも、もう一回戦を考えたが二度出しは割りとキンタマに答えたらしく、
「マリアよ、これでおまえは妊娠する。神の子をな。」
と語りかけると、ちいさくなったチンポをマリアのマンコの中から取り出した。
マリアは嬉しそうに微笑する。
サタニクスはチンポをズボンにしまうと、
「だが、やらねばならぬ事がある。それは・・・宇宙船でやろう。服を着なくてもいいから、手に持つように。」
と指示すると、胸のポケットにあるUFOへの連絡ボタンを押した。五秒もせずにオレンジ色の光を発する円盤型の物体が二人の前に着陸した。
UFOの正面の壁がエレベーターのように左右に割れた。サタニクスが乗り込む後ろからマリアがついていくと、壁が閉まって青い色の服を来た医者らしき金星人が二人向こうの壁のドアが開くと眼に映る。医師の一人はマリアに近づいてきた。(この人も神様なのかしら。なんか医者みたいだけど。)それから自分が腰布をつけてなくて、手に持っていてアンダーヘアもオマンコも丸見えにしているのに気づき、腰布を陰部に当てて隠すと医者は、
「隠さなくていい。そのまま来てくれ。君が隠したところを手術するようにサタニクス様に命じられたのでね。」
「はあ、なんの手術ですの。」
「いいから来なさい。こっちだよ。」
円盤内の別の壁が開くと、緑色の壁の部屋が見えた。二人の医師にマリアは遅れて入ると、その部屋の中央に白いベッドが六脚の支えによって固定されていた。一人の医師がマリアに向けてペンライトのようなものを向けると、先端から黒い光が放たれて彼女の額に到達した。すると突然、彼女は意識を失って倒れこんだが、そこにはベッドがあったので、それに寝そべる格好になった。
右肩を下にした姿勢の彼女の左足を取ると、医師はベッドの上で彼女を大開脚させた。すると股間に浮き立った剛毛の陰毛の下に、ピンクのマンコの縦スジが見えて、処女を失ったばかりの新鮮さが魅力的だ。
マリアの破れた処女膜を、金星の特殊なメスで医者は丁寧に縫い上げていく。すると、どうだろうか!
縫い終わった彼女の処女膜は、すっかり元に戻っていたのだ。処女懐胎した聖母マリアの誕生だ。
医師は深い湖のように微笑むと、
「うまくいった。眼を醒まさせてやるか。」
と助手らしき医師に促すと、
「はい。地球上では彼女が聖母として仰がれる日が来るでしょうね。処女で懐胎した人類で唯一の女性として。」
「サタニクス様は、生まれた子供にイエスと名づけるようにと指示された。さあ、聖母の眼をあけてやれ。」
「了承しました。」
助手は金色のペンライトを静かに眠るマリアの額に向けた。黄金色の光線が細く一筋に彼女の小麦色の額に降り注ぐと、マリアは両目を開けて、
「終わりましたか?手術は。」
主任らしき医師は、おもむろにうなずくと、
「あー、終わったよ。君のマンコは処女に戻ったのだ。」
マリアは二つの眼を満月にすると、
「えええーっ。処女のオマンコにですかぁ。信じられなーい。」
「触って御覧よ。君のマンコに。」
「え。ええ。」
彼女は頬を赤らめつつ、右手の指をマンコに当ててみると、
「ほんとですね。先生、何かオナニーしたくなっちゃって。」
「ああ、いいとも。やりなさい。ただ、処女膜を破らんようにな。」
主任の医師は両手を腰の後ろで組んで、一歩、離れる。助手の医師も同じ行動を取ると彼女をさりげなく見守るようにした。その二人にマリアは、
「なんか見られると恥ずかしいですわ。」
と頬を赤くするのだ。
主任医師は、
「構わんとも。わたしらは医者だよ。危険のないオナニーか、見守ってあげよう。ついでだが、金星の女たちは、自分たちの長い髪でマンコをさする事もある。君は今は無理なようだが、ね。」
「うふふ。すごーいですね。なんか、むずむずしてきて・・・。」
彼女は両の太ももを大胆に大きく開くと、ピンクのマンコに華奢な右手の人差し指を柔らかく当てて、上下にさする。
「あん、ああん、あはっ、かみさまあ・・。」
彼女はサタニクスとのセックスを思い出して、オナニーしたのだった。

それからイッたのは覚えているが、それからの記憶は彼女にはなく、気がつくと自宅のベッドで服を着て寝ていた。腰布もちゃんと着けて。
数ヶ月もすると、彼女は自分が妊娠した事に気づいた。記憶を辿ると、
「わたし、神様とセックスしたわ。確かに。フェラチオもしたと思う、きっと。」
と、ひとりごとで話した。
サタニクスのどでかい真羅を、マリアは昨日のように目の前に見るのだ。

自分が妊娠したのは神からの恩寵だ、とマリアは村人に語った。その時に集まっていた人々は、嘲笑した。
「おまえが父なし子を孕んだのを誤魔化すためだろ。」
「あー、そうだそうだ。マリアって綺麗な女と思っていたけど淫乱だったんだなー。わしの息子には嫁にもらえんぞ、いや、こりゃ全く。」
「処女で妊娠したなんて嘘つきやがって。」
マリアは右手を大きく回すと、
「みなさん、静かにしてください。今、わたしを見てくれた、お医者さんが来ます。」
と高らかに宣言した。すると白い服を着た若い医者が出てきて、
「みなさん、マリアさんが妊娠しているのは本当です。しかも、処女である事も本当なんです。医学的に証明できます。これはユダヤ教始まって以来の奇跡ですね。モーセもびっくりですよ。」
と又もや高らかな声で言い渡したのだ。聴衆は徴収されてきたのではなく、ひまな日曜日にそこの広場に来ていたので、真面目そうな医者が言った言葉に衝撃を受けた。とはいえ、
「でも、ありえないなー、そんなの。多分やったあとに、くっついたんだろう。」
とヒゲ面の青年が口にした。
「あー、そういうのあるな。しかも、それは男の精液が固まったものだったりして。」
ふふん、と自分で話したその後で笑ったのは丸顔で目の大きな青年だ。誰もが処女が妊娠するなど不可能だ、と当時のユダヤ人でも思っていたのである。よってマリアと結婚する男など、いなかったのだが・・・。

トントン、カンカン。一日中、かなづちで木材を打ち続ける。大工のヨセフはハンサムな青年だった。それだけに女にモテたが、その噂が広まると結婚適齢期の若い女性は集まると噂した。
「ねえねえ、大工のヨセフってさー、ヤリチンなんだってー。知ってた?」
「ホホ。いい男だものねー。でも、それなら結婚相手には無理だわ。浮気されっぱなし、なんて今から考えてもゾッとするわー。」
「そうね。やっぱり男は中身なのよ。」
「中身って、それ、チンコの事?」
「それもあるけど頭の中身もね。」
「ヨセフのあれって、太いのかしら。」
「太くても硬くないと、面白くないかもよ。」
「あらジュリエット。あなた、もう男とオマンコしたの?」
「まだ、してないけど。耳学問が凄いのよ、わたし。」

といった理由から、婚前の女性からすべて嫌われたヨセフは今度は人妻へと食指を伸ばすが、ユダヤの人妻もなかなか貞潔で現代日本の出会い系人妻とは訳が違う。
それでヨセフはある時、妊婦を誘ってみると、
「いいわよ。でも中出しはダメ。外に出してくれるんなら、いいわ。あんたならテクニックがありそうだし、顔射がいいけど。」
「わかったよ。腹射になるかも。すぐ出そうな場合。」
「まん毛に射精になっても仕方ないわ。もう何ヶ月もセックスしてないの。おなかは大きいし、だんなが興味がないのは、わかるけど。」
二人は既に林の中の人目につかないところに立っていた。ヨセフは女の後ろに回ると、女の大きな乳房をまさぐると右手で女の顔を後ろに向けてキスをする。右手を乳房におろすと両手で豊満な女の果実を揉み捲くると同時に舌を女の口の中に入れて絡めると、やがて妊婦の乳首は硬くなるのだった。
「股を開いて立ってくれ。うしろから君のマンコに入没するからさ。」
「あー、いいよ。はい。」
美しすぎる妊婦は大股開きで立ちなおす。と、そこにヨセフの竹ざおのような陰茎が腰布を捲られた後に妊婦の黒茶けたマンコの中に深く埋め込まれた。妊婦といえど顔は美人だ。悩ましい顔をして、
「ああーっ、とても太いーっ。」
ヨセフは彼女の首筋を舌でなめまくると、
「旦那のモノと、どっちがいいかな?」
「あっ、子宮にあたるうっ。ヨセフのよーっ、もちろんだわ。でかくて硬いんだものっ。ああっ、マンコ壊れるーっ。」
二人は共に腰を振っていた。風は、そよとも吹かない林の中。落ち葉を踏みしめつつ、その日二度も妊婦と大工のヨセフは立ちバックでマンコした。

その体勢だったので、最後は尻射となったわけであった。口コミとは当時から力が強い。大工のヨセフが妊婦を好んでプレイするのは、いつのまにか主婦連の間には広まった事実だ。
マリアが洗濯物を干していると、隣の家から若い主婦のアルトリノが中東美女の顔を出す。
「あら、マリアちゃん。おなか出てきたけど、父親は神様だって本当なの?」
と問いかけてくる。マリアは、きっ、とした顔をすると、
「わたしが嘘をついていると思うの?」
「嘘だなんて。あり得ない話だもの、そんな事。」
アルトリノの目は、しかし笑っていた。マリアは抗弁しても信じてもらえないとばかりに再び洗濯物を長い竿に干していった。洗濯ばさみのない当時は、洗った服の両端を結んでおくというのが一般的で、洗濯機もないから手洗いは無論の事である。
家事手伝いのマリアには一家の洗濯が課せられていた。アルトリノは再び大きな眼をして口を開くと、
「ねえ。妊婦になると男って普通、相手にしてくれないわよね。」
「え?ええ、そうね・・。」
「でも妊婦マニアがいるのよ、この辺に。」
「そうなの。でも、わたし関係ないから・・・。」
「男の味、忘れられないでしょ、マリア。」
「・・・・。うん。」
マリアはサタニクスの隆起したチンポを膣感として思い出したのだ。アルトリノは人助けする顔で、
「それならね、いい人がいるのよ。大工のヨセフって呼ばれているんだけど。」
「大工さんか・・・でも、わたし処女だから。」
「二度も処女喪失できるなんて、羨ましいな。ヨセフの金槌みたいなチンコでガンガン打ち込まれてみたくないの?」
マリアはビュンビュン動く男の陰茎を想像して、
「なんか欲しくなっちゃった。その人のチンコ。ヨセフって独身なの?」
「独身らしいわね。よかったら、結婚したらいいじゃない。」
マリアの顔はハッキリとした。それはうす曇りの空が急に晴れていくような明度の転換だ。
だから口にする言葉も明るく、
「そうね。そうする。会ってみたいな、ヨセフという人に。」
と答えたのだ。

アルトリノの紹介でマリアはヨセフと会った。しかもヨセフの一人暮らしの狭い部屋で昼に。太陽は中天にかかり、SUN,SUNと熱と光を送ってくる。マリアの頬も上気して赤くなると、
「わたし神の子を妊娠しているの。しかも処女だわ。」
と打ち明けるとヨセフは、
「噂の人は、あんたか。信じられないけど、早くしよう。あんたの膨らんだ胸を見ていたら立っちまったよ。」
ヨセフはヌッとコーラの瓶のような勃起物を下の服から取り出したのだ。マリアは、それを見ると涎が出そうになり、
「思い切り、突いて。」
と色っぽく誘うと、ベットに両手を突いて豊満な尻を突き出す。ヨセフは荒々しく彼女の腰布を剥ぎ取ると、艶かしい尻の肌の感触を両手で味わいながら、ピンクの彼女の貝のような膨らみ、そう、それは大きな二枚貝が少し開いたような形状をしている、その割れた隙間に祈祷するかのように亀頭を挿入した。
「あうんっ、痛いっ。」
彼女は声を上げた。貝の割れ目から赤い血がスラスラと流れている。ヨセフは、
「本当に処女だ。いいのか、もっと入れても?」
と彼女のスイカのような尻を摑んだまま聞くと、
「ええ、板痒い感じ、あ、なんか気持ちイイ。擦り付けて。」
「おおーし。いくぞー。」
ヨセフはピストンを始める。パシンッ、パシッとマリアの肌とヨセフの肌が触れ合う音を出す。外は明るく窓は開けっ放し、でも田舎だから人も通らないので安心だ。
勢いに乗って前後に揺れる二人の尻は少し汗ばみ、その汗は重なり混じるのだ。時々ヨセフはマリアの顔を顎で自分の右手の指で持ち、彼女の顔の向きを自分に向けるとキスをした。何度かするとマリアの方から積極的に舌を絡めてくるし、尻もユサユサと振り始めた。
金星人との初体験から少し経っていたが、ヨセフの男根の動きに二度目の処女を破られてから、ついに官能の喜びを覚え、
「ああっ、こわれるぅぅぅ!オマンコ、いきそー。」
と大きな声を上げたのだ。これが後に聖母マリアと慕われる女性の生の姿では、あったのだが。

それでは、金星の話に戻ろう。金星は既に資本主義ではなく、共産主義などという地球で起きた世にも愚かな制度などできることはなかった。
圧倒的に金持ちが増えたため、税収は充分であり、その度合いが高いため地球の馬鹿マルクスが考えた富の分配などは貧乏人の奪取によるものではなく、金持ちからのありあまる税金の納税で行われたのだ。
これこそ本当の富の分配であった。資本主義を悪とみなした頭の悪いマルクス君よ、君の愚にもつかない思想は貧乏人が金持ちから強制的に富を奪い取る事から始まるソビエトを生み出し、中国共産主義も作り出した。
これらは泥棒革命なのだ。
貧乏学者の哀れなオナニー的妄想は二十世紀の貧乏人どもを揺り動かし、米ソの冷戦状態にまで到ったのだ、というのは地球では近年までの話。

金星では資本主義の究極が貧困をなくしたという超資本主義であり、そのため別荘を持たない金星人は、いない。余暇も充分で、趣味はセックスという金星人も多いそうだ。
地球に飛んでくるのは政府系金星人で、一般の国民は余暇でセックスを長く楽しむ方が地球という遅れた野蛮な星に行くよりもずーっといい事なのだ。
だから金星の女はセックスを楽しむために美容に励み続け、美人が続出している。
それに驚くべき事には・・・。

カーラ・オパルは地球にしばらく移転するために、日本の区役所のようなところに行った。パスポートも取れるようになっている。金星人とて全く自由に行動しているのでは、ないのだ。ただ、ただなのだ。パスポート取得費は。何故かと言うと金星人の空間を増やすためには、地球のような星に行ってほしいのが金星連邦国の考えである。
金星には国は、この連邦国のみで軍隊も一つだけ。それでは何が励みとなるのか、という事だが、他の惑星との仮想戦における訓練で日々、軍事力を鍛えているのだ。こういうところでは、やはり金星でも女性の入隊を許さない。今の地球の日本のほうが、女性自衛官もいるのでダラケテいるのかもしれない。

パスポートを取得する部屋は個室となっている。カーラ・オパルが入室すると、係官らしき若い男性が、俯いていた顔をハッとあげた。
「すみません。オナニーしていたものですから。」
と金髪の男は、金星人はみな、金髪、悪びれずに弁明した。
「いいのですよ。若い男性なら、仕方ないのね。でも勤務中じゃない、大丈夫?」
オパルは自分の金髪を撫で付けながら尋ねる。
「いえ、上司から許可されていますから。」
「許可?されてるのね。」
「ええ。オナニーして射精しないようにする訓練ですよ。あ、住民票をお願いします。」
「はいはい、ここにね、あるわよ。オナニーした手で触るのかしら。」
「ええ、大丈夫ですよ。手もペニスも消毒は、この部屋に来て毎朝してますから。」
「そういえば、イカ臭い匂いもないわね、はい、住民票。」
金星の紙は地球と違って、薄いゴムのようなものである。それにレーザービームのようなもので筆記する。このペンは太陽光で充電されるのだ。金星は厚い雲で覆われているが、特殊な衛星を飛ばすことによって地球よりも距離の近い強烈な太陽エネルギーを、その衛星に取り込み、そこから金星の地上にあるアンテナに送る。それを各家庭に送るのだ。
地球と違ってコストは、ほとんど不要。だから、電気代は金星ではタダなのだ。
カーラ・オパルから受け取った住民票を係官は、地球のコピーの機械のようなものに入れると、
「パスポートを作るのに、お金はいりませんが、女性の方にはオプションで逆にお金を差し上げることもできますが、ご利用しますか?」
と笑顔で聞くので、
「お金、くれるの?なら、もらいたいな。」
「わかりました。それでは、と。まずは、おっぱいを見せてください。」

SF小説・金星の女

体験版・奥様もレズ

奥様もレズ

 見沢栄美奈(みさわ・えみな)は、焦っていた。三十になって、子供もいないのに夫はアメリカに単身赴任したからだ。
2DKの五階建てのマンションには、色々な奥様がいるが、栄美奈と親しい同年齢の夫人はマンションの廊下で、
「見沢さん、ご主人はアメリカに行かれたんですってね。」
と話しかけてきた。見るからに豊満なその婦人は、162センチで90センチの胸と尻。目はパッチリとした、それでも人妻とすぐ分かる顔。
「ええ、三ヶ月になりますのよ、おほほ。」
と栄美奈は上品ぶって答える。栄美奈も159センチ、88センチの胸と92センチのヒップを持っている。
栄美奈の髪は肩まで伸びている。
「三ヶ月ねー、うちは出張でも二日くらいかしら。三日もいないと、大変に思いますの。わたし、三十一だけど、栄美奈さんは三十歳でしたわよね。」
「え、ええ。そうですけど。何か?」
「ふっふっふ。大きな声では言えないけど、やっぱり、夜の生活があるわよね。」
「は、はあ。」
その夫人の名は、島北桃代(しまきた・ももよ)という。
「それで三月もなしでは、辛くないの?」
と明け透けに桃代は聞いてくる。
「それはもう、我慢すれば・・・。」
「それは二十世紀の日本人女性の生き方よ。それに不倫という言葉も該当しない遊びもあるんだから。」
と桃代は話すと、巨乳を揺すって笑顔になる。
「遊び・・・ですか。」
と栄美奈は興味深く尋ねた。
マンションの廊下は広いとはいえ、いつ人が通るか、わからない。桃代は、
「こんなとこじゃ、話せないからウチに上がってよ。それから、話すわ。」
と数歩歩いて自室の玄関前にスーパーのビニール袋を持って、立つ。栄美奈は同じく歩くと、
「それでは、お邪魔します。」
と同意したのだった。

 桃代は六畳の居間の方に栄美奈を通してくれた。
こげ茶色のソファに茶色いテーブル。部屋の壁際にあるのは大きなディスプレイ。横幅が六十センチはある。栄美奈は、それを見て、
「大型テレビですか。」
「パソコンのディスプレイよ。うちは、テレビないの。主人はインターネット関係の会社に勤めているから。」
「あ、うちもないですわ。集金に勝手に来るのを完全に追い返すためにも。」
「テレビにもしまだ拘る人がいたら、パソコンのディスプレイが小さいのが問題よ。インターネットをしてない人ならテレビ見ないと、しょうがないけど。」
栄美奈の大きな目は、そのディスプレイをボンヤリと見ていた。
桃代はDVDをパソコンに入れた。パソコンの大きなディスプレイにDVDが再生され始めた。

レズ一直線
HHC制作
と二人の眼にタイトルが映った。
 女子高に通う主人公、秋庭柔子(あきにわ・やわらこ)は、もう十八歳となった。乳房も膨らんだが、女子高の柔道部は女子だけだ。
日本一、いや、世界一の女子柔道家を目指す彼女は、高校の部活動だけでは物足りない。
福岡市中央区に古くからある道場、柔心館に部活動が終わった後、稽古に通う。
そこは男子がほとんどの荒いところ。館長の車沢矢八は講道館柔道八段にして、追放の身となっている。
それというのも、彼が考案した新しい柔道の技は講道館では認めなかったのだが、五十歳にもなって、東京の新橋の居酒屋の前で五人の若い反社会的な組織のいかつい兄ちゃん達に逆に自分でぶつかって、因縁をつけた。
「おい、どこ見て歩いとるんだ?」
「なにおー、おっさん。あんたが、ぶつかったんだろ。謝れよ。」
「うるさいっ。若造。」
「なんだと、じじい。」
黒のサングラスをかけた体格のいい男が、車沢矢八の胸倉をつかんで、持ち上げた。その瞬間、若者は、
「いたーっ。」
と悲鳴を上げて投げ飛ばされていた。残りの四人は、いっせいに車沢矢八に殴りかかっていったが、全員、空中を舞い、地面に叩きつけられた。
五人とも、股間に手を当てて、気絶している。車沢は、
「見たか。秘儀、ちんこ落としだ。」
と声を掛けると、その場を悠然と立ち去った。

五人のチンコは半分、引き裂かれていたという。五人とも外科手術で陰茎を縫い合わせたらしい。車沢矢八の「ちんこ落とし」とは、相手の陰茎を握り、体勢を崩して投げる投げ技だ。
講道館始まって以来、いや、柔術の時代にもなかった投げ技なのだが、当然のように認められなかった。それで、車沢矢八は自分の技を使うために、新橋で兄ちゃん達に因縁をつけて投げ飛ばしたのだ。
その破壊力はすさまじく、反社会的な組織の兄ちゃんたちが警察に訴えたが取り合ってもらえずに、柔道の投げ技だったと講道館に出向くと、車沢矢八の「ちんこ落とし」と分かったために、車沢を破門にしたのであった。
その時、車沢矢八は故郷の福岡市に飛行機で帰るという早業を見せていた。

秋庭柔子は皆帰った夜の九時ごろの道場で、師匠の車沢に、
「秋庭は十八になったのう。ちんこ落とし、でも教えてやろうか。」
と言われた。柔子は顔を赤らめて、
「ちんこ、落としですか。はい、習いたいです。」
「よし、教えてやる。見栄理、来なさい。」
大声で隣の部屋に声をかけた車沢は、娘の見栄理、二十歳が柔道着を来て股間に何かを身につけて入って来たので、
「さ、見栄理、秋庭に「ちんこ落とし」の練習をさせてやれ。」
と言いつける。見栄理は身長百八十センチの大女で、柔子は百五十五センチだ。
「はい、お父様。柔子、わたしの股間にあるものをチンコだと思ってね。」
見栄理の股間に装着されていたのは、大きなバイブレーターだったのだ。
父の矢八は、
「こうするのだ。そーれ。」
娘の股間のバイブレーターを右手で握ると、下に引きつつ、左手は娘の右手を握って自分の体を反転させる。
ポーン、という感じで見栄理の体は空中に飛び、畳の上に落下した。
矢八は柔子に、
「わかったかな?ここを握られて抵抗する男は、おらん。よって、最強の技なのだが、講道館は認めてくれなかった。おれは福岡で、これを広める。娘には、もう伝授してあるから。次は柔子だよ。暴漢撃退にも役立つしな。」
四角い顔に鼻の下に髭を生やした車沢矢八は、炯炯と光る眼球に笑みを見せる。
柔子は素直に、
「少し、わかりました。とにかく、やってみます。」
と返答すると、立ち上がって自分の前に来た見栄理の股間のバイブレーターを握って、師の真似をして投げると、見栄理の体はヨロヨロと倒れた。矢八は、
「よし。初めにしては上出来だ。よく練習しなさい。」
と柔子を激励する。
見栄理は父の方を向くと、
「でも、お父様。この技は男性にしか、使えませんね。女性には、わたし、まんこ落としがいいのではと思います。」
「ほっほう。まんこ落としか。それは、いい。これからは女性の社会進出とかで、入用になるかもなあ。でさ、見栄理、それはもう技として、できとるのか?」
「はい、お父様。柔子にかけますわ。」
と言うが早く、見栄理の右手は柔子の股間に伸び、彼女の柔道着の上からマンコを掴んだ、と思ったらチンコ落としと同じ体の動きで柔子は投げ飛ばされていた。

 なかなか起き上がれない柔子に見栄理は近づいて、
「マンコ、大丈夫?柔子。」
と呼びかける。柔子はマンコを両手で押さえて、
「少し、痛いです。抵抗していたら、もっと痛くなっていたと思います。」
見栄理は少し安心して、
「その位ならね、大丈夫よ。それにマンコって、もともと裂けているわけだから、割れ目が伸びても問題ないし。男の人のチンコみたいに、ちぎれたら大変なわけでもないからね。
お父様、わたし、この技を中洲で若いチンピラ女に使ってしまったんだけど、よかったのかな?」
「いいだろう。で、どんなだったのかね、それは。」
大女の見栄理は中洲の飲み屋街を夜、歩いて茶髪でサングラスをかけた中年の巨体の女にわざと肩を当てた。
グダッ、と音が出るほどのぶつかり方だ。
茶髪中年女は、
「痛い。何するんだ、謝れ。」
と見栄理にどなりつけて、近づいてきた。見栄理は立ち止まって平然と、
「あんたの肩が、よけないからよ。」
と、うそぶく。
茶髪女はポケットから剃刀を取り出すと、
「顔で覚えろよ、ガキ。」
と見栄理の顔に斬りつけてきた。見栄理は身を沈めると、茶髪大女の股間に右手を伸ばし、スカートの上からブクブクのマンコを掴み、左手は茶髪の右手を掴んでいた。
見栄理が体を反転させると、茶髪大女は空を舞い、コンクリートの地面に叩きつけられて気絶した。
スカートは捲れて、股間を押さえたまま失神しているのであった。

という話を娘から聞くと車沢矢八は、
「でかしたぞ、わが娘よ。その技、まんこ落としを道場の男性に伝えなさい。」
「はい、お父上。」
と武家の娘のように見栄理はバイブレーターを装着したまま、頼もしく答えるのだった。

ここまでは劇みたいだが、AVなだけに次は秋庭柔子が柔道着を着てスタジオのマットの上で、全裸のAV女優十人を、まんこ落としで投げ飛ばしているシーンになった。

次々にマットの上に投げられてAV女優は股間に両手を当てて、
「ああん、痛い。まんこ、伸びそう。」
とか、
「オマンコ、切れそう。」
とか悲鳴を上げている。

島北桃代は見沢栄美奈に、
「すごいでしょ、まんこ落とし。」
と画面を見ながら話しかける。
「すごいですね。秋庭柔子さんって、オリンピックには出ないのかしら。」
「車沢さんの道場はJOCに認められてないんですって。それと全世界柔道選手権とか全日本とかにも出れないそうね。」
「それじゃあ、本当に日本の秘密兵器ですね。」
と残念そうに栄美奈は嘆く。
「でもね、本当に福岡市にあの道場、柔心館はあるのよ。渡辺通りらしいけど。だから、見に行ったりできるわ。」
と桃代は言う。
「ほんとですか。まんこ落としや、ちんこ落としも習えるわけですね。」
「それは、かなり年月を経ってないと駄目らしいわ。」
「やっぱり、ですね。ひまな主婦ですけど、今から柔道を習うのは無理ですね。」
「そうね、柔道は無理でもレズなら、いいかもよ。」
と桃代は悪戯っぽく話す。
「え、レズ?でも、相手が・・・。」
と戸惑う栄美奈に桃代は、
「わたしが、いるでしょ。目の前に。」
と声を掛けると、桃代は栄美奈の肩を抱いて唇を素早く重ねた。ねっとりとしたキスだが、男の唇とは違って柔らかく、栄美奈にも今まで未経験な感覚だった。
唇を重ねつつ、桃代は栄美奈の豊かな乳房を上着の上から優しく揉んだ。
その指先は細く柔らかで、男の指とは違った。栄美奈は夫の指しか知らなかったので、自分の乳房が女性の指を知る事になるとは思っていなかったのだ。
夫の指が自分の胸を揉んだのは、もう大分前の事だろう。
三ヶ月前に赴任したとはいえ、夫婦間の性交渉は途切れがちになっていた。栄美奈の夫は仕事に忙しく、他の女性と浮気などはしていなかったのだが、それでも彼女の性的不満が収まるわけではなかった。
それにしても桃代の指使いは、マッサージ師のように心地よい。
二人の前のディスプレイは黒の画面に戻っていた。
夫は浮気をした事がない。でも、その力は仕事に取られていくのだった。そういった場合、他の男に走るという事が彼女にはできなかったのだ。
では、桃代は、どうだろう?彼女の夫は浮気などしないのだろうか?
桃代が唇を離した時、栄美奈は乳房を揉まれながら聞いてみる。
「島北さんのご主人は、お仕事の方はどうですか?」
桃代は不思議な微笑を浮かべると、
「ああ、仕事ね。実は主人の仕事、おかまバーの経営なの。」
と口にしたのだ。
「おかまバー、ですか。」
桃代の手は休まずにせっせと栄美奈の乳房を揉みながら、
「そうよ。中洲にあるけど。それでね、主人、性転換手術をしたのよ。だから・・・女との浮気なんてありえないけど、男とはやってるかもね。その辺は聞いたことはないけどさ。だからもう、形だけの夫婦。夫は外で稼いでくるけど、実際はオカマバーの経営者だからね。」
「最近、はやっているみたいですね。草食系とか世間で言いますし。」
「そうよ。おかま予備軍には困らないの。加えて就職難でしょ。うちの主人は求人広告をした事がないのよ。口コミで来るし。大学出の新卒がね。会社で働くより未来があると思うな。四十でリストラなんて行き場はないでしょ。お釜バーで働いて、将来は独立って手もあるから。大学出の新人は希望に燃えた目で働いているらしいわよ。」
そう言いながらも、いつの間にか桃代の指は栄美奈のスカートの股間に降りていた。栄美奈は乳房よりも膣周辺の方が感じるのだ。
十八になった時は女子高だったので、同級生ですでに十八のクラスメイトと学校のトイレでセーラー服のまま抱き合った。その時、股間が触れ合ったのが気持ちよくて今も忘れられないのだ。
栄美奈は女子高までが自宅から歩いて五分の距離だったので、通学中に男子校の生徒を見る事もなかった。
便所で抱き合った同級生は栗崎合歓子(くりさき・ねむこ)という、髪を三つ編みにして両肩に垂らした美少女だった。彼女も女子高の近くに住んでいた。福岡市は女子高が意外と多い。
栗崎合歓子は絶世の美少女だった。が、両親が厳しくて門限は夕方六時。彼女は五時過ぎて家の外にいる事はなかった。
合歓子の肌は白磁のように白くて、すべすべしていた。栄美奈は自分の肌も白いけど、彼女の白さほどでないと思っていたし、思い切ってトイレで彼女を抱きしめた時も合歓子は抵抗しなかった。
その合歓子のスカートと自分のスカートが強く合わさって、ショーツが触れあい、陰毛がくっつきあうのを感じた。それが気持ちよくて、栄美奈はさらに合歓子を強く抱き、マンコの一番上の方の割れ目が重なるのを感じた。頬をくっつけあっていたが、合歓子の白い頬は赤く火照り、その熱が栄美奈の頬に伝わってくる。合歓子と栄美奈の身長は全く同じだったので、栄美奈は顔を一旦離すと合歓子の黒い透明な瞳を見つめた。すると合歓子の黒い部分が大きな瞳は長い睫毛で閉じられたので、合歓子のピンクよりも赤い唇に栄美奈は自分の唇を舌で舐めてから重ねていく。
二人の唇が重なった時、瞬間接着剤でくっつけたように強く結ばれるのを感じたのだ。
驚いた事に合歓子は自分の舌を栄美奈の唇の間から入れてきた。自分より美少女の合歓子の舌は柔らかく自分の舌に絡みつくと、栄美奈は股間の割れ目がジワリと濡れるのを感じた。
その時、トイレに他の女子生徒が入って来たのを感じて二人は口と体を慌てて離した。
入って来たのは同じ学年の普通の容姿、平木乃真子だ。彼女は二人に気づくと、
「栗崎さんと見沢さん、おあつそうね。なんかレズしてたんじゃないの?」
と発言する。栄美奈は、
「違うわよ。ちょっと熱はあるけれども。」
と誤魔化す。合歓子は口の両端を少し上げて、
「あったりー。平木さんもレズしない?」
と誘いかけたのだ。
平木乃真子は、そうハッキリ言われると照れ臭そうに、
「わたしは男に興味あるんだ。」
と否定してみせた。乃真子は女子トイレのドアノブを握ると開けて中に入った。
合歓子と栄美奈は便所を出て行かず、平木が入ったドアの近くに立っていた。合歓子はスカートのポケットに右手を入れて、ヒューッと口笛を鳴らした。
じょろじょろじょろ、と平木乃真子が小便をする音が聞こえてくる。
合歓子は悪戯っぽく声を出さずに笑うと、栄美奈も何だろうという気になった。やがてドアを開けて出てきた平木は二人を見て、
「なんだ、まだいたの。レズには興味ないんだけど。」
と発言して、手洗い場に歩くと、手をかざすと水が出てくる自動の蛇口で平木は手を洗う。福岡の女子高というのは私立なので、なかにはこんな先端のトイレにしてしまっている学校もある。とはいえ、おそらく、ここの水百合女子学園くらいかと思われるのだが。
栗崎合歓子はスカートのポケットに入れた手を高々とあげた。そこにはスマートフォンが握られていたのだ。合歓子は勝ち誇るように、
「平木さんの小水の音、よく録れていると思う。聞いてみようか、平木さん。」
合歓子は左手のスマートフォンを胸の辺りに下ろし、
右手で再生ボタンを押した。
じょろじょろじょろ、という平木乃真子の放尿の音が鮮やかに録音されていた。
唖然として平木は栗崎合歓子につかみかかるが、合歓子はそんな平木の顔を又、スマートフォンで撮影していた。平木の右手が合歓子の右手を押さえた、と栄美奈が見た時には平木の右手は合歓子に左手で捻り上げられていた。
「痛いな、放してっ。」
頭を下に向けてしまった平木は、痛そうな顔をしている。合歓子は、
「わたしね、合気道を習っているの。だから、わたしの手を取ろうなんて、今度から思わないでね。それで、どうするの?わたしたちと3Pレズする?それとも、この録音とあなたの顔写真をインターネットで公開した方が、いいかしら?」
と楽しそうに平木を説き伏せる。平木は、
「いいわよ、3Pレズして。わたしだって、彼氏がいるけど女同士のつきあいなら、許してくれるわ。」
合歓子は平木の右手を離した。
栄美奈は平木に、
「わたしたちみたいな女子高で彼氏がいるなんて、珍しいわね。」
と感想を話すと、
「福岡西都高校の生徒だけど、コンビ二でアルバイトしてるんだから。」
と自慢気だ。合歓子は、
「で、その人ともう何かしたの?手を握るとかキスするとか。」
と、おもむろに聞いた。
「いえ、プラトニックだわ。でも、彼もわたしの顔と声くらい覚えている。コンビ二に行くからね。」
合歓子は微笑んで、
「いい関係ね。彼を知るより先に、わたしたちを知るのよ。今日は平日だから、ラブホテルも人が少ないわ。放課後、いこう。あんたは、お金払わなくていいよ。ホテル代は、わたしが持つから。」
と話す。平木は、
「栗崎さんの家、お金持ちなのね。」
と感心した。
「ふふ、大した事ないんだけど、五百坪しかない家で、四台のドイツ車しかないし。だから父は、
『すまないな、こんな狭い家で、合歓子。父さんは、これから頑張って千坪の家にするよ。だから、お小遣いは月に五万円で我慢してくれ。』
って。」
平木と栄美奈は多少は動転した。だが、お嬢様高校ともいわれる水百合女子学園に平木も通っているのだから、ある程度の金持ちの子女ではあるのだけれども。

放課後、三人はセーラー服のまま福岡市内の無人のラブホテルに入って行った。
そこで三人は裸になり、陰毛を絡めあって抱き合った。合歓子が男役とでもいうのか、積極的に動いて同級生を人差し指と中指で犯していった。
白いベットの上で全裸の平木と栄美奈が四つん這いになり、尻を合歓子に向けている。その姿勢から見える二人の女子高生のオマンコに合歓子は左右の手の中指と人差し指を挿入していった。
「ああっ。」
と平木が声を出すと、
「あっ、いや。」
と栄美奈は声を出す。
二人の処女膜は破られたのだった。

今、島北桃代にマンコを触られながら栄美奈は、そんな昔を思い出していた。栗崎さん、どうしているのかな、と思うと桃代の右手の人差し指がマンコの中に入ってきたのを感じる。
桃代は、
「いいオマンコね。わたしの指にピッタリとくっついてくるし、わたしまで気持ちいいわ。気持ちイイといえば、シャワーを浴びれば気持ちいいかも。行きましょう。浴室はシャワーが出るしね。」
二人は浴室の前で服を脱いで全裸になり、中に入った。
栄美奈は裸で、
「まあ、広いですね。六畳もありそう。」
と語ると、
桃代は、
「そうよ。このマンション、これがウリの一つなの。分譲だから。」
半分の三畳が浴槽という贅沢な作りだった。大人三人が入っても、ゆとりがあっただろう。
桃代はシャワーヘッドを手に取ると、
「いくわよ。」
と声をかけて、お湯を噴出させた。そのジェット気流のような湯の水は、栄美奈の陰毛の下のマンコの裂け目に勢いよく、かかった。
「あぁん、感じますぅ、島北さん。」
栄美奈は乳房も感じたくて自分で両方の巨乳を、つかみしめた。
桃代は栄美奈が感じたのを見て満足すると、次にお湯を栄美奈の下腹から乳房へと向ける。栄美奈は両方の乳首にシャワーがかかり、
「気持ちぃぃ、あー、素敵です。」
と髪を左右に揺らせて声を出す。シャワーは栄美奈の首すじ、耳たぶへと移動した。
栄美奈は心地よくて、眼を閉じる。するとシャワーは止まり、栄美奈は桃代に抱きしめられていた。桃代の肌は濡れていなかったので、それも感じ方に影響した。
栄美奈はキスされて、それから桃代の唇は栄美奈の首すじから耳たぶに這っていった。かたつむりが歩いているような感触に栄美奈は快美感を感じた。
栄美奈は自分の乳首と桃代の乳首がくっつくのを覚えた。桃代の乳首は、やがて固くなる。それにつれて栄美奈の乳首も固くなり、二人の固い乳首は先端をくっつけて、快感の電流を二人の脳に送っている。
これも男とはできない性行為なのだ。男の乳首は立たないのである。
乳首だけでなく、二人の陰毛もくっつきあっていた。桃代の剛毛は栄美奈の柔らかい陰毛を刺激する。桃代は陰毛を強く擦りつけ始めると、栄美奈の淫核に少し触れた。
「ああっ、奥様の毛がわたしのクリちゃんに当たったわ。」
と思わず栄美奈は声を上げる。
「うふ、わたしのお豆も立ってきてるからね。」
桃代は自分のクリトリスを栄美奈のクリトリスに当てた。
びくん、とした感覚が栄美奈の脳内に走った。全く、今まで味わったことのない感覚だ。
女性の敏感なところを全く同じ物で刺激される。その行為は女同士で味わえる別世界の快感だ。
二人は雲の上で移動しているような快感を味わっていた。
桃代は腰を振って栄美奈と自分のクリトリスを刺激した。
栄美奈は、
「あああ、はーっん。」
と声を出し、桃代も、
「ああん、いい。」
と思わず、よがった。
同じ分譲マンションにレズの奥様がいた。それも、ここの風呂は広いし、5LDKだという。
桃代は男性的な行動力があって、今しているレズも桃代が栄美奈を愛撫する形だ。
クリトリスを当てあったまま、桃代は栄美奈の二つの乳房を男みたいに荒々しく吸った。栄美奈はクリトリスを感じつつ乳房も感じるという贅沢な快感を覚える。なかなか、男との性交では得られない快感といえよう。
桃代は自分の快感のツボを知っていて、そこを攻めてくるのだ。やはり女に大差はないために、栄美奈の体は思わず大きく股を開いていた。
それは夫にする時よりも自然な開脚だったのだ。おまんこ丸見えで、パックリと口を開いているのを見て桃代は、
「奥さんのマンコ、おいしそうだわ。こんな綺麗なマンコにハメられるご主人って、羨ましいな。」
と羨望の響きで栄美奈に自分の気持ちを伝える。栄美奈は、
「恥ずかしいです、奥さま。奥様の、おまんこも品があります。」

奥様もレズ

体験版・レズへの誘惑

レズへの誘惑

 福岡市の不動産会社に勤める古妻新江(ふるつま・にいえ)は、今年三十歳になるキャリアウーマンだが、結婚はしている。
二十五で結婚した彼女は、夫も宅地建物取り引き主任者の資格を持つ同じ会社での社内恋愛で、夫は一つ年上だ。
古妻新江の容貌は、いかにも不動産業者の女性という感じで、どちらかというと男性的だ。
というのも、そもそも不動産業界とはタフさが要求される。建物の部屋を案内するビルにエレベーターが付いているとは、限らない。
そんな時は、階段を上って部屋を案内したりする。
女性的過ぎてもリスクはあるだろう。それは、顧客を案内した部屋に二人きりとなった場合、男性客なら場合によっては女性仲介者をその場に押し倒して、性行為に及ぶ場合もないとは限らないからだ。
 
この点、新江は眼はパッチリして大きいし、胸も尻も豊かなのだが、どこか男性的な雰囲気があり、それで案内した顧客と問題になった事はなかった。

同僚の秋谷町代は、博多美人で二十二で新江とともにその不動産会社「マンアパ・ナンバーワン」に入社した。秋谷はおしとやかで、おとなしく手の指も細く白かった。実家は呉服屋だという。手の指と同じく顔の色も白い。胸はほどよく膨らんで、尻がいささか大きかった。背は百五十七センチで、尻の肉が多いという他は、普通の体型で声も細々としていた。
ある時、ロッカールームで新江の右の肘が町代の程よい乳房に当たったら、
「いやん。感じちゃう。」
と色っぽい声を出して、のけ反った事があった。新江は、
「ハハハ、町代、おっぱいが感じやすいのね。」
「そうかな。新江の肘が硬かったからよ。」
「そうね。わたし、空手していたのよ。肘で瓦を何枚も割れるわ。」
「すごーい。わたし、茶道部だったの、大学で。」
「それで特に、おしとやかなのかしら。」
「そうかも。」
町代の目は、そんなに大きくはない。細い目の方だろう。唇も薄いし、眉毛も薄い。アンダーヘアも薄いと思われる。
恥毛が濃いと情愛も濃いとか、言われるのだが、では秋谷町代は情が薄いのか。というと、そうかもしれない。
彼女の押し出しの弱さからか、入社して半年の間の成績はあまりよくなかった。
部長の星垣銀一は四十五歳の男性だが、スマートな体系を維持した背の高い紳士風の外見で彼女に、
「こんな成績では、うちとしては苦しいんだよ、秋谷さん。」
とぼやいた。
「すみません。でも、なんとかします。」
町代は薄い眉を引き締めて、きっぱりと答えた。

その日に来た客は五十代の男性で、単身赴任だった。やはり会社近くのマンションを希望していたが、どれも高い家賃ばかり。そのでっぷりと肥った男は、汗をハンカチで拭うと、
「とにかく見に行かないと、わからないね。三十万円でもいいからさ。」
町代はそれらの中で、一番高い家賃の物件をパソコンで拾い出して見せると、
「こちらは、どうですか。」
「ああ、いいね。見に行こう。」
「はい。それでは、ご案内します。」
町代は「マンアパ・ナンバーワン」のロゴの入った白い車を運転して、当該物件の高級マンションに顧客を入れた。客は迷っているようだった。禿げた頭は、汗で光っている。その男の前に立っていた町代は、わざと大きな尻を男にぶつけるように動いた。
男は、
「おっと、」
と声を出すと、町代の肩の辺りに両手を当てて止めた。男のズボンの下にある小さいままのモノを、町代の大きな尻の肉は強く触れていた。
「きんたまつかみ」という言葉もある。町代は、男のそこを攻撃すれば今回の契約は成立すると、見たのだ。
「すみません。」
と謝りながら男を振り返ると、満更でもない表情が浮かんでいた。

町代の大学は女子大だった。でも、彼氏はいた。彼は薬剤師で二十八才。紺の外車で、町代をデートに誘い出した。当然の如く、ラブホテルに入る。でも、町代は、
「わたし、コンドームなんて嫌いなの。生でして。」
と背の高い彼にせがんだ。
「だって君、卒業は二年後じゃないか。それまでに子供ができたら、困るだろう。」
「困らないわ。わたしが育てる。」
町代は、軽装の服を素早く脱ぐと白の下着だけになった。大きな尻と連動しているのか、恥丘のところはプクリと膨れ上がっているのがパンティの上からでも見て取れる。
薬剤師の男との距離は一メートル、彼は彼女のパンティから匂う若い女性の果樹のような匂いを嗅いでいた。
それだけで、チンコを立ててしまったら、町代はそこに視線を向けると、
「あら、神藤さんの股間がふくらんだわ。立ったの?」
と薬剤師の股間を、穴の開くほど見つめている。
「ああ、立ってるよ。」
町代は両手を薬剤師の神藤に差し出すと、
「だったら、抱いて嵌めてよ。」
と要望した。
「うん、嵌められないけど抱くよ。」
神藤は下着だけの町代を抱っこして、ダブルベッドの中央に降ろした。呉服屋の娘らしく、いい下着をつけている。神藤は、町代の膨れて突出したパンティの膨らみに舌を這わせた。
「はああっ、いい。」
町代は伸び上がるようにして、悶える。神藤が続けて町代のパンティの割れ目に沿って舌を動かしていると、彼の唾液とは別に彼女の愛液が滲み出てきた。
神藤は自分の液体を放出させたくて、たまらなくなった。だが、妊娠はさけなければならない。彼女がよくても、自分には駄目だ。そこで、町代の体を百八十度回転させてうつ伏せにした。その頃でも彼女の尻は、大きく幅も広い。パンティを履いてはいるが、尻の割れ目は写っている。その先は、アナル、菊門だ。
神藤は破裂しそうに硬直したモノを、町代のパンティの上から尻の割れ目に突っ込んだ。びくんと震えた彼女は、
「ああ、そこはお尻の方よ。もっと下。」
と声を上げたが、神藤は構わず町代の尻の割れ目の浅いところでビッグになったものを擦りつけていた。
一分ほどで、神藤は放出した。ドック、ドックと町代のパンティの尻の割れ目の部分に飛び散った。
町代は巨大尻を震わせて、
「もう。そんなとこに出して・・・。」
と薄い眉毛をしかめている。神藤は、
「ごめんね。濡れてしまったパンティは、ぼくにくれないか。実はね、ぼくは女性の愛液を研究しているんだよ。
バイアグラとか、シアリスとかアメリカで作られているものとは根本から違った発想で、作りたい。
それで、一体、男の性器を勃起させるものとは、という事を考えてみると今までの医学の説とかは間違っていると思うんだ。
医学の説からする、男性はとにかく精子を製造していって、それが溜まると外へ放出したくなるというアレは、どうも違うと思うんだね。
やはりね、女性というものがあっての勃起だろ?仮に八十のばあさんが近くにいるからといって、勃起するかというと、それはしないんだ。つまり、今の医学の説明ではハッキリ言って、男性の射精原理を物理的にのみ説明していると思う。
ぼくも、今、射精したけど、町代だから射精してしまったんで、四十のおばさんとかなら、尻に突っ込んでも射精しないと思う。
というのもね、この前、風俗に行ったんだけど、ファッションヘルスの。そこで若い女にしゃぶってもらったんだけど、射精できなかったんだ。」
町代は、うつ伏せから起き直ってベッドに腰掛けて神藤の話を聞いていたが、
「えっ。そんなものなの。でも、わたしという人がいるのに風俗に行くなんて。」
「それは悪いと思うけど、実験的に行ったのだよ。結果は、そこでは射精せずに、今、出してしまった。」
「嬉しい。って、なんか変な気もするけど。わたしのパンティ、あげます。ここを出てから家までノーパンで、帰るのかしら。」
「玄関前まで、車で送るよ。心配するな。」
神藤は町代から、自分の精液がついたパンティを受け取った。そ
れを鼻に近づけて、匂いを嗅ぐと、
「やはり、君の分泌した愛液が影響したようだね。ただ、そんなに単純な問題じゃないと思うんだ。つまり、君の愛液が与える影響はぼくにのみ有効なのかもしれない、ということだね。
これが人間の神秘なる不可思議な領域なのだ、といえるのではないだろうか、とね。」
「うん、よくわからないけど。神藤寛吉(しんどう・かんきち)という男性だけを、今のわたしは好きなのかしら。」
神藤は町代を、しげしげと見ると、細い目からはよく彼女の感情は、読み取れなかった。
「それは、そうあって欲しいね。ともかく、この愛液を研究してバイアグラ以上のものが作り出せれば、ぼくは億万長者になれるよ。
最近の日本では、精力剤を買う人も増えているから。
バイアグラは、副作用も言われているし。医師の診断も必要だとか、危険な面もあるらしいからね。
要するにさ、服用しなければいけないんだよ。ぼくが考えるのは、スプレータイプでね、君の愛液みたいなものを振り掛けるというやり方が、今までと違って革新的だと思うんだ。」
町代は何だか、面倒くさくなってきた。それに寛吉は自分の尻の方に出してしまったのだ、それは彼女には不満が残る。
薄い陰毛を露わにしてベッドに腰掛けている町代は、
「好きにしてよ。もう服を着てもいい?ブラだけじゃ寒い気もする。」
神藤は慌てると、
「あ、ああ。もちろん。そのままでいて欲しいとは、言わなかったけど。」
町代は、服をつけ始めた。

学生時代の回想を止めると、町代は今の状況に戻った。五十代の男は、
「いい部屋だね。ここに決めてもいいけど、なんかサービスないの?」
「不動産の仲介の会社としましては、付加サービスはいたしておりませんが。」
「じゃあ、他に頼めばいいわけだ。」
町代は、焦った。
「あ、あの。先ほどは失礼しました。」
と頭を下げる。
「なに、君のお尻は気持ちよかったよ。」
五十の男は、ははは、と笑った。町代はくるりと男に背を向けると、巨大な尻を意図的に男の股間に当てた。二人は、十畳の部屋の真ん中に立っている。町代の柔らかく弾力性のある尻が再び、五十男のちいさな棒を刺激した。
「あ、久し振りの感覚だ。」
と男は言うと、町代の尻に自分の分身を小人から大人へと変身させた。
町代の尻は、ゴムの硬い棒が大きくなっていくような感触を味わった。そのまま尻を当て続けると、五十男は大きく硬くなったモノを擦りつけ始めた。二十秒後、男は、
「あああ。出る。」
と叫ぶと、少し前向きにがっくりとした。自分のパンツの中に射精したらしい。少し決まりの悪そうな顔をして、
「いや、女房とも五年程してなかった。少しの間だけど、気持ちよくしてくれたね。他社にないサービスだよ。この部屋に決めるけど、君にも小遣いを上げよう。」
男は、財布から福沢諭吉の顔を五枚、抜き取って町代に渡した。彼女はそれを受け取ると、
「五万円も。いいのですか?」
「ああ。会社には報告せずに、君の財布に入れてくれよ。」
これで、その高級物件は契約が成立した。

古妻新江は秋谷町代が大きな契約を取ったので、人事でないように喜んだ。
昼休みに休憩室で二人だけになった時、新江は、
「大きな物件だったわね。あんな家賃のところ、どうやって決めたの?町代。」
と興味深深として聞いた。
「そんなに面倒な事は、なかったわ。」
畳の上に座っている二人だが、その間に座卓がある。新江は町代の表情を見て、
「もしかして、性的なことをしたんじゃない?そのお客さんに。」
「いや、そんなことないわ。」
と否定する町代だが、頬が赤くなった。新江はそれを見て、
「わたしたちの仲じゃない。本当の事を言いなさいよ。」
黙っている町代の背後に新江は移動して、座った。彼女の肩に両手を置くと新江は、
「こんな風にされたんじゃないの。それから・・・。」
新江は町代の背中から、右手を伸ばして彼女の右の乳房を掴んだ。町代は、かすかに身をのけ反らせると、
「そんな事してないわ・・。」
と答える。
新江の右手の人差し指は、町代の乳首に触れてしまった。町代はその瞬間、
「あん、いやん。」
と艶かしく動く。新江は女性の悶える様を身近に眼にするのは、初めてだったのだ。新江は左手も伸ばして、町代の左の乳房も掴んだ。
町代は身をくねらすと、
「あん。お客さんと、そんな事・・・。」
新江は、でもそれは嘘だと感じていた。だから、
「こういうのは、してないけど、どういうのをしたの?」
と問いかけながら、ゴムマリみたいな彼女の乳房を揉みまくる。
「あっ、ああっ。新江、感じちゃうわ。本当はしたのよ。わたしのお尻で。」
「そうなのね。」
新江は自分のマンコが、町代の尻に当たるようにした。自分の女性器としての新感覚だった。女性の豊かな尻に、自分の割れ目を当ててみるのは。世の中の大半、いえ、百パーセント近くの女性は毎日、スーパーに行って、だんなとお義理でセックスしているだけなのよ。
同僚の豊満な白い大きな弾力のある尻に、自分の割れ目を当てるのが、こんなに気持ちいいものだなんて知らなかったわ。
新江はもっと、町代の体を知りたくなった。知的にではなく、感覚的に。それに、町代は自分の愛撫で、こんなに感じてくれるなんて思ってもいなかったから。

ぐいぐいと自分のオマンコの割れ目を、町代の大きな形のいい尻肉に擦り付けた。両手は同時に、町代の両の乳房を揉み続けて。町代は、
「はああっ。新江のマンコ、当たってる。ああっ、おっぱいが、とろけそう。」
と喘ぎながら発音した。新江は休憩室の壁に掛かった、おしゃれな時計を見た。十二時四十五分、あと五分は町代の体を楽しめる。休憩室の鍵はかけているし、まあ、他の男子社員は来る事はない。殺風景な休憩室だが、二人の若い女性の熱気でムンムン、そしてムンとしてきた。
新江は右手を町代の乳房から急降下させた。パンティの上から町代の割れ目を指で確かめる。
町代は、
「そこにも触るの?もう、そこ・・・。」
町代が呻くように話すと、新江の指は濡れたパンティを感じた。新江は心置きなく、町代の割れ目を指でなぞっていた。
大きな尻の女性に後ろから絡み付いている、男性的な女性が蠢く様は、何か天女が二人戯れているようにも見えた。
そう、見えたのだ。「マンアパ・ナンバーワン」の薬院本店の休憩室の前をお局的女性、総務、事務の今年三十九になる独身女性が愛用の黒縁の眼鏡を光らせながら、通り過ぎようとすると中から、
「あはん。」
という色っぽい声が聞こえた。お局女性は、綺羅綺羅子(きら・きらこ)という名前だが、
(男子社員が、エッチなビデオでも見ているのかしら。)と考えて、ドアノブを回したが、開かない。鍵穴から見えるのは、なんと、こっちを向いた秋谷町代に馬乗りになっている古妻新江の顔、の二つの顔と姿態だった。
(レズってるのね。外は暑いのに。休憩室は、エアコンつけてるようね。会社のお金でレズできて、いいわね。)
背の高いお局、綺羅綺羅子は、独り身の左腕の肌を擦った。彼女は、貧乳にして貧尻だ。それも災いしてか、今までの男性の経験人数は二人となっている。十九歳から三十九歳までの間に二人なので、十年に一人という割りだ。実際は、そんなに十年ごとに一人という訳でもないのが一般的だろう。綺羅子も正確には、十二年付き合って別れた男と、八年で別れた男がいた。
綺羅子の身長は、百七十センチもある。中学、高校とバレーボール部だったので、背が急に伸びた。
男のいない期間が伸びてきている今、綺羅子にとっても小さな鍵穴から見えるレズの光景は深刻な影響を彼女に与えてしまった。
綺羅子はタイトな紺色のロングスカートの中に、長いカッターシャツの右手を伸ばすと、自分のマンコに触れていた。
(あ、濡れてる・・)
綺羅子は自分の反応に、びっくりしたが腕時計を見て、鍵穴を覗きなおすと、右手でパンティの上からオナニーを始めた。
綺羅子は時計を気にしながら、オナニーしていたので、
(あ、時間だ。もう、事務室に行こう。)
と思うと、その場から急ぎ足で、立ち去る。三十秒後に、新江と町代が慌てて出てきた。

事務室に入ってきた新江と町代を、チラと横目で見た綺羅綺羅子は二人のうちのどちらかと親しくなりたいと思った。そして、レズするのだ。草食系男子とやらには、用はない。自分は男に恵まれなかったが、女には恵まれているのかもしれない。
自分が最初に付き合ったのは、美少女の好きな家に引きこもりがちな二十六歳のフリーターの男だった。背は低く、肥っていて腹も少し出ていた。
綺羅子は眼鏡を外すと、意外にも美少女なのだ。随分昔の事なので、出会い系もなかったが、伝言ダイヤルのようなもので二人は知り合った。
その男、由田金二郎(ゆだ・きんじろう)は、美少女が好きだけど十八歳未満なら条例違反になるので、十九歳以上の女子希望
などと伝言していた。
綺羅子は、毎朝鏡を見て出勤していた。その際に、鏡を見ては自分の顔を美少女だと思うし、通勤の地下鉄の車内にも自分よりいい顔の女性は見当たらなかった。ただ、スタイルにおいては綺羅子は胸も尻も出ていないので、そういうところを見ると電車内にはもっと体のいい女性が多くいた。
地下鉄が満員になると、綺羅子の隣の二十代前半のOL、顔は目立ったところはないが胸と尻の大きな女性が痴漢されているのを見た。痴漢しているのは、三十代のサラリーマン風の男で世間で言うイケメンだ。背もその女性よりも、頭一つ高い。
男の右手は、女性の胸からスカートの中に入っていった。そのOLも触られて気持ちよさそうにしていたので、痴漢といえるかどうかわからない。福岡市では、こういう事が、しょっちゅうあっても女性が痴漢と訴えない事が多いので痴漢の実数は明らかではない。
その男は最後の方ではOLのマンコをパンティの上から愛撫していたが、天神に着いたので乗客のすべては降りた。
綺羅子は降りていく痴漢男の右手の指を見たけど、その指は濡れて光っていた。
綺羅子は、そのOLのように痴漢された事は一度もなかった。触り甲斐が、ないからだろう。
由田金二郎と中央区役所の前で、土曜日に待ち合わせをして綺羅子は会った。眼鏡をかけた綺羅子に、
「眼鏡を外せば、美少女みたいだね。」
と由田は話す。
「人が多いところでは、外さないの。人のいないところに行こう。」
と、果敢にも綺羅子は発言した。由田は眼をグリグリさせると、
「この近くに個室喫茶がある。そこへ行こう。」
「うん。いいよ。」

その個室喫茶はビルの一室で、前には国道が走っている。福岡市中央区役所も国道沿いにある。背の高い綺羅子と背の低い金二郎は、夏の日の午後の日差しを浴びながら個室喫茶に入った。
ひんやりと涼しい冷房が、二人を包んだ。注文を聞いてウェイターが持ってきた後には、ドアに中から鍵を掛けておけばいい。
鍵を掛けて金二郎は、綺羅子を見ると、
「胸もお尻もないのも美少女だねー。」
「あら、もう十九歳なの、わたし。」
「なら。もうここで好きな事ができるわけだ。」
金二郎は綺羅子の席の隣に来た。赤いソファが横長にある、その片隅に綺羅子は腰掛けていた。金二郎の他にもう一人、座れそうだ。
金二郎は、綺羅子の胸を服の上から触った。あるかないかの乳房の盛り上がりだ。彼女は何も感じないらしい。
背伸びするようにして、金二郎は綺羅子にキスした。それからマンコの上の恥毛を触ったが、そこも女性らしい膨らみはない。
綺羅子にとっては初のキスだったが、感じるものはなかった。
金二郎は一人、うなずくと、
「おれ、妹がいるんだ。千冬(ちふゆ)っていうんだけど、君と同じ歳だろう。不動産会社で働いているけど、今日は珍しく休みだったなあ。それで彼氏もいないから、兄のおれと遊びたいらしいからね。
電話して呼んでみるよ。」
金二郎は携帯電話、その頃なのでスマートフォンではない、で妹に電話した。
「あ、千冬か。兄さんだよ。今、中央区役所近くの個室喫茶にいるんだ。遊びにこないか?・・・来るならどの位で・・・・十分か、早いな。待ってるぞ。」
金二郎は、
「妹は、この近くに住んでいるんだ。不動産会社が、この近くだからね。」
「あら、わたしも不動産会社で働いているのよ。」
「ほう、それは奇遇っていうんだろう。妹は、もっとやーる賃貸っていう会社だけど。」
「あ、それなら競合他社ね。うちは、マンアパ・ナンバーワン。」
「ああ、あの千百店舗も全国にあるやつ、か。」
「そう、由田さんも部屋を借りる時は、お願いします。」
由田は綺羅子の隣で、鼻を曲げて笑うと、
「いいよ。でも、おれ、実家に住んでるんだ。南区の山の近くに。」
「通勤が、大変じゃありませんか。」
「そうだなー。今のアルバイトは近くのスーパーで働いているから。」
「今のところ、問題なしなのですね。」
「うん、今のところはね。あ、妹が来るから注文しておこう。あいつの好きなウインナーコーヒーを。」
金二郎は部屋に備え付けの電話で、店に電話して、
「ウインナーコーヒー一つ、持って来て。」
と頼んでいた。

レズへの誘惑

体験版・ホモ系男子

 二十四歳の青年、菊川浩二は盆休みとして、郷里の福岡市へ帰ってきている。福岡県の福岡市で、人口は、もうすぐ百五十万人だ。中心から西の早良区西新が、彼の実家「菊川酒店」が、ある場所だ。小さな川から西が西新で、一丁目の商店街の、十階建てのビルの一階に菊川酒店は、ある。そのビルは、菊川ビルという名称で菊川浩二の父、有正(ありまさ)が、先祖代々の貯金で建てたものだ。有正は居間で浩二に向かい合って座り、
「東京は、大変そうやね。地震とか、あるし。」
と何気なく聞くと、缶ビールのプルトップを引いて自分の口に当てる。
「ああ、そうだね。地震は、よく揺れるよ。」
この前の東日本大震災の時に、菊川浩二はAVの撮影中だった。それも女優の中に、勃起したものを入れた瞬間、いきなり地震がグラグラと来たのだ。撮影しているカメラマンが倒れたので、そのシーンは撮り直しになったため、公開はされなかった。
「おまえ、俳優やりよるらしいけど(やっているらしいけど)、まだテレビには出とらんのか(出ていないのか)。」
「なかなか、ね。俳優も多いからなー、今は。」
「それじゃあ、生活は、どうする。」
「アルバイトを、しているよ。」
「ふーん。だめになったら、秀行の手伝いば、せえ(手伝いをしろ)。」
秀行とは浩二の兄で、九州大学法学部を出た後、有名なビール会社に入社して、三年の勤務の後に退社後は、菊川酒店を継ぐべく仕事をしている。
「うん。兄さんは?」
「今日はな、商店街の集まりで、帰りは夜遅くなるとよ(夜遅くなるらしいよ)。」
 
博多駅から地下鉄で、西新駅まで、そう時間は、かからないが、渡辺通りの近くを通過する時、浩二は昔、通った空手道場を思い出した。その道場の名前は、研心流・空手総本部という。貸しビルの一階に、五十畳ほどの道場がある。エイヤッ、エイヤッと掛け声が、道行く人の耳にも聞こえてくるほどだ。館長の石垣(いしがき)・(・)島(しま)男(お)は、沖縄県出身で、父親の転勤の関係から小学校の時に福岡市に移り住み、高校卒業後は、ボディビルジムのトレーナーをしていたが、空手の全日本選手権で優勝してからは、そのボディビルのジムのオーナーの出資で、中央区渡辺通りに道場を開いた。石垣・島男の空手は父親からの一子相伝のものであった。その道場は最初、あまりにも過酷な訓練を、させたため、三日と持たずに、やめる者が続出したため、今では、その方法は採らずに、各人各様の稽古をつけている。館長の秘儀の一つに
「天井落とし」
なるものが、ある。これは三角とびを発展させたもので、まず壁にジャンプして両脚をつけると、それを蹴って天井に飛ぶ。天井に足を当てると、そこから真下の対戦相手に飛び込んで、手刀か正拳で一撃を決める。
もちろん、天井が低い場合に有効な技だ。体育館のようなところでは、これは使えない。渡辺通りの道場は天井が低いため、高弟達を集めて、その技を披露した。その時、相手を務めたのが、菊川浩二だ。館長が壁に飛んだのは見えたが、それからは浩二には館長の姿は見えなくなった。
「ここだ!菊川っ。」
と頭上で声が、突然したので見上げると、館長の二本の指は、浩二の両眼の一ミリ前で止まっていた。くるり、と空中で回転すると、床に館長は鮮やかに着地した。
「ああ、館長・・・お見事・・・。」
浩二は、それからは言葉は続かなかった。居合わせた高弟も皆、息を呑んでいた。石垣館長は、
「これも、秘儀の一つに、すぎない。他にも、まだ、あるのだ。」
「それを、見せてください!館長!」
皆は、異口同音に懇願したが、
「そのうちに、見せよう。」
と、静かに言い、館長は石垣島の海のように微笑んだ。
 
そんな、ある日、菊川浩二は館長に、稽古が終わった後、一人だけ呼ばれた。
「菊川くん、今日は別の秘儀を君に教えよう。では、館長室に行くぞ。」
「はいっ。おっす。」
二人は、道場内にドアのある館長室に入った。そこは六畳ほどで、机と椅子くらいしかない。その机の上から、館長はロープを取り出すと、浩二に渡した。そして、
「今から、私が全裸になるから、それで体を縛りなさい。」
と命じた。浩二は戸惑ったが、館長は空手着を上下とも脱ぎ、ブリーフも外すと全裸になった。筋骨逞しい上半身で、腹筋は三段に線が入っている。だらりと下がった男根は、それほど大きくもなかったが。
浩二が、眼を、そらせていると、
「何を、しておるか。早く、縛るのだ。」
「はいっ。おっす。」
浩二は急いで、館長を縛り始めた。館長は、両手を背中に回して、手首を、くっつけている。
「後ろ手に縛ってくれ。」
「おす。」
浩二は館長の手首を、ぐるぐると縛る。
「両脚も、だ。」
「おす。」
浩二が縛り終わると、館長は手足を動かし、
「よく縛れている。さて、」
と呟くと、机の上にある木の板を流し目で見ると、
「菊川、あの板を取って。」
「おす。」
浩二が板を持って来ると、
「こういう状態にすると、敵は必ず近づいてくる。なぶりものに、したい心境でな。そこで。」
そのとたん、館長の、いちもつ、は、ぐぐーん、という感じで、力強く勃起して上を向いた。その膨張率が、すごいものだ。浩二は注視して、しまった。
「このように勃起させれば、敵は、これに近づくし、手に握る奴も、おろう。その時に、だ。だが、おぬしの手は傷物に、したくないので、その板を私のペニスのすぐ横に、立てよ。」
「おす。」
浩二は、館長の勃起したもの、の横に板を当てた。
「それで、よし。手を動かすなよ。きえーいっ!」
怪鳥のような叫び声と共に、館長のペニスは横に振れて、板に当たると、パキンッと音がして、その板は真っ二つに折れた。浩二は、
「おおおおお。」
と感嘆の声を、大きく、あげた。さらに館長は、上半身を前に倒すと、ロープに自分の勃起したペニスを強く当てる、すると、それは、ぶつん、と切れた。
「これで、両脚は自由となった。これだけでも、闘えなければ、いかん。が、手は、ね。」
手首のところのロープに、親指をかけると、ぶちっ、と、それも切ってしまった。館長が、
「ふーーむ。」
と呼吸を整えると、館長のペニスは小さくなっていった。ニヤリ、とすると石垣は、
「これを、ナイフペニスの技といい、我が家系に、代々、伝わったものである。鍛錬法は、そのうち教えようと思う。私の代から秘伝は、なるべく公開していくから、楽しみに、な。」
「おす!」
浩二は思わず、その場に片膝を着いて、いたのだった。
 
その時、浩二の年齢は二十歳だった。先生が、自分を前に勃起させた事について、立膝のままで、
「このような場合、自分は勃起できるか、心配です。」
と、師匠を見上げながら尋ねると、
「なに、女の裸を思い浮かべるのだよ。」
「なるほど。しかし・・・。」
「しかし?」
「自分は空手に強くなりたいために、女と、つきあいませんでした。」
石垣島男は、ブリーフを履くと、
「今の技は勃起しないと、できない。女と、つきあわなくても、アダルトビデオを見れば、よい。」
「は。パソコンは持っています。光ファイバーで、見れます。」
「ならば、ダウンロードも早く、できる。DVDならネット通販で買えば、送料無料で、送ってもらえるぞ。今のパソコンにはDVDプレーヤーは、ついておるからの。実は、私も見ておるのだ。最近では、絵色千佳が、お気に入りだ。さっきは、な、絵色千佳を思い浮かべたのだよ。」
浩二はアダルトは、ちらちら、と見るだけだった。無料サンプル動画だけで、それ以上は見ていない。
「おす。先生、ぼくも勃起のため、DVDを見ます。」
「よろしい。やりなさい。ペニスに自信が、ついたら、報告する事。」
「おす。」
その日は、それで道場は終わりだった。確かに、浩二は中学、高校と空手に明け暮れていた。硬派な男性に女性は近づかない。特に武道関係は、そういえるだろう。最近、法廷で裁かれている柔道の男性も、相手は自分の近くにいる女子柔道部員のみを、相手にしている。浩二だけでなく、同じ空手部員も彼女が、いなかった。浩二の高校には女子空手部も、なかったし、女子柔道部も、なかった。おまけに男子校なので、女子高生を見ることすら、稀だったのだ。学校の空手の部活が終わると、研心流道場に地下鉄で通っていたのは、中学生からで、それで今では石垣館長の高弟の一人に、数えられるように、なっていたのだが、初恋の感情を覚える相手の女性とて、見回しても、いなかった。ただ、一年上の空手部の先輩に、憧れ、とも、つかぬ思いを持っていたのは、浩二は覚えている。その先輩は高校を卒業すると、東京のインターネット関連の会社に就職が決まって、福岡を去った。その先輩の名前を、見川毅(みかわ・つよし)という。その頃の、学校の春休みに、西新商店街で浩二は見川先輩と、ばったり出くわした。
「おす。見川先輩。」
と、挨拶して頭を下げる浩二に、鷹揚に、うなずくと見川は、
「おれ、東京にいくけん(行くから)、お別れかな。菊川。」
「えっ、そうでしたか。ぼく、その事を、知りませんでした。」
「うん。昨日、入社式から帰ってきたとよ(帰って来たんだ)。新宿で、あったったい(あったんだ)。」
「入社、おめでとう、ございます。」
「立ち話も、なんやけん(なんだから)、おれが、おごる。ラーメンを、食いに、いこう。」
「おす。ごちそうに、なります。」
すぐ近くの博多ラーメンの店に入ると、二人はテーブル席で、向かい合って座った。見川は店の主人に
「大盛りラーメンを、二つ。」
と注文すると、浩二の方に向き直り、
「それがくさ(それがね)、インターネット関連の会社よ。売り上げも急進中らしい。」
「すごいですね。ぼくも、その会社に入りたいな。」
「おまえは自分の店が、あるやないか(あるだろうが)。菊川酒店が。」
「でも、ぼくは次男だから、気にしなくても、いいんですよ。」
「そうか。まあ、おれ、メールするたい。おまえのメールアドレスば、教えれ(メールアドレスを教えろ)。」
浩二は携帯電話を取り出すと、メールアドレスを表示させ、見川先輩に見せた。見川は自分も、携帯電話を取り出し、
「なら、ここで送ろう。」
と言うと携帯を操作した。間もなく浩二の携帯に、着信メロディーが鳴った。見川は笑うと、
「見ろよ。メール。」
と促した。浩二がメールボックスを見ると、そこには見川のメールが入っていた。
「確かに、届きました。」
「うーん。便利たい。おれたちの小さい頃は、こげなもん(こんなもの)は、なかったもんね。」
「そうでしたね。」
その時、店主が大盛りラーメンを二つ両手に抱えて二人のテーブルに置いた。見川は、
「沢山、食べろよ、菊川。」
「はい。それでは、いただきます。」
二人は猛烈な勢いで、大盛りラーメンを食べると、見川は、
「替え玉しょうか?」
「はい。お願いします。」
見川は店主に向かって
「替え玉ふたつ。」
と注文した。それも軽く、たいらげると、見川から先に店を出た。外は道行く人も、まだ少なかった。買い物の時間帯では、なかったせいだ。見川は店を出て、少し歩くと立ち止まった。そして浩二の方に姿勢を向けると、右手を差し出して、
「しばし、の別れかな。」
浩二は無言で自分の右手で、見川の手を握った。見川は、握手している手を持ち上げて、自分の顔に近づけると、浩二の右手の甲に口づけた。浩二は、(あっ)と思った。先輩の舌まで、感じてしまったのだ。見川は手を離すと、
「なんか、連絡したい時に連絡くれよ。」
と話すと、浩二の歩いて行く方向とは逆の方へ、軽やかに歩いて行った。浩二より五センチ、背の高い先輩だった。
 
その時から、浩二は二十歳になるまで、見川先輩にメールを出した事は、なかった。

ホモ系男子

体験版・ゲイ!ゲイ!ゲイ!

 薔薇田迎児(ばらだ・げいじ)は二十四歳の男子だ。身長170で体重が90キロ、胸囲100センチ、見るからに逆三角形のマッチョマンだ。浅黒い肌に鼻の下だけヒゲを生やしている。空手が特技であるけど、福岡市の地方公務員をしている。家が代々、公務員の家系、しかも福岡市の地方公務員なのだ。
薔薇田家の長男で、下には妹が一人。妹は航空会社の客室乗務員でミニスカートを履いて勤務している。
公務員はキッチリ、五時に帰れるので薔薇田迎児は暇をもてあましていたが、ある遊びに目覚めてからは充実した日々を送っている。
その遊びとは、帰宅しているフリーター、多くは自転車に乗って家に帰っているフリーターに、
「おい、君。」
と呼びかけるのだ。タクシーを呼び止めるように右手を高く上げて、自転車に乗って足を動かせているスポーツのクラブ活動を終わったような男子に声を掛けるのだ。
「は、はい。ぼくですか?」
戸惑ったようにフリーターは答えた。迎児は、
「そうだ。君だ。自転車など漕いでいるけど、お金、欲しくないか?」
「ほしいですよ、それは。でも、フリーターで十八になったばっかりだから、いいバイトはないし。」
と答えた男子に迎児は笑顔で、
「はっ、はっ、はっ。普通は、なかなか、ないよな。だから僕が募集するのだよ。」
「えっ、バイトさせてくれるんですか、うれしいな。」
「よし。やる気だね。場所は、あそこの公園の中だよ。」
「掃除か、なにかですか?」
「そうだねー、綺麗に拭き取ってくれたらいい。」
「なら、やりますよ。自転車、ゆっくり漕ぎます。」
「そうだ。行こうか。」
二人は陽が落ちて暗い夜道を微かに明るい公園に向った。広めの土地だが誰もいないし、便所が男女に分かれてある。
薄暗い中を二人は公園の入り口に到達した。自転車を停めた青年に迎児は、
「便所に行こう。」
と優しく、ゆっくりと誘いかけた。
「あ、もしかして便所掃除ですか?」
暗い空間で青年の目は猫のように光った。迎児は余裕綽々と首を軽く前に振ると、
「まあ、そうだな。出るもの所構わずとか、いうだろ?」
「はあ。ま、お金がもらえれば、いいです。」
青年は迎児より少し先を運動靴も軽やかに滑らせて、結構モダンな公園の便所に歩いて行った。
星降るなどという形容詞は、一体何処の田舎を叙述しているのかは今日、解明されるものではないが今日の福岡市でそのような夜など、原始時代に逆戻りしない限り見ることはできない景観であるだろう。
やはり、排気ガスは規制しても微量に空間を上昇する。よって人口百五十万人の都市における夜空は、かつての日本でおこなわれた月見などという古雅な催し物など何人たりとも行い得ない状況を現出しているのであり、自然そのものを楽に享楽しえた時代は既に遠く記憶の彼方でさえ見出しえないものとなり、テレビからパソコンの動画へと移行しつつある現代において旧石器時代の人類のようなテレビ人間の夜の行いとしてさえ月見は敢行しようとするものは、いないのである。
それ故に夜の公園など人影は薔薇田迎児と青年だけであった。青年は男子専用の便所をひとわたり眺め渡すと、
「掃除する用具が、ないっすよ。」
と迎児に報告するかのような口調で話しかけた。迎児は筋骨逞しき両腕を組むと、
「馬鹿だなあ。君の体で掃除するんだ。」
「へ?どうやって、ですか?」
迎児は青年に近づくとフリーターの白いシャツの上半身を抱きしめ、すばやく顔を少し下に下降させ、青年の唇を奪った。その味は、魚肉ソーセージのような味だ。迎児は唇を擦り付けて、男子フリーターの口を堪能した。意外にも、そのフリーターは迎児に抵抗しなかった。迎児はキスを続けながら、右手をフリーターの肩から背中、そして黒い長ズボンの尻に到達させた。男の尻とはいえ、まだフリーターなので幾分の柔らかみが残存して、むず、と掴むとフリーターは、
あ、よさそうだ
と感じた顔をした。すでに迎児の男根は半分硬直していた。この事実こそ、すべての女性の儚い幻想をあざ笑うものなのである。すなわち、男って自分を愛しているからチンポを立てるんだ、という傑作な夢想の事である。きっと白馬に乗った王子様が夜中にやってきて、自分の寝ている前に立ち、チンコも立ててくれるという夢想もしばしば、しつつ夜毎オナニーに耽っている肉食系女子の諸君、諸君等は現実を見極める必要がある。迎児の初体験は二十六の歳にソープランド嬢と、であるからだ。
迎児の右手はフリーターの股間に伸び、小さなテントを張っているのを確認した。唇を外すと迎児は、
「おまえ、スポーツ活動は何をしている?」
とフリーターを少し見下ろしつつ尋ねると、
「剣道です。・・・。」
と俯き加減で答えた。彼の目は迎児の股間を見ていたのだ。そこは、ものすごく膨れ上がっていた。まるで、大きなシャモジがズボンの中に入っているように。
「ほう。剣道とは又、いいな。スポーツというより武道というものだ。そこでだ、ズボンのチャックを降ろして、パンツからチンコを出してみろ。」
「ええっ?恥ずかしいな。」
「恥ずかしいものではない。女にも、いずれ見せるんだ。首相だって、プライベートでは夫人にチンコ見せたり、多分、しゃぶらせたりもするだろう。それでもな、選挙運動の時は、女房に毎晩チンポしゃぶらせてますので、どうか一票お願いします、なんて言うわけがないんだ。だからな、おまえが明日、職場に行ったからといって、職場の誰にも今の事を話す必要はない。わかるだろ?」
「はい。よくわかります。学校の先生よりも分かりやすい話ですね。」
「なら、すぐにチンポ出せよ。」
「はい、今すぐに出します。」
フリーターは制服の黒いズボンから白いパンツの切れ込みより、硬くなりかかった陰茎を出して見せた。それはまだ発育途中のもので、やや黒ずんでいた。迎児は、
「ほう。なかなかだな。それでは、おれのを見せよう。」
迎児の私服のクリーム色のズボンの股間から巨大な陰茎が現れた。キノコかと思うほど、亀頭がデカい。迎児は、そのデカブツをフリーターの半立ち陰茎に軽く当てて剣道の鍔迫り合いみたいに陰茎同士を交えた。すると途端にフリーターの陰茎は、しなびたのだ。迎児は、
「おや、もう萎えたね。」
「はい。あなたのモノがあまりにも偉大だから。」
「ハッハッハッ。そんな遠慮はしなくていい。チンコ剣道を教えてやろうかと思っていたのに・・・。」
「そのうち、教えてください。でも、今は駅弁で僕を抱いてほしいです。」
とフリーターは迎児を見上げて告白する。
「ああ。いいよ。尻の穴は初めてかね?」
「いいえ。剣道部の顧問の先生に犯されました。」
「大学の先生か?」
「はい。ぼくの大学には武道場があるんですが、顧問が或る日、
『剣下(けんした)、今年の新人では、おまえが一番見どころがある。先生が特に稽古をつけてやるから、終わった後も残っていなさい。』
と言いました。先生は四十代で独身の大男で腕は丸太のようなんです。おまけに、その腕には毛がいっぱい生えていて、なにか動物の手のような感じです。先生は、いつも見ているだけで時々、防具をつけずに防具をつけた三年生と稽古します。当たったら竹刀でも相当痛いと思いますが、先生は三年生でも素面、小手なしで一本を取るんです。」
迎児の肉棒はまだ、そそり立っている。夜風が吹いて迎児は自分の陰茎を心地よく感じた。フリーターの剣下のモノは、かなり小さくなっていた。迎児は目で話の続きを促した。剣下はパンツからチンコを出したまま、
「先生の言いつけどおり、みんなが帰った後も剣道の防具をつけたまま道場に立っていると、顧問の先生が僕に近づいてきて、
『剣下、防具をつけたまま、四つん這いになって尻を高く突き出せ。』
と命じました。ぼくは、すぐにその場で四つん這いになって尻をできるだけ上に上げたんです。すると先生は袴の中から勃起している巨大なソーセージを右手で掴んで中腰になり、ぼくの目の前に松茸のような亀頭を突き出すと、
『剣下、おれのものをしゃぶれ。』
と悠然と命じました。ぼくは口を開いて先生の肉茎の亀頭を口に含むと、それは男性の匂いに満ちていたし、あまりこんなこと、普通の男子フリーターはしないだろうな、と思いました。変態、のように考えられているけど、でも、女のオマンコを舐めるのだって、似たようなものじゃないですか。
ぼくは一週間前、剣道部の三年生の女子の主将のオマンコを舐めさせられましたから。そしたら今度は顧問の先生の匂いの強いチンコでしょう?先生は、
「おお、うん。おまえの舌使いは中々良さそうだな。女のマンコをもう、舐めたような動きが出来るんじゃないのか。おれの亀頭を舌で色々な角度から、舐めろ。」
ぼくは先生の言ったとおりに自分の舌を動かしてみました。先輩の三年生、女子のマンコを舐めるのを思い出して。すると先生は、
「おおっ、たまらん。いきそうになる。この前、行った中洲のソープの女のオマンコを思い出すな。このままでは、おまえの口の中で射精しそうだよ。引き抜くからな。」
すぽっ、と音を立てて先生は僕の口から大きなフランクフルトソーセージを抜いたんです。それからススッ、と剣道の足捌きで僕の背後に回りました。
後ろから先生の声がします。
「剣下、アナル処女ってあるけどさ。おまえはまだ、アナル童貞、いやアナル処男(しょお)かな、しょだんとも読めるし、これから剣道初段にしてやるけど、上達のコツを教える。」
ぼくは何か嬉しかったです。剣道は好きで入部しましたから。
「剣下、パンツを脱いで袴をまくり、尻を突き出しなさい。そのあとで、又、四つん這いになれ。」
(へ、それが剣道の上達と何の関係があるのか)
とぼくは思いましたけど、なるべく早く言われたとおりにしました。突き出された僕の尻を見て先生は、
「おう、なかなかの尻だ。こうするんだよ、めーん!」
裂ぱくの気合とともに、先生の巨根は面打ちのように僕の尻を打ちました。それは男の肉と肉が、激しく打ち合う音だったのです。ばちん、と。
先生の声が、
「どおーっ。」
と気合をかけると、ぼくの右側の尻が先生の巨根で打たれました。息つく暇もなく、ぱしーっ、と次にぼくの左側の尻が肉の衝撃を感じて、両側の尻が先生に打撃されました。
(次は、あそこにくる!)
ぼくは思ったんですが、先生は四つん這いになって右手を道場の板についているぼくの、その右手に屈みこんで、
「こてーっ!」
と気合をかけて、ぼくの右手首を自分の勃起したチンコで打ちました。ぼくは、その痛さに、
「ああっ、痛い。」
と声をあげてしまいましたが、先生は、
「自分のチンポも、こうやって武器になるんだ。剣聖・宮本武蔵は養子の伊織の尻を使って晩年、剣の練習をしたらしい。それが、今のやり方なのだよ。」
「宮本武蔵って二刀流の武蔵ですか?」
「そう。生涯、試合で負けなかったというが、新たな剣を求めていたのだな。それが、つまるところ自分のチンコが剣になると武蔵は気づいたらしいね。」
「そんな話、初めて聞きました。」
「そうだろうな。何せ、秘伝なのだよ。一子相伝として伝わってきた。たまたま、熊本で教師をしていた時、家庭訪問に行った家が、その天心無一二刀流という正伝の武蔵の伝えた剣法の家であったということだ。
ぼくもね、大学生剣道日本一とかになって、卒業してすぐの頃だから、その宮本破天斎先生も、僕の事を知っていて、
「あなたには見込みがあるから、武蔵の秘伝を教えましょう。」
と言われた。それで道場に連れて行かれて、今の君みたいに四つん這いになって尻を出したんだ。その最初の教えが、それだ。」
「そんなに貴重なものなのですか。」
「ああ、それは金を取られなかったが、結局秘伝伝授料は一千万円だった。五百万円は親父に出してもらって、あとはローンで払ったけどね。」
「ひえーっ。そんなに高いんですね。」
「そんなものだろう。武蔵は大刀を使うのが得意で、二刀を持てるのも武蔵ぐらいの腕力がないと出来るしろものではないね、二刀流は。
何せ、佐々木小次郎との試合では舟を漕ぐ櫂を削って木刀にしたという逸話の持ち主だ。
その武蔵が晩年、考えたのが、もし、素手の時、敵に襲われたらどうするかということだったのだ。答えは自分のチンコを使う、という結論だった。どうも、晩年の武蔵は巨根に自分のチンコを改造するのに熱中したらしい。そのために熊本城下の青年の尻の穴を利用していたという肥後の密談もある。昔の武士はよく青年の尻の穴を使って満足した。というのも、戦となると女を連れて行けないだろう。だから、殿様の中には、お気に入りの青年、しかも美青年を侍らせていたのは周知の事実なのだよ。
織田信長は森蘭丸の尻の穴を使っていただろうし、豊臣秀吉も一度くらい、自分の尻の穴で主君、信長に奉仕しただろうね。豊臣秀吉には信長の冷たくなった草履を自分の懐で温めていた、という有名な話があるけど、その続きは知られていない。信長は、
「猿、あっぱれなやつじゃ。だが、わしの体も冷えておる。」
「殿、それは何処でござりますか。」
と秀吉は問い返した。信長は笑って、
「わしのチンコじゃよ。最近、いい稚児が見つからんでな。」
「ははーっ。殿、よろしければ秀吉の尻を、お使いくださりませ。」
「よし、顔は猿のおまえじゃが、尻の穴は締るやもしれぬ。次の戦で勝ったら、その国は、そちのものじゃ。寝床に参れ。」
「ははーっ、殿。ありがたき幸せ。」
それから信長は秀吉の尻の穴を使ったらしい。」
「へーっ、そうだったんですね、先生。」
「ああ、そうさ。歴史なんてね、性の部分は隠してしまうけど、色々と面白い実話は子供の教育に悪いからね。」
ぼくは先生のチンコを見ました。すると長話をしていたのに、まだ勃起しているんですよ、先生のチンコ。ぼくの視線に気づいたのか、先生は、
「剣法とは体で体得するものなのだ。つまり、」
そこで先生の姿は見えなくなりました。と同時に僕は、尻の穴に太いソーセージが入った感覚を感じ、
「ひやっ。」
と声をあげたんですが、それは勿論、先生の勃起したものでした。うんこが、はさまったような気もしますし、何か妖しげな感覚で尻の穴って意外に感じるものがありました。先生は、
「突きーっ!」
と気合をかけたのです。そう、突きがまだ、残っていました。腸の方に、うんこが逆流するような感覚はジェットコースターに乗って下に急降下するような気分でした。それは先生の固いチンコが鋭く、ぼくの尻の穴の中で前進したからです。先生は、
「又、戻して突くからな。」
と話すと、ぐーっと勃起肉を引き抜く直前までにして再び、
「突きーっ!」
と気合をかけて、ぼくの尻の穴の中に急速に固いチンコを挿入します。その時に感じる感覚は、次第に快楽のような甘みを覚えるのです。ああ、女の人って男にマンコをチンコで突かれて、こんな風に気持ちいいんだ、と思いましたよ。だから、ついにゲイの男性は相手と結婚するまでになるんでしょうね。」
フリーターは夜風に公園の便所でチンコを柔らかく吹かれながら、迎児を見上げた。それは女の目だと言ってもいい。

ゲイ!ゲイ!ゲイ!