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体験版・巨乳な女探偵・夏海静花の管理ファイル

巨乳な女探偵・夏海静花の管理ファイル

 夏海静花は二十七歳の女探偵だ。身長百五十八センチ、バスト九十一、ヒップ九十二の体は夏になるほど、見えてくる。彼女は高校卒業後、すぐに探偵事務所に入社した。その頃でも、すでに巨乳になる兆候は出ていたのだ。成人になってからは、今の体型に到達した。探偵として、その体は不利になるかというと、それは違う。
世間的に巨乳の女性は頭が悪いと思われている。そこを使えば、捜査もやり易くなるのだ。
探偵社に入社してすぐ、夏海静花は浮気調査の助手をする事になった。男子所員、日名気弓雄(ひなげ・ゆみお)に同行する。日名気は三十歳、長身で痩せ型だが、顔は平凡でハンサムではない。眼は細く、鼻も低い。
夏海静花は丸顔で、目と唇が大きい。鼻は団子のようで、美人といえるかどうか微妙だ。クリクリと動く眼は知性的なので、知能の低いアイドルとは違った雰囲気だからだ。
それより男性なら彼女の胸と尻に視線が、いってしまうだろう。二十七歳の今の彼女の顔の雰囲気は女性検事の顔と同じだが、入社した当時はまだ、女子高生的雰囲気もあった。
日名気と同じ車でターゲットの男性を尾行する。この業界は女性からの依頼の方が多いのだ。夫の浮気を疑っている女性は、多い。しかし、探偵社に頼むとなると結構な費用がかかる。
福岡市のような百五十万人の都市では、月に数百の依頼はある。そこで静花の探偵社も毎日のように浮気調査をしている。
今回の依頼は福岡市会議員の妻からの依頼で、議員は四十五歳の男性で、一見、真面目そうだが、今回以前も疑わしい行動があったという。市会議員といえども、五時過ぎからの行動は自由だろう。とはいえ、その妻にはそうはいかない。

静花は車中でレポートを読み上げる。
「相手はキャバクラ嬢ですね。撮影されたものを見ると、美人に見えますか。」
日名気は冷静に、
「福岡のキャバクラ嬢は、大抵そうだよ。市会議員さんも、色好みだね。」
とハンドルを回しながら助手席の静花に答えた。
夜も十一時だ。福岡市には六十以上のラブホテルがある。東区の志賀島近くにあるラブホテルに市会議員の車は走っている。探偵社二人の尾行する車も、その後を追う。
静花のレポートに写っているキャバ嬢は色白で痩せた、笑顔の美しい女性だ。二十代前半だろう。全身が写っていて、前からだが尻の横に張っているのは、よくわかる。スカートはミニで、胸は上に向いた形のよい美乳だ。顔は真面目そうで、キャバ嬢とはいえ、乱れた感じはなかった。
二人がラブホテルに入るのを写真と動画で撮る。日名気と共に静花も撮った。静花は、
「成功ですね。帰りますか。」
と場を離れたいようだ。
「出てくるのを待つんだ。ぼくたちも入ろう。」
「えっ、まさか・・するんですか。」
「心配するなよ。彼らの隣の部屋が空いていれば、そこに入る。コンクリート・マイクで音も拾えるかもしれん。」
そのラブホテルは無人のフロントなので、気軽に静花たち二人も入れた。市会議員たちの入った部屋の隣の部屋は空いていた。日名気は、
「ラッキーだ。入ろう。」
無言でうなずく夏海静花だ。日名気が先にドアノブを回した。後からの静花がドアを閉める。コンクリートマイクといっても様々だが、探偵社の使うコンクリートマイクは九万円くらいはする高価なものだ。録音機能もある。日名気は、すぐにコンクリートマイクをセットした。耳にレシーバーを当てると、
ちゅっ、ちゅっという男女のキスをする音が聞こえた。それから女の声が、
「奥さんと別れるって、本当なの?」
「そのつもりだ。もう、子供は大学を出て社会人になった。新しい妻が必要なのかもしれない。」
「嬉しいわ。東区のはてまで来て、セックスする必要もなくなるのね。」
「そうだな。これが最後かもしれん。」
ばさばさ、と服を脱ぐ音がする。
「きれいだ。君の胸は白い美乳だよ。」
「恥ずかしい。」
聞いている日名気は、音から二人の場面を想像する。
 市会議員は全裸になったキャバ嬢の乳房を左から右に、それぞれ吸った。全裸の市会議員の股間のイチモツは巨大になっている。
「とても変わった体位で君としたいと考えていたんだ。」
二人は立っている。感じて身をくねらせたキャバ嬢は、
「どんなポーズで、するのかしら。」
「君は体が柔らかいだろう。ブリッジを、ベッドの上でしてくれ。」
「ええ、いいわよ。」
彼女はベッドに乗ると全裸で乳房を揺らせながら、両脚を開き、体を後ろにそらせて両手をベッドについた。豊かな陰毛の下の淫裂がピンクの口をパックリと開いた。
「これで、いいかしら?」
天井を見つめながら、彼女が聞く。議員は、
「上出来だ。すぐ、行く。」
議員は彼女の開いた白い足の間に膝をつくと、大きくなったモノをキャバ嬢の淫穴に挿入していった。
「ああん、こんな体勢だから、とても感じるわ、ああん。」
とブリッジの体勢のまま、彼女は声を上げた。二人は、その体勢のまま結合して三十分は過ぎた。
日名気は退屈そうに、
「長いな。」
と呟く。潮風が室内にも入り込んでくる。波の音がザバーン、ザバーンと窓の外からは小さく聞こえる。日名気は眼を静花に向けると、
「終わったよ。先に出るからな、おれたちは。」
と指示する。日名気の後から静花も部屋を出た。
後は二人がラブホテルから出てくるのを、写真撮影、ついでに動画撮影もすれば終了だ。日名気と車に潜んでいると、市会議員が出てきた。だが、彼ひとりだけだ。日名気は、
「そんなはずは・・・。もしかして、あのキャバ嬢を殺しているかもしれない。」
と口に出す。
「それは大変ですね。あとは警察の仕事でしょう。」
と静花も動揺する。
「とにかく君は、ここにいてくれ。おれは議員の後を追う。」
「はい、わかりました。」
日名気は市会議員の乗り込んだ車を追いかけて、車を発進させた。あとに残された静花は、近くの大木の陰からラブホテルの玄関口を見張った。しばらくすると、一人の尼僧が大きなバックを下げてラブホテルから出てきた。真っ黒な眼鏡をかけて、頭は剃られてツルツルだった。
その尼さんは、十メートルは歩くとタクシーが現われて、それに乗り込んだ。黄色いタクシーは海岸線の道路を福岡市に向って走っていった。
静花は、
「尼さんがラブホテルから出てくるなんて。」
と一人呟いた。
(そうだわ。あの尼さんは、キャバ嬢の変装に違いないわ。)そう思った静花は運よく近くに来たタクシーを停めて、
「あの黄色いタクシーを、追って頂戴。」
と指示する。急発進する静花の乗ったタクシーは、黄色いタクシーが山の中に入っていくのを追った。
キキーッ
と土の上に音を立てて黄色いタクシーは停まった。そこは山寺だったのだ。タクシーから降りた尼僧は寺の山門へ足を運ぶ。
発車した黄色いタクシーの跡に、静花の乗ったタクシーは停まった。降りた静花は石段を登っている尼僧の後を、静かに尾行する。石段の上に辿り着いた尼僧は振り返ると黒いサングラスを外して、
「珍しいわ。こんな夜中に、参詣してくれるなんてね。」
と静花に言葉を投げた。
顔を見るとキャバ嬢ではない。セクシーな尼僧で三十代前半か。静花は、ビクッとして階段を登る足を止めた。尾行は失敗だったのだ。くるりと尼僧に背を向けて降りようとする静花に、
「ちょっと。探偵さん。もう、あの女性はラブホテルを出ているわ。わたしの後ろの方を歩いているのを、振り返って見たから。男と同時にラブホテルを出ないようにしてたわね。あんた、証拠写真でも撮ろうとしてたのね。」
と尼僧は呼びかける。
静花は階段を降りる足を止め、尼僧に振り返ると、
「そうです。すみません。」
「まあ、もうあの女を追っても間に合わないから、今日はうちの山寺で泊まっていきなさいよ。」
「ええ。でも・・・。」
「わたし独りの寺だから、のんびりできるよ。」
静花は日名気に携帯電話する。
「失敗しました。」
「だろうな。今日は直帰で、いいから。」
「すみません。」
「議員は無事に、ご帰宅だ。奥さんは腹の虫がおさまらないだろうけど。」
「キャバ嬢は遅れて出たようですよ。」
「うん、それも考えてはみた。そうだったらしいな。明日になれば、又、やり方を考えるさ。」
ツー、と携帯電話は切れた。

 静花は先ほどの尼僧と同じ部屋にいる。寺の中だから和室の畳の部屋で、仏像が飾られている。その仏像の姿は座っていて、手が六本もあるのだ。顔は恐ろしげな表情である。静花は正座して、それを横目に見ると、
「変わった仏像ですね。」
と素直に感想を洩らした。尼僧は、
「愛染明王といってね。愛欲の仏さんなのよ。足は崩していいよ。この寺の住職は、わたしだから。」
静花は正座の足を崩すと、
「ラブホテルには、どうして・・・。」
と聞く。
「ああ、あれね。あれは檀家の若い男とやりまくるために行ったのよ。最近は、そこまでしないと護寺費を遅らせる檀家があるのね。一応、用心のためにサングラスをして、わたしが先にラブホテルを出ているけど。あんた、この辺の人じゃないみたいだから、教えてあげるけどね。」
「なるほど、分かりました。」
愛染明王の像の前には、赤い蝋燭が二本立てられて火が、ともされていた。ゆらゆらと動く蝋燭の炎が、薄暗い室内をほの明るくする。潮の打ち付けるザバー、という音も聞こえた。
目の大きな女住職は好色そうな顔で、
「AVも色んな分野の女性を出したけど、尼さんは一人も出てないみたいね。わたしが出てもいいけどさ。」
と話すと白い歯を見せた。

そういう過去のあった静花も、今は独立して事務所を構えている。女探偵が何故有利なのかと言うと、相談してくるのは大抵、女性だからだ。だが逆に男性が相談者として依頼もしてくる。それは調査相手が女性のため、男性の探偵より依頼しやすいという事になる。
おかげで夏海静花の事務所は仕事が舞い込んだ。
「忙しいわね。そうだ、助手も女性にしよう。」
静花は一人呟くと、インターネットに募集広告を出したのだ。それも何処かの広告代理店にではなく、自分のブログ、「女探偵の孤独なつぶやき」に
当探偵事務所では、助手を募集しています
とブログの右側面に書くだけでよかった。その日の内に事務所の電話が鳴った。
「はい。夏海探偵事務所です。」
「あの、わたし助手になりたいんです。ブログで見ましたよ。」
と若い女性の声がした。
「ありがとう。さっそくだけど、面接に来てくれないかしら。」
「ブログに載っている住所ですか。」
「そうよ、中央区の薬院ね。電車の駅を降りて、歩いて五分かな。」
「わかりました。今から、いいですか。」
夜の七時だ。外は暗くなっている。
「いいわよ。九時ごろから尾行だから、早く来てね。」
「ええ。風のように飛んできます。」
くす、と静花が笑うと電話は切れた。それから十分もすると、事務所のチャイムが鳴った。
「はい、どうぞ。」
と静花が大声で答えると、ドアが開いて清楚な若い女性が立っていた。髪は肩にかかる位、少し長身であるけど胸の膨らみもそれなりにある。スカートの横幅の広さは豊かな尻を想像させた。眼は、つぶっているように細いが、睫毛が長くて女らしい。茶色のスカートに白い上着で足はスニーカーを履いている。
「よく来てくれたわね。探偵助手って厳しいのよ。その代わり、給料はいいけど。そこに座ってよ。」
静花は応接テーブルのそばにある横長のソファを指差した。面接女性は、ふんわりと腰掛けた。静花も応接テーブルをはさんでソファに腰掛けると、
「履歴書を見せて。ありがとう。霞露子(かすみ・つゆこ)さんね。二十歳。若いわね。短大を出てアルバイト・・・今もしてるの?」
「ええ、深夜のコンビ二とかもしています。」
「それなら探偵の仕事には、入りやすいと思うわ。浮気調査は夜が多いのよ。今夜もわたし、行くけどね。」
「徹夜もできます。」
「それは、いいな。あと、女探偵は体を張る事もあるのよ。」
静花は立ち上がると霞露子の背後に回り、露子の上着の上に突き出した二つの乳房を両手で鷲摑みにした。露子は首をひねると、
「あはっ。感じますぅ。」
と悶えた。その露子の顔に自分の顔を静花は近づけてキスした。ヌル、と静花は自分の舌を露子の唇の間から差し込むと、露子の赤い舌と絡め合わせる。露子は眼を閉じて、じっとしている。静花は露子のスカートの中に手を入れて、ショーツの上から露子の割れているスジを指でなぞる。
「いゃぁん。」
露子は口で抵抗したが、両足は大きく広げた。ショーツの上からでも、露子の突起した淫核が静花の指には感じられる。それを捏ね回すと、
「ああん、ぁぁ、ぁぁーん。」
と露子は悶えて、唇を開いた。忘我の表情を静花は見ると、指を露子の淫核の突起にかふさったショーツから手を離して、

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体験版・SF小説・金星の女

 私の名前はカーラ・オパルです。金星から来ました。年齢は八百歳です。金星人の寿命は千歳が平均寿命なので、あと二百年は生きられます。最近、というより宇宙人や未確認飛行物体、つまりUFOに再び興味が向けられているようですね、地球の皆さん。
それで、我々宇宙人は地球を監視していて、愛と平和の地球にするために活動しているとされているようです。まあそういう金星人もいないことはないですけど。わたしの場合、もっぱら愛の方の目的だったんです。
自分で言うのもなんだけど、金星にもある鏡で自分の姿を惚れ惚れと眺めて、自分は完璧な美を持っているのでは、と思いました。
特に風呂を出てから身長より高い鏡を見て、全裸の姿態を見つめます。髪は金髪でアンダーヘアも金髪なんです。濃いヘアなんですけど、おまんこのあたりはあまり生えてなくて、ぷっくり膨れた割れ目にピンクのスジが入っています。
八百歳ですけど、金星人は男も女も九百歳にならないと老化現象が始まりません。二十代が九百歳まで続くんです。これは、もともとからではなくて、金星の発達した医学がもたらしたものなのです。
だから、わたしの白い肌と豊満な乳房と、お尻のふくらみ、腰のクビレは地球人の女性の二十代、私の場合、二十歳になったばかりの体をしています。
自分で見ても、わたしのおまんこは男が見てすぐ勃起する形をしているのです。左右対称のまんこというより左側が少し大きめに膨らんでいます。この均一でない形が男の慾望をそそるらしいわ。
あまりにもずれていると、つまり均一性がだけど、云ってはなんですけど不具者になります。でも、まんこのビラビラが正確に同比率で膨らんでいるのも男の性欲を引き起こさない。それは人間と言うのは、わたしは金星の人間ですけど完璧な身体のラインはマネキンみたいで、つまり人形みたく温かみのないものに見えるという事です。
金星にもミスワールドの美人コンテストがありますけど、参加資格は九百歳まで。地球では水着までだけど、金星では全裸、オールヌードになりますし、審査員の前で仰向けに壇上で寝そべり、両脚を大きく広げてマンコが完全に見えるようにします。
審査員は全員男性ですが、九百五十歳以上で性的に不能となった紳士ばかりです。そうしないと冷静に金星の美女のオマンコを見ていられませんよね。
五人の審査員は、十人の最終選考に残った全金星の信じられないほど美しい女性が全裸になって、金髪の恥毛を舞台でなびかせて歩いているのを見ます。
ふわっと逆立った金髪のアンダーヘアを持った人もいて、女のわたしでも興奮しそうな眺めです。まんこの周りの毛が薄い美女は、縦のスジは丸見えで歩きます。金星人の美女もオマンコは縦にスジが入ってますのよ。地球人と同じ。
壇上に横に整列すると、一人一人、金星各地の美女が裸のまま出て、さっき云ったように審査員の前に寝そべり、美しい白い両足を広げてオマンコを審査員の老人に見せます。その時に完全に均一対照なオマンコは、それは人間だからいませんけど、それに近いオマンコを持つ美女は優勝できません。
わたしは、その時、誰ももっていなかったオマンコの左右のビラビラの大きさの違いを持っていた。審査員の一人は、それを見ると、
「おお、美しいオマンコだ。S分の一のゆらぎ、ヴィーナスの微笑だね。あー、私が百歳若ければ、君と一日中オマンコしまくるよ。仕事も何も休んでね。」
そうマイクで会場中に響く声で語ると、溜息をつき、ニヤリとして黒縁の眼鏡を触りました。この眼鏡は地球のものより進歩しています。地球の眼鏡のように耳に掛けないんです。耳の上で浮いているのです。もちろん両耳に軽い磁石を貼っています。眼鏡の耳に掛けるところには同じく磁石があります。
磁石の同じ極の反発する力を利用しているのです。
会場には若い男性もいて、最前列は審査員で占められていますが、二列目からは八百歳以下の男性もいて、地球人にすれば二十代の男性ですから、わたし達のヌードを見ただけでチンコを立てているのがステージから見ても分かります。それを見て、わたしたちも感じる時はあるし。ハンサムな金星人男性も背広にネクタイで見てますけど、白いズボンの股間はパンパンに張り出していて、あのハンサムな男性の勃起チンコをしゃぶりたくなっている各地の金星ミスもいるんじゃないかしら。
金星人は皆、白い肌で堀の深い顔、地球では白人と呼ばれる人種の体です。勃起すると二十センチのチンコが多いのです。わたしは数百年も金星の男性とセックスしてきましたから。
地球人のセックスが、できる期間は短いわよね。

さて、金星各地からの美女のマンコを見まくった審査員の方々は、あそこが立たないので美的鑑賞をしただけ、でも、動的マンコのゆらめきを長い男性的人生で得た審美眼を持って金星一の美女を決めなければなりません。
そのためには!
必用なのですわ、勃起した男性のチンコが。しかし会場の若者は、わたしたちに接する事は許されてはおりませんの。
地球の日本で行われていたストリップショーでの本番など、金星のミスコンテストでは出来ませんものね。

だから最終審査で行われるのは、わたしたち金星の美女の究極の象徴、すなわちマンコにおける動的生態の黄金分割的美的展開が視的に認知される瞬間におけるパラダイスの変容とかが重要な審査基準となるべく協議される事となるのですわ。
ホップ、ステップ、ジャーンプと言う具合にマンコが濡れそぼって、男の膨張チンコを受け入れるのが連想される状態にしていかねばねって事。
科学的技術が地球の何億倍も発展した金星では、いまだバイブレーターなど幼稚なおもちゃで遊んでいる地球とは違って、人間、というか金星人の勃起二十センチチンポとそっくり同じな肌触り、硬直性を備えた地球ではバイブレーターと呼ばれるものが、あるのよ。
しかも、マンコに接すると先走り液、カウパー腺液まで出てくるという、そこにはマイクロコンピューターが埋め込まれているのですけど、そういう優れもの。日本のロボット産業もまだまだ、そこまではね、って感じですわね。
わたしたちも、それ、ビークリンって金星語では呼ばれてますけど、百歳までは使う事もあるのね。未婚の女性が多いから。でも、百歳までには大抵の金星女性は結婚します。
結婚するまでは処女を守る女性が殆どですから。金星ではね。今の日本では女子高生に中出しする男も多いそうね。トーキョーの条例では違反だけと、女子高生とラブホテルでセックスしても気づかれないものみたいですね。
金星からはね、天体望遠鏡で日本のトーキョーまで見れますの。さらにはね、ラブホテルの中まで見れるし、そんな望遠鏡は金星の百円ショップで買えるから、誰でも見ていますけどね。
この前も暴走族の兄ちゃんがベッドに制服のまま座った女子高生に勃起させたチンポをしゃぶらせていたけど。
あ、トーキョーでは黒人の勃起チンコをしゃぶる女性が日本一多いのも金星では話題になっています。第二次大戦までは世界でも有数の貞潔な女性の多い日本国女性だったのにね。これは金星で何処の大学でも宇宙学部日本国学科で講義されています。
第二次大戦以前から金星で教えている日本学教授は、最近天体望遠鏡で日本のラブホテルを観察して黒人のチンポをしゃぶるトーキョーの女性に腰を抜かしたらしいけど。
まあアイスクリームにも黒いの、ありますよねー。商品の名前をいっそ、黒人のチンポ棒とかにしたらトーキョーのOLが買い占めますわ、きっとね。

若い時から黒人のチンポ、味わえました。わたし、東京生まれです。なんていうトーキョーの女性も多い事ね。日本の首都、ご苦労様。
あら、脱線してしまったみたい。金星のバイブレーター、ビークリンの話に戻りますわ。
審査員長が一人一人の金星美女、本当に綺麗なのよ、ハリウッドスターよりも百倍は綺麗なミスのオマンコにビークリンを挿入します。
「アナアッ、イラッ、イテッ、イテッ!」
と金星の地方語で悶えてしまうミスもいるのです。でも、処女膜は破らないようにします。
単純に悶え方が激しいから、と一番にはならず、クリトリスの形状も詳細に観察されるのです。
さすがに、ここまでやるので金星の通信網で実況される事はありません。それでも応募に躊躇う美人も多いわけですが、ミス金星の賞金額は何と日本の今の時価(2014/12/24)現在にして百億円なのです。金星は裕福な惑星とはいえ、今のアメリカより二倍は豊かという程度です。科学は進歩しましたが、それは新技術の特許を取った人達が大儲けしているだけで、地球とあまり変わらない経済情勢なのです。
金星人だと主張している地球人オムネク・オネクの言うような、お金に価値を置かない世界ではないのです。
カジノもありますし、ソープランドもあります。金星人は長寿ですが夫人に先立たれる場合もあるし、未婚の男性を相手にしている玄人の金星女性もいます。
日本に限らず地球上の性のプロの女性、昔なら売春婦と呼ばれた女性は寿命が伸びた今でも働ける時間は延びないのです。それは地球の女性が五十歳あたりで閉経する事によるものでしょう。いくら遊びとはいえ、子供は産めないし、体にも張りがなくなる。
それに対して金星の売春婦は数百年も働けます。外見と中身は二十代が続きますから。それでは金星は人口爆発しないかって思うでしょう。それが、神様の配慮か金星女性は妊娠可能な胎児は二人まで、と決まっています。長い間には少しずつ人口も増えてきたのですが、産児制限をする人もいて、それほど金星の人口は増えないでいます。

金星の法律は変わっているのだ、地球とは違って。一応、公然猥褻罪はあるのだが、局部を見せなければ公衆の中でセックスしていい場所もある。できないのは公的な場所、役所や裁判所などである。
それらから五百メートルは離れた民間の施設、例えば喫茶店、デパートでも陰部を隠せばセックスできる。これは近年、人口が減少しつつある金星の或る国で最近行われた施策なのである。現在の日本と状況は似ているが、金星のその国ではこの大胆な政策が議会で可決された。
カーラ・オパルの住んでいる国は地球のアメリカのような大陸なので、人口減の現象はあまり現れない。その陰部を隠していれば公然とセックスできる国は日本と似た島国である。金星に海はあるのか、という事だが勿論ある。ただし、海の色は緑色、海面の温度は三十五度で風呂に入っているような状態。金星には冬はなく夏は地球上の気温にして四十度は超えるため、八月は会社も学校も公的機関もすべて休みとなる。裕福な人達は地球の北極、南極に相当する金星の大陸、地球では北極は大陸ではないが金星では北極は大陸である、に別荘を持ち、二十度位のその大陸で優雅に暮らすのだ。

が、今は冬、金星では大体二十度が平均気温だ。公然とセックスできる国では喫茶店でセックスする場合が多い。
日本に似たその国の男女、五百歳になっても子供が出来ないので焦っていた。女性の名前はパメリン、男性の名前はアルダートだ。
パメリンはロングの金髪に大きな胸、アルダートは逞しい肩を持つ筋肉質の肉体を持つ。彼は地下街で歩きながら彼女に、
「最近、消費税も上がったからラブホテルにも行けないな。」
と囁く。彼らはまだ結婚していない。その国は長いデフレと不景気に悩まされていたのだ。首相はカベが長期政権に入ろうとしていた。
パメリンは、
「でも、公共セックスができるようになったわ。」
と少し恥ずかしげな顔をしてアルダートに流し目を送った。彼はドキンと心臓を高鳴らせたのだ、まだあまり公然とセックスは行われていなかった。それで黙り込むと、彼女は、
「いくじなしなの?子供が出来たら、わたしの実家から結婚資金がもらえるんだから。」
「うん、そうだね・・・・。」
「あんた、長く持たないじゃない、セックス・・・。」
「大きな声で言うなよ。地下街だ、ここは。」
「じゃあ、わたしのおっぱい揉んでみて。」
「ああ。」
アルダートは左手で軽く彼女の胸を服の上から揉むと手を離した。
「ああっ、感じるっ。」
歩きながら彼女は小さく叫んだ。そして二人は立ち止まる。しかし、流れるように前へ進む二人。そこからは自動遊歩道なのだ。地下街でかなりの範囲は遊歩道である。そんなに早く動かないので、店にも入りやすい。
パメリンは、
「あっ。あそこの人達!一メートル位、浮いてるカップルだわ。」
と話すと、指差した。アルダートが眼を向けると、遊歩道の上を中年男性と若い女性が手をつないで地下歩道から一メートル浮き上がって、遊歩道と同じく前へ進んでいた。アルダートはニヤリとすると、
「あれはね、クレジットカードのプレミアムコースに入ると、提携の地下街とかで空中に浮き上がる装置をもらえて、それを靴の裏に張れば浮遊できるんだ。
カメレオン・エキスプレスという地球の言語から取った社名のクレジット会社らしいけど。」
パメリンは肩をそびやかすと、
「そうなのね。お金持ちって、いいなあ。」
と慨嘆した。
「あの中年の男性と若い女性は夫婦じゃないみたいだね。」
「海の向こうの大国みたいにみんな二十代の若さなら、いいのにね。」
「ああー。そうだね。わが国は、そういう医学が遅れているし、その若さを保つ薬は結構高いからな。」
「この国では、地球と同じ百歳ぐらいまでが金星人の平均寿命なのにね。」
「いいじゃん。その分、若いうちにセックスをしておけば。」
動く遊歩道から喫茶店に入った二人は、奥の席に座って飲み物を注文すると、アルダートの太ももの上に座ったパメリンは、大きめのバッグからバスタオルのような長い布を自分の下腹部に掛けて、股間が見えないようにした。彼女は後ろを向いて彼とチュッとキスをすると大股を開き、すでに勃起した彼のイチモツを右手で握るとスカートの下はノーパンの股間の割れ目に導いた。
すでに彼女もびっしょりと割れ目を濡らしていたので、彼の肉棒はスンナリと彼女の伸縮自在の柔らかいふくらみの中に入って行った。
「あああっ、こんなとこでっ。」
パメリンは感じるままに声を上げていた。店の奥とはいえ、そこは人の出入りも激しい場所の一角だから、まわりの客は仰天していた。でも陰部をバスタオルで覆っているから公然猥褻罪には、ならないのだ。乳房も見せられないので上着を着たまま、二人はつながっている。パメリンの方が腰を上下に振ってアルダートの性欲肉棒を激しく擦った。その感覚がアルダートには、たまらなく揺さぶられるものがあり、その店の客の全員が注目しているのも彼には分かるし、イクのは早くなって、
「あうっ、飛ぶっ。」
と金星語らしい表現で叫ぶと、といってもこれは日本語に翻訳しているわけだが、大量の黄色い液体を彼女の膣の中に迸らせた。
精液が黄色いというのが地球人と金星人の違いなのだ。それに血液の色は白い、というのも面白い特徴ではある。

遅ればせながら、筆者の自己紹介をしよう。冴えない四十代で、時々、電子書籍を出している。が、売れ行きもやはり冴えない。そんな自分だが、神様は見捨てなかったのだ。
日本人で日本に住んでいるけど、何処とは書かない方がいい、と金星人に言われたのだ。ぼくのように想像力の乏しい人間が金星人の話など書けるわけがない。で、あるからして、この小説と銘打ったものは実は僕が遭遇した金星人の記録した日常、かなり露出狂ともいえる金星人の描く実話を、しかもご丁寧にも金星人が日本語にしてくれたものを、そのままワードにタイピングしただけのものなのが、この『金星の女』なのだ。
最初のうちに暴露しておいた方が僕の良心も痛まないで済む。その金星人は白い円盤に乗って帰った。地球人の感覚なら血の色の赤の円盤というところだろうね。
さて、日本語にまで訳されているからタイプするのは楽ですよ。次に行こう。以降の話に行こう、なんてね。

アルダートとパメリンが腰を震わせているのを喫茶店の客は、
「おー。」
「すんごいねー。」
「あたしたちも、やりたい。」
と各自、ためいきと賛辞の言葉を投げていた。

金星は厚い雲に覆われているため、雲の下は地球人には分かっていないのです。実は、その厚い雲が地球よりも近い太陽光線を遮っているのだ。地球にしたってオゾン層などがあり、それが少し痛んでいると話題になったりするでしょう。金星の厚い雲は相当なもので、地球の科学では当分、突き抜けられないでしょうね。
そのためか金星人の肌は白いのですよ。金星には黒人や黄色人種は、いないのです。最近、地球の迷科学で全ての人種はアフリカから来たなどと馬鹿な説を出していますが、二十世紀も過ぎているのにどれだけ地球の遺伝学者が馬鹿なのかという格好の証明ですね。
真相を云いましょう。実は地球の人種は金星人である我々の祖先が作ったのです。それで、我々の祖先は宇宙船で地球に降り立ちましたが、人間は各大陸を捜して回ったが何処にも見当たらない。最後にアフリカを訪れると黒人が、いたのです。
「おい、黒いのがいたぞ。」
「ああ。地球の人間は黒いのだけだな。」
「うーむ。いかほど我々と違っているか。知性も全くなさそうだな。」
「そうだね。金星で研究中の人体改変手術を加えて見ないか。どうだろう。」
「そいつは、いい。この黒いのを肌を白くしたりできる。又、金星にはいない黄色の人種も作れそうだ。」
「ついでに各人種の知能程度も操作しよう。」
「そうだね。どの人種も同じなら面白くないや。」
「黒い肌は金星人と正反対だから知能は低くしよう。」
「黄色は、その中間か。」
「それでは不自然だ。黄色いのは、その中に白い肌よりも優れた頭脳を持つやつを一部、入れる。昨日、空から見た島国があったじゃないか。四つの大きな島でなっている・・・。」
「ああ。気候の良さそうな島だね。」
「ニッポンと命名しようよ。そして、それをこの島国に入れる人間に教え込む。」
「素晴らしいな。白い肌より優れた頭の黄色い人種。全部ニッポンに入れるのか。」
「いや、ごく一部、そうだな、十パーセントにしよう。あとは働くのが好きだけど頭はよくないのを九十パーセント位にしようか。」
「それはニッポンに、だろう?近くにある大陸に大勢の頭の悪い黄色い人種を入れたら、どうだ?」
「そいつは、いいや。将来、その頭の悪い大陸の黄色人種とニッポン人は戦争をするだろうな。」
「うん。だが仲裁役は白い肌の人種にさせるようにするか。」
「そうしよう。なんという人間開発か!」
二人の金星人は部下らしき十人に黒人を捕獲するように命じました。
その間、二人は人種変化の薬を調合していたのです。
素裸の黒人の男女が十組ほど連れてこられました。彼らは勿論、まだ言語を知りません。
「よーし。女の股を開かせてマンコを男に見せろ。まずは最初のカップルからな。」
と一人が部下に命じます。部下は挙手の礼をして、
「マイマイ、キー。」
と金星語で答えて黒人の豊満な乳房を持つ女を地面に寝かせると、しなやかな黒い足を大きく広げました。するとピンクのオマンコが、少し口を開けて露わになったのです。
腕を取られて立たされている黒人の男も裸で、女のマンコを見るとすぐに長めのチンポを立たせてしまいました。
黒人の男は腕を取られていた金星人に押されつつ、手を離された。野性の本能だけで生きていた黒人男は女に重なると充血したチンコを挿入して、摩擦感を楽しむように腰を前後に振ったのです。
それを見た金星人は、
「おー、ようやるなー。おれたちが見ていても羞恥心もない。言語もない。彼らの脳のレベルをアップしてやろう。」
と同僚に話しかけます。
「もちろんだよ。将来の地球人は人間が進化したのは二足歩行のため、なんて馬鹿げた推論を出すだろう。進化論なんて馬鹿な奴が書くかもしれない。でも、あの黒人どもは二足歩行だ。二足歩行なら知能が発達するなんて、ありえないよな。」
「おれ達は金星で脳科学が専門だった。サルを二足歩行させずに脳をパワーアップした事も、あったよな?」
「あったよ。あれは面白かった。そのうち脳パワーのレベルを様々に分けて進化させたね。」
「それが今、この地球で彼ら黒いのをレベルアップし、更に白人と黄色人種も創生する。これが現時点での、おれたちの仕事だぜ。」
二人は深くうなずきあった。部下の金星人達は賛嘆の目で上司を見ている。

かくして地球の人類は大別して三種に創造されたのである。金星人の肌は白い。その分、白人の脳には有利なものを多くつめた。住む地方も頑張りたくなるヨーロッパの適当に寒いところへ宇宙船で連れて行った。アフリカの暑い地帯には黒人をそのままにした。
幹部金星人は、
「おれたちを地球人は将来、神と呼ぶだろう。」
と宇宙船の最前席で横の幹部に話しかける。窓の外からは青い地球が見えるのだ。
「そうとも。金星人のおれたちが太陽神ラメリヤを崇めるようにな。」

やはり人間は進化した猿では、なかったのだ。サルは何億年経っても猿でしかない。地球人の脳をレベルアップさせ、黒人から白人と黄色人を作った責任からか、金星人は爾来、地球をいつも観察している。

白人といえども、元々はアフリカの黒人から作られたものなので宗教なども持たず、道徳もなかった。宇宙船、それは今見るように円盤形なのだが、そこから地球の上空八百メートルほどより金星人は当時のヨーロッパを手に取るように調べていた。
「おい、地球人に宗教を作ろう。そうしないと荒れ放題だよ。いとこ同士、セックスしたりしているから。」
「うむ、そうだね。そうしないと人類は劣化するみたいだな。」
ヨーロッパに宗教を広めるには白人の教祖では、面白くない。それで彼らはイスラエルの上空に飛んだ。エルサレムに来ると、低空飛行で市民を見る。
「おお。あの女、いい尻してるぜ。」
金星人は涎を垂らしそうだ。
「どれ、ああー、あの女だね。おっぱいも大きくてタマラナイ体だ。」
「おれが、やってもいいか?あの女と。」
「ああ。惜しいけど先に見つけた、おまえの勝ちだ。サタニクス君、行ってこいよ。」
「ようし。もう、チンポ半立ちだからな。」
金星人サタニクスは円盤から降り口を開け、人口反重力磁力を浴びつつ、ゆっくりとエルサレムに降りた。円盤から見た美人のすぐ近くに。周りには人もいなかったので金星人サタニクスは気づかれなかった。彼は、その美人の後ろから声をかけた。すでにヘブライ語は知っていたのだ。
「シャローム。美人さん。」
振り返った女性は、目の前に二十代の美男子が白い服を着て立っているのを見た。股間の辺りが膨らんでいるのも見たのだ。彼女は処女だったが、男のチンポが女に性欲を感じると大きく膨らむのは母から教えてもらって、すでに知っていたのだ。
マリア、彼女の名前、は、そのあたりでも有名な美人だった。が、まだ処女だったわけだが。
(美男子がチンコ半分立てて、わたしを見ている)
そう思うとマリアはウフフ、と含み笑いして、
「シャローム。あなたは誰?」
「わたしは金星から来たのです。わたしは、あなたがたが知らない存在。つまり、神なのですよ。」
(うっそだー、神はエホバではないのかしら。チンコ立てている美男子が神なんてねー。)
とマリアは思ったが、その男が近づいてくると矢張り何処か不思議な感じがした。
「信じていませんね?私が神であることを。あなたの名前はマリアでしょう。」
(どっきゅーん!当たっているわ、この人はエホバ様かしら?)
宇宙船から降りる前に金星人サタニクスは小型のタブレットのようなものから、マリアの脳内の記憶から彼女の名前を探り当てていた。当時の金星の科学、具体的には脳科学は、或る特定の電磁波を脳に向けて放射し、その反応から記憶されている言語を読み取る事に成功していた。さらにそれは反射されてタブレットに、その文字が写されるという発明までしていたのだ。
サタニクスは畏敬の念を浮かべたマリアの手を取ると、
「あの物置の陰に行きましょう。誰にも見られないところで奇跡を見せます。」
確かに彼の手は人間の手とは違った感じがマリアには、した。
(神様みたいで美青年、おまけにチンコは半立ち・・・・)
マリアは戸惑いながらも、その青年とともに大きな物置小屋の裏に回った。
彼は彼女から手を離すと、
「地面から浮き上がるよ。」
と宣言した。
すると、どうだろう。両手を肩から水平に広げたまま、彼の体は上へ浮き上がった。股間は前よりも膨らませて。
マリアは生まれて初めて見た。空中に浮いた人間を。いや、人間ではなく神様なのよ、この青年。
サタニクスは、
「どうだい?わたしが神であることが分かったかね?」
少し離れた場所からマリアは答えた。
「ええ、間違いなく神様です。あなたは。」
同時に、その場に跪く。少し脚をひらいて座ったので下着のない当時はマリアの陰毛とマンコは丸見えとなった。
サタニクスの空中浮揚はズボンのポケットの中にある反重力波動装置によるものだ。これは金星では安い価格のおもちゃである。
跪いて手を組んだマリアの穢れなき陰毛はカールしている。それを浮揚したまま見たサタニクスは肉欲淫棒を八十パーセントに硬直させて、
「マリアよ、来なさい。立ち上がって、わたしのズボンを脱がせるのだ。」
「はい、神様。」
彼女は従順に迅速に行動した。サタニクスの白いズボンをベルトを外して丁寧に下ろす。黒いパンツを履いていたサタニクスの股間は今や九十パーセントは勃起している。下着など見た事のないマリアは、
「まあ、神様は人間と違ってズボンの下に衣装を纏っていらっしゃるわ。もしかして、この下にあるものはチンポなのですか?」
敬虔な眼をしてサタニクスの股間の膨らみを見詰める。
サタニクスは笑顔で、
「さよう。マリア、わたしはおまえの美しさにチンポを立ててしまった。さっき、おまえのマンコを見たのだよ。」
「まあ。神様、わたくしめは人間の女ですわ。」
「なーに構うものか。ギリシア神話にも神と人間の女が交わる話が、あったろう。わたしもマリア、おまえのマンコにわたしのチンポを入れたいのだよ。」
「まあ。」
マリアは頬を薔薇のように赤らめた。少し俯く彼女にサタニクスは、
「その黒いものも降ろしなさい。」
「はい。」
彼女はサタニクスの黒いパンツを降ろした。サタニクスの膝下にズボンとパンツはある。
飛び出たのはスコンと上を向いたサタニクスの肉棒だった。大きなキノコにも見えた。
マリアは、
「きゃっ。」
と叫ぶと両目を両手で閉じる。今時の若い地球の女は、こんな事をしないだろうけど。
サタニクスは命じる。
「わたしのものを、しゃぶりなさい。」
マリアは両手を目から外すと、
「ええっ?!そんな事・・・。」
「いいのだ。神様のチンポをしゃぶれるのは今の地球では、おまえだけなのだ。」
「あ、はい。光栄なのですね。」
彼女は両手をサタニクスの雄雄しいチンポに優しく添えると、口の中に咥えた。生暖かくて、香ばしい。処女ではあるけれど、これから先、このチンポを自分のマンコに受け入れるのか、と思うとマンコを少し湿らせてしまった。
今や百パーセント、サタニクスのチンポは勃起した。マリアは、たどたどしくサタニクスの肉欲棒をフェラチオしている。彼女の舌の柔らかさも心地よいものだった。
「マリア、わたしのズボンと黒いものを足から降ろしなさい。」
「ブチャ。」
と音を立てて彼女はフェラチオをやめ、口から淫慾棒を外すと、両手でサタニクスのズボンとパンツを降ろした。それが足から抜けると、ストンと彼は地面に立った。あそこも立てたまま。
マリアは着地した神を敬虔と性欲の入り混じった気持ちで見上げるのだった。

「マリアよ、神の子を産むのだ。」
「はい、神様。」
と答えて彼女は眼を閉じた。処女らしく。サタニクスは彼女の唇に自分の口を重ねて貪るように吸った。マリアは、その唇に地球とは違う異次元な感覚を受け止めた。これが神様なのだ、と。
確かにサタニクスを初め、金星人は金星の物質から出来ているので地球人の肉体とは若干違う。でも、それはチャンポンの麺と焼きそばの麺との違い程度である。
深くディープなキスをした後、サタニクスはマリアの赤き唇の中に舌を入れて絡ませた。彼女は初めての男性が神様だとは、生まれてから一度も思った事はなかった。現代でもそう思う女は、いないだろう。
イスラエルの荒れた大地の風が弱く吹いてくる。
サタニクスはマリアの腰布を取ると、彼女のまんこに右手を当てる。金星人の手が触れたわけだが、彼女は神様の手と思っているので、
「あっ、勿体無いです、神様。」
とサタニクスが唇を外した瞬間に声を上げた。
「ふふ。指マンだよ。天界では私は指マンのテクニシャンとして知られている。」
「あふっ。女神様にもマンコがあるのですか。」
「当たり前だよ。人間は私達が作ったのだから。」
「まあ。聖書に書いてあるとおりですのね、やはり。ああん。」
サタニクスの指はマリアの処女膜に触れたのだ。
「いくぞ。マリア。」
「はい。神様。」
と答えて脱力する彼女の体を膝の裏で抱えると、サタニクスは駅弁ファックの体位を取った。すでに彼女の下半身は全裸で、真っ黒で豊富な陰毛がボウボウと伸びている。
サタニクスは隆起した肉棒をマリアの開いた淫唇に、うずめていった。
「はぅーん、いやっ。」
とマリアは喘ぐ。処女膜をサタニクスの淫欲棒が突きぬいたのだ。これから先、何百年か後には聖母マリアとして崇められる若き女性のマンコを。
少し出血した彼女のマンコをサタニクスは執拗に肉棒でピストンする。と同時に左手で彼女の尻を持って支え、右手で上着を脱がせると、たわわに実ったマリアの乳房を掴み、形が歪むように揉みしだいた。
「ああっ、あっ、あっ。かみさまー、感じちゃうー、まんこ、こわれそうー。」
と後の聖母マリアは神様とのセックスに巡り合うのも自分の信仰の深さを表すものだ、と内心得意になっていたのだ。それに人間の男より神様は異次元のセックスの喜びを味合わせてくれる。それは日銀の異次元緩和の数億倍の喜びであろう。イスラエルなのでイスラエル銀行での金融緩和の異次元緩和と表現したほうが正確なのであるが。
Bank of Israel
というサイトもある。

サタニクスの腰は風を切るほど早く振られ、なめくじのようなマリアのマンコは彼の激張した男欲根に絡まり付き、軽く締め上げると彼は、
「おおっ、出すぞ神の祝福を。ほーら。」
ドドドド、ドピュッ。ドドド、ドピュッ。
と二度もサタニクスは処女だったマリアのマンコの中に中出しした。彼女は子宮にそれを受けて、口を開き舌を少し出した。その後、聖母などと呼ばれるとは思えないエロティックな構図だ。その体にはサタニクスも、もう一回戦を考えたが二度出しは割りとキンタマに答えたらしく、
「マリアよ、これでおまえは妊娠する。神の子をな。」
と語りかけると、ちいさくなったチンポをマリアのマンコの中から取り出した。
マリアは嬉しそうに微笑する。
サタニクスはチンポをズボンにしまうと、
「だが、やらねばならぬ事がある。それは・・・宇宙船でやろう。服を着なくてもいいから、手に持つように。」
と指示すると、胸のポケットにあるUFOへの連絡ボタンを押した。五秒もせずにオレンジ色の光を発する円盤型の物体が二人の前に着陸した。
UFOの正面の壁がエレベーターのように左右に割れた。サタニクスが乗り込む後ろからマリアがついていくと、壁が閉まって青い色の服を来た医者らしき金星人が二人向こうの壁のドアが開くと眼に映る。医師の一人はマリアに近づいてきた。(この人も神様なのかしら。なんか医者みたいだけど。)それから自分が腰布をつけてなくて、手に持っていてアンダーヘアもオマンコも丸見えにしているのに気づき、腰布を陰部に当てて隠すと医者は、
「隠さなくていい。そのまま来てくれ。君が隠したところを手術するようにサタニクス様に命じられたのでね。」
「はあ、なんの手術ですの。」
「いいから来なさい。こっちだよ。」
円盤内の別の壁が開くと、緑色の壁の部屋が見えた。二人の医師にマリアは遅れて入ると、その部屋の中央に白いベッドが六脚の支えによって固定されていた。一人の医師がマリアに向けてペンライトのようなものを向けると、先端から黒い光が放たれて彼女の額に到達した。すると突然、彼女は意識を失って倒れこんだが、そこにはベッドがあったので、それに寝そべる格好になった。
右肩を下にした姿勢の彼女の左足を取ると、医師はベッドの上で彼女を大開脚させた。すると股間に浮き立った剛毛の陰毛の下に、ピンクのマンコの縦スジが見えて、処女を失ったばかりの新鮮さが魅力的だ。
マリアの破れた処女膜を、金星の特殊なメスで医者は丁寧に縫い上げていく。すると、どうだろうか!
縫い終わった彼女の処女膜は、すっかり元に戻っていたのだ。処女懐胎した聖母マリアの誕生だ。
医師は深い湖のように微笑むと、
「うまくいった。眼を醒まさせてやるか。」
と助手らしき医師に促すと、
「はい。地球上では彼女が聖母として仰がれる日が来るでしょうね。処女で懐胎した人類で唯一の女性として。」
「サタニクス様は、生まれた子供にイエスと名づけるようにと指示された。さあ、聖母の眼をあけてやれ。」
「了承しました。」
助手は金色のペンライトを静かに眠るマリアの額に向けた。黄金色の光線が細く一筋に彼女の小麦色の額に降り注ぐと、マリアは両目を開けて、
「終わりましたか?手術は。」
主任らしき医師は、おもむろにうなずくと、
「あー、終わったよ。君のマンコは処女に戻ったのだ。」
マリアは二つの眼を満月にすると、
「えええーっ。処女のオマンコにですかぁ。信じられなーい。」
「触って御覧よ。君のマンコに。」
「え。ええ。」
彼女は頬を赤らめつつ、右手の指をマンコに当ててみると、
「ほんとですね。先生、何かオナニーしたくなっちゃって。」
「ああ、いいとも。やりなさい。ただ、処女膜を破らんようにな。」
主任の医師は両手を腰の後ろで組んで、一歩、離れる。助手の医師も同じ行動を取ると彼女をさりげなく見守るようにした。その二人にマリアは、
「なんか見られると恥ずかしいですわ。」
と頬を赤くするのだ。
主任医師は、
「構わんとも。わたしらは医者だよ。危険のないオナニーか、見守ってあげよう。ついでだが、金星の女たちは、自分たちの長い髪でマンコをさする事もある。君は今は無理なようだが、ね。」
「うふふ。すごーいですね。なんか、むずむずしてきて・・・。」
彼女は両の太ももを大胆に大きく開くと、ピンクのマンコに華奢な右手の人差し指を柔らかく当てて、上下にさする。
「あん、ああん、あはっ、かみさまあ・・。」
彼女はサタニクスとのセックスを思い出して、オナニーしたのだった。

それからイッたのは覚えているが、それからの記憶は彼女にはなく、気がつくと自宅のベッドで服を着て寝ていた。腰布もちゃんと着けて。
数ヶ月もすると、彼女は自分が妊娠した事に気づいた。記憶を辿ると、
「わたし、神様とセックスしたわ。確かに。フェラチオもしたと思う、きっと。」
と、ひとりごとで話した。
サタニクスのどでかい真羅を、マリアは昨日のように目の前に見るのだ。

自分が妊娠したのは神からの恩寵だ、とマリアは村人に語った。その時に集まっていた人々は、嘲笑した。
「おまえが父なし子を孕んだのを誤魔化すためだろ。」
「あー、そうだそうだ。マリアって綺麗な女と思っていたけど淫乱だったんだなー。わしの息子には嫁にもらえんぞ、いや、こりゃ全く。」
「処女で妊娠したなんて嘘つきやがって。」
マリアは右手を大きく回すと、
「みなさん、静かにしてください。今、わたしを見てくれた、お医者さんが来ます。」
と高らかに宣言した。すると白い服を着た若い医者が出てきて、
「みなさん、マリアさんが妊娠しているのは本当です。しかも、処女である事も本当なんです。医学的に証明できます。これはユダヤ教始まって以来の奇跡ですね。モーセもびっくりですよ。」
と又もや高らかな声で言い渡したのだ。聴衆は徴収されてきたのではなく、ひまな日曜日にそこの広場に来ていたので、真面目そうな医者が言った言葉に衝撃を受けた。とはいえ、
「でも、ありえないなー、そんなの。多分やったあとに、くっついたんだろう。」
とヒゲ面の青年が口にした。
「あー、そういうのあるな。しかも、それは男の精液が固まったものだったりして。」
ふふん、と自分で話したその後で笑ったのは丸顔で目の大きな青年だ。誰もが処女が妊娠するなど不可能だ、と当時のユダヤ人でも思っていたのである。よってマリアと結婚する男など、いなかったのだが・・・。

トントン、カンカン。一日中、かなづちで木材を打ち続ける。大工のヨセフはハンサムな青年だった。それだけに女にモテたが、その噂が広まると結婚適齢期の若い女性は集まると噂した。
「ねえねえ、大工のヨセフってさー、ヤリチンなんだってー。知ってた?」
「ホホ。いい男だものねー。でも、それなら結婚相手には無理だわ。浮気されっぱなし、なんて今から考えてもゾッとするわー。」
「そうね。やっぱり男は中身なのよ。」
「中身って、それ、チンコの事?」
「それもあるけど頭の中身もね。」
「ヨセフのあれって、太いのかしら。」
「太くても硬くないと、面白くないかもよ。」
「あらジュリエット。あなた、もう男とオマンコしたの?」
「まだ、してないけど。耳学問が凄いのよ、わたし。」

といった理由から、婚前の女性からすべて嫌われたヨセフは今度は人妻へと食指を伸ばすが、ユダヤの人妻もなかなか貞潔で現代日本の出会い系人妻とは訳が違う。
それでヨセフはある時、妊婦を誘ってみると、
「いいわよ。でも中出しはダメ。外に出してくれるんなら、いいわ。あんたならテクニックがありそうだし、顔射がいいけど。」
「わかったよ。腹射になるかも。すぐ出そうな場合。」
「まん毛に射精になっても仕方ないわ。もう何ヶ月もセックスしてないの。おなかは大きいし、だんなが興味がないのは、わかるけど。」
二人は既に林の中の人目につかないところに立っていた。ヨセフは女の後ろに回ると、女の大きな乳房をまさぐると右手で女の顔を後ろに向けてキスをする。右手を乳房におろすと両手で豊満な女の果実を揉み捲くると同時に舌を女の口の中に入れて絡めると、やがて妊婦の乳首は硬くなるのだった。
「股を開いて立ってくれ。うしろから君のマンコに入没するからさ。」
「あー、いいよ。はい。」
美しすぎる妊婦は大股開きで立ちなおす。と、そこにヨセフの竹ざおのような陰茎が腰布を捲られた後に妊婦の黒茶けたマンコの中に深く埋め込まれた。妊婦といえど顔は美人だ。悩ましい顔をして、
「ああーっ、とても太いーっ。」
ヨセフは彼女の首筋を舌でなめまくると、
「旦那のモノと、どっちがいいかな?」
「あっ、子宮にあたるうっ。ヨセフのよーっ、もちろんだわ。でかくて硬いんだものっ。ああっ、マンコ壊れるーっ。」
二人は共に腰を振っていた。風は、そよとも吹かない林の中。落ち葉を踏みしめつつ、その日二度も妊婦と大工のヨセフは立ちバックでマンコした。

その体勢だったので、最後は尻射となったわけであった。口コミとは当時から力が強い。大工のヨセフが妊婦を好んでプレイするのは、いつのまにか主婦連の間には広まった事実だ。
マリアが洗濯物を干していると、隣の家から若い主婦のアルトリノが中東美女の顔を出す。
「あら、マリアちゃん。おなか出てきたけど、父親は神様だって本当なの?」
と問いかけてくる。マリアは、きっ、とした顔をすると、
「わたしが嘘をついていると思うの?」
「嘘だなんて。あり得ない話だもの、そんな事。」
アルトリノの目は、しかし笑っていた。マリアは抗弁しても信じてもらえないとばかりに再び洗濯物を長い竿に干していった。洗濯ばさみのない当時は、洗った服の両端を結んでおくというのが一般的で、洗濯機もないから手洗いは無論の事である。
家事手伝いのマリアには一家の洗濯が課せられていた。アルトリノは再び大きな眼をして口を開くと、
「ねえ。妊婦になると男って普通、相手にしてくれないわよね。」
「え?ええ、そうね・・。」
「でも妊婦マニアがいるのよ、この辺に。」
「そうなの。でも、わたし関係ないから・・・。」
「男の味、忘れられないでしょ、マリア。」
「・・・・。うん。」
マリアはサタニクスの隆起したチンポを膣感として思い出したのだ。アルトリノは人助けする顔で、
「それならね、いい人がいるのよ。大工のヨセフって呼ばれているんだけど。」
「大工さんか・・・でも、わたし処女だから。」
「二度も処女喪失できるなんて、羨ましいな。ヨセフの金槌みたいなチンコでガンガン打ち込まれてみたくないの?」
マリアはビュンビュン動く男の陰茎を想像して、
「なんか欲しくなっちゃった。その人のチンコ。ヨセフって独身なの?」
「独身らしいわね。よかったら、結婚したらいいじゃない。」
マリアの顔はハッキリとした。それはうす曇りの空が急に晴れていくような明度の転換だ。
だから口にする言葉も明るく、
「そうね。そうする。会ってみたいな、ヨセフという人に。」
と答えたのだ。

アルトリノの紹介でマリアはヨセフと会った。しかもヨセフの一人暮らしの狭い部屋で昼に。太陽は中天にかかり、SUN,SUNと熱と光を送ってくる。マリアの頬も上気して赤くなると、
「わたし神の子を妊娠しているの。しかも処女だわ。」
と打ち明けるとヨセフは、
「噂の人は、あんたか。信じられないけど、早くしよう。あんたの膨らんだ胸を見ていたら立っちまったよ。」
ヨセフはヌッとコーラの瓶のような勃起物を下の服から取り出したのだ。マリアは、それを見ると涎が出そうになり、
「思い切り、突いて。」
と色っぽく誘うと、ベットに両手を突いて豊満な尻を突き出す。ヨセフは荒々しく彼女の腰布を剥ぎ取ると、艶かしい尻の肌の感触を両手で味わいながら、ピンクの彼女の貝のような膨らみ、そう、それは大きな二枚貝が少し開いたような形状をしている、その割れた隙間に祈祷するかのように亀頭を挿入した。
「あうんっ、痛いっ。」
彼女は声を上げた。貝の割れ目から赤い血がスラスラと流れている。ヨセフは、
「本当に処女だ。いいのか、もっと入れても?」
と彼女のスイカのような尻を摑んだまま聞くと、
「ええ、板痒い感じ、あ、なんか気持ちイイ。擦り付けて。」
「おおーし。いくぞー。」
ヨセフはピストンを始める。パシンッ、パシッとマリアの肌とヨセフの肌が触れ合う音を出す。外は明るく窓は開けっ放し、でも田舎だから人も通らないので安心だ。
勢いに乗って前後に揺れる二人の尻は少し汗ばみ、その汗は重なり混じるのだ。時々ヨセフはマリアの顔を顎で自分の右手の指で持ち、彼女の顔の向きを自分に向けるとキスをした。何度かするとマリアの方から積極的に舌を絡めてくるし、尻もユサユサと振り始めた。
金星人との初体験から少し経っていたが、ヨセフの男根の動きに二度目の処女を破られてから、ついに官能の喜びを覚え、
「ああっ、こわれるぅぅぅ!オマンコ、いきそー。」
と大きな声を上げたのだ。これが後に聖母マリアと慕われる女性の生の姿では、あったのだが。

それでは、金星の話に戻ろう。金星は既に資本主義ではなく、共産主義などという地球で起きた世にも愚かな制度などできることはなかった。
圧倒的に金持ちが増えたため、税収は充分であり、その度合いが高いため地球の馬鹿マルクスが考えた富の分配などは貧乏人の奪取によるものではなく、金持ちからのありあまる税金の納税で行われたのだ。
これこそ本当の富の分配であった。資本主義を悪とみなした頭の悪いマルクス君よ、君の愚にもつかない思想は貧乏人が金持ちから強制的に富を奪い取る事から始まるソビエトを生み出し、中国共産主義も作り出した。
これらは泥棒革命なのだ。
貧乏学者の哀れなオナニー的妄想は二十世紀の貧乏人どもを揺り動かし、米ソの冷戦状態にまで到ったのだ、というのは地球では近年までの話。

金星では資本主義の究極が貧困をなくしたという超資本主義であり、そのため別荘を持たない金星人は、いない。余暇も充分で、趣味はセックスという金星人も多いそうだ。
地球に飛んでくるのは政府系金星人で、一般の国民は余暇でセックスを長く楽しむ方が地球という遅れた野蛮な星に行くよりもずーっといい事なのだ。
だから金星の女はセックスを楽しむために美容に励み続け、美人が続出している。
それに驚くべき事には・・・。

カーラ・オパルは地球にしばらく移転するために、日本の区役所のようなところに行った。パスポートも取れるようになっている。金星人とて全く自由に行動しているのでは、ないのだ。ただ、ただなのだ。パスポート取得費は。何故かと言うと金星人の空間を増やすためには、地球のような星に行ってほしいのが金星連邦国の考えである。
金星には国は、この連邦国のみで軍隊も一つだけ。それでは何が励みとなるのか、という事だが、他の惑星との仮想戦における訓練で日々、軍事力を鍛えているのだ。こういうところでは、やはり金星でも女性の入隊を許さない。今の地球の日本のほうが、女性自衛官もいるのでダラケテいるのかもしれない。

パスポートを取得する部屋は個室となっている。カーラ・オパルが入室すると、係官らしき若い男性が、俯いていた顔をハッとあげた。
「すみません。オナニーしていたものですから。」
と金髪の男は、金星人はみな、金髪、悪びれずに弁明した。
「いいのですよ。若い男性なら、仕方ないのね。でも勤務中じゃない、大丈夫?」
オパルは自分の金髪を撫で付けながら尋ねる。
「いえ、上司から許可されていますから。」
「許可?されてるのね。」
「ええ。オナニーして射精しないようにする訓練ですよ。あ、住民票をお願いします。」
「はいはい、ここにね、あるわよ。オナニーした手で触るのかしら。」
「ええ、大丈夫ですよ。手もペニスも消毒は、この部屋に来て毎朝してますから。」
「そういえば、イカ臭い匂いもないわね、はい、住民票。」
金星の紙は地球と違って、薄いゴムのようなものである。それにレーザービームのようなもので筆記する。このペンは太陽光で充電されるのだ。金星は厚い雲で覆われているが、特殊な衛星を飛ばすことによって地球よりも距離の近い強烈な太陽エネルギーを、その衛星に取り込み、そこから金星の地上にあるアンテナに送る。それを各家庭に送るのだ。
地球と違ってコストは、ほとんど不要。だから、電気代は金星ではタダなのだ。
カーラ・オパルから受け取った住民票を係官は、地球のコピーの機械のようなものに入れると、
「パスポートを作るのに、お金はいりませんが、女性の方にはオプションで逆にお金を差し上げることもできますが、ご利用しますか?」
と笑顔で聞くので、
「お金、くれるの?なら、もらいたいな。」
「わかりました。それでは、と。まずは、おっぱいを見せてください。」

SF小説・金星の女

体験版・奥様もレズ

奥様もレズ

 見沢栄美奈(みさわ・えみな)は、焦っていた。三十になって、子供もいないのに夫はアメリカに単身赴任したからだ。
2DKの五階建てのマンションには、色々な奥様がいるが、栄美奈と親しい同年齢の夫人はマンションの廊下で、
「見沢さん、ご主人はアメリカに行かれたんですってね。」
と話しかけてきた。見るからに豊満なその婦人は、162センチで90センチの胸と尻。目はパッチリとした、それでも人妻とすぐ分かる顔。
「ええ、三ヶ月になりますのよ、おほほ。」
と栄美奈は上品ぶって答える。栄美奈も159センチ、88センチの胸と92センチのヒップを持っている。
栄美奈の髪は肩まで伸びている。
「三ヶ月ねー、うちは出張でも二日くらいかしら。三日もいないと、大変に思いますの。わたし、三十一だけど、栄美奈さんは三十歳でしたわよね。」
「え、ええ。そうですけど。何か?」
「ふっふっふ。大きな声では言えないけど、やっぱり、夜の生活があるわよね。」
「は、はあ。」
その夫人の名は、島北桃代(しまきた・ももよ)という。
「それで三月もなしでは、辛くないの?」
と明け透けに桃代は聞いてくる。
「それはもう、我慢すれば・・・。」
「それは二十世紀の日本人女性の生き方よ。それに不倫という言葉も該当しない遊びもあるんだから。」
と桃代は話すと、巨乳を揺すって笑顔になる。
「遊び・・・ですか。」
と栄美奈は興味深く尋ねた。
マンションの廊下は広いとはいえ、いつ人が通るか、わからない。桃代は、
「こんなとこじゃ、話せないからウチに上がってよ。それから、話すわ。」
と数歩歩いて自室の玄関前にスーパーのビニール袋を持って、立つ。栄美奈は同じく歩くと、
「それでは、お邪魔します。」
と同意したのだった。

 桃代は六畳の居間の方に栄美奈を通してくれた。
こげ茶色のソファに茶色いテーブル。部屋の壁際にあるのは大きなディスプレイ。横幅が六十センチはある。栄美奈は、それを見て、
「大型テレビですか。」
「パソコンのディスプレイよ。うちは、テレビないの。主人はインターネット関係の会社に勤めているから。」
「あ、うちもないですわ。集金に勝手に来るのを完全に追い返すためにも。」
「テレビにもしまだ拘る人がいたら、パソコンのディスプレイが小さいのが問題よ。インターネットをしてない人ならテレビ見ないと、しょうがないけど。」
栄美奈の大きな目は、そのディスプレイをボンヤリと見ていた。
桃代はDVDをパソコンに入れた。パソコンの大きなディスプレイにDVDが再生され始めた。

レズ一直線
HHC制作
と二人の眼にタイトルが映った。
 女子高に通う主人公、秋庭柔子(あきにわ・やわらこ)は、もう十八歳となった。乳房も膨らんだが、女子高の柔道部は女子だけだ。
日本一、いや、世界一の女子柔道家を目指す彼女は、高校の部活動だけでは物足りない。
福岡市中央区に古くからある道場、柔心館に部活動が終わった後、稽古に通う。
そこは男子がほとんどの荒いところ。館長の車沢矢八は講道館柔道八段にして、追放の身となっている。
それというのも、彼が考案した新しい柔道の技は講道館では認めなかったのだが、五十歳にもなって、東京の新橋の居酒屋の前で五人の若い反社会的な組織のいかつい兄ちゃん達に逆に自分でぶつかって、因縁をつけた。
「おい、どこ見て歩いとるんだ?」
「なにおー、おっさん。あんたが、ぶつかったんだろ。謝れよ。」
「うるさいっ。若造。」
「なんだと、じじい。」
黒のサングラスをかけた体格のいい男が、車沢矢八の胸倉をつかんで、持ち上げた。その瞬間、若者は、
「いたーっ。」
と悲鳴を上げて投げ飛ばされていた。残りの四人は、いっせいに車沢矢八に殴りかかっていったが、全員、空中を舞い、地面に叩きつけられた。
五人とも、股間に手を当てて、気絶している。車沢は、
「見たか。秘儀、ちんこ落としだ。」
と声を掛けると、その場を悠然と立ち去った。

五人のチンコは半分、引き裂かれていたという。五人とも外科手術で陰茎を縫い合わせたらしい。車沢矢八の「ちんこ落とし」とは、相手の陰茎を握り、体勢を崩して投げる投げ技だ。
講道館始まって以来、いや、柔術の時代にもなかった投げ技なのだが、当然のように認められなかった。それで、車沢矢八は自分の技を使うために、新橋で兄ちゃん達に因縁をつけて投げ飛ばしたのだ。
その破壊力はすさまじく、反社会的な組織の兄ちゃんたちが警察に訴えたが取り合ってもらえずに、柔道の投げ技だったと講道館に出向くと、車沢矢八の「ちんこ落とし」と分かったために、車沢を破門にしたのであった。
その時、車沢矢八は故郷の福岡市に飛行機で帰るという早業を見せていた。

秋庭柔子は皆帰った夜の九時ごろの道場で、師匠の車沢に、
「秋庭は十八になったのう。ちんこ落とし、でも教えてやろうか。」
と言われた。柔子は顔を赤らめて、
「ちんこ、落としですか。はい、習いたいです。」
「よし、教えてやる。見栄理、来なさい。」
大声で隣の部屋に声をかけた車沢は、娘の見栄理、二十歳が柔道着を来て股間に何かを身につけて入って来たので、
「さ、見栄理、秋庭に「ちんこ落とし」の練習をさせてやれ。」
と言いつける。見栄理は身長百八十センチの大女で、柔子は百五十五センチだ。
「はい、お父様。柔子、わたしの股間にあるものをチンコだと思ってね。」
見栄理の股間に装着されていたのは、大きなバイブレーターだったのだ。
父の矢八は、
「こうするのだ。そーれ。」
娘の股間のバイブレーターを右手で握ると、下に引きつつ、左手は娘の右手を握って自分の体を反転させる。
ポーン、という感じで見栄理の体は空中に飛び、畳の上に落下した。
矢八は柔子に、
「わかったかな?ここを握られて抵抗する男は、おらん。よって、最強の技なのだが、講道館は認めてくれなかった。おれは福岡で、これを広める。娘には、もう伝授してあるから。次は柔子だよ。暴漢撃退にも役立つしな。」
四角い顔に鼻の下に髭を生やした車沢矢八は、炯炯と光る眼球に笑みを見せる。
柔子は素直に、
「少し、わかりました。とにかく、やってみます。」
と返答すると、立ち上がって自分の前に来た見栄理の股間のバイブレーターを握って、師の真似をして投げると、見栄理の体はヨロヨロと倒れた。矢八は、
「よし。初めにしては上出来だ。よく練習しなさい。」
と柔子を激励する。
見栄理は父の方を向くと、
「でも、お父様。この技は男性にしか、使えませんね。女性には、わたし、まんこ落としがいいのではと思います。」
「ほっほう。まんこ落としか。それは、いい。これからは女性の社会進出とかで、入用になるかもなあ。でさ、見栄理、それはもう技として、できとるのか?」
「はい、お父様。柔子にかけますわ。」
と言うが早く、見栄理の右手は柔子の股間に伸び、彼女の柔道着の上からマンコを掴んだ、と思ったらチンコ落としと同じ体の動きで柔子は投げ飛ばされていた。

 なかなか起き上がれない柔子に見栄理は近づいて、
「マンコ、大丈夫?柔子。」
と呼びかける。柔子はマンコを両手で押さえて、
「少し、痛いです。抵抗していたら、もっと痛くなっていたと思います。」
見栄理は少し安心して、
「その位ならね、大丈夫よ。それにマンコって、もともと裂けているわけだから、割れ目が伸びても問題ないし。男の人のチンコみたいに、ちぎれたら大変なわけでもないからね。
お父様、わたし、この技を中洲で若いチンピラ女に使ってしまったんだけど、よかったのかな?」
「いいだろう。で、どんなだったのかね、それは。」
大女の見栄理は中洲の飲み屋街を夜、歩いて茶髪でサングラスをかけた中年の巨体の女にわざと肩を当てた。
グダッ、と音が出るほどのぶつかり方だ。
茶髪中年女は、
「痛い。何するんだ、謝れ。」
と見栄理にどなりつけて、近づいてきた。見栄理は立ち止まって平然と、
「あんたの肩が、よけないからよ。」
と、うそぶく。
茶髪女はポケットから剃刀を取り出すと、
「顔で覚えろよ、ガキ。」
と見栄理の顔に斬りつけてきた。見栄理は身を沈めると、茶髪大女の股間に右手を伸ばし、スカートの上からブクブクのマンコを掴み、左手は茶髪の右手を掴んでいた。
見栄理が体を反転させると、茶髪大女は空を舞い、コンクリートの地面に叩きつけられて気絶した。
スカートは捲れて、股間を押さえたまま失神しているのであった。

という話を娘から聞くと車沢矢八は、
「でかしたぞ、わが娘よ。その技、まんこ落としを道場の男性に伝えなさい。」
「はい、お父上。」
と武家の娘のように見栄理はバイブレーターを装着したまま、頼もしく答えるのだった。

ここまでは劇みたいだが、AVなだけに次は秋庭柔子が柔道着を着てスタジオのマットの上で、全裸のAV女優十人を、まんこ落としで投げ飛ばしているシーンになった。

次々にマットの上に投げられてAV女優は股間に両手を当てて、
「ああん、痛い。まんこ、伸びそう。」
とか、
「オマンコ、切れそう。」
とか悲鳴を上げている。

島北桃代は見沢栄美奈に、
「すごいでしょ、まんこ落とし。」
と画面を見ながら話しかける。
「すごいですね。秋庭柔子さんって、オリンピックには出ないのかしら。」
「車沢さんの道場はJOCに認められてないんですって。それと全世界柔道選手権とか全日本とかにも出れないそうね。」
「それじゃあ、本当に日本の秘密兵器ですね。」
と残念そうに栄美奈は嘆く。
「でもね、本当に福岡市にあの道場、柔心館はあるのよ。渡辺通りらしいけど。だから、見に行ったりできるわ。」
と桃代は言う。
「ほんとですか。まんこ落としや、ちんこ落としも習えるわけですね。」
「それは、かなり年月を経ってないと駄目らしいわ。」
「やっぱり、ですね。ひまな主婦ですけど、今から柔道を習うのは無理ですね。」
「そうね、柔道は無理でもレズなら、いいかもよ。」
と桃代は悪戯っぽく話す。
「え、レズ?でも、相手が・・・。」
と戸惑う栄美奈に桃代は、
「わたしが、いるでしょ。目の前に。」
と声を掛けると、桃代は栄美奈の肩を抱いて唇を素早く重ねた。ねっとりとしたキスだが、男の唇とは違って柔らかく、栄美奈にも今まで未経験な感覚だった。
唇を重ねつつ、桃代は栄美奈の豊かな乳房を上着の上から優しく揉んだ。
その指先は細く柔らかで、男の指とは違った。栄美奈は夫の指しか知らなかったので、自分の乳房が女性の指を知る事になるとは思っていなかったのだ。
夫の指が自分の胸を揉んだのは、もう大分前の事だろう。
三ヶ月前に赴任したとはいえ、夫婦間の性交渉は途切れがちになっていた。栄美奈の夫は仕事に忙しく、他の女性と浮気などはしていなかったのだが、それでも彼女の性的不満が収まるわけではなかった。
それにしても桃代の指使いは、マッサージ師のように心地よい。
二人の前のディスプレイは黒の画面に戻っていた。
夫は浮気をした事がない。でも、その力は仕事に取られていくのだった。そういった場合、他の男に走るという事が彼女にはできなかったのだ。
では、桃代は、どうだろう?彼女の夫は浮気などしないのだろうか?
桃代が唇を離した時、栄美奈は乳房を揉まれながら聞いてみる。
「島北さんのご主人は、お仕事の方はどうですか?」
桃代は不思議な微笑を浮かべると、
「ああ、仕事ね。実は主人の仕事、おかまバーの経営なの。」
と口にしたのだ。
「おかまバー、ですか。」
桃代の手は休まずにせっせと栄美奈の乳房を揉みながら、
「そうよ。中洲にあるけど。それでね、主人、性転換手術をしたのよ。だから・・・女との浮気なんてありえないけど、男とはやってるかもね。その辺は聞いたことはないけどさ。だからもう、形だけの夫婦。夫は外で稼いでくるけど、実際はオカマバーの経営者だからね。」
「最近、はやっているみたいですね。草食系とか世間で言いますし。」
「そうよ。おかま予備軍には困らないの。加えて就職難でしょ。うちの主人は求人広告をした事がないのよ。口コミで来るし。大学出の新卒がね。会社で働くより未来があると思うな。四十でリストラなんて行き場はないでしょ。お釜バーで働いて、将来は独立って手もあるから。大学出の新人は希望に燃えた目で働いているらしいわよ。」
そう言いながらも、いつの間にか桃代の指は栄美奈のスカートの股間に降りていた。栄美奈は乳房よりも膣周辺の方が感じるのだ。
十八になった時は女子高だったので、同級生ですでに十八のクラスメイトと学校のトイレでセーラー服のまま抱き合った。その時、股間が触れ合ったのが気持ちよくて今も忘れられないのだ。
栄美奈は女子高までが自宅から歩いて五分の距離だったので、通学中に男子校の生徒を見る事もなかった。
便所で抱き合った同級生は栗崎合歓子(くりさき・ねむこ)という、髪を三つ編みにして両肩に垂らした美少女だった。彼女も女子高の近くに住んでいた。福岡市は女子高が意外と多い。
栗崎合歓子は絶世の美少女だった。が、両親が厳しくて門限は夕方六時。彼女は五時過ぎて家の外にいる事はなかった。
合歓子の肌は白磁のように白くて、すべすべしていた。栄美奈は自分の肌も白いけど、彼女の白さほどでないと思っていたし、思い切ってトイレで彼女を抱きしめた時も合歓子は抵抗しなかった。
その合歓子のスカートと自分のスカートが強く合わさって、ショーツが触れあい、陰毛がくっつきあうのを感じた。それが気持ちよくて、栄美奈はさらに合歓子を強く抱き、マンコの一番上の方の割れ目が重なるのを感じた。頬をくっつけあっていたが、合歓子の白い頬は赤く火照り、その熱が栄美奈の頬に伝わってくる。合歓子と栄美奈の身長は全く同じだったので、栄美奈は顔を一旦離すと合歓子の黒い透明な瞳を見つめた。すると合歓子の黒い部分が大きな瞳は長い睫毛で閉じられたので、合歓子のピンクよりも赤い唇に栄美奈は自分の唇を舌で舐めてから重ねていく。
二人の唇が重なった時、瞬間接着剤でくっつけたように強く結ばれるのを感じたのだ。
驚いた事に合歓子は自分の舌を栄美奈の唇の間から入れてきた。自分より美少女の合歓子の舌は柔らかく自分の舌に絡みつくと、栄美奈は股間の割れ目がジワリと濡れるのを感じた。
その時、トイレに他の女子生徒が入って来たのを感じて二人は口と体を慌てて離した。
入って来たのは同じ学年の普通の容姿、平木乃真子だ。彼女は二人に気づくと、
「栗崎さんと見沢さん、おあつそうね。なんかレズしてたんじゃないの?」
と発言する。栄美奈は、
「違うわよ。ちょっと熱はあるけれども。」
と誤魔化す。合歓子は口の両端を少し上げて、
「あったりー。平木さんもレズしない?」
と誘いかけたのだ。
平木乃真子は、そうハッキリ言われると照れ臭そうに、
「わたしは男に興味あるんだ。」
と否定してみせた。乃真子は女子トイレのドアノブを握ると開けて中に入った。
合歓子と栄美奈は便所を出て行かず、平木が入ったドアの近くに立っていた。合歓子はスカートのポケットに右手を入れて、ヒューッと口笛を鳴らした。
じょろじょろじょろ、と平木乃真子が小便をする音が聞こえてくる。
合歓子は悪戯っぽく声を出さずに笑うと、栄美奈も何だろうという気になった。やがてドアを開けて出てきた平木は二人を見て、
「なんだ、まだいたの。レズには興味ないんだけど。」
と発言して、手洗い場に歩くと、手をかざすと水が出てくる自動の蛇口で平木は手を洗う。福岡の女子高というのは私立なので、なかにはこんな先端のトイレにしてしまっている学校もある。とはいえ、おそらく、ここの水百合女子学園くらいかと思われるのだが。
栗崎合歓子はスカートのポケットに入れた手を高々とあげた。そこにはスマートフォンが握られていたのだ。合歓子は勝ち誇るように、
「平木さんの小水の音、よく録れていると思う。聞いてみようか、平木さん。」
合歓子は左手のスマートフォンを胸の辺りに下ろし、
右手で再生ボタンを押した。
じょろじょろじょろ、という平木乃真子の放尿の音が鮮やかに録音されていた。
唖然として平木は栗崎合歓子につかみかかるが、合歓子はそんな平木の顔を又、スマートフォンで撮影していた。平木の右手が合歓子の右手を押さえた、と栄美奈が見た時には平木の右手は合歓子に左手で捻り上げられていた。
「痛いな、放してっ。」
頭を下に向けてしまった平木は、痛そうな顔をしている。合歓子は、
「わたしね、合気道を習っているの。だから、わたしの手を取ろうなんて、今度から思わないでね。それで、どうするの?わたしたちと3Pレズする?それとも、この録音とあなたの顔写真をインターネットで公開した方が、いいかしら?」
と楽しそうに平木を説き伏せる。平木は、
「いいわよ、3Pレズして。わたしだって、彼氏がいるけど女同士のつきあいなら、許してくれるわ。」
合歓子は平木の右手を離した。
栄美奈は平木に、
「わたしたちみたいな女子高で彼氏がいるなんて、珍しいわね。」
と感想を話すと、
「福岡西都高校の生徒だけど、コンビ二でアルバイトしてるんだから。」
と自慢気だ。合歓子は、
「で、その人ともう何かしたの?手を握るとかキスするとか。」
と、おもむろに聞いた。
「いえ、プラトニックだわ。でも、彼もわたしの顔と声くらい覚えている。コンビ二に行くからね。」
合歓子は微笑んで、
「いい関係ね。彼を知るより先に、わたしたちを知るのよ。今日は平日だから、ラブホテルも人が少ないわ。放課後、いこう。あんたは、お金払わなくていいよ。ホテル代は、わたしが持つから。」
と話す。平木は、
「栗崎さんの家、お金持ちなのね。」
と感心した。
「ふふ、大した事ないんだけど、五百坪しかない家で、四台のドイツ車しかないし。だから父は、
『すまないな、こんな狭い家で、合歓子。父さんは、これから頑張って千坪の家にするよ。だから、お小遣いは月に五万円で我慢してくれ。』
って。」
平木と栄美奈は多少は動転した。だが、お嬢様高校ともいわれる水百合女子学園に平木も通っているのだから、ある程度の金持ちの子女ではあるのだけれども。

放課後、三人はセーラー服のまま福岡市内の無人のラブホテルに入って行った。
そこで三人は裸になり、陰毛を絡めあって抱き合った。合歓子が男役とでもいうのか、積極的に動いて同級生を人差し指と中指で犯していった。
白いベットの上で全裸の平木と栄美奈が四つん這いになり、尻を合歓子に向けている。その姿勢から見える二人の女子高生のオマンコに合歓子は左右の手の中指と人差し指を挿入していった。
「ああっ。」
と平木が声を出すと、
「あっ、いや。」
と栄美奈は声を出す。
二人の処女膜は破られたのだった。

今、島北桃代にマンコを触られながら栄美奈は、そんな昔を思い出していた。栗崎さん、どうしているのかな、と思うと桃代の右手の人差し指がマンコの中に入ってきたのを感じる。
桃代は、
「いいオマンコね。わたしの指にピッタリとくっついてくるし、わたしまで気持ちいいわ。気持ちイイといえば、シャワーを浴びれば気持ちいいかも。行きましょう。浴室はシャワーが出るしね。」
二人は浴室の前で服を脱いで全裸になり、中に入った。
栄美奈は裸で、
「まあ、広いですね。六畳もありそう。」
と語ると、
桃代は、
「そうよ。このマンション、これがウリの一つなの。分譲だから。」
半分の三畳が浴槽という贅沢な作りだった。大人三人が入っても、ゆとりがあっただろう。
桃代はシャワーヘッドを手に取ると、
「いくわよ。」
と声をかけて、お湯を噴出させた。そのジェット気流のような湯の水は、栄美奈の陰毛の下のマンコの裂け目に勢いよく、かかった。
「あぁん、感じますぅ、島北さん。」
栄美奈は乳房も感じたくて自分で両方の巨乳を、つかみしめた。
桃代は栄美奈が感じたのを見て満足すると、次にお湯を栄美奈の下腹から乳房へと向ける。栄美奈は両方の乳首にシャワーがかかり、
「気持ちぃぃ、あー、素敵です。」
と髪を左右に揺らせて声を出す。シャワーは栄美奈の首すじ、耳たぶへと移動した。
栄美奈は心地よくて、眼を閉じる。するとシャワーは止まり、栄美奈は桃代に抱きしめられていた。桃代の肌は濡れていなかったので、それも感じ方に影響した。
栄美奈はキスされて、それから桃代の唇は栄美奈の首すじから耳たぶに這っていった。かたつむりが歩いているような感触に栄美奈は快美感を感じた。
栄美奈は自分の乳首と桃代の乳首がくっつくのを覚えた。桃代の乳首は、やがて固くなる。それにつれて栄美奈の乳首も固くなり、二人の固い乳首は先端をくっつけて、快感の電流を二人の脳に送っている。
これも男とはできない性行為なのだ。男の乳首は立たないのである。
乳首だけでなく、二人の陰毛もくっつきあっていた。桃代の剛毛は栄美奈の柔らかい陰毛を刺激する。桃代は陰毛を強く擦りつけ始めると、栄美奈の淫核に少し触れた。
「ああっ、奥様の毛がわたしのクリちゃんに当たったわ。」
と思わず栄美奈は声を上げる。
「うふ、わたしのお豆も立ってきてるからね。」
桃代は自分のクリトリスを栄美奈のクリトリスに当てた。
びくん、とした感覚が栄美奈の脳内に走った。全く、今まで味わったことのない感覚だ。
女性の敏感なところを全く同じ物で刺激される。その行為は女同士で味わえる別世界の快感だ。
二人は雲の上で移動しているような快感を味わっていた。
桃代は腰を振って栄美奈と自分のクリトリスを刺激した。
栄美奈は、
「あああ、はーっん。」
と声を出し、桃代も、
「ああん、いい。」
と思わず、よがった。
同じ分譲マンションにレズの奥様がいた。それも、ここの風呂は広いし、5LDKだという。
桃代は男性的な行動力があって、今しているレズも桃代が栄美奈を愛撫する形だ。
クリトリスを当てあったまま、桃代は栄美奈の二つの乳房を男みたいに荒々しく吸った。栄美奈はクリトリスを感じつつ乳房も感じるという贅沢な快感を覚える。なかなか、男との性交では得られない快感といえよう。
桃代は自分の快感のツボを知っていて、そこを攻めてくるのだ。やはり女に大差はないために、栄美奈の体は思わず大きく股を開いていた。
それは夫にする時よりも自然な開脚だったのだ。おまんこ丸見えで、パックリと口を開いているのを見て桃代は、
「奥さんのマンコ、おいしそうだわ。こんな綺麗なマンコにハメられるご主人って、羨ましいな。」
と羨望の響きで栄美奈に自分の気持ちを伝える。栄美奈は、
「恥ずかしいです、奥さま。奥様の、おまんこも品があります。」

奥様もレズ

体験版・レズへの誘惑

レズへの誘惑

 福岡市の不動産会社に勤める古妻新江(ふるつま・にいえ)は、今年三十歳になるキャリアウーマンだが、結婚はしている。
二十五で結婚した彼女は、夫も宅地建物取り引き主任者の資格を持つ同じ会社での社内恋愛で、夫は一つ年上だ。
古妻新江の容貌は、いかにも不動産業者の女性という感じで、どちらかというと男性的だ。
というのも、そもそも不動産業界とはタフさが要求される。建物の部屋を案内するビルにエレベーターが付いているとは、限らない。
そんな時は、階段を上って部屋を案内したりする。
女性的過ぎてもリスクはあるだろう。それは、顧客を案内した部屋に二人きりとなった場合、男性客なら場合によっては女性仲介者をその場に押し倒して、性行為に及ぶ場合もないとは限らないからだ。
 
この点、新江は眼はパッチリして大きいし、胸も尻も豊かなのだが、どこか男性的な雰囲気があり、それで案内した顧客と問題になった事はなかった。

同僚の秋谷町代は、博多美人で二十二で新江とともにその不動産会社「マンアパ・ナンバーワン」に入社した。秋谷はおしとやかで、おとなしく手の指も細く白かった。実家は呉服屋だという。手の指と同じく顔の色も白い。胸はほどよく膨らんで、尻がいささか大きかった。背は百五十七センチで、尻の肉が多いという他は、普通の体型で声も細々としていた。
ある時、ロッカールームで新江の右の肘が町代の程よい乳房に当たったら、
「いやん。感じちゃう。」
と色っぽい声を出して、のけ反った事があった。新江は、
「ハハハ、町代、おっぱいが感じやすいのね。」
「そうかな。新江の肘が硬かったからよ。」
「そうね。わたし、空手していたのよ。肘で瓦を何枚も割れるわ。」
「すごーい。わたし、茶道部だったの、大学で。」
「それで特に、おしとやかなのかしら。」
「そうかも。」
町代の目は、そんなに大きくはない。細い目の方だろう。唇も薄いし、眉毛も薄い。アンダーヘアも薄いと思われる。
恥毛が濃いと情愛も濃いとか、言われるのだが、では秋谷町代は情が薄いのか。というと、そうかもしれない。
彼女の押し出しの弱さからか、入社して半年の間の成績はあまりよくなかった。
部長の星垣銀一は四十五歳の男性だが、スマートな体系を維持した背の高い紳士風の外見で彼女に、
「こんな成績では、うちとしては苦しいんだよ、秋谷さん。」
とぼやいた。
「すみません。でも、なんとかします。」
町代は薄い眉を引き締めて、きっぱりと答えた。

その日に来た客は五十代の男性で、単身赴任だった。やはり会社近くのマンションを希望していたが、どれも高い家賃ばかり。そのでっぷりと肥った男は、汗をハンカチで拭うと、
「とにかく見に行かないと、わからないね。三十万円でもいいからさ。」
町代はそれらの中で、一番高い家賃の物件をパソコンで拾い出して見せると、
「こちらは、どうですか。」
「ああ、いいね。見に行こう。」
「はい。それでは、ご案内します。」
町代は「マンアパ・ナンバーワン」のロゴの入った白い車を運転して、当該物件の高級マンションに顧客を入れた。客は迷っているようだった。禿げた頭は、汗で光っている。その男の前に立っていた町代は、わざと大きな尻を男にぶつけるように動いた。
男は、
「おっと、」
と声を出すと、町代の肩の辺りに両手を当てて止めた。男のズボンの下にある小さいままのモノを、町代の大きな尻の肉は強く触れていた。
「きんたまつかみ」という言葉もある。町代は、男のそこを攻撃すれば今回の契約は成立すると、見たのだ。
「すみません。」
と謝りながら男を振り返ると、満更でもない表情が浮かんでいた。

町代の大学は女子大だった。でも、彼氏はいた。彼は薬剤師で二十八才。紺の外車で、町代をデートに誘い出した。当然の如く、ラブホテルに入る。でも、町代は、
「わたし、コンドームなんて嫌いなの。生でして。」
と背の高い彼にせがんだ。
「だって君、卒業は二年後じゃないか。それまでに子供ができたら、困るだろう。」
「困らないわ。わたしが育てる。」
町代は、軽装の服を素早く脱ぐと白の下着だけになった。大きな尻と連動しているのか、恥丘のところはプクリと膨れ上がっているのがパンティの上からでも見て取れる。
薬剤師の男との距離は一メートル、彼は彼女のパンティから匂う若い女性の果樹のような匂いを嗅いでいた。
それだけで、チンコを立ててしまったら、町代はそこに視線を向けると、
「あら、神藤さんの股間がふくらんだわ。立ったの?」
と薬剤師の股間を、穴の開くほど見つめている。
「ああ、立ってるよ。」
町代は両手を薬剤師の神藤に差し出すと、
「だったら、抱いて嵌めてよ。」
と要望した。
「うん、嵌められないけど抱くよ。」
神藤は下着だけの町代を抱っこして、ダブルベッドの中央に降ろした。呉服屋の娘らしく、いい下着をつけている。神藤は、町代の膨れて突出したパンティの膨らみに舌を這わせた。
「はああっ、いい。」
町代は伸び上がるようにして、悶える。神藤が続けて町代のパンティの割れ目に沿って舌を動かしていると、彼の唾液とは別に彼女の愛液が滲み出てきた。
神藤は自分の液体を放出させたくて、たまらなくなった。だが、妊娠はさけなければならない。彼女がよくても、自分には駄目だ。そこで、町代の体を百八十度回転させてうつ伏せにした。その頃でも彼女の尻は、大きく幅も広い。パンティを履いてはいるが、尻の割れ目は写っている。その先は、アナル、菊門だ。
神藤は破裂しそうに硬直したモノを、町代のパンティの上から尻の割れ目に突っ込んだ。びくんと震えた彼女は、
「ああ、そこはお尻の方よ。もっと下。」
と声を上げたが、神藤は構わず町代の尻の割れ目の浅いところでビッグになったものを擦りつけていた。
一分ほどで、神藤は放出した。ドック、ドックと町代のパンティの尻の割れ目の部分に飛び散った。
町代は巨大尻を震わせて、
「もう。そんなとこに出して・・・。」
と薄い眉毛をしかめている。神藤は、
「ごめんね。濡れてしまったパンティは、ぼくにくれないか。実はね、ぼくは女性の愛液を研究しているんだよ。
バイアグラとか、シアリスとかアメリカで作られているものとは根本から違った発想で、作りたい。
それで、一体、男の性器を勃起させるものとは、という事を考えてみると今までの医学の説とかは間違っていると思うんだ。
医学の説からする、男性はとにかく精子を製造していって、それが溜まると外へ放出したくなるというアレは、どうも違うと思うんだね。
やはりね、女性というものがあっての勃起だろ?仮に八十のばあさんが近くにいるからといって、勃起するかというと、それはしないんだ。つまり、今の医学の説明ではハッキリ言って、男性の射精原理を物理的にのみ説明していると思う。
ぼくも、今、射精したけど、町代だから射精してしまったんで、四十のおばさんとかなら、尻に突っ込んでも射精しないと思う。
というのもね、この前、風俗に行ったんだけど、ファッションヘルスの。そこで若い女にしゃぶってもらったんだけど、射精できなかったんだ。」
町代は、うつ伏せから起き直ってベッドに腰掛けて神藤の話を聞いていたが、
「えっ。そんなものなの。でも、わたしという人がいるのに風俗に行くなんて。」
「それは悪いと思うけど、実験的に行ったのだよ。結果は、そこでは射精せずに、今、出してしまった。」
「嬉しい。って、なんか変な気もするけど。わたしのパンティ、あげます。ここを出てから家までノーパンで、帰るのかしら。」
「玄関前まで、車で送るよ。心配するな。」
神藤は町代から、自分の精液がついたパンティを受け取った。そ
れを鼻に近づけて、匂いを嗅ぐと、
「やはり、君の分泌した愛液が影響したようだね。ただ、そんなに単純な問題じゃないと思うんだ。つまり、君の愛液が与える影響はぼくにのみ有効なのかもしれない、ということだね。
これが人間の神秘なる不可思議な領域なのだ、といえるのではないだろうか、とね。」
「うん、よくわからないけど。神藤寛吉(しんどう・かんきち)という男性だけを、今のわたしは好きなのかしら。」
神藤は町代を、しげしげと見ると、細い目からはよく彼女の感情は、読み取れなかった。
「それは、そうあって欲しいね。ともかく、この愛液を研究してバイアグラ以上のものが作り出せれば、ぼくは億万長者になれるよ。
最近の日本では、精力剤を買う人も増えているから。
バイアグラは、副作用も言われているし。医師の診断も必要だとか、危険な面もあるらしいからね。
要するにさ、服用しなければいけないんだよ。ぼくが考えるのは、スプレータイプでね、君の愛液みたいなものを振り掛けるというやり方が、今までと違って革新的だと思うんだ。」
町代は何だか、面倒くさくなってきた。それに寛吉は自分の尻の方に出してしまったのだ、それは彼女には不満が残る。
薄い陰毛を露わにしてベッドに腰掛けている町代は、
「好きにしてよ。もう服を着てもいい?ブラだけじゃ寒い気もする。」
神藤は慌てると、
「あ、ああ。もちろん。そのままでいて欲しいとは、言わなかったけど。」
町代は、服をつけ始めた。

学生時代の回想を止めると、町代は今の状況に戻った。五十代の男は、
「いい部屋だね。ここに決めてもいいけど、なんかサービスないの?」
「不動産の仲介の会社としましては、付加サービスはいたしておりませんが。」
「じゃあ、他に頼めばいいわけだ。」
町代は、焦った。
「あ、あの。先ほどは失礼しました。」
と頭を下げる。
「なに、君のお尻は気持ちよかったよ。」
五十の男は、ははは、と笑った。町代はくるりと男に背を向けると、巨大な尻を意図的に男の股間に当てた。二人は、十畳の部屋の真ん中に立っている。町代の柔らかく弾力性のある尻が再び、五十男のちいさな棒を刺激した。
「あ、久し振りの感覚だ。」
と男は言うと、町代の尻に自分の分身を小人から大人へと変身させた。
町代の尻は、ゴムの硬い棒が大きくなっていくような感触を味わった。そのまま尻を当て続けると、五十男は大きく硬くなったモノを擦りつけ始めた。二十秒後、男は、
「あああ。出る。」
と叫ぶと、少し前向きにがっくりとした。自分のパンツの中に射精したらしい。少し決まりの悪そうな顔をして、
「いや、女房とも五年程してなかった。少しの間だけど、気持ちよくしてくれたね。他社にないサービスだよ。この部屋に決めるけど、君にも小遣いを上げよう。」
男は、財布から福沢諭吉の顔を五枚、抜き取って町代に渡した。彼女はそれを受け取ると、
「五万円も。いいのですか?」
「ああ。会社には報告せずに、君の財布に入れてくれよ。」
これで、その高級物件は契約が成立した。

古妻新江は秋谷町代が大きな契約を取ったので、人事でないように喜んだ。
昼休みに休憩室で二人だけになった時、新江は、
「大きな物件だったわね。あんな家賃のところ、どうやって決めたの?町代。」
と興味深深として聞いた。
「そんなに面倒な事は、なかったわ。」
畳の上に座っている二人だが、その間に座卓がある。新江は町代の表情を見て、
「もしかして、性的なことをしたんじゃない?そのお客さんに。」
「いや、そんなことないわ。」
と否定する町代だが、頬が赤くなった。新江はそれを見て、
「わたしたちの仲じゃない。本当の事を言いなさいよ。」
黙っている町代の背後に新江は移動して、座った。彼女の肩に両手を置くと新江は、
「こんな風にされたんじゃないの。それから・・・。」
新江は町代の背中から、右手を伸ばして彼女の右の乳房を掴んだ。町代は、かすかに身をのけ反らせると、
「そんな事してないわ・・。」
と答える。
新江の右手の人差し指は、町代の乳首に触れてしまった。町代はその瞬間、
「あん、いやん。」
と艶かしく動く。新江は女性の悶える様を身近に眼にするのは、初めてだったのだ。新江は左手も伸ばして、町代の左の乳房も掴んだ。
町代は身をくねらすと、
「あん。お客さんと、そんな事・・・。」
新江は、でもそれは嘘だと感じていた。だから、
「こういうのは、してないけど、どういうのをしたの?」
と問いかけながら、ゴムマリみたいな彼女の乳房を揉みまくる。
「あっ、ああっ。新江、感じちゃうわ。本当はしたのよ。わたしのお尻で。」
「そうなのね。」
新江は自分のマンコが、町代の尻に当たるようにした。自分の女性器としての新感覚だった。女性の豊かな尻に、自分の割れ目を当ててみるのは。世の中の大半、いえ、百パーセント近くの女性は毎日、スーパーに行って、だんなとお義理でセックスしているだけなのよ。
同僚の豊満な白い大きな弾力のある尻に、自分の割れ目を当てるのが、こんなに気持ちいいものだなんて知らなかったわ。
新江はもっと、町代の体を知りたくなった。知的にではなく、感覚的に。それに、町代は自分の愛撫で、こんなに感じてくれるなんて思ってもいなかったから。

ぐいぐいと自分のオマンコの割れ目を、町代の大きな形のいい尻肉に擦り付けた。両手は同時に、町代の両の乳房を揉み続けて。町代は、
「はああっ。新江のマンコ、当たってる。ああっ、おっぱいが、とろけそう。」
と喘ぎながら発音した。新江は休憩室の壁に掛かった、おしゃれな時計を見た。十二時四十五分、あと五分は町代の体を楽しめる。休憩室の鍵はかけているし、まあ、他の男子社員は来る事はない。殺風景な休憩室だが、二人の若い女性の熱気でムンムン、そしてムンとしてきた。
新江は右手を町代の乳房から急降下させた。パンティの上から町代の割れ目を指で確かめる。
町代は、
「そこにも触るの?もう、そこ・・・。」
町代が呻くように話すと、新江の指は濡れたパンティを感じた。新江は心置きなく、町代の割れ目を指でなぞっていた。
大きな尻の女性に後ろから絡み付いている、男性的な女性が蠢く様は、何か天女が二人戯れているようにも見えた。
そう、見えたのだ。「マンアパ・ナンバーワン」の薬院本店の休憩室の前をお局的女性、総務、事務の今年三十九になる独身女性が愛用の黒縁の眼鏡を光らせながら、通り過ぎようとすると中から、
「あはん。」
という色っぽい声が聞こえた。お局女性は、綺羅綺羅子(きら・きらこ)という名前だが、
(男子社員が、エッチなビデオでも見ているのかしら。)と考えて、ドアノブを回したが、開かない。鍵穴から見えるのは、なんと、こっちを向いた秋谷町代に馬乗りになっている古妻新江の顔、の二つの顔と姿態だった。
(レズってるのね。外は暑いのに。休憩室は、エアコンつけてるようね。会社のお金でレズできて、いいわね。)
背の高いお局、綺羅綺羅子は、独り身の左腕の肌を擦った。彼女は、貧乳にして貧尻だ。それも災いしてか、今までの男性の経験人数は二人となっている。十九歳から三十九歳までの間に二人なので、十年に一人という割りだ。実際は、そんなに十年ごとに一人という訳でもないのが一般的だろう。綺羅子も正確には、十二年付き合って別れた男と、八年で別れた男がいた。
綺羅子の身長は、百七十センチもある。中学、高校とバレーボール部だったので、背が急に伸びた。
男のいない期間が伸びてきている今、綺羅子にとっても小さな鍵穴から見えるレズの光景は深刻な影響を彼女に与えてしまった。
綺羅子はタイトな紺色のロングスカートの中に、長いカッターシャツの右手を伸ばすと、自分のマンコに触れていた。
(あ、濡れてる・・)
綺羅子は自分の反応に、びっくりしたが腕時計を見て、鍵穴を覗きなおすと、右手でパンティの上からオナニーを始めた。
綺羅子は時計を気にしながら、オナニーしていたので、
(あ、時間だ。もう、事務室に行こう。)
と思うと、その場から急ぎ足で、立ち去る。三十秒後に、新江と町代が慌てて出てきた。

事務室に入ってきた新江と町代を、チラと横目で見た綺羅綺羅子は二人のうちのどちらかと親しくなりたいと思った。そして、レズするのだ。草食系男子とやらには、用はない。自分は男に恵まれなかったが、女には恵まれているのかもしれない。
自分が最初に付き合ったのは、美少女の好きな家に引きこもりがちな二十六歳のフリーターの男だった。背は低く、肥っていて腹も少し出ていた。
綺羅子は眼鏡を外すと、意外にも美少女なのだ。随分昔の事なので、出会い系もなかったが、伝言ダイヤルのようなもので二人は知り合った。
その男、由田金二郎(ゆだ・きんじろう)は、美少女が好きだけど十八歳未満なら条例違反になるので、十九歳以上の女子希望
などと伝言していた。
綺羅子は、毎朝鏡を見て出勤していた。その際に、鏡を見ては自分の顔を美少女だと思うし、通勤の地下鉄の車内にも自分よりいい顔の女性は見当たらなかった。ただ、スタイルにおいては綺羅子は胸も尻も出ていないので、そういうところを見ると電車内にはもっと体のいい女性が多くいた。
地下鉄が満員になると、綺羅子の隣の二十代前半のOL、顔は目立ったところはないが胸と尻の大きな女性が痴漢されているのを見た。痴漢しているのは、三十代のサラリーマン風の男で世間で言うイケメンだ。背もその女性よりも、頭一つ高い。
男の右手は、女性の胸からスカートの中に入っていった。そのOLも触られて気持ちよさそうにしていたので、痴漢といえるかどうかわからない。福岡市では、こういう事が、しょっちゅうあっても女性が痴漢と訴えない事が多いので痴漢の実数は明らかではない。
その男は最後の方ではOLのマンコをパンティの上から愛撫していたが、天神に着いたので乗客のすべては降りた。
綺羅子は降りていく痴漢男の右手の指を見たけど、その指は濡れて光っていた。
綺羅子は、そのOLのように痴漢された事は一度もなかった。触り甲斐が、ないからだろう。
由田金二郎と中央区役所の前で、土曜日に待ち合わせをして綺羅子は会った。眼鏡をかけた綺羅子に、
「眼鏡を外せば、美少女みたいだね。」
と由田は話す。
「人が多いところでは、外さないの。人のいないところに行こう。」
と、果敢にも綺羅子は発言した。由田は眼をグリグリさせると、
「この近くに個室喫茶がある。そこへ行こう。」
「うん。いいよ。」

その個室喫茶はビルの一室で、前には国道が走っている。福岡市中央区役所も国道沿いにある。背の高い綺羅子と背の低い金二郎は、夏の日の午後の日差しを浴びながら個室喫茶に入った。
ひんやりと涼しい冷房が、二人を包んだ。注文を聞いてウェイターが持ってきた後には、ドアに中から鍵を掛けておけばいい。
鍵を掛けて金二郎は、綺羅子を見ると、
「胸もお尻もないのも美少女だねー。」
「あら、もう十九歳なの、わたし。」
「なら。もうここで好きな事ができるわけだ。」
金二郎は綺羅子の席の隣に来た。赤いソファが横長にある、その片隅に綺羅子は腰掛けていた。金二郎の他にもう一人、座れそうだ。
金二郎は、綺羅子の胸を服の上から触った。あるかないかの乳房の盛り上がりだ。彼女は何も感じないらしい。
背伸びするようにして、金二郎は綺羅子にキスした。それからマンコの上の恥毛を触ったが、そこも女性らしい膨らみはない。
綺羅子にとっては初のキスだったが、感じるものはなかった。
金二郎は一人、うなずくと、
「おれ、妹がいるんだ。千冬(ちふゆ)っていうんだけど、君と同じ歳だろう。不動産会社で働いているけど、今日は珍しく休みだったなあ。それで彼氏もいないから、兄のおれと遊びたいらしいからね。
電話して呼んでみるよ。」
金二郎は携帯電話、その頃なのでスマートフォンではない、で妹に電話した。
「あ、千冬か。兄さんだよ。今、中央区役所近くの個室喫茶にいるんだ。遊びにこないか?・・・来るならどの位で・・・・十分か、早いな。待ってるぞ。」
金二郎は、
「妹は、この近くに住んでいるんだ。不動産会社が、この近くだからね。」
「あら、わたしも不動産会社で働いているのよ。」
「ほう、それは奇遇っていうんだろう。妹は、もっとやーる賃貸っていう会社だけど。」
「あ、それなら競合他社ね。うちは、マンアパ・ナンバーワン。」
「ああ、あの千百店舗も全国にあるやつ、か。」
「そう、由田さんも部屋を借りる時は、お願いします。」
由田は綺羅子の隣で、鼻を曲げて笑うと、
「いいよ。でも、おれ、実家に住んでるんだ。南区の山の近くに。」
「通勤が、大変じゃありませんか。」
「そうだなー。今のアルバイトは近くのスーパーで働いているから。」
「今のところ、問題なしなのですね。」
「うん、今のところはね。あ、妹が来るから注文しておこう。あいつの好きなウインナーコーヒーを。」
金二郎は部屋に備え付けの電話で、店に電話して、
「ウインナーコーヒー一つ、持って来て。」
と頼んでいた。

レズへの誘惑

体験版・ホモ系男子

 二十四歳の青年、菊川浩二は盆休みとして、郷里の福岡市へ帰ってきている。福岡県の福岡市で、人口は、もうすぐ百五十万人だ。中心から西の早良区西新が、彼の実家「菊川酒店」が、ある場所だ。小さな川から西が西新で、一丁目の商店街の、十階建てのビルの一階に菊川酒店は、ある。そのビルは、菊川ビルという名称で菊川浩二の父、有正(ありまさ)が、先祖代々の貯金で建てたものだ。有正は居間で浩二に向かい合って座り、
「東京は、大変そうやね。地震とか、あるし。」
と何気なく聞くと、缶ビールのプルトップを引いて自分の口に当てる。
「ああ、そうだね。地震は、よく揺れるよ。」
この前の東日本大震災の時に、菊川浩二はAVの撮影中だった。それも女優の中に、勃起したものを入れた瞬間、いきなり地震がグラグラと来たのだ。撮影しているカメラマンが倒れたので、そのシーンは撮り直しになったため、公開はされなかった。
「おまえ、俳優やりよるらしいけど(やっているらしいけど)、まだテレビには出とらんのか(出ていないのか)。」
「なかなか、ね。俳優も多いからなー、今は。」
「それじゃあ、生活は、どうする。」
「アルバイトを、しているよ。」
「ふーん。だめになったら、秀行の手伝いば、せえ(手伝いをしろ)。」
秀行とは浩二の兄で、九州大学法学部を出た後、有名なビール会社に入社して、三年の勤務の後に退社後は、菊川酒店を継ぐべく仕事をしている。
「うん。兄さんは?」
「今日はな、商店街の集まりで、帰りは夜遅くなるとよ(夜遅くなるらしいよ)。」
 
博多駅から地下鉄で、西新駅まで、そう時間は、かからないが、渡辺通りの近くを通過する時、浩二は昔、通った空手道場を思い出した。その道場の名前は、研心流・空手総本部という。貸しビルの一階に、五十畳ほどの道場がある。エイヤッ、エイヤッと掛け声が、道行く人の耳にも聞こえてくるほどだ。館長の石垣(いしがき)・(・)島(しま)男(お)は、沖縄県出身で、父親の転勤の関係から小学校の時に福岡市に移り住み、高校卒業後は、ボディビルジムのトレーナーをしていたが、空手の全日本選手権で優勝してからは、そのボディビルのジムのオーナーの出資で、中央区渡辺通りに道場を開いた。石垣・島男の空手は父親からの一子相伝のものであった。その道場は最初、あまりにも過酷な訓練を、させたため、三日と持たずに、やめる者が続出したため、今では、その方法は採らずに、各人各様の稽古をつけている。館長の秘儀の一つに
「天井落とし」
なるものが、ある。これは三角とびを発展させたもので、まず壁にジャンプして両脚をつけると、それを蹴って天井に飛ぶ。天井に足を当てると、そこから真下の対戦相手に飛び込んで、手刀か正拳で一撃を決める。
もちろん、天井が低い場合に有効な技だ。体育館のようなところでは、これは使えない。渡辺通りの道場は天井が低いため、高弟達を集めて、その技を披露した。その時、相手を務めたのが、菊川浩二だ。館長が壁に飛んだのは見えたが、それからは浩二には館長の姿は見えなくなった。
「ここだ!菊川っ。」
と頭上で声が、突然したので見上げると、館長の二本の指は、浩二の両眼の一ミリ前で止まっていた。くるり、と空中で回転すると、床に館長は鮮やかに着地した。
「ああ、館長・・・お見事・・・。」
浩二は、それからは言葉は続かなかった。居合わせた高弟も皆、息を呑んでいた。石垣館長は、
「これも、秘儀の一つに、すぎない。他にも、まだ、あるのだ。」
「それを、見せてください!館長!」
皆は、異口同音に懇願したが、
「そのうちに、見せよう。」
と、静かに言い、館長は石垣島の海のように微笑んだ。
 
そんな、ある日、菊川浩二は館長に、稽古が終わった後、一人だけ呼ばれた。
「菊川くん、今日は別の秘儀を君に教えよう。では、館長室に行くぞ。」
「はいっ。おっす。」
二人は、道場内にドアのある館長室に入った。そこは六畳ほどで、机と椅子くらいしかない。その机の上から、館長はロープを取り出すと、浩二に渡した。そして、
「今から、私が全裸になるから、それで体を縛りなさい。」
と命じた。浩二は戸惑ったが、館長は空手着を上下とも脱ぎ、ブリーフも外すと全裸になった。筋骨逞しい上半身で、腹筋は三段に線が入っている。だらりと下がった男根は、それほど大きくもなかったが。
浩二が、眼を、そらせていると、
「何を、しておるか。早く、縛るのだ。」
「はいっ。おっす。」
浩二は急いで、館長を縛り始めた。館長は、両手を背中に回して、手首を、くっつけている。
「後ろ手に縛ってくれ。」
「おす。」
浩二は館長の手首を、ぐるぐると縛る。
「両脚も、だ。」
「おす。」
浩二が縛り終わると、館長は手足を動かし、
「よく縛れている。さて、」
と呟くと、机の上にある木の板を流し目で見ると、
「菊川、あの板を取って。」
「おす。」
浩二が板を持って来ると、
「こういう状態にすると、敵は必ず近づいてくる。なぶりものに、したい心境でな。そこで。」
そのとたん、館長の、いちもつ、は、ぐぐーん、という感じで、力強く勃起して上を向いた。その膨張率が、すごいものだ。浩二は注視して、しまった。
「このように勃起させれば、敵は、これに近づくし、手に握る奴も、おろう。その時に、だ。だが、おぬしの手は傷物に、したくないので、その板を私のペニスのすぐ横に、立てよ。」
「おす。」
浩二は、館長の勃起したもの、の横に板を当てた。
「それで、よし。手を動かすなよ。きえーいっ!」
怪鳥のような叫び声と共に、館長のペニスは横に振れて、板に当たると、パキンッと音がして、その板は真っ二つに折れた。浩二は、
「おおおおお。」
と感嘆の声を、大きく、あげた。さらに館長は、上半身を前に倒すと、ロープに自分の勃起したペニスを強く当てる、すると、それは、ぶつん、と切れた。
「これで、両脚は自由となった。これだけでも、闘えなければ、いかん。が、手は、ね。」
手首のところのロープに、親指をかけると、ぶちっ、と、それも切ってしまった。館長が、
「ふーーむ。」
と呼吸を整えると、館長のペニスは小さくなっていった。ニヤリ、とすると石垣は、
「これを、ナイフペニスの技といい、我が家系に、代々、伝わったものである。鍛錬法は、そのうち教えようと思う。私の代から秘伝は、なるべく公開していくから、楽しみに、な。」
「おす!」
浩二は思わず、その場に片膝を着いて、いたのだった。
 
その時、浩二の年齢は二十歳だった。先生が、自分を前に勃起させた事について、立膝のままで、
「このような場合、自分は勃起できるか、心配です。」
と、師匠を見上げながら尋ねると、
「なに、女の裸を思い浮かべるのだよ。」
「なるほど。しかし・・・。」
「しかし?」
「自分は空手に強くなりたいために、女と、つきあいませんでした。」
石垣島男は、ブリーフを履くと、
「今の技は勃起しないと、できない。女と、つきあわなくても、アダルトビデオを見れば、よい。」
「は。パソコンは持っています。光ファイバーで、見れます。」
「ならば、ダウンロードも早く、できる。DVDならネット通販で買えば、送料無料で、送ってもらえるぞ。今のパソコンにはDVDプレーヤーは、ついておるからの。実は、私も見ておるのだ。最近では、絵色千佳が、お気に入りだ。さっきは、な、絵色千佳を思い浮かべたのだよ。」
浩二はアダルトは、ちらちら、と見るだけだった。無料サンプル動画だけで、それ以上は見ていない。
「おす。先生、ぼくも勃起のため、DVDを見ます。」
「よろしい。やりなさい。ペニスに自信が、ついたら、報告する事。」
「おす。」
その日は、それで道場は終わりだった。確かに、浩二は中学、高校と空手に明け暮れていた。硬派な男性に女性は近づかない。特に武道関係は、そういえるだろう。最近、法廷で裁かれている柔道の男性も、相手は自分の近くにいる女子柔道部員のみを、相手にしている。浩二だけでなく、同じ空手部員も彼女が、いなかった。浩二の高校には女子空手部も、なかったし、女子柔道部も、なかった。おまけに男子校なので、女子高生を見ることすら、稀だったのだ。学校の空手の部活が終わると、研心流道場に地下鉄で通っていたのは、中学生からで、それで今では石垣館長の高弟の一人に、数えられるように、なっていたのだが、初恋の感情を覚える相手の女性とて、見回しても、いなかった。ただ、一年上の空手部の先輩に、憧れ、とも、つかぬ思いを持っていたのは、浩二は覚えている。その先輩は高校を卒業すると、東京のインターネット関連の会社に就職が決まって、福岡を去った。その先輩の名前を、見川毅(みかわ・つよし)という。その頃の、学校の春休みに、西新商店街で浩二は見川先輩と、ばったり出くわした。
「おす。見川先輩。」
と、挨拶して頭を下げる浩二に、鷹揚に、うなずくと見川は、
「おれ、東京にいくけん(行くから)、お別れかな。菊川。」
「えっ、そうでしたか。ぼく、その事を、知りませんでした。」
「うん。昨日、入社式から帰ってきたとよ(帰って来たんだ)。新宿で、あったったい(あったんだ)。」
「入社、おめでとう、ございます。」
「立ち話も、なんやけん(なんだから)、おれが、おごる。ラーメンを、食いに、いこう。」
「おす。ごちそうに、なります。」
すぐ近くの博多ラーメンの店に入ると、二人はテーブル席で、向かい合って座った。見川は店の主人に
「大盛りラーメンを、二つ。」
と注文すると、浩二の方に向き直り、
「それがくさ(それがね)、インターネット関連の会社よ。売り上げも急進中らしい。」
「すごいですね。ぼくも、その会社に入りたいな。」
「おまえは自分の店が、あるやないか(あるだろうが)。菊川酒店が。」
「でも、ぼくは次男だから、気にしなくても、いいんですよ。」
「そうか。まあ、おれ、メールするたい。おまえのメールアドレスば、教えれ(メールアドレスを教えろ)。」
浩二は携帯電話を取り出すと、メールアドレスを表示させ、見川先輩に見せた。見川は自分も、携帯電話を取り出し、
「なら、ここで送ろう。」
と言うと携帯を操作した。間もなく浩二の携帯に、着信メロディーが鳴った。見川は笑うと、
「見ろよ。メール。」
と促した。浩二がメールボックスを見ると、そこには見川のメールが入っていた。
「確かに、届きました。」
「うーん。便利たい。おれたちの小さい頃は、こげなもん(こんなもの)は、なかったもんね。」
「そうでしたね。」
その時、店主が大盛りラーメンを二つ両手に抱えて二人のテーブルに置いた。見川は、
「沢山、食べろよ、菊川。」
「はい。それでは、いただきます。」
二人は猛烈な勢いで、大盛りラーメンを食べると、見川は、
「替え玉しょうか?」
「はい。お願いします。」
見川は店主に向かって
「替え玉ふたつ。」
と注文した。それも軽く、たいらげると、見川から先に店を出た。外は道行く人も、まだ少なかった。買い物の時間帯では、なかったせいだ。見川は店を出て、少し歩くと立ち止まった。そして浩二の方に姿勢を向けると、右手を差し出して、
「しばし、の別れかな。」
浩二は無言で自分の右手で、見川の手を握った。見川は、握手している手を持ち上げて、自分の顔に近づけると、浩二の右手の甲に口づけた。浩二は、(あっ)と思った。先輩の舌まで、感じてしまったのだ。見川は手を離すと、
「なんか、連絡したい時に連絡くれよ。」
と話すと、浩二の歩いて行く方向とは逆の方へ、軽やかに歩いて行った。浩二より五センチ、背の高い先輩だった。
 
その時から、浩二は二十歳になるまで、見川先輩にメールを出した事は、なかった。

ホモ系男子

体験版・ゲイ!ゲイ!ゲイ!

 薔薇田迎児(ばらだ・げいじ)は二十四歳の男子だ。身長170で体重が90キロ、胸囲100センチ、見るからに逆三角形のマッチョマンだ。浅黒い肌に鼻の下だけヒゲを生やしている。空手が特技であるけど、福岡市の地方公務員をしている。家が代々、公務員の家系、しかも福岡市の地方公務員なのだ。
薔薇田家の長男で、下には妹が一人。妹は航空会社の客室乗務員でミニスカートを履いて勤務している。
公務員はキッチリ、五時に帰れるので薔薇田迎児は暇をもてあましていたが、ある遊びに目覚めてからは充実した日々を送っている。
その遊びとは、帰宅しているフリーター、多くは自転車に乗って家に帰っているフリーターに、
「おい、君。」
と呼びかけるのだ。タクシーを呼び止めるように右手を高く上げて、自転車に乗って足を動かせているスポーツのクラブ活動を終わったような男子に声を掛けるのだ。
「は、はい。ぼくですか?」
戸惑ったようにフリーターは答えた。迎児は、
「そうだ。君だ。自転車など漕いでいるけど、お金、欲しくないか?」
「ほしいですよ、それは。でも、フリーターで十八になったばっかりだから、いいバイトはないし。」
と答えた男子に迎児は笑顔で、
「はっ、はっ、はっ。普通は、なかなか、ないよな。だから僕が募集するのだよ。」
「えっ、バイトさせてくれるんですか、うれしいな。」
「よし。やる気だね。場所は、あそこの公園の中だよ。」
「掃除か、なにかですか?」
「そうだねー、綺麗に拭き取ってくれたらいい。」
「なら、やりますよ。自転車、ゆっくり漕ぎます。」
「そうだ。行こうか。」
二人は陽が落ちて暗い夜道を微かに明るい公園に向った。広めの土地だが誰もいないし、便所が男女に分かれてある。
薄暗い中を二人は公園の入り口に到達した。自転車を停めた青年に迎児は、
「便所に行こう。」
と優しく、ゆっくりと誘いかけた。
「あ、もしかして便所掃除ですか?」
暗い空間で青年の目は猫のように光った。迎児は余裕綽々と首を軽く前に振ると、
「まあ、そうだな。出るもの所構わずとか、いうだろ?」
「はあ。ま、お金がもらえれば、いいです。」
青年は迎児より少し先を運動靴も軽やかに滑らせて、結構モダンな公園の便所に歩いて行った。
星降るなどという形容詞は、一体何処の田舎を叙述しているのかは今日、解明されるものではないが今日の福岡市でそのような夜など、原始時代に逆戻りしない限り見ることはできない景観であるだろう。
やはり、排気ガスは規制しても微量に空間を上昇する。よって人口百五十万人の都市における夜空は、かつての日本でおこなわれた月見などという古雅な催し物など何人たりとも行い得ない状況を現出しているのであり、自然そのものを楽に享楽しえた時代は既に遠く記憶の彼方でさえ見出しえないものとなり、テレビからパソコンの動画へと移行しつつある現代において旧石器時代の人類のようなテレビ人間の夜の行いとしてさえ月見は敢行しようとするものは、いないのである。
それ故に夜の公園など人影は薔薇田迎児と青年だけであった。青年は男子専用の便所をひとわたり眺め渡すと、
「掃除する用具が、ないっすよ。」
と迎児に報告するかのような口調で話しかけた。迎児は筋骨逞しき両腕を組むと、
「馬鹿だなあ。君の体で掃除するんだ。」
「へ?どうやって、ですか?」
迎児は青年に近づくとフリーターの白いシャツの上半身を抱きしめ、すばやく顔を少し下に下降させ、青年の唇を奪った。その味は、魚肉ソーセージのような味だ。迎児は唇を擦り付けて、男子フリーターの口を堪能した。意外にも、そのフリーターは迎児に抵抗しなかった。迎児はキスを続けながら、右手をフリーターの肩から背中、そして黒い長ズボンの尻に到達させた。男の尻とはいえ、まだフリーターなので幾分の柔らかみが残存して、むず、と掴むとフリーターは、
あ、よさそうだ
と感じた顔をした。すでに迎児の男根は半分硬直していた。この事実こそ、すべての女性の儚い幻想をあざ笑うものなのである。すなわち、男って自分を愛しているからチンポを立てるんだ、という傑作な夢想の事である。きっと白馬に乗った王子様が夜中にやってきて、自分の寝ている前に立ち、チンコも立ててくれるという夢想もしばしば、しつつ夜毎オナニーに耽っている肉食系女子の諸君、諸君等は現実を見極める必要がある。迎児の初体験は二十六の歳にソープランド嬢と、であるからだ。
迎児の右手はフリーターの股間に伸び、小さなテントを張っているのを確認した。唇を外すと迎児は、
「おまえ、スポーツ活動は何をしている?」
とフリーターを少し見下ろしつつ尋ねると、
「剣道です。・・・。」
と俯き加減で答えた。彼の目は迎児の股間を見ていたのだ。そこは、ものすごく膨れ上がっていた。まるで、大きなシャモジがズボンの中に入っているように。
「ほう。剣道とは又、いいな。スポーツというより武道というものだ。そこでだ、ズボンのチャックを降ろして、パンツからチンコを出してみろ。」
「ええっ?恥ずかしいな。」
「恥ずかしいものではない。女にも、いずれ見せるんだ。首相だって、プライベートでは夫人にチンコ見せたり、多分、しゃぶらせたりもするだろう。それでもな、選挙運動の時は、女房に毎晩チンポしゃぶらせてますので、どうか一票お願いします、なんて言うわけがないんだ。だからな、おまえが明日、職場に行ったからといって、職場の誰にも今の事を話す必要はない。わかるだろ?」
「はい。よくわかります。学校の先生よりも分かりやすい話ですね。」
「なら、すぐにチンポ出せよ。」
「はい、今すぐに出します。」
フリーターは制服の黒いズボンから白いパンツの切れ込みより、硬くなりかかった陰茎を出して見せた。それはまだ発育途中のもので、やや黒ずんでいた。迎児は、
「ほう。なかなかだな。それでは、おれのを見せよう。」
迎児の私服のクリーム色のズボンの股間から巨大な陰茎が現れた。キノコかと思うほど、亀頭がデカい。迎児は、そのデカブツをフリーターの半立ち陰茎に軽く当てて剣道の鍔迫り合いみたいに陰茎同士を交えた。すると途端にフリーターの陰茎は、しなびたのだ。迎児は、
「おや、もう萎えたね。」
「はい。あなたのモノがあまりにも偉大だから。」
「ハッハッハッ。そんな遠慮はしなくていい。チンコ剣道を教えてやろうかと思っていたのに・・・。」
「そのうち、教えてください。でも、今は駅弁で僕を抱いてほしいです。」
とフリーターは迎児を見上げて告白する。
「ああ。いいよ。尻の穴は初めてかね?」
「いいえ。剣道部の顧問の先生に犯されました。」
「大学の先生か?」
「はい。ぼくの大学には武道場があるんですが、顧問が或る日、
『剣下(けんした)、今年の新人では、おまえが一番見どころがある。先生が特に稽古をつけてやるから、終わった後も残っていなさい。』
と言いました。先生は四十代で独身の大男で腕は丸太のようなんです。おまけに、その腕には毛がいっぱい生えていて、なにか動物の手のような感じです。先生は、いつも見ているだけで時々、防具をつけずに防具をつけた三年生と稽古します。当たったら竹刀でも相当痛いと思いますが、先生は三年生でも素面、小手なしで一本を取るんです。」
迎児の肉棒はまだ、そそり立っている。夜風が吹いて迎児は自分の陰茎を心地よく感じた。フリーターの剣下のモノは、かなり小さくなっていた。迎児は目で話の続きを促した。剣下はパンツからチンコを出したまま、
「先生の言いつけどおり、みんなが帰った後も剣道の防具をつけたまま道場に立っていると、顧問の先生が僕に近づいてきて、
『剣下、防具をつけたまま、四つん這いになって尻を高く突き出せ。』
と命じました。ぼくは、すぐにその場で四つん這いになって尻をできるだけ上に上げたんです。すると先生は袴の中から勃起している巨大なソーセージを右手で掴んで中腰になり、ぼくの目の前に松茸のような亀頭を突き出すと、
『剣下、おれのものをしゃぶれ。』
と悠然と命じました。ぼくは口を開いて先生の肉茎の亀頭を口に含むと、それは男性の匂いに満ちていたし、あまりこんなこと、普通の男子フリーターはしないだろうな、と思いました。変態、のように考えられているけど、でも、女のオマンコを舐めるのだって、似たようなものじゃないですか。
ぼくは一週間前、剣道部の三年生の女子の主将のオマンコを舐めさせられましたから。そしたら今度は顧問の先生の匂いの強いチンコでしょう?先生は、
「おお、うん。おまえの舌使いは中々良さそうだな。女のマンコをもう、舐めたような動きが出来るんじゃないのか。おれの亀頭を舌で色々な角度から、舐めろ。」
ぼくは先生の言ったとおりに自分の舌を動かしてみました。先輩の三年生、女子のマンコを舐めるのを思い出して。すると先生は、
「おおっ、たまらん。いきそうになる。この前、行った中洲のソープの女のオマンコを思い出すな。このままでは、おまえの口の中で射精しそうだよ。引き抜くからな。」
すぽっ、と音を立てて先生は僕の口から大きなフランクフルトソーセージを抜いたんです。それからススッ、と剣道の足捌きで僕の背後に回りました。
後ろから先生の声がします。
「剣下、アナル処女ってあるけどさ。おまえはまだ、アナル童貞、いやアナル処男(しょお)かな、しょだんとも読めるし、これから剣道初段にしてやるけど、上達のコツを教える。」
ぼくは何か嬉しかったです。剣道は好きで入部しましたから。
「剣下、パンツを脱いで袴をまくり、尻を突き出しなさい。そのあとで、又、四つん這いになれ。」
(へ、それが剣道の上達と何の関係があるのか)
とぼくは思いましたけど、なるべく早く言われたとおりにしました。突き出された僕の尻を見て先生は、
「おう、なかなかの尻だ。こうするんだよ、めーん!」
裂ぱくの気合とともに、先生の巨根は面打ちのように僕の尻を打ちました。それは男の肉と肉が、激しく打ち合う音だったのです。ばちん、と。
先生の声が、
「どおーっ。」
と気合をかけると、ぼくの右側の尻が先生の巨根で打たれました。息つく暇もなく、ぱしーっ、と次にぼくの左側の尻が肉の衝撃を感じて、両側の尻が先生に打撃されました。
(次は、あそこにくる!)
ぼくは思ったんですが、先生は四つん這いになって右手を道場の板についているぼくの、その右手に屈みこんで、
「こてーっ!」
と気合をかけて、ぼくの右手首を自分の勃起したチンコで打ちました。ぼくは、その痛さに、
「ああっ、痛い。」
と声をあげてしまいましたが、先生は、
「自分のチンポも、こうやって武器になるんだ。剣聖・宮本武蔵は養子の伊織の尻を使って晩年、剣の練習をしたらしい。それが、今のやり方なのだよ。」
「宮本武蔵って二刀流の武蔵ですか?」
「そう。生涯、試合で負けなかったというが、新たな剣を求めていたのだな。それが、つまるところ自分のチンコが剣になると武蔵は気づいたらしいね。」
「そんな話、初めて聞きました。」
「そうだろうな。何せ、秘伝なのだよ。一子相伝として伝わってきた。たまたま、熊本で教師をしていた時、家庭訪問に行った家が、その天心無一二刀流という正伝の武蔵の伝えた剣法の家であったということだ。
ぼくもね、大学生剣道日本一とかになって、卒業してすぐの頃だから、その宮本破天斎先生も、僕の事を知っていて、
「あなたには見込みがあるから、武蔵の秘伝を教えましょう。」
と言われた。それで道場に連れて行かれて、今の君みたいに四つん這いになって尻を出したんだ。その最初の教えが、それだ。」
「そんなに貴重なものなのですか。」
「ああ、それは金を取られなかったが、結局秘伝伝授料は一千万円だった。五百万円は親父に出してもらって、あとはローンで払ったけどね。」
「ひえーっ。そんなに高いんですね。」
「そんなものだろう。武蔵は大刀を使うのが得意で、二刀を持てるのも武蔵ぐらいの腕力がないと出来るしろものではないね、二刀流は。
何せ、佐々木小次郎との試合では舟を漕ぐ櫂を削って木刀にしたという逸話の持ち主だ。
その武蔵が晩年、考えたのが、もし、素手の時、敵に襲われたらどうするかということだったのだ。答えは自分のチンコを使う、という結論だった。どうも、晩年の武蔵は巨根に自分のチンコを改造するのに熱中したらしい。そのために熊本城下の青年の尻の穴を利用していたという肥後の密談もある。昔の武士はよく青年の尻の穴を使って満足した。というのも、戦となると女を連れて行けないだろう。だから、殿様の中には、お気に入りの青年、しかも美青年を侍らせていたのは周知の事実なのだよ。
織田信長は森蘭丸の尻の穴を使っていただろうし、豊臣秀吉も一度くらい、自分の尻の穴で主君、信長に奉仕しただろうね。豊臣秀吉には信長の冷たくなった草履を自分の懐で温めていた、という有名な話があるけど、その続きは知られていない。信長は、
「猿、あっぱれなやつじゃ。だが、わしの体も冷えておる。」
「殿、それは何処でござりますか。」
と秀吉は問い返した。信長は笑って、
「わしのチンコじゃよ。最近、いい稚児が見つからんでな。」
「ははーっ。殿、よろしければ秀吉の尻を、お使いくださりませ。」
「よし、顔は猿のおまえじゃが、尻の穴は締るやもしれぬ。次の戦で勝ったら、その国は、そちのものじゃ。寝床に参れ。」
「ははーっ、殿。ありがたき幸せ。」
それから信長は秀吉の尻の穴を使ったらしい。」
「へーっ、そうだったんですね、先生。」
「ああ、そうさ。歴史なんてね、性の部分は隠してしまうけど、色々と面白い実話は子供の教育に悪いからね。」
ぼくは先生のチンコを見ました。すると長話をしていたのに、まだ勃起しているんですよ、先生のチンコ。ぼくの視線に気づいたのか、先生は、
「剣法とは体で体得するものなのだ。つまり、」
そこで先生の姿は見えなくなりました。と同時に僕は、尻の穴に太いソーセージが入った感覚を感じ、
「ひやっ。」
と声をあげたんですが、それは勿論、先生の勃起したものでした。うんこが、はさまったような気もしますし、何か妖しげな感覚で尻の穴って意外に感じるものがありました。先生は、
「突きーっ!」
と気合をかけたのです。そう、突きがまだ、残っていました。腸の方に、うんこが逆流するような感覚はジェットコースターに乗って下に急降下するような気分でした。それは先生の固いチンコが鋭く、ぼくの尻の穴の中で前進したからです。先生は、
「又、戻して突くからな。」
と話すと、ぐーっと勃起肉を引き抜く直前までにして再び、
「突きーっ!」
と気合をかけて、ぼくの尻の穴の中に急速に固いチンコを挿入します。その時に感じる感覚は、次第に快楽のような甘みを覚えるのです。ああ、女の人って男にマンコをチンコで突かれて、こんな風に気持ちいいんだ、と思いましたよ。だから、ついにゲイの男性は相手と結婚するまでになるんでしょうね。」
フリーターは夜風に公園の便所でチンコを柔らかく吹かれながら、迎児を見上げた。それは女の目だと言ってもいい。

ゲイ!ゲイ!ゲイ!

体験版・熟女に優しい管理人

 いきなり玄関に入ってきた見慣れた顔に、主婦の美貴子は驚いた。美貴子は三十歳の福岡市の分譲マンションに住む、美人妻だ。口を尖らせると、
「チャイムくらい押してもらえませんか。」
と抗議すると、
「うっかりしてすみません。だけど防犯上、玄関に鍵を掛けておくのは当たり前ですよ。マンションの玄関はオートロックですけどね。それを確認する意味でも突然ですが、開けさせてもらいました。」
とその四十代のだらしなさそうな男は発言した。美貴子は納得して、
「そうでしたね。わたしが不用心でしたわ。でも、お向かいの北山さんも玄関に鍵をかけないとか言ってましたけど。」
フンフンと鼻を鳴らしながらその男は聞いていたが、背が高く肥満体の中年男性だ。
「北山さんにも注意しておきましょう。ただ、北山さんにではなく藤村さんに言わなければならないことがあります。おわかりでしょう。」
藤村美貴子は、そしらぬ顔をすると、
「なんですか。わたしには何の事か・・・。」
「ふん、わかっているくせに。先月の管理費を振り込んで欲しいんですがね。」
美貴子はあわてて、
「あと十日、待ってください。必ず振り込みます。」
そう言い訳をしながら、藤村美貴子は腰を動かした。主婦にしては短いスカートが揺れた。足を開いて立っているのでパンティの下のほうが中年男の眼に入った。男はごくりと生唾を飲み込むと、
「十日もすれば来月の分を振り込む日になります。オーナーの方から今日取り立てるように言われましてね。」
パンティの色は黄色だった、と男は思い返していた。美貴子は愛想笑いを浮かべると、
「まあ、上がってお茶でも飲んでいってくださいな。コーヒーを出しますから。」
「あまり時間はありません。この後、巡回にも回りますからね。」
「お手間は取らせません。お上がりください。」
美貴子は後ろをその男に見せると、屈んで豊かな尻を突き出すと台所に入ったようだ。男は、しぶしぶと玄関を上がった。台所からトレイにのせてコーヒーカップを運んできた美貴子はカーデガンを脱いで白の上着になっていた。メロンが二つ付いている様に胸は大きく膨らんで、ゆさゆさと揺れていた。豪華な応接セットのガラスのテーブルに美貴子はマイセンのコーヒーカップを置いた。立っている男に、
「どうぞ、お座りください。お粗末なソファですけど。」
男はそれに腰掛けた。すわり心地はとてもいい。マイセンはドイツの陶器で古い歴史を持ち、コーヒーカップには剣のマークがついている。二本の剣を交えた形が青色で描かれている。高価な代物で、ドイツのものは大抵なんでも高い。ベンツにしてもそうだ。カップ一個なら一万円と消費税といったところだ。これは2013年一月現在の値段で、アベノミクスという政策では値上がりするのかどうかは誰も何ともいえない。男はマイセンのカップを手に取ると、ぐいとコーヒーを飲んだ。カチャ、とカップを置いて、
「コーヒーぐらいでは待って一日ですね。奥さんが外出して、いなかった事にしておきましょうか。」
美貴子は喜びで眼を輝かせると、
「明日までには何とかします。」
男はマイセンのコーヒーカップの受け皿にも剣のマークが付いているのを見て、
「なんか高級そうなカップですね。管理費なんて一万千円ですよ。こんなものを買えるのだったら・・・。」
「いえ、これは結婚した時に友人に貰ったものなんです。」
そう言いながら美貴子は男に見えるように両脚を大きく開いた。世界最大の下着のメーカー、トリンプのパンティが大きく現われた。トリンプも又、ドイツの会社だ。美貴子はパンティを上に引き上げているのか、割れ目がくっきりと写っている。美貴子が素早く足を広げたので男は釣られてその部分を見てしまった。美貴子は足を広げたままである。そこから眼を外すと男は、
「そういえば奥さん。奥さんを前にぼく、昔だけどテレビで見た事ありますよ。アイドルグループだったかなー、たしかアフタヌーン少女とかいうグループ名だと思いますけど・・・。」
藤村美貴子は照れたように微笑むと、両脚を心持ち少し更に広げた。割れ目の形も左右に広がる。
「そう、でしたけど。結婚して夫の転勤で福岡市に来たんです。もう5年も前になるかしら。今では福岡市の街を歩いても誰もわたしに気づかないんですよ。」
男はニヤリとして、
「それなら貯金もたくさんあるんじゃありませんか。管理費くらいまとめて払ってもいいと思うけどな。ぼく、アフタヌーン少女のCDは結構、買ったんだけどね。」
「それは、ありがとうございます。でも、わたしの貯金も主人と一つにしてまして、主人が管理してますから。」
そう言いながら美貴子は両脚を開いて元に戻す動作を数回した。その度に割れ目のあたりがピクンピクンと動く。中年男はそこを見ると眼をそらせた。思わず見てしまったのだ、元アイドル歌手の股の付け根を。その価値は一万千円なのか、と男は考えたが、
「それでは、ご主人に連絡させていただきます。私の勤務時間は五時半までなので、ご主人の会社の方に電話しますが・・・。」
美貴子は狼狽すると、
「それは困りますわ。このマンションの管理費はわたしが毎月振り込んでいますから。修繕積立金もですけど。」
「修繕積立金は問題なく振り込まれています。実際の問題として、わたしの給料は修繕積立金からは出ないのですけどね。会社の方からは今月の私の給料から減額するつもりらしいですが、奥さんのとこだけなんですよ。」
男の顔は真剣味を帯びた。美貴子は関心なさそうに、
「それなら少し遅れても会社の方はいいという事なのですね。」
「そうではないと思いますけど。私としても安い給料の少しでも減ると大変なんですよ。」
美貴子は頭を深く下げて、
「すみません。明日までになんとかしますから。」
と言い訳した時に上着の上から胸の谷間が見えた。ブラジャーはしている。意識的に見せてくれたようにも見えた。男は立ち上がると、
「それでは明日、又来ますよ。」
と苦々しく吐き捨てると長身の肥満体を玄関まで移動させた。

男の名前は三船敏行という。福岡市の県立高校を卒業後、上京して不動産会社に就職した。バブルの時は羽振りがよかったが、バブルが弾けてその会社は倒産。別の不動産会社も採用してくれなかった。アルバイトから派遣に登録して働いたが政権交代で派遣の禁止により、仕事を失う。都営住宅も五十歳以上でなければ入居できず、都の住宅補助金を受けようかとも考えたが仕事に目途がつかないので故郷に帰ったのだ。そんな故郷でなんとか分譲マンションの管理人の仕事にありついた。福岡市の中央区大名に本社を構える繁売住宅という会社は主に分譲マンションの販売管理を行う大きな会社だ。元は早良区(さわらく)で賃貸住宅の仲介をしていたが、小さな分譲マンションから始めて成功すると、福岡市のあちこちにお城のような巨大な分譲マンションを建設していった。福岡市はかなり前から一戸建て住宅を建てる土地は中心に近い場所はなくなっていた。近郊の筑紫野市などが建売住宅が販売されてはいるものの、通勤には時間がかかるため、市内の中心になるべく近いところに住みたい人が多いために分譲マンションがすぐに完売する現況で、繁売住宅も大いに儲かっている。他には東京からの分譲マンション会社のものも少なくはない。ライオンズマンションやダイアパレス、東急、三井パークホームなどが眼につく分譲マンションだ。
三船敏行も四十歳になる。管理人になるには早い年齢だが、他に仕事は見つからなかった。彼の担当している博多区の博多駅から南の巨大な分譲マンションは建築されて新しい。とはいえ分譲マンションなので主婦の年齢は三十代後半が主で、藤村美貴子は若い方だ。三船は美貴子の部屋を出てからも彼女の黄色いパンティが目の前にチラつくのを意志の力で振り切りつつ、管理人室に戻った。
 藤村美貴子はエリート会社員の男性と結婚して芸能界をやめた。結婚生活は五年になるが子供はまだいない。そのせいもあってか、貯蓄するより浪費する事がなかなかやめられないでいた。歌手だった頃より少し太ったので、博多駅近くのエステサロンに行ったりアマゾンでダイエットサプリメントを購入したりしていた。その購入も一時にかなりのものを買ってしまう。芸能人の多い無料ブログでブログも作ってみたが、文章を書くのが面倒になって閉鎖した。ひとつはアクセス数が少なかったのも原因で、今は彼女が属していたグループより別の四十人以上いるグループに注目がいっているためのようだ。ステルスマーケティングを頼まれる事もなかったので幸いだとは言えるのだが。
 夫の拓郎は深夜に帰宅する。エリートな彼には仕事が山ほど押し付けられる。
「ただいまあー。」
疲れきった夫の声を玄関で聞いた美貴子は、
「お帰りなさい。今日も晩御飯は外でだったのね。」
「ああ、取引先との接待でご馳走を食べたよ。」
「そーお。なら、ベッドの中でのご馳走はまだ食べれるわよね?」
美貴子は豊乳を拓郎の背中に擦り付ける。
「今日はいいよ。土曜の夜ならできるかもな。」
美貴子は失望をあらわにすると、
「はやく食べないと腐っちゃうわよー。」
と投げかける。ハンサムな拓郎はにこりともせずに、
「風呂に入ってくるよ。」
と言うなり美貴子から遠ざかった。先にベッドで寝ていた美貴子の隣に拓郎がパジャマ姿で入ってくると、
「おやすみ。」
と言うが早いか眠ってしまった。美貴子は夫のモノにパジャマの上から触ってみたが、そちらもすぐに眠ってしまったらしい。

安い家賃の木造アパートに帰った三船敏行は万年雪のような布団に入ると眠ろうとしたが、昼間見た藤村美貴子の黄色いパンティを思い出すと股間に血液が集まってくるのを感じた。少しの時間で、敏行のモノはカチンカチンになった。
(今頃、藤村のやつ、旦那とセックスに励んでるんだろうな。あの時見えた割れ目に突っ込んでなー。)美貴子の上で腰を激しく振っている男の姿を敏行はボンヤリと想像してみた。

次の日、三船は藤村の部屋へ朝から集金に行った。ドアノブを回したが、鍵が掛かっていた。チャイムを鳴らすと、
「はーい。」
「管理人です、おはようございます。藤村さん。」
「今あけますね。ちょっと待ってください。」
昨日より若やいだ声がした。ガチャと音がしてドアが開く。取っ手を握って中に入った三船は、下着姿の美貴子を見てしまった。思わず股間にエネルギーが集まりかけるのを制して、
「奥さん。着替えの最中なら開けなくてもいいですよ。待ちますから。」
扉の外に出かかる三船に美貴子は近づくと、管理人の制服に右手をかけた。
「ドアを閉めてくださいな。通りかかった人に見られますから。」
三船は慌ててドアを閉めた。美貴子は三船の肩を引くと、
「あがってください。」
と言いながら左手で軽く三船の股間に触れた。美貴子は嬉しそうに、
「元気がいいですね。朝から。」
三船は答えようがなかった。美貴子の甘い匂いが鼻にかかってきた。ボンヤリする頭を左右に軽く振ると、
「すみません。あの管理料をお願いします。」
美貴子は今度は右手でぐうっと三船の股間を握ると、それはますます膨らんだ。
「奥さん、やめてください。これ以上、触られたらぼくは、もう・・・。」
「うふふ。主人はとっくに出勤しているわ。わたしたち最近、セックスレスなの。だから、管理人さんにストレスを解消してほしいのよ。」
美貴子は三船の腰に左手を回す。右手は三船のモノを握ったまま、
「靴を脱いであがってよ。管理人さん。」
三船はそのままの姿勢で靴を脱ぐと、部屋に上がった。美貴子の右手にペニスを握られたまま三船は歩かされた。美貴子は止まると、左手でドアを開けた。そこは夫婦の寝室だった。甘酸っぱい香水の匂いが三船の鼻の穴から入ってくる。三船の股間は管理人の制服のズボンを破りそうだった。美貴子は、
「ズボンを脱がせてあげる。」
両手でベルトを掴むと外して、フックも外し、チャックを下げた。三船の黒いパンツが出てきた。小さなバナナが中に入っているようだ。美貴子はそのパンツも降ろすと、ついに管理人の天空に向かった肉根を眺める。
「まあ、主人のより大きいわ。食べたくなっちゃった。」
彼女は三船のフランクフルトソーセージに、しゃぶりついたのだ。管理人は、
「あっ、だめです。奥さん、イキそうです。」
と声を出すと、腰を震わせた。美貴子の甘い舌を自分のモノに感じて三船は、
(これが藤村美貴子の舌なのか。なんという滑らかな動きだろう。ああっ、おれはこんな事をしていいのだろうか。)窓の方を見るとカーテンが、かかったままだ。部屋には灯りがついている。あまりに明るいため、朝の太陽光と思っていたのだ。美貴子は舌を這わせながら、三船のきんたまを右手で撫でた。その瞬間、三船は、
「あああっ、奥さん!藤村さん!」
と小さく叫ぶと、生ぬるい液体を勢いよく美貴子の口の中に発射していた。それは美貴子の口の中にビシャッとかかった。美貴子はだらんとした顔で、その液体を飲み干している。
「おいしいな。管理人さんも気持ちよかったでしょ。」
「はい。あ、あの藤村さんの舌って滑らかですね。」
「歌手だったからじゃないかな。ボイストレーニングの時、男の先生のペニスをよく口に含まされたわ。そのまま、メロディを口ずさんだ事もあるの。女性歌手って結構、そんな訓練してるみたいよ。アフタヌーン少女のメンバーもみんな作曲家の先生のちんこをしゃぶってるし。そうしないと曲を提供してやらないぞ、なんて言われたりしてね。わたしたちも若かったし、作曲家の先生のアソコにも興味があったから、進んでしゃぶってみたんだ。なかなかの味がしたわ。そうするうちに、アフタヌーンも売れ出したっていう事なのよ。」
美貴子はその頃を回想する。

初老のその作曲家は自宅のマンションの防音設備が整った部屋でピアノを弾きながら美貴子を指導していた。美貴子が誤った音を歌うと、
「だめだめ。そんなノドじゃ、素人だ。今から、プロの歌手としてデビューする。そのためにはな、特訓が必要だ。」
部屋の中には美貴子とその作曲家だけだ。白髪が少し混じったその男は、
「特訓についてくる勇気はあるか。」
と美貴子に聞いた。美貴子は有名な歌手になれるのなら、と思い、
「はい、がんばりますのでお願いしますっ。」
と元気よく答えた。男はうなずくと、ピアノの椅子に座ったまま美貴子に姿勢を向けると、右手でズボンのチャックを引き下げ中からダラリとしたモノを出した。それはまだちいさなソーセージのようなものだった。美貴子はハッとしたが、平静を顔に装った。作曲家は美貴子の眼を見ると、
「どうしてるんだ。咥えなさい、私のちんこを。」
と促してくる。美貴子は、きゃっ、恥ずかしいなどという反応はせずに思い切りよくそのソーセージを跪いて口に入れた。アンモニアの匂いが少ししたが、ソレは少しずつ大きくなってくる。やがてそれは美貴子の口の中に広がった。男は満足そうに、
「君は舌の動かし方がうまいようだね。いい歌手になれるよ。そのまま続けていい。そうだな、今練習している曲をハミングしてみなさい。」
美貴子は新曲を作曲家のモノを咥えたまま、ハミングした。男は、
「よーし。なかなかいいよ。こういった訓練はいずれ役に立つ。テレビ局のプロデューサーやディレクター、それから業界の大物に求められた時もためらってはいかんよ。スターダムにのし上がるには、こういった接待が必要なのだからね。それを知らん若造はアイドルになればキャーキャーと騒いでくれるが、それが君たちのビジネスだ。うっ、おおー、もう久し振りだなー。出すよ、出る出る、打ち出の小槌。」
作曲家は身をのけ反らせると美貴子の口の中に緩やかに放出した。美貴子は吐き出すとまずいかな、と考えて全部それを飲み込んだ。それを見た作曲家は大満足のようだった。後年、その作曲家は美貴子のソロアルバムの曲を全部作ってくれた。

ハッと我に返った美貴子の前で、管理人がズボンのベルトを締めているのが見えた。三船は、
「藤村さん。今月の管理費はいいですよ。ぼくが出しておきますから。」
と提案すると、美貴子はしめしめという顔をして、
「そうしてもらえると助かります。これ位でいいのかしら。」
「もちろんですよ。デリヘルはもう少しするし、て、それと比較してはいけないと思います。ただ、風俗の女性は中洲でも三十歳未満が常識です。」
「あら、それならわたしは失格ね。もう三十だもの。」
「普通の三十歳とは違いますよ、藤村さんは。」
「嬉しいな。ああ、カーテン開けますね。どこからも見えないし。」
「失礼します。藤村さん。」
そそくさと、三船は玄関に移動した。その日は五時半にいつものように管理業務は終了したが、それから中央区大名にある繁売住宅の本社に藤村家の管理費を三船は届けに行った。というより、近くのゆうちょのATMで自分の口座から一万千円を卸して持っていったのだ。
本社一階の業務部で三船は、
「サンパール博多駅南の藤村さんの管理費ですが、奥さんに直接預かってきました。奥さんが忙しくて振り込めないとの事でしたので。」
業務部の若い女性が三船に近づいてくると、三船が差し出したお札を受け取り、
「社長が三船さんが来たら、社長室に来るようにとの事です。」
と事務的に話す。三船が戸惑うとその女性は続けて、
「社長室は最上階の十階です。エレベーターで行けます。」
三船は踵を返すと、エレベーターで社長室に駆けつけた。社長室のドアの横にパナソニックのテレビドアフォンがあった。それを押すと、
「三船さんですね。お入りください。」
秘書らしい女性の声がする。管理人服の三船の姿は社長室の秘書の机の上にあるテレビパネルに写っていた。三船が中に入ると、秘書の席のすぐ後ろにある大きなデスクに座った人物が社長だった。六十代に見えるその姿は、でっぷりと太って血色がいい。まん丸顔の社長は立ち上がると、
「やあ、三船君。集金、ご苦労さん。君に話しておく事がある。応接室に行こう。」
社長は部屋を出ると、三船を手招きして隣の応接室に入った。三船もその部屋に入ると、ドアを閉める。自動的に外のドアの上のほうにあるランプがついて、
「来客中」
の表示が出た。社長は背広姿にネクタイでソファに座ると、
「まあ、かけたまえ。」
「はい。」
三船が社長の真向かいに座ると、社長は上着のポケットからハバナの葉巻を出して火をつけた。一本を三船に手渡し、
「ライターは持っているか。」
「はい、百円ライターを持っています。」
社長はにや、と笑うと、
「私がつけてやろう。ダンヒルの金だ。」
テーブルの上に置いた豪華なライターで三船に葉巻の火をつけてやった。三船は恐縮して、
「恐れ入ります。こんなライターは初めて見ました。」
社長は得意そうに、
「そうだろう。65400円もする。君もいつか持ちたまえ、な。」
「わたしなど、とても・・・。」
「まあ、まあ。夢は持つものだよ。私もね、小さな場所でやっていた不動産の仲介業者だったけど、倹約して分譲マンションを建てていった。最初のうちはただ、次のマンションを建てるために資金を残すので精一杯だったし、ダンヒルどころか、もらいもののマッチで「わかば」を吸っていた事もある。何十年も経つと、どうにかここまできたのさ。君が自分の金で藤村さんの管理料を持ってきたのも分っているよ。」
三船は驚愕の顔つきで、
「どうして、ご存知なのですか。」
「いやね、藤村さんから電話があったんだ。十日もすれば返すという事だった。それからね、藤村さんのたっての希望で、藤村さんの修繕積立金は半額になったからね。」
「はあ、それは了解しましたが、でもお得ですね。」
「そう。あるプランを提案したんだよ。管理量も払うのに困っているのなら、と思ってね。」
三船は好奇心がムクムクと起こり、
「そのプランってどんなものなんですか。」
「今のところは、まだ君には秘密だ。そのうち話す事もあると思うよ。ご主人も了解済みだそうでね。」
謎のプラン、なんなのだろうと三船は思ったが、他人事でもあり社内秘でもあるのなら自分のような一管理人が知るべき事ではないだろうと思い、
「その件も覚えておきます。ただ、入金チェックは私がする事ではありませんし。」
「そうだな。本社でやっている。今日は、君の管理人としては稀な行為に私から礼を言おうと思ってね。」
柔和な笑みを浮かべた社長の顔は、いい人柄が滲み出ていると三船は思った。社長は葉巻を吸うと、オニックスの灰皿に置き、-そのオニックスの灰皿は縞目模様の天然石だ、
「今日はゆっくりと葉巻を吸って帰りなさい。」
「はい、有難く頂戴いたします。」
「ふむ。君は管理人には勿体無いな。私は管理人さんをすべて知っているわけではないから。」
「いえ、私などは人生の落ちこぼれですから。」
「なにを悲観的な事を。君はまだ四十歳なのだろう。これからだよ、本社の仕事もやってもらうように考えておく。」
三船は葉巻を吸うのを止めて、
「本当ですか、社長。そんなにいい話、夢みたいです。」
「私がウソをついて、どうなるかね。しばらくはもう少し管理人業務に励んでくれたまえよ。」
「はいっ、社長。」
その日はアパートのぼろい部屋も気品が現れたような気に三船敏行は思ったのであった。

 次の日も三船はサンパール博多駅南の管理人室で掃除の後の午前中をボンヤリと管理人室に座って、過ごしていた。目の前を住人の一人が通り過ぎるかと思うと、三船に気づいて、その三十代前半の女性は声をかけてきた。中背だが肉感的なスタイルの二重まぶたの色気漂う雰囲気で、
「管理人さん、今日仕事が終わったらヒマですか?」
「ええ、ヒマではありますがね。」
「五時半に終わるの?ここの仕事。」
「ええ、大抵はそうですよ。」
「じゃあ、迎えに来るから待っててよ。」
「え?ええ?」
三船が何か言おうとすると、その女性はオートロックを開けてマンション内に入った。(どういう事だろう。でも、待ってないといけないかな。)三船の頭の中に社長の-業務に励むように、という声が聞こえた。(これも業務かあ)と思ってみたのだ。それから集合ポストの前に行き、大きなゴミ箱に捨ててあるチラシを更に大きな収納箱に入れる。たまったら廃品回収業者を呼んでトイレットペーパーに交換してもらう。そのトイレットペーパーは管理人室の便所で使う。この集合ポストのチラシを住民が捨てるのを嫌って、つまり何もしたくないからだが、チラシを禁止している分譲マンションが多いのはご存知だろうか。こういった事もしないマンション管理会社や管理人は究極の怠け者である。が、かなりあるのは事実。こんな分譲マンションに入居している住民はチラシを拒否しているために情報弱者となっていくのは必定なのだ。三船の勤める繁売住宅では、サンパールマンションのすべてにこのゴミ箱を設置している。こういった良心的な分譲マンションは実は少ない。であるからして、チラシ禁止の分譲マンションに入居したら出世は望めないものと思ってよいだろう。チラシ一枚も情報なのだ。今の社会で何が流行っているのか、売れているのかさえ掴めない様では、この社会で成功することなどあり得るはずもない。
それが終わると、マンション前の緑地に水をやって、マンション内に入ると全部の通路を歩いて行くのだ。
「今日も異常はなかった。」
管理室に戻って三船敏行は呟く。それからズボンのポケットに手を入れて、さっきゴミ箱の中から見つけた一つのチラシが入っているのを確かめた。それは、風俗のチラシだ。実はこれは、福岡市の条例で配るために持つ事さえ不法であるとされている。デリヘルのチラシである。三十分、一万二千円からある。そのコースはフェラチオして終わりだが、オプションもついている。ディープキスだのアナルセックスとか追加を頼めば料金も上がる。敏行はこのマンションの近くの古い木造アパートに住んでいるので持ってかえって、ジックリと眺めるつもりだ。彼は独身なので風俗には精通している。アフター5:30にはマンションの住民は敏行を見る事もない。が、今日の五時半にはあの女性が迎えに来るという。で、五時半になった。敏行は管理人室のカーテンを閉める。マンションの玄関外で待っていると、
「お待ちになったかしら。」
と問いかけるのは、あの女性だ。
「いえ、待ちません。」
「そう、それなら大通りに出ましょう。」
二人は車が常に通る四車線の道路に歩いて行った。その女性は、車道に近づくとタクシーを止めた。黄色いタクシーは、すぐに止まった。その女性は後部座席に先に乗ると、
「乗ってくださいよ。」
と笑顔で誘うので、敏行も乗り込んだ。女性は、
「宗像のホテルまでね。」
運転手は、
「宗像のホテルって、いっぱいありますよ。」
「宗像に着いたら、わたしが道を言うわよ。発進してね。」
「わかりました。」
宗像とは福岡市の北東にある人口九万六千人ほどのベッドタウンだ。住宅がある以外は水田ばかりの所と言えば分りやすい。タクシーはまずは福岡市東区へ向かう。敏行の右に座った女性は、
「自己紹介もしてなかったわね。神具瑠真子(しんぐ・るまこ)って言います。シングルマザーなのよ。中洲でキャバ嬢してるからー、あのマンションもパトロンにキャッシュで買ってもらったのね。福岡市の財界のおじいさんだけど、月に二回訪ねてきてセックスして帰っていくのよ。」
敏行は前の運転手が聞いていたら、と思ってバックミラーに映る運転手の顔を見たが表情を変えない。それならと答えて、
「月に二回って・・・そんなもんでしょうね。」
「他に二回は別の女のところに行ってるみたいよ。だから、毎週一回はイタシテイルのよ。」
「へええ。なかなかの方ですね。管理人室からはお見かけしませんが。」
「六時過ぎに来るから、見ないでしょうね。奥さんはもう、おばあさんらしいわ。奥さん公認だから、気楽みたいよ。」
敏行は自分の股間に瑠真子の左手が置かれるのを感じた。爪にはマニキュアで、色は黄緑色だ。ネイルサロンで手入れしているのだろう。瑠真子は左手に力を入れると、
「でも、わたしも月に二回じゃあ物足りなくってさ。管理人さんは普通の管理人より若いようだけど、と思って。独身なんでしょ?」
「そうです、よくわかりましたねー。あうっ。」
瑠真子の左手が敏行のモノを掴んで左右に動かしたのだ。
「水商売ならそれくらい見抜かないと、やっていけないわよ。わたしナンバーワンなのよ、指名でね。あら、もう硬くなってるのね。たまりに溜まった山奥のダムってところなのかなー。」
敏行は半年前に中洲のピンサロで連続三回抜いてもらってから、射精していなかった。それを答えるわけにもいかないので黙っていると、
「わたしも、この前じいさんが来てから十日たってるし、中年のあなたの方が魅力的だわ。おっぱい触ってよ。」
「い、いや、こんな場所では・・・。」
瑠真子は左手で敏行の右手を掴むと、自分の左胸に当てた。見た目より豊満な感触だ。特につかまずに当てていると、
「握ってみてよ、あ、はーん。もっと強く。あなたのモノも力強くなってる。ホテルまで我慢してね。」
外は箱崎から名島に向かう道路で歩道の人は多くはない。国道に沿って歩く人はそういないのだ。敏行はゴムマリを掴んで遊ぶように瑠真子の左の乳房を揉んでみた。はあはあ、と瑠真子の息遣いが荒くなる。彼女は敏行のズボンのチャックを降ろすと巨根を取り出した。そのコーラの瓶のようなものを見て、
「すっごいなー。これなら、ホテルに着く前に一発出しても大丈夫だわね。」
瑠真子はポンっと飛び上がると、敏行の膝の上に乗った。それから足をタクシーの床につけてスカートの中からパンティをずり下げると素早く自分の秘密の部分に敏行の瓶を当てると自分で腰を沈めて貫通させた。
「あああん、いいっ、すごい、すごーい。」
瑠真子は大声で悶えまくった。運転手の耳に届かないはずはない。しかし、運転手は安全運転を続けている。敏行の左の目には窓ガラスを通して流れる香椎の町が見える。香椎神宮は右手に数百メートルのあたりにある。古く大きな有名神社だ。瑠真子の左目はそちらの方を向いていた。
「ああ、香椎神社の近くねえっ、おまんこいいわっ、まんこ、いい。もっと突いていいのようっ!神社で、ああ・・・わたしのマンコ、締まってる?」
敏行は右目で窓ガラスの外を思わず見ながら、
「はいっ、締まってます。香椎神社も閉まってますよ、もう。ううーん。」
瑠真子が激しく腰を振り始めたのだ。敏行はすぐにイキそうになるのをこらえていると、タクシーの車内は瑠真子の愛液の匂いが充満した。バックミラーに見える運転手の顔の唇は笑っているように歪んでいる。信号が赤になってタクシーが停止すると、歩道の人は車内の様子には気づかないようだ。瑠真子は動きを止めている。青になって発車すると彼女は腰を動かし始めた。瑠真子は断片的に喘ぎ声を洩らしている。今まで黙っていた運転手が口を開いた。
「白バイが走ってきてますよ。捕まっても知りませんからね。」
瑠真子の耳には聞こえなかったようだが、敏行の耳には聞こえた。それで、
「瑠真子さん、一旦、ああ、やめませんか?」
「いい、時にやめられないわよ。公然な行為じゃないでしょ、だから白バイも気づかないわっ。」
白バイはタクシーの左側を通過していった。前方のバイクのスピード違反を追いかけていたらしい。そのバイクが白バイに呼び止められ停車したところをタクシーは楽に通過していった。それを左眼で見て安堵した敏行は熱い液体を瑠真子の体内に放出してしまった。ビクッと体を震わせると瑠真子は腰の動きを止めて、敏行にキスをすると体を離して後部右側の座席に戻る。パンティを元に戻すと、
「運転手さん、すみませんでしたね。わたし、欲求不満で場所も弁えずに。」
「あはは。いいんですよ。最近はよくある事です。昨日なんか、三人のお客さんが乗ったんですが、後ろに男女一名ずつと、助手席に女のお客さんです。やっぱり長距離だったんですけど、後ろの方達がやりはじめたのは気にしなかったんですが、私の隣の女性のお客さんが私の・・・その、股間に手を伸ばしたんで、びっくりしました。それだけは、やめてもらいましたけどね。短大生とかいう長髪のおとなしそうな人だったから、人は見かけによりませんね。私は熊本出身ですけど、福岡市の乗客って・・と熊本の同業者に携帯電話で話したんですけど、そしたら来月に私のタクシー会社に転職するって言うんです。」
後部座席の二人は黙って聞いていた。
「そういう事って、最近よくありますよ。初めてじゃないからもう動転はしないとですよ。熊本でタクシーを運転していた時は流石に、いませんでしたけど。そういうお客さん。福岡ってすごいなあ、と思いますたい。」
敏行は質問してみた。
「その後ろの方も学生さんでしたか。」
「いや、その二人の人達は若い会社員の男女でしたね。男性は背広にネクタイだったし。あ、福岡市を出ましたよ。」
古賀市に入ったのだ、突然に田舎めいた雰囲気の景色となる。田畑が見えるわけではないし、町らしい建物は続いているのだけども何処となく福岡市とは違う感じがある。この古賀市に山崎パンの工場がある。国道から見えるような所にはないのだが。宗像市に入ってからは瑠真子が道を運転手に指示して一軒のラブホテルに到着した。瑠真子はラブホテルの入り口で、
「休憩にしておきましょう。」
と話しかけると敏行の右肩を叩いた。首を素直に振って敏行は同意した。宗像のような小人口の場所でもラブホテルは四、五軒はある。宗像市内にも不倫カップルはいるだろうし、それ以外の場合にも使われるために存続しているという状況である。今の社会は不景気であると言われる。が、しかし宗像にラブホテルがあるという事は本当の意味で不景気なのか、と問いたいものではあろう。というのも休憩だけでも三千円から四千円位はするものだからだ。不景気を嘆くのは職業の選択を誤っているのではないだろうか。滅び行く産業というのはいつの時代にもあるものである。
 宗像のそのラブホテルは広々とした部屋であった。潰れないのもサービスの良さなのか、フロントでドリンクを二本、二人はもらったが部屋に入って瑠真子が、
「これ、精力ドリンクよ。さすがにいいサービスしてるわねっ。」
と笑顔の波を漂わせる。敏行もうなずくと、それの栓を開けて一気に飲む。途端にムズムズと股間の辺りがしてきた。瑠真子もうまそうに飲んでいる。顔を紅潮させると、
「女のわたしには、こういうの効くのかな。初めて飲んだけど。」
ベットサイドのテーブルには小型の機械がある。それに気づいた瑠真子は、
「これ、美顔器だわ。使ってみるか。」
手にとって顔にローラーを当てて、
「なかなか、いい感じだわ。もう一つあるけど、これは・・・。」
「バイブですね。中々大きいものです。」
敏行が続けて発言した。彼は瑠真子の隣に立っている。瑠真子はクスっと笑うと、
「あなたのモノの方がこれより大きいわ。これを使う必要はないでしょ?」
「えへへへへ。」
ベッドに座ると目の前に大きなビデオ再生の画面がある。瑠真子は、それに近づくと、
「お金入れなくてもいいみたいよ。見放題だって。有名メーカー目白押し、SODクリエイト、プレステージ、ベイビーエンターテイメント、h.m.p、ラハイナ東海、Waap、桃太郎映像出版、オフィスケイズ、MAX-Aらしいわよ。」
「AVのメーカーは三百社以上ありますよ。もっとあるはずですが。」
「ここのは表示されてるのは、これだけだけど。一度アダルトビデオ見ながらやりたかったんだあ。パトロンは嫌がって、してくれなかったけどね。」
「ぼくは、構いませんよ。新鮮味はあると思いますよ。」
「よかった。つけてみるから。」
瑠真子はSODクリエイトのチャンネルを選んだ。素人ものが映し出される。出演している女性が裸になるのと合わせて瑠真子も裸になり、セックスを始めると瑠真子も敏行にしがみついてくる。映像の中の体位と同じ体位で敏行と瑠真子もセックスして、男優が顔射の体勢に入ると瑠真子は、
「あなたは中に出していいわようっ!」
と声を上げたので敏行は、
「ああっ。」
と抜かずに二発、中出ししてしまった。それでもチンコは中々小さくなるのには時間が、かかった。

帰りのタクシーでは瑠真子は前の助手席に座り、十分位して運転手の股間に右手を当てたが運転手は何も言わない。瑠真子はズボンの上から運転手のナニをこすり始めると、
「海に突っ込みかけた事がありましてね。彼女とドライブしていると、海ノ中道海浜公園に行ってたんですけど。彼女がズボンのチャック開けて、ぼくのパンツの上から握ったんです。止めさせたから、海に落ちなかったんですけど。」
と静かに語ったので、瑠真子も手を離したのだった。タクシーは静かに走行して、博多駅を通過した。帰りは早く感じられるのは、夜になったので夜景のために眼が追う対象が少ないせいかもしれない。瑠真子は自宅のマンションの少し前にタクシーが来ると、
「ここで停めて。管理人さんも、ここでいいでしょ。」
そこは三船敏行のアパートの近くだったので好都合だ、
「あ、この辺が助かります。」
タクシーは停まり、瑠真子は料金を払った。二人が降りるとタクシーの運転手は笑顔を浮かべて、ハンドルの近くの冷蔵庫らしきボックスからキリンの一番搾りを取り出すと窓ガラスを開けて、
「お客さん、ビールでも飲んでください。おつりもらったのが多すぎるから。」
瑠真子に呼びかけて、彼女はその冷えた缶ビールを受け取ると、
「これは結構なものね。わたしいつも仕事で飲んでるから、管理人さんにあげる。」
敏行に渡した。のどが渇いていた敏行は、その缶ビールを開けて飲み始めた。瑠真子は敏行に、
「これから時々行きましょうよ、長距離ドライブに。今日みたいに費用はすべてわたし持ちでいいから。泊まりはできないの、わたしシングルマザーだから。じゃあ。」
そういえば、そんな感じだと酔いが回り始めた敏行は瑠真子の黒い服を後ろから見ながら思っていた。部屋に帰ると六畳の部屋でポケットからマンションのゴミ箱の中にあった風俗のチラシを見ると、(今日はもちろん、一週間は持ちそうだな、性欲は。)と思い、それを部屋の片隅に放り投げた。敏行は福岡に帰ってから未だデリヘルを呼んだ事がない。自宅に来られるのも何かと都合がいいとは思えない。2005年頃に風俗のチラシ、主にデリヘルだが福岡市は市の条例でこれを禁止してからというものデリヘル業者はインターネットでホームページを作って宣伝するしか手がなくなったのである。敏行のアパートは木造ではあるがインターネットは光ファイバーを無料で見れるタイプなので、福岡 デリヘルで検索すれば四百十六万件も出てくる。もちろん四百十六万もデリヘル業者がいるわけはないので、いかに多く紹介されているかという事になる。
 ネット上でも福岡のデリヘルは評判がよく、出張で福岡に来たビジネスマンも利用しているらしい。だが、これからの敏行にデリヘルが必要かというと、もしかしたら瑠真子の誘いの回数によっては不要となるに違いない。勤務時間外にマンションの住民とナニをしようが問題ないではないか。何をしようが、というのが普通の場合ではあるが。敏行はナニを瑠真子とするわけである。そういえば、あの元アフタヌーン少女の藤村美貴子とも今後又、何かあるのかもしれないし。思えば金に恵まれない敏行ではあるが、サンパールマンション博多駅南に勤め始めてから女に不自由しなくなるみたいだ。確かに自分は仕事に恵まれないから金にも恵まれない。だけども・・・敏行はパソコンを立ち上げてポータルサイトのニュースを見ると、資産家の夫婦が惨殺された事件が出ていた。五十代の夫と年下の妻で高級車を二台も乗り回していたお金持ちだったが、首を絞められて埼玉に埋められていたという。それを見て敏行はお金持ちでも、こうなったら一巻の終わりだと思った。自分は東京で派遣の仕事を失ったが命までは失ってはいない。分譲マンションの管理人の仕事も一般サラリーマンよりは、性的に欲求不満の女性、熟女と関係を持つことができるし遣り甲斐のある仕事だと思った。ヤリ甲斐のある仕事である。
 さすれば、自分もそうであったが夢か幻のような大金など考えずにこれから生きていけばいいではないかと敏行は思う。先の事件を考えるにあの資産家は犯人にとっては唯の札束に過ぎなかったのだ。殺せば使える大金が、という思いしかなかったから犯行に及んだ。金持ちにまつわる犯罪はよくある話だから、敏行は自分の金欠は幸運ではないかとも思う。だから管理人になって、熟女と色々な性の関係を持てる状況になったのだ。これを天に感謝せずにおれようか。自分は独身だが、先の資産家夫婦みたいに殺される事はまずない。ビールの酔いが回ってきた。がビールだから軽いものだ。すぐに醒めていく。(えーい。もっと飲んでやれい。)敏行は西鉄バスで中洲に行った。福岡市にはこの西鉄バスというバスしかない。バス会社としてはバスの保有台数が日本一で、東京のバス会社が日本一ではない。西鉄は日本一どころか世界一のバスの保有台数を誇るらしい。
 中洲のとあるバーに入ると、一人の女性がカウンターに座っていた。敏行の小学校の頃の同級生で福岡市のローカルテレビ局のアナウンサーになった福美伸子(ふくみのぶこ)だ。彼女の姿はネットの動画でも見れる。一時期の女子アナブームの時は三十代だったが、どうも独身を通したらしい。というのはローカルなフリーペーパーに福美伸子のインタビューをしている記事が載っていて、彼女の経歴が書いてあったからだ。小さい頃の顔の感じはやはり残っている。(あのおとなしかった福美がアナウンサーなんて。)敏行は東京に就職していたから知らなかったのだ。敏行は思い切って彼女に近づき、声をかけてみた。
「福美さん。実に久し振り。おれを覚えているか。」
福美伸子は三船敏行を振り仰ぐと、
「まあ、三船君やろ。覚えとーよ。」
とアナウンサーらしき声で答えた。この声が職業的に鍛えられて子供の頃とは違ったものになっている。三船は自分を覚えてくれていた嬉しさに、
「となりに座ってもいい?」
「いいよー、もちろん。」
三船は巨体を福美のとなりの席に乗せると、伸子は顔を敏行に向けて聞いてくる。
「三船君は仕事は何をしてるのかなあ。」
吐く息が酒臭い。照れたように敏行は、
「分譲マンションの管理人をやってるよ。」
「あら、そういうのはもっと歳を取った人の仕事じゃないかな。」
「うーん、でも他に仕事がなくてね。東京で仕事がなくなったから戻ってきたけど。」
「ふーん。わたしもね、フリーのアナウンサーになったけど、今、テレビって予算がないからギャラは減ったわ。結婚しとけばよかったなあ、て思う。」
「そうねえ、福美はおとなしかったから、まさかアナウンサーになるとは思わなかったよ、ほんと。」
「大学の先輩に好きな人がいて、その人が入社したテレビ局に後を追って入社試験を受けたら合格できたんだけど。その先輩はわたしの事は好きではなかったらしくて、わたしの同期のアナウンサーと結婚してしまったのよ。」
福美は少し涙目になった。敏行は哀れに思って、
「そういう事は結構あるかもしれないし、気にしなくてもいいよ。」
「うん。もう気にはしてない。その同期とは親友だったからショックはあったけど。彼女のだんなさんとは話はしないけど、彼女とは携帯電話で話をすることもあるのね。」
「それは、そんなものかな。」
「彼女の住んでいるマンションは分譲マンションで博多駅の南にあるのよ。確かサンパール博多駅南とかいったかしら。」
(そこのマンションの管理人をしている)と敏行は言おうかと思ったが、何か間に立つような感じがして言わない方がいいと黙っていると、
「三船君の勤めている分譲マンションって何処?」
と鋭く福美は聞いてきた。
「そのサンパール博多駅南だよ。」
福実は大きく眼を開くと、
「まあ。奇遇ってこういう時に使う言葉だわね。そしたら、わたしの同期のアナウンサーと顔を合わせてるかもよ。」
「うーん。どうかな、住民の人の名前までは全部知らないからね。」
「矢張(やはり)っていうのよ、彼女の姓は。旧姓は一時(いちとき)って言うんだけど。」
一時アナウンサーは福美伸子より遥かに美人だった。福美はおとなしくて目立たないアナウンサーだったが、一時美歌(いちときみか)が寿退社してから少しずつ頭角を現していったのだ。
「矢張さんなら、やはり知らないよ。管理人と親しく話をする人はあまりいないから。」
「そういうものなのね。美歌もわたしと同い年だから四十歳。三船君も同じでしょ。昔若い頃は美人でも、今は歳相応の顔になってるわ。」
「元美人アナウンサーらしき人は、記憶にもないよ。普通はよく見ても横顔だからね。」
そういえば福美の横顔も、もう若くはなかった。三船は、さっきシングルマザーとセックスプレイに励んでいたのが夢のように思われた。福美は三船の頭の上を見ると驚いて、
「矢張さん、でしょう?お久し振りです。」
と声を出した。敏行がそちらを見ると、背広姿の中年男性がゆったりと立っている。その男は形式的に微笑むと、
「お久し振り。福美君、いやもう退社したから福美さん、かな。酒は控えめにした方がいいよ。肝臓を悪くするのは知ってるだろうけどね。」
矢張の顔は普通だが苦味のあるのが魅力的だ。彼はテレビの画面には顔を出さない部署で働いている。福美は少し頬を膨らますと、
「もう上司でもない矢張さんの意見なんか聞きませんよ。奥さんは、お元気ですか。」
「元気ですよ。たまには家内もいるし、うちのマンションに遊びに来たらいい。家内は、お茶とか習ってますから。」
敏行は、この男性の顔も今まで見た事はなかった。苦味はあるが、平凡な妻帯者って感じで別に女性にもモテはしなさそうだ。いかにも愛する妻がいます、という顔であるから。こんな男性を福美伸子は好きになったのか。そういえば福美伸子の人相は幸薄いような気もする。福美は矢張の提案には答えないでいると、矢張は店の奥に立ち去ってしまった。福美は下を向くと、
「どうでもいいや、あんなやつ。」
と呟いた。敏行は福美のグラスを見ると、
「確かにすごいペースだなあ。女性の深酒なんて様にならない、かもね。」
福美伸子は、それに逆らうようにグラスの残りを飲み干すと、
「マスター。おかわり、注いでねー。」
店主はうなずくと、カクテルをシェイクし始める。福美は酔いが回ってきた顔で敏行を見ると、
「矢張に失恋したあと、わたしにも何人か彼氏はできたんだけどね、みんな深酒で逃げられたのよ。それというのもね、矢張に去られた日、いや一時美歌の結婚式の後で深酒をしたけど、それが習慣になっていったんだわ。それからの彼とデートをして飲みに行くと、わたしの方が余計に飲んでしまって呆れられて、連絡が絶えるのよ。」
福美は右耳に掛かった髪の毛を掻きあげると、
「それでも酔いが醒めるのは早いのよ。四十って女としては女でなくなっていく歳だと思っていたけど、今のわたしがその歳になったから。」
「ぼくも四十になった自分なんて考えられなかったけど、マンションの管理人をしているなんてもっと考えられなかった。」
福美伸子は、あはは、と笑うと、
「ニュースをやることもあるけど、最近市内の分譲マンションで六十歳の男性管理人がマンションの敷地内の立ち木に立小便をしているところを住民に見られてクビになった原稿が来たけど、その時、緊急で他のニュースが入ってきたから読まなかったことがあったけどな。三船君は大丈夫よねえ、そういうのは、ね。」
「ああ、でも福美さんがアナウンサーでよかったよ。芸能人なら、こんなところでも写真に撮られる可能性もあるでしょ。」
「そうねー、わたしが芸能人?アナウンサーになるのも迷ったのよ。人気のある職業ではない頃に入社して、他になり手がいなかったから仕方なくやってたら女子アナブームとかになって、結構わたしも祭り上げられたわよ。なんでブームになったのかは、あの頃、いいニュースが多かったからと思うのよ。」
「あー、ベルリンの壁を崩すとか、ソ連の終わりとか、かなー。」
「そうね。最近はいいニュースはないし。ここ三年は沈んだものばかり。東北の大震災はそれの最たるものだわ。でも、政権も本来のものになったから、これからは明るいニュースも増えるのかな、って。」
敏行は、そうあって欲しいと思った。いや、自身については明るい話題は女性とのセックスがすでにある。だから、
「福美さん。男ヒデリは長いのかな。ぼくでよかったら、ぼくも独身だから。」
福美伸子は流し目で小学校の同級生を見ると笑顔で、
「小学校の同級生って、いつまでも子供の時のままみたいな気持ちがするのよ。わたしたち、今日会ってしまったけど普通は顔も見なくなる場合が多いと思うな。三船君も巨体で顔も大人だけど、なぜかわたしには小学校の時の三船君に思っていた感情しか湧かないのね。小学生の時って、性的なものって男女間にも感じないでしょ。三船君は、わたしにとってはいつまでも小学校の同級生なのかもね。」
敏行は酔ってはいたが、意識はあった。そのまま福美の意見を受け入れていいのだろうか。自分には魅力がないのを福美は遠まわしにそんな言い方で、諭しているのではないだろうか。
「福美さん、ぼくに魅力がないって事かな。それならそう言ってもいいよ。同級生じゃないか、遠慮しないで言ってくれないか。」
福美はいたずらっぽい顔をすると、
「逆にわたしに魅力があるの?四十になった女なのよ。」
そう言われて三船敏行は福美の顔から下をゆっくりと酔いながら眺めてみた。胸は膨らんでいるし、ヒップも大きい。敏行は一息つくと、
「福美さん。いい体しているよ。四十なんてもんじゃない。三十だなー、この体は。」
「あら、ありがとう。そう言われれば、三船君の体も素敵に見えてくる・・・。」
「アナウンサーで、しかも福岡地方だからゴシップにもなんにもならないよ。今からでも、ホテルへ行こう。」
「ええ、いいわよ。」
二人は店を出て歩いて近くのシティホテルに入った。部屋に入ると、三船敏行は福美伸子をお互い服を着たままで抱いた。福美は眼を閉じた。それと同時に敏行も眼を閉じると、ドウと後ろのベッドに倒れこんだ。そして、そのまま眠ってしまったのだった。
翌朝、三船が起きるとベッドの枕元にメモが置いてあった。

楽しい思い出をありがとう 何もしなかった三船君はステキです 

わたしは泊まらずに帰ります

福美伸子

(そういえば、あのシングルマザーで出し尽くしていたのかもなあ)

翌日は日曜日で三船敏行は管理人の仕事は休みだ。他に祭日も休みだし、盆と年末年始も休みがある。休みの日が来ると、実にホッとする気がした。管理人の仕事は気が楽そうに見えるが、じっと座っているのも年寄りならいざ知らず、四十歳の敏行には退屈に感じられるのも苦痛だ。それで休みの日は昼近くまで寝ている事になる。休みの前日はアダルトビデオをパソコンで見る。DVDのディスクはビデオテープより小さいとはいえ、ある程度買うと積み重ねた上下の高さも高くなってくる。人は滅多に来ないが、万が一のために眼につくところには置けないものである。それで最近はHDDの容量が150GBのノートパソコンを買って、アダルトビデオをダウンロードして見るのだ。一本の作品が1GB前後なので旧型のパソコンではすぐにHDDは一杯になる。フリーズしてしまう事も多かったのだ。又、早くダウンロードするために光ファイバーにする必要があった。こういった動画を見るためには光ファイバーで見なければスムーズに画面が流れなくなる事もある。
が、しかし、だ。アダルトビデオに出ている女性はほとんどは東京か、その近くの女性が多いので福岡市で見る女とは少し違う気がした。それに画面の中の女は取り出してみるわけにもいかない。素人の女性も簡単に出演してしまうけど、あれは画面に交渉のところを大抵写さないが、一万円札を何枚も見せて出演交渉をするのは敏行も知っていた。それなら自分にはできない事だと敏行は思う。休日の町を歩いても、女性は敏行をろくに見もせずに通り過ぎる。
昼前に起きた敏行は、菓子パンをコーヒーで胃に流し込むとネットサーフィンで福岡市の風俗店を見てみた。その数何と驚くなかれ、福岡市全部で2700以上もあるのだ。各区ごとに数百単位である。それだけ需要がある、という事は敏行みたいな彼女のいない男性は多いのだ。(彼女がなかなかできない人は多いなあ。福美伸子は彼氏が、というより旦那を見つけられなかったが、おれもキスもできずに終わってしまった。あいつには何か男を寄せ付けない何かがあるのかもしれん。)
ついでに敏行は北九州市の風俗店も調べてみた。すると、全部で500程度だ。福岡市となんという差だろう!北九州市の男性は真面目なのか、すぐに彼女を見つけるかのどちらかではないか。
敏行は出会い系にも入っているが、風俗店はこんなに多いのに女性からメールが来る事は、ほとんどない。年齢も正直に分類しているせいもあるのかもしれない。
考えてみると福岡市には出張でビジネスマンが来る事が北九州市より多いために、風俗店の数も多いという事も考えられる。福岡市に出張というビジネスマンはネット検索で簡単に風俗店やデリヘルを見つけ出せる。そんな事も数多くある都市であるとは、町を歩いても感じられない敏行ではあった。昼過ぎに自宅近くを散歩してみる。性的なものを感じられないのは当たり前だ、博多駅南という土地にはラブホテルもないのだ。博多駅前に一軒のラブホテルはある。
その事を敏行は知らないが、南に向かって歩いていると竹下というアサヒビールの工場がある土地に来た。そのビール工場の手前辺りにあるラブホテルの近くに敏行は歩いて来てしまっていた。駐車場完備らしい。紺色のベンツが悠々と出てきたではないか。敏行は思わず運転席を見てしまった。あっ、あれは・・・
矢張だ。この前、中洲のバーで会ったから覚えている。助手席には若い女性が乗っていた。奥さんか?そんな事はないだろう。福美伸子と同い年なら四十のはず、第一奥さんとラブホテルに入る男性はまず、いないぞ。と思っていると、その大型のベンツは次第にスピードを上げて走り去った。浮気、不倫、男性の・・・敏行の頭に言葉が浮かぶ。福美は、あんな男と結婚しなくてよかったのだ。福美伸子は幸せには、なってないかもしれないが不幸にもならないですんだ。三船敏行は小学校の頃の福美を思い出していた。(よかったな、福美。おれは同級生として安心した。この事は、福美に伝えてやろう。)

無料体験版・sf小説・金星の女

私の名前はカーラ・オパルです。金星から来ました。年齢は八百歳です。金星人の寿命は千歳が平均寿命なので、あと二百年は生きられます。最近、というより宇宙人や未確認飛行物体、つまりUFOに再び興味が向けられているようですね、地球の皆さん。
それで、我々宇宙人は地球を監視していて、愛と平和の地球にするために活動しているとされているようです。まあそういう金星人もいないことはないですけど。わたしの場合、もっぱら愛の方の目的だったんです。
自分で言うのもなんだけど、金星にもある鏡で自分の姿を惚れ惚れと眺めて、自分は完璧な美を持っているのでは、と思いました。
特に風呂を出てから身長より高い鏡を見て、全裸の姿態を見つめます。髪は金髪でアンダーヘアも金髪なんです。濃いヘアなんですけど、おまんこのあたりはあまり生えてなくて、ぷっくり膨れた割れ目にピンクのスジが入っています。
八百歳ですけど、金星人は男も女も九百歳にならないと老化現象が始まりません。二十代が九百歳まで続くんです。これは、もともとからではなくて、金星の発達した医学がもたらしたものなのです。
だから、わたしの白い肌と豊満な乳房と、お尻のふくらみ、腰のクビレは地球人の女性の二十代、私の場合、二十歳になったばかりの体をしています。
自分で見ても、わたしのおまんこは男が見てすぐ勃起する形をしているのです。左右対称のまんこというより左側が少し大きめに膨らんでいます。この均一でない形が男の慾望をそそるらしいわ。
あまりにもずれていると、つまり均一性がだけど、云ってはなんですけど不具者になります。でも、まんこのビラビラが正確に同比率で膨らんでいるのも男の性欲を引き起こさない。それは人間と言うのは、わたしは金星の人間ですけど完璧な身体のラインはマネキンみたいで、つまり人形みたく温かみのないものに見えるという事です。
金星にもミスワールドの美人コンテストがありますけど、参加資格は九百歳まで。地球では水着までだけど、金星では全裸、オールヌードになりますし、審査員の前で仰向けに壇上で寝そべり、両脚を大きく広げてマンコが完全に見えるようにします。
審査員は全員男性ですが、九百五十歳以上で性的に不能となった紳士ばかりです。そうしないと冷静に金星の美女のオマンコを見ていられませんよね。
五人の審査員は、十人の最終選考に残った全金星の信じられないほど美しい女性が全裸になって、金髪の恥毛を舞台でなびかせて歩いているのを見ます。
ふわっと逆立った金髪のアンダーヘアを持った人もいて、女のわたしでも興奮しそうな眺めです。まんこの周りの毛が薄い美女は、縦のスジは丸見えで歩きます。金星人の美女もオマンコは縦にスジが入ってますのよ。地球人と同じ。
壇上に横に整列すると、一人一人、金星各地の美女が裸のまま出て、さっき云ったように審査員の前に寝そべり、美しい白い両足を広げてオマンコを審査員の老人に見せます。その時に完全に均一対照なオマンコは、それは人間だからいませんけど、それに近いオマンコを持つ美女は優勝できません。
わたしは、その時、誰ももっていなかったオマンコの左右のビラビラの大きさの違いを持っていた。審査員の一人は、それを見ると、
「おお、美しいオマンコだ。S分の一のゆらぎ、ヴィーナスの微笑だね。あー、私が百歳若ければ、君と一日中オマンコしまくるよ。仕事も何も休んでね。」
そうマイクで会場中に響く声で語ると、溜息をつき、ニヤリとして黒縁の眼鏡を触りました。この眼鏡は地球のものより進歩しています。地球の眼鏡のように耳に掛けないんです。耳の上で浮いているのです。もちろん両耳に軽い磁石を貼っています。眼鏡の耳に掛けるところには同じく磁石があります。
磁石の同じ極の反発する力を利用しているのです。
会場には若い男性もいて、最前列は審査員で占められていますが、二列目からは八百歳以下の男性もいて、地球人にすれば二十代の男性ですから、わたし達のヌードを見ただけでチンコを立てているのがステージから見ても分かります。それを見て、わたしたちも感じる時はあるし。ハンサムな金星人男性も背広にネクタイで見てますけど、白いズボンの股間はパンパンに張り出していて、あのハンサムな男性の勃起チンコをしゃぶりたくなっている各地の金星ミスもいるんじゃないかしら。
金星人は皆、白い肌で堀の深い顔、地球では白人と呼ばれる人種の体です。勃起すると二十センチのチンコが多いのです。わたしは数百年も金星の男性とセックスしてきましたから。
地球人のセックスが、できる期間は短いわよね。

さて、金星各地からの美女のマンコを見まくった審査員の方々は、あそこが立たないので美的鑑賞をしただけ、でも、動的マンコのゆらめきを長い男性的人生で得た審美眼を持って金星一の美女を決めなければなりません。
そのためには!
必用なのですわ、勃起した男性のチンコが。しかし会場の若者は、わたしたちに接する事は許されてはおりませんの。
地球の日本で行われていたストリップショーでの本番など、金星のミスコンテストでは出来ませんものね。

だから最終審査で行われるのは、わたしたち金星の美女の究極の象徴、すなわちマンコにおける動的生態の黄金分割的美的展開が視的に認知される瞬間におけるパラダイスの変容とかが重要な審査基準となるべく協議される事となるのですわ。
ホップ、ステップ、ジャーンプと言う具合にマンコが濡れそぼって、男の膨張チンコを受け入れるのが連想される状態にしていかねばねって事。
科学的技術が地球の何億倍も発展した金星では、いまだバイブレーターなど幼稚なおもちゃで遊んでいる地球とは違って、人間、というか金星人の勃起二十センチチンポとそっくり同じな肌触り、硬直性を備えた地球ではバイブレーターと呼ばれるものが、あるのよ。
しかも、マンコに接すると先走り液、カウパー腺液まで出てくるという、そこにはマイクロコンピューターが埋め込まれているのですけど、そういう優れもの。日本のロボット産業もまだまだ、そこまではね、って感じですわね。
わたしたちも、それ、ビークリンって金星語では呼ばれてますけど、百歳までは使う事もあるのね。未婚の女性が多いから。でも、百歳までには大抵の金星女性は結婚します。
結婚するまでは処女を守る女性が殆どですから。金星ではね。今の日本では女子高生に中出しする男も多いそうね。トーキョーの条例では違反だけと、女子高生とラブホテルでセックスしても気づかれないものみたいですね。
金星からはね、天体望遠鏡で日本のトーキョーまで見れますの。さらにはね、ラブホテルの中まで見れるし、そんな望遠鏡は金星の百円ショップで買えるから、誰でも見ていますけどね。
この前も暴走族の兄ちゃんがベッドに制服のまま座った女子高生に勃起させたチンポをしゃぶらせていたけど。
あ、トーキョーでは黒人の勃起チンコをしゃぶる女性が日本一多いのも金星では話題になっています。第二次大戦までは世界でも有数の貞潔な女性の多い日本国女性だったのにね。これは金星で何処の大学でも宇宙学部日本国学科で講義されています。
第二次大戦以前から金星で教えている日本学教授は、最近天体望遠鏡で日本のラブホテルを観察して黒人のチンポをしゃぶるトーキョーの女性に腰を抜かしたらしいけど。
まあアイスクリームにも黒いの、ありますよねー。商品の名前をいっそ、黒人のチンポ棒とかにしたらトーキョーのOLが買い占めますわ、きっとね。

若い時から黒人のチンポ、味わえました。わたし、東京生まれです。なんていうトーキョーの女性も多い事ね。日本の首都、ご苦労様。
あら、脱線してしまったみたい。金星のバイブレーター、ビークリンの話に戻りますわ。
審査員長が一人一人の金星美女、本当に綺麗なのよ、ハリウッドスターよりも百倍は綺麗なミスのオマンコにビークリンを挿入します。
「アナアッ、イラッ、イテッ、イテッ!」
と金星の地方語で悶えてしまうミスもいるのです。でも、処女膜は破らないようにします。
単純に悶え方が激しいから、と一番にはならず、クリトリスの形状も詳細に観察されるのです。
さすがに、ここまでやるので金星の通信網で実況される事はありません。それでも応募に躊躇う美人も多いわけですが、ミス金星の賞金額は何と日本の今の時価(2014/12/24)現在にして百億円なのです。金星は裕福な惑星とはいえ、今のアメリカより二倍は豊かという程度です。科学は進歩しましたが、それは新技術の特許を取った人達が大儲けしているだけで、地球とあまり変わらない経済情勢なのです。
金星人だと主張している地球人オムネク・オネクの言うような、お金に価値を置かない世界ではないのです。
カジノもありますし、ソープランドもあります。金星人は長寿ですが夫人に先立たれる場合もあるし、未婚の男性を相手にしている玄人の金星女性もいます。
日本に限らず地球上の性のプロの女性、昔なら売春婦と呼ばれた女性は寿命が伸びた今でも働ける時間は延びないのです。それは地球の女性が五十歳あたりで閉経する事によるものでしょう。いくら遊びとはいえ、子供は産めないし、体にも張りがなくなる。
それに対して金星の売春婦は数百年も働けます。外見と中身は二十代が続きますから。それでは金星は人口爆発しないかって思うでしょう。それが、神様の配慮か金星女性は妊娠可能な胎児は二人まで、と決まっています。長い間には少しずつ人口も増えてきたのですが、産児制限をする人もいて、それほど金星の人口は増えないでいます。

金星の法律は変わっているのだ、地球とは違って。一応、公然猥褻罪はあるのだが、局部を見せなければ公衆の中でセックスしていい場所もある。できないのは公的な場所、役所や裁判所などである。
それらから五百メートルは離れた民間の施設、例えば喫茶店、デパートでも陰部を隠せばセックスできる。これは近年、人口が減少しつつある金星の或る国で最近行われた施策なのである。現在の日本と状況は似ているが、金星のその国ではこの大胆な政策が議会で可決された。
カーラ・オパルの住んでいる国は地球のアメリカのような大陸なので、人口減の現象はあまり現れない。その陰部を隠していれば公然とセックスできる国は日本と似た島国である。金星に海はあるのか、という事だが勿論ある。ただし、海の色は緑色、海面の温度は三十五度で風呂に入っているような状態。金星には冬はなく夏は地球上の気温にして四十度は超えるため、八月は会社も学校も公的機関もすべて休みとなる。裕福な人達は地球の北極、南極に相当する金星の大陸、地球では北極は大陸ではないが金星では北極は大陸である、に別荘を持ち、二十度位のその大陸で優雅に暮らすのだ。

が、今は冬、金星では大体二十度が平均気温だ。公然とセックスできる国では喫茶店でセックスする場合が多い。
日本に似たその国の男女、五百歳になっても子供が出来ないので焦っていた。女性の名前はパメリン、男性の名前はアルダートだ。
パメリンはロングの金髪に大きな胸、アルダートは逞しい肩を持つ筋肉質の肉体を持つ。彼は地下街で歩きながら彼女に、
「最近、消費税も上がったからラブホテルにも行けないな。」
と囁く。彼らはまだ結婚していない。その国は長いデフレと不景気に悩まされていたのだ。首相はカベが長期政権に入ろうとしていた。
パメリンは、
「でも、公共セックスができるようになったわ。」
と少し恥ずかしげな顔をしてアルダートに流し目を送った。彼はドキンと心臓を高鳴らせたのだ、まだあまり公然とセックスは行われていなかった。それで黙り込むと、彼女は、
「いくじなしなの?子供が出来たら、わたしの実家から結婚資金がもらえるんだから。」
「うん、そうだね・・・・。」
「あんた、長く持たないじゃない、セックス・・・。」
「大きな声で言うなよ。地下街だ、ここは。」
「じゃあ、わたしのおっぱい揉んでみて。」
「ああ。」
アルダートは左手で軽く彼女の胸を服の上から揉むと手を離した。
「ああっ、感じるっ。」
歩きながら彼女は小さく叫んだ。そして二人は立ち止まる。しかし、流れるように前へ進む二人。そこからは自動遊歩道なのだ。地下街でかなりの範囲は遊歩道である。そんなに早く動かないので、店にも入りやすい。
パメリンは、
「あっ。あそこの人達!一メートル位、浮いてるカップルだわ。」
と話すと、指差した。アルダートが眼を向けると、遊歩道の上を中年男性と若い女性が手をつないで地下歩道から一メートル浮き上がって、遊歩道と同じく前へ進んでいた。アルダートはニヤリとすると、
「あれはね、クレジットカードのプレミアムコースに入ると、提携の地下街とかで空中に浮き上がる装置をもらえて、それを靴の裏に張れば浮遊できるんだ。
カメレオン・エキスプレスという地球の言語から取った社名のクレジット会社らしいけど。」
パメリンは肩をそびやかすと、
「そうなのね。お金持ちって、いいなあ。」
と慨嘆した。
「あの中年の男性と若い女性は夫婦じゃないみたいだね。」
「海の向こうの大国みたいにみんな二十代の若さなら、いいのにね。」
「ああー。そうだね。わが国は、そういう医学が遅れているし、その若さを保つ薬は結構高いからな。」
「この国では、地球と同じ百歳ぐらいまでが金星人の平均寿命なのにね。」
「いいじゃん。その分、若いうちにセックスをしておけば。」
動く遊歩道から喫茶店に入った二人は、奥の席に座って飲み物を注文すると、アルダートの太ももの上に座ったパメリンは、大きめのバッグからバスタオルのような長い布を自分の下腹部に掛けて、股間が見えないようにした。彼女は後ろを向いて彼とチュッとキスをすると大股を開き、すでに勃起した彼のイチモツを右手で握るとスカートの下はノーパンの股間の割れ目に導いた。
すでに彼女もびっしょりと割れ目を濡らしていたので、彼の肉棒はスンナリと彼女の伸縮自在の柔らかいふくらみの中に入って行った。
「あああっ、こんなとこでっ。」
パメリンは感じるままに声を上げていた。店の奥とはいえ、そこは人の出入りも激しい場所の一角だから、まわりの客は仰天していた。でも陰部をバスタオルで覆っているから公然猥褻罪には、ならないのだ。乳房も見せられないので上着を着たまま、二人はつながっている。パメリンの方が腰を上下に振ってアルダートの性欲肉棒を激しく擦った。その感覚がアルダートには、たまらなく揺さぶられるものがあり、その店の客の全員が注目しているのも彼には分かるし、イクのは早くなって、
「あうっ、飛ぶっ。」
と金星語らしい表現で叫ぶと、といってもこれは日本語に翻訳しているわけだが、大量の黄色い液体を彼女の膣の中に迸らせた。
精液が黄色いというのが地球人と金星人の違いなのだ。それに血液の色は白い、というのも面白い特徴ではある。

遅ればせながら、筆者の自己紹介をしよう。冴えない四十代で、時々、電子書籍を出している。が、売れ行きもやはり冴えない。そんな自分だが、神様は見捨てなかったのだ。
日本人で日本に住んでいるけど、何処とは書かない方がいい、と金星人に言われたのだ。ぼくのように想像力の乏しい人間が金星人の話など書けるわけがない。で、あるからして、この小説と銘打ったものは実は僕が遭遇した金星人の記録した日常、かなり露出狂ともいえる金星人の描く実話を、しかもご丁寧にも金星人が日本語にしてくれたものを、そのままワードにタイピングしただけのものなのが、この『金星の女』なのだ。
最初のうちに暴露しておいた方が僕の良心も痛まないで済む。その金星人は白い円盤に乗って帰った。地球人の感覚なら血の色の赤の円盤というところだろうね。
さて、日本語にまで訳されているからタイプするのは楽ですよ。次に行こう。以降の話に行こう、なんてね。

アルダートとパメリンが腰を震わせているのを喫茶店の客は、
「おー。」
「すんごいねー。」
「あたしたちも、やりたい。」
と各自、ためいきと賛辞の言葉を投げていた。

金星は厚い雲に覆われているため、雲の下は地球人には分かっていないのです。実は、その厚い雲が地球よりも近い太陽光線を遮っているのだ。地球にしたってオゾン層などがあり、それが少し痛んでいると話題になったりするでしょう。金星の厚い雲は相当なもので、地球の科学では当分、突き抜けられないでしょうね。
そのためか金星人の肌は白いのですよ。金星には黒人や黄色人種は、いないのです。最近、地球の迷科学で全ての人種はアフリカから来たなどと馬鹿な説を出していますが、二十世紀も過ぎているのにどれだけ地球の遺伝学者が馬鹿なのかという格好の証明ですね。
真相を云いましょう。実は地球の人種は金星人である我々の祖先が作ったのです。それで、我々の祖先は宇宙船で地球に降り立ちましたが、人間は各大陸を捜して回ったが何処にも見当たらない。最後にアフリカを訪れると黒人が、いたのです。
「おい、黒いのがいたぞ。」
「ああ。地球の人間は黒いのだけだな。」
「うーむ。いかほど我々と違っているか。知性も全くなさそうだな。」
「そうだね。金星で研究中の人体改変手術を加えて見ないか。どうだろう。」
「そいつは、いい。この黒いのを肌を白くしたりできる。又、金星にはいない黄色の人種も作れそうだ。」
「ついでに各人種の知能程度も操作しよう。」
「そうだね。どの人種も同じなら面白くないや。」
「黒い肌は金星人と正反対だから知能は低くしよう。」
「黄色は、その中間か。」
「それでは不自然だ。黄色いのは、その中に白い肌よりも優れた頭脳を持つやつを一部、入れる。昨日、空から見た島国があったじゃないか。四つの大きな島でなっている・・・。」
「ああ。気候の良さそうな島だね。」
「ニッポンと命名しようよ。そして、それをこの島国に入れる人間に教え込む。」
「素晴らしいな。白い肌より優れた頭の黄色い人種。全部ニッポンに入れるのか。」
「いや、ごく一部、そうだな、十パーセントにしよう。あとは働くのが好きだけど頭はよくないのを九十パーセント位にしようか。」
「それはニッポンに、だろう?近くにある大陸に大勢の頭の悪い黄色い人種を入れたら、どうだ?」
「そいつは、いいや。将来、その頭の悪い大陸の黄色人種とニッポン人は戦争をするだろうな。」
「うん。だが仲裁役は白い肌の人種にさせるようにするか。」
「そうしよう。なんという人間開発か!」
二人の金星人は部下らしき十人に黒人を捕獲するように命じました。
その間、二人は人種変化の薬を調合していたのです。
素裸の黒人の男女が十組ほど連れてこられました。彼らは勿論、まだ言語を知りません。
「よーし。女の股を開かせてマンコを男に見せろ。まずは最初のカップルからな。」
と一人が部下に命じます。部下は挙手の礼をして、
「マイマイ、キー。」
と金星語で答えて黒人の豊満な乳房を持つ女を地面に寝かせると、しなやかな黒い足を大きく広げました。するとピンクのオマンコが、少し口を開けて露わになったのです。
腕を取られて立たされている黒人の男も裸で、女のマンコを見るとすぐに長めのチンポを立たせてしまいました。
黒人の男は腕を取られていた金星人に押されつつ、手を離された。野性の本能だけで生きていた黒人男は女に重なると充血したチンコを挿入して、摩擦感を楽しむように腰を前後に振ったのです。
それを見た金星人は、
「おー、ようやるなー。おれたちが見ていても羞恥心もない。言語もない。彼らの脳のレベルをアップしてやろう。」
と同僚に話しかけます。
「もちろんだよ。将来の地球人は人間が進化したのは二足歩行のため、なんて馬鹿げた推論を出すだろう。進化論なんて馬鹿な奴が書くかもしれない。でも、あの黒人どもは二足歩行だ。二足歩行なら知能が発達するなんて、ありえないよな。」
「おれ達は金星で脳科学が専門だった。サルを二足歩行させずに脳をパワーアップした事も、あったよな?」
「あったよ。あれは面白かった。そのうち脳パワーのレベルを様々に分けて進化させたね。」
「それが今、この地球で彼ら黒いのをレベルアップし、更に白人と黄色人種も創生する。これが現時点での、おれたちの仕事だぜ。」
二人は深くうなずきあった。部下の金星人達は賛嘆の目で上司を見ている。

かくして地球の人類は大別して三種に創造されたのである。金星人の肌は白い。その分、白人の脳には有利なものを多くつめた。住む地方も頑張りたくなるヨーロッパの適当に寒いところへ宇宙船で連れて行った。アフリカの暑い地帯には黒人をそのままにした。
幹部金星人は、
「おれたちを地球人は将来、神と呼ぶだろう。」
と宇宙船の最前席で横の幹部に話しかける。窓の外からは青い地球が見えるのだ。
「そうとも。金星人のおれたちが太陽神ラメリヤを崇めるようにな。」

やはり人間は進化した猿では、なかったのだ。サルは何億年経っても猿でしかない。地球人の脳をレベルアップさせ、黒人から白人と黄色人を作った責任からか、金星人は爾来、地球をいつも観察している。

白人といえども、元々はアフリカの黒人から作られたものなので宗教なども持たず、道徳もなかった。宇宙船、それは今見るように円盤形なのだが、そこから地球の上空八百メートルほどより金星人は当時のヨーロッパを手に取るように調べていた。
「おい、地球人に宗教を作ろう。そうしないと荒れ放題だよ。いとこ同士、セックスしたりしているから。」
「うむ、そうだね。そうしないと人類は劣化するみたいだな。」
ヨーロッパに宗教を広めるには白人の教祖では、面白くない。それで彼らはイスラエルの上空に飛んだ。エルサレムに来ると、低空飛行で市民を見る。
「おお。あの女、いい尻してるぜ。」
金星人は涎を垂らしそうだ。
「どれ、ああー、あの女だね。おっぱいも大きくてタマラナイ体だ。」
「おれが、やってもいいか?あの女と。」
「ああ。惜しいけど先に見つけた、おまえの勝ちだ。サタニクス君、行ってこいよ。」
「ようし。もう、チンポ半立ちだからな。」
金星人サタニクスは円盤から降り口を開け、人口反重力磁力を浴びつつ、ゆっくりとエルサレムに降りた。円盤から見た美人のすぐ近くに。周りには人もいなかったので金星人サタニクスは気づかれなかった。彼は、その美人の後ろから声をかけた。すでにヘブライ語は知っていたのだ。
「シャローム。美人さん。」
振り返った女性は、目の前に二十代の美男子が白い服を着て立っているのを見た。股間の辺りが膨らんでいるのも見たのだ。彼女は処女だったが、男のチンポが女に性欲を感じると大きく膨らむのは母から教えてもらって、すでに知っていたのだ。
マリア、彼女の名前、は、そのあたりでも有名な美人だった。が、まだ処女だったわけだが。
(美男子がチンコ半分立てて、わたしを見ている)
そう思うとマリアはウフフ、と含み笑いして、
「シャローム。あなたは誰?」
「わたしは金星から来たのです。わたしは、あなたがたが知らない存在。つまり、神なのですよ。」
(うっそだー、神はエホバではないのかしら。チンコ立てている美男子が神なんてねー。)
とマリアは思ったが、その男が近づいてくると矢張り何処か不思議な感じがした。
「信じていませんね?私が神であることを。あなたの名前はマリアでしょう。」
(どっきゅーん!当たっているわ、この人はエホバ様かしら?)
宇宙船から降りる前に金星人サタニクスは小型のタブレットのようなものから、マリアの脳内の記憶から彼女の名前を探り当てていた。当時の金星の科学、具体的には脳科学は、或る特定の電磁波を脳に向けて放射し、その反応から記憶されている言語を読み取る事に成功していた。さらにそれは反射されてタブレットに、その文字が写されるという発明までしていたのだ。
サタニクスは畏敬の念を浮かべたマリアの手を取ると、
「あの物置の陰に行きましょう。誰にも見られないところで奇跡を見せます。」
確かに彼の手は人間の手とは違った感じがマリアには、した。
(神様みたいで美青年、おまけにチンコは半立ち・・・・)
マリアは戸惑いながらも、その青年とともに大きな物置小屋の裏に回った。
彼は彼女から手を離すと、
「地面から浮き上がるよ。」
と宣言した。
すると、どうだろう。両手を肩から水平に広げたまま、彼の体は上へ浮き上がった。股間は前よりも膨らませて。
マリアは生まれて初めて見た。空中に浮いた人間を。いや、人間ではなく神様なのよ、この青年。
サタニクスは、
「どうだい?わたしが神であることが分かったかね?」
少し離れた場所からマリアは答えた。
「ええ、間違いなく神様です。あなたは。」
同時に、その場に跪く。少し脚をひらいて座ったので下着のない当時はマリアの陰毛とマンコは丸見えとなった。
サタニクスの空中浮揚はズボンのポケットの中にある反重力波動装置によるものだ。これは金星では安い価格のおもちゃである。
跪いて手を組んだマリアの穢れなき陰毛はカールしている。それを浮揚したまま見たサタニクスは肉欲淫棒を八十パーセントに硬直させて、
「マリアよ、来なさい。立ち上がって、わたしのズボンを脱がせるのだ。」
「はい、神様。」
彼女は従順に迅速に行動した。サタニクスの白いズボンをベルトを外して丁寧に下ろす。黒いパンツを履いていたサタニクスの股間は今や九十パーセントは勃起している。下着など見た事のないマリアは、
「まあ、神様は人間と違ってズボンの下に衣装を纏っていらっしゃるわ。もしかして、この下にあるものはチンポなのですか?」
敬虔な眼をしてサタニクスの股間の膨らみを見詰める。
サタニクスは笑顔で、
「さよう。マリア、わたしはおまえの美しさにチンポを立ててしまった。さっき、おまえのマンコを見たのだよ。」
「まあ。神様、わたくしめは人間の女ですわ。」
「なーに構うものか。ギリシア神話にも神と人間の女が交わる話が、あったろう。わたしもマリア、おまえのマンコにわたしのチンポを入れたいのだよ。」
「まあ。」
マリアは頬を薔薇のように赤らめた。少し俯く彼女にサタニクスは、
「その黒いものも降ろしなさい。」
「はい。」
彼女はサタニクスの黒いパンツを降ろした。サタニクスの膝下にズボンとパンツはある。
飛び出たのはスコンと上を向いたサタニクスの肉棒だった。大きなキノコにも見えた。
マリアは、
「きゃっ。」
と叫ぶと両目を両手で閉じる。今時の若い地球の女は、こんな事をしないだろうけど。
サタニクスは命じる。
「わたしのものを、しゃぶりなさい。」
マリアは両手を目から外すと、
「ええっ?!そんな事・・・。」
「いいのだ。神様のチンポをしゃぶれるのは今の地球では、おまえだけなのだ。」
「あ、はい。光栄なのですね。」
彼女は両手をサタニクスの雄雄しいチンポに優しく添えると、口の中に咥えた。生暖かくて、香ばしい。処女ではあるけれど、これから先、このチンポを自分のマンコに受け入れるのか、と思うとマンコを少し湿らせてしまった。
今や百パーセント、サタニクスのチンポは勃起した。マリアは、たどたどしくサタニクスの肉欲棒をフェラチオしている。彼女の舌の柔らかさも心地よいものだった。
「マリア、わたしのズボンと黒いものを足から降ろしなさい。」
「ブチャ。」
と音を立てて彼女はフェラチオをやめ、口から淫慾棒を外すと、両手でサタニクスのズボンとパンツを降ろした。それが足から抜けると、ストンと彼は地面に立った。あそこも立てたまま。
マリアは着地した神を敬虔と性欲の入り混じった気持ちで見上げるのだった。

「マリアよ、神の子を産むのだ。」
「はい、神様。」
と答えて彼女は眼を閉じた。処女らしく。サタニクスは彼女の唇に自分の口を重ねて貪るように吸った。マリアは、その唇に地球とは違う異次元な感覚を受け止めた。これが神様なのだ、と。
確かにサタニクスを初め、金星人は金星の物質から出来ているので地球人の肉体とは若干違う。でも、それはチャンポンの麺と焼きそばの麺との違い程度である。
深くディープなキスをした後、サタニクスはマリアの赤き唇の中に舌を入れて絡ませた。彼女は初めての男性が神様だとは、生まれてから一度も思った事はなかった。現代でもそう思う女は、いないだろう。
イスラエルの荒れた大地の風が弱く吹いてくる。
サタニクスはマリアの腰布を取ると、彼女のまんこに右手を当てる。金星人の手が触れたわけだが、彼女は神様の手と思っているので、
「あっ、勿体無いです、神様。」
とサタニクスが唇を外した瞬間に声を上げた。
「ふふ。指マンだよ。天界では私は指マンのテクニシャンとして知られている。」
「あふっ。女神様にもマンコがあるのですか。」
「当たり前だよ。人間は私達が作ったのだから。」
「まあ。聖書に書いてあるとおりですのね、やはり。ああん。」
サタニクスの指はマリアの処女膜に触れたのだ。
「いくぞ。マリア。」
「はい。神様。」
と答えて脱力する彼女の体を膝の裏で抱えると、サタニクスは駅弁ファックの体位を取った。すでに彼女の下半身は全裸で、真っ黒で豊富な陰毛がボウボウと伸びている。
サタニクスは隆起した肉棒をマリアの開いた淫唇に、うずめていった。
「はぅーん、いやっ。」
とマリアは喘ぐ。処女膜をサタニクスの淫欲棒が突きぬいたのだ。これから先、何百年か後には聖母マリアとして崇められる若き女性のマンコを。
少し出血した彼女のマンコをサタニクスは執拗に肉棒でピストンする。と同時に左手で彼女の尻を持って支え、右手で上着を脱がせると、たわわに実ったマリアの乳房を掴み、形が歪むように揉みしだいた。
「ああっ、あっ、あっ。かみさまー、感じちゃうー、まんこ、こわれそうー。」
と後の聖母マリアは神様とのセックスに巡り合うのも自分の信仰の深さを表すものだ、と内心得意になっていたのだ。それに人間の男より神様は異次元のセックスの喜びを味合わせてくれる。それは日銀の異次元緩和の数億倍の喜びであろう。イスラエルなのでイスラエル銀行での金融緩和の異次元緩和と表現したほうが正確なのであるが。
Bank of Israel
というサイトもある。

サタニクスの腰は風を切るほど早く振られ、なめくじのようなマリアのマンコは彼の激張した男欲根に絡まり付き、軽く締め上げると彼は、
「おおっ、出すぞ神の祝福を。ほーら。」
ドドドド、ドピュッ。ドドド、ドピュッ。
と二度もサタニクスは処女だったマリアのマンコの中に中出しした。彼女は子宮にそれを受けて、口を開き舌を少し出した。その後、聖母などと呼ばれるとは思えないエロティックな構図だ。その体にはサタニクスも、もう一回戦を考えたが二度出しは割りとキンタマに答えたらしく、
「マリアよ、これでおまえは妊娠する。神の子をな。」
と語りかけると、ちいさくなったチンポをマリアのマンコの中から取り出した。
マリアは嬉しそうに微笑する。
サタニクスはチンポをズボンにしまうと、
「だが、やらねばならぬ事がある。それは・・・宇宙船でやろう。服を着なくてもいいから、手に持つように。」
と指示すると、胸のポケットにあるUFOへの連絡ボタンを押した。五秒もせずにオレンジ色の光を発する円盤型の物体が二人の前に着陸した。
UFOの正面の壁がエレベーターのように左右に割れた。サタニクスが乗り込む後ろからマリアがついていくと、壁が閉まって青い色の服を来た医者らしき金星人が二人向こうの壁のドアが開くと眼に映る。医師の一人はマリアに近づいてきた。(この人も神様なのかしら。なんか医者みたいだけど。)それから自分が腰布をつけてなくて、手に持っていてアンダーヘアもオマンコも丸見えにしているのに気づき、腰布を陰部に当てて隠すと医者は、
「隠さなくていい。そのまま来てくれ。君が隠したところを手術するようにサタニクス様に命じられたのでね。」
「はあ、なんの手術ですの。」
「いいから来なさい。こっちだよ。」
円盤内の別の壁が開くと、緑色の壁の部屋が見えた。二人の医師にマリアは遅れて入ると、その部屋の中央に白いベッドが六脚の支えによって固定されていた。一人の医師がマリアに向けてペンライトのようなものを向けると、先端から黒い光が放たれて彼女の額に到達した。すると突然、彼女は意識を失って倒れこんだが、そこにはベッドがあったので、それに寝そべる格好になった。
右肩を下にした姿勢の彼女の左足を取ると、医師はベッドの上で彼女を大開脚させた。すると股間に浮き立った剛毛の陰毛の下に、ピンクのマンコの縦スジが見えて、処女を失ったばかりの新鮮さが魅力的だ。
マリアの破れた処女膜を、金星の特殊なメスで医者は丁寧に縫い上げていく。すると、どうだろうか!
縫い終わった彼女の処女膜は、すっかり元に戻っていたのだ。処女懐胎した聖母マリアの誕生だ。
医師は深い湖のように微笑むと、
「うまくいった。眼を醒まさせてやるか。」
と助手らしき医師に促すと、
「はい。地球上では彼女が聖母として仰がれる日が来るでしょうね。処女で懐胎した人類で唯一の女性として。」
「サタニクス様は、生まれた子供にイエスと名づけるようにと指示された。さあ、聖母の眼をあけてやれ。」
「了承しました。」
助手は金色のペンライトを静かに眠るマリアの額に向けた。黄金色の光線が細く一筋に彼女の小麦色の額に降り注ぐと、マリアは両目を開けて、
「終わりましたか?手術は。」
主任らしき医師は、おもむろにうなずくと、
「あー、終わったよ。君のマンコは処女に戻ったのだ。」
マリアは二つの眼を満月にすると、
「えええーっ。処女のオマンコにですかぁ。信じられなーい。」
「触って御覧よ。君のマンコに。」
「え。ええ。」
彼女は頬を赤らめつつ、右手の指をマンコに当ててみると、
「ほんとですね。先生、何かオナニーしたくなっちゃって。」
「ああ、いいとも。やりなさい。ただ、処女膜を破らんようにな。」
主任の医師は両手を腰の後ろで組んで、一歩、離れる。助手の医師も同じ行動を取ると彼女をさりげなく見守るようにした。その二人にマリアは、
「なんか見られると恥ずかしいですわ。」
と頬を赤くするのだ。
主任医師は、
「構わんとも。わたしらは医者だよ。危険のないオナニーか、見守ってあげよう。ついでだが、金星の女たちは、自分たちの長い髪でマンコをさする事もある。君は今は無理なようだが、ね。」
「うふふ。すごーいですね。なんか、むずむずしてきて・・・。」
彼女は両の太ももを大胆に大きく開くと、ピンクのマンコに華奢な右手の人差し指を柔らかく当てて、上下にさする。
「あん、ああん、あはっ、かみさまあ・・。」
彼女はサタニクスとのセックスを思い出して、オナニーしたのだった。

それからイッたのは覚えているが、それからの記憶は彼女にはなく、気がつくと自宅のベッドで服を着て寝ていた。腰布もちゃんと着けて。
数ヶ月もすると、彼女は自分が妊娠した事に気づいた。記憶を辿ると、
「わたし、神様とセックスしたわ。確かに。フェラチオもしたと思う、きっと。」
と、ひとりごとで話した。
サタニクスのどでかい真羅を、マリアは昨日のように目の前に見るのだ。

自分が妊娠したのは神からの恩寵だ、とマリアは村人に語った。その時に集まっていた人々は、嘲笑した。
「おまえが父なし子を孕んだのを誤魔化すためだろ。」
「あー、そうだそうだ。マリアって綺麗な女と思っていたけど淫乱だったんだなー。わしの息子には嫁にもらえんぞ、いや、こりゃ全く。」
「処女で妊娠したなんて嘘つきやがって。」
マリアは右手を大きく回すと、
「みなさん、静かにしてください。今、わたしを見てくれた、お医者さんが来ます。」
と高らかに宣言した。すると白い服を着た若い医者が出てきて、
「みなさん、マリアさんが妊娠しているのは本当です。しかも、処女である事も本当なんです。医学的に証明できます。これはユダヤ教始まって以来の奇跡ですね。モーセもびっくりですよ。」
と又もや高らかな声で言い渡したのだ。聴衆は徴収されてきたのではなく、ひまな日曜日にそこの広場に来ていたので、真面目そうな医者が言った言葉に衝撃を受けた。とはいえ、
「でも、ありえないなー、そんなの。多分やったあとに、くっついたんだろう。」
とヒゲ面の青年が口にした。
「あー、そういうのあるな。しかも、それは男の精液が固まったものだったりして。」
ふふん、と自分で話したその後で笑ったのは丸顔で目の大きな青年だ。誰もが処女が妊娠するなど不可能だ、と当時のユダヤ人でも思っていたのである。よってマリアと結婚する男など、いなかったのだが・・・。

トントン、カンカン。一日中、かなづちで木材を打ち続ける。大工のヨセフはハンサムな青年だった。それだけに女にモテたが、その噂が広まると結婚適齢期の若い女性は集まると噂した。
「ねえねえ、大工のヨセフってさー、ヤリチンなんだってー。知ってた?」
「ホホ。いい男だものねー。でも、それなら結婚相手には無理だわ。浮気されっぱなし、なんて今から考えてもゾッとするわー。」
「そうね。やっぱり男は中身なのよ。」
「中身って、それ、チンコの事?」
「それもあるけど頭の中身もね。」
「ヨセフのあれって、太いのかしら。」
「太くても硬くないと、面白くないかもよ。」
「あらジュリエット。あなた、もう男とオマンコしたの?」
「まだ、してないけど。耳学問が凄いのよ、わたし。」

といった理由から、婚前の女性からすべて嫌われたヨセフは今度は人妻へと食指を伸ばすが、ユダヤの人妻もなかなか貞潔で現代日本の出会い系人妻とは訳が違う。
それでヨセフはある時、妊婦を誘ってみると、
「いいわよ。でも中出しはダメ。外に出してくれるんなら、いいわ。あんたならテクニックがありそうだし、顔射がいいけど。」
「わかったよ。腹射になるかも。すぐ出そうな場合。」
「まん毛に射精になっても仕方ないわ。もう何ヶ月もセックスしてないの。おなかは大きいし、だんなが興味がないのは、わかるけど。」
二人は既に林の中の人目につかないところに立っていた。ヨセフは女の後ろに回ると、女の大きな乳房をまさぐると右手で女の顔を後ろに向けてキスをする。右手を乳房におろすと両手で豊満な女の果実を揉み捲くると同時に舌を女の口の中に入れて絡めると、やがて妊婦の乳首は硬くなるのだった。
「股を開いて立ってくれ。うしろから君のマンコに入没するからさ。」
「あー、いいよ。はい。」
美しすぎる妊婦は大股開きで立ちなおす。と、そこにヨセフの竹ざおのような陰茎が腰布を捲られた後に妊婦の黒茶けたマンコの中に深く埋め込まれた。妊婦といえど顔は美人だ。悩ましい顔をして、
「ああーっ、とても太いーっ。」
ヨセフは彼女の首筋を舌でなめまくると、
「旦那のモノと、どっちがいいかな?」
「あっ、子宮にあたるうっ。ヨセフのよーっ、もちろんだわ。でかくて硬いんだものっ。ああっ、マンコ壊れるーっ。」
二人は共に腰を振っていた。風は、そよとも吹かない林の中。落ち葉を踏みしめつつ、その日二度も妊婦と大工のヨセフは立ちバックでマンコした。

その体勢だったので、最後は尻射となったわけであった。口コミとは当時から力が強い。大工のヨセフが妊婦を好んでプレイするのは、いつのまにか主婦連の間には広まった事実だ。
マリアが洗濯物を干していると、隣の家から若い主婦のアルトリノが中東美女の顔を出す。
「あら、マリアちゃん。おなか出てきたけど、父親は神様だって本当なの?」
と問いかけてくる。マリアは、きっ、とした顔をすると、
「わたしが嘘をついていると思うの?」
「嘘だなんて。あり得ない話だもの、そんな事。」
アルトリノの目は、しかし笑っていた。マリアは抗弁しても信じてもらえないとばかりに再び洗濯物を長い竿に干していった。洗濯ばさみのない当時は、洗った服の両端を結んでおくというのが一般的で、洗濯機もないから手洗いは無論の事である。
家事手伝いのマリアには一家の洗濯が課せられていた。アルトリノは再び大きな眼をして口を開くと、
「ねえ。妊婦になると男って普通、相手にしてくれないわよね。」
「え?ええ、そうね・・。」
「でも妊婦マニアがいるのよ、この辺に。」
「そうなの。でも、わたし関係ないから・・・。」
「男の味、忘れられないでしょ、マリア。」
「・・・・。うん。」
マリアはサタニクスの隆起したチンポを膣感として思い出したのだ。アルトリノは人助けする顔で、
「それならね、いい人がいるのよ。大工のヨセフって呼ばれているんだけど。」
「大工さんか・・・でも、わたし処女だから。」
「二度も処女喪失できるなんて、羨ましいな。ヨセフの金槌みたいなチンコでガンガン打ち込まれてみたくないの?」
マリアはビュンビュン動く男の陰茎を想像して、
「なんか欲しくなっちゃった。その人のチンコ。ヨセフって独身なの?」
「独身らしいわね。よかったら、結婚したらいいじゃない。」
マリアの顔はハッキリとした。それはうす曇りの空が急に晴れていくような明度の転換だ。
だから口にする言葉も明るく、
「そうね。そうする。会ってみたいな、ヨセフという人に。」
と答えたのだ。

アルトリノの紹介でマリアはヨセフと会った。しかもヨセフの一人暮らしの狭い部屋で昼に。太陽は中天にかかり、SUN,SUNと熱と光を送ってくる。マリアの頬も上気して赤くなると、
「わたし神の子を妊娠しているの。しかも処女だわ。」
と打ち明けるとヨセフは、
「噂の人は、あんたか。信じられないけど、早くしよう。あんたの膨らんだ胸を見ていたら立っちまったよ。」
ヨセフはヌッとコーラの瓶のような勃起物を下の服から取り出したのだ。マリアは、それを見ると涎が出そうになり、
「思い切り、突いて。」
と色っぽく誘うと、ベットに両手を突いて豊満な尻を突き出す。ヨセフは荒々しく彼女の腰布を剥ぎ取ると、艶かしい尻の肌の感触を両手で味わいながら、ピンクの彼女の貝のような膨らみ、そう、それは大きな二枚貝が少し開いたような形状をしている、その割れた隙間に祈祷するかのように亀頭を挿入した。
「あうんっ、痛いっ。」
彼女は声を上げた。貝の割れ目から赤い血がスラスラと流れている。ヨセフは、
「本当に処女だ。いいのか、もっと入れても?」
と彼女のスイカのような尻を摑んだまま聞くと、
「ええ、板痒い感じ、あ、なんか気持ちイイ。擦り付けて。」
「おおーし。いくぞー。」
ヨセフはピストンを始める。パシンッ、パシッとマリアの肌とヨセフの肌が触れ合う音を出す。外は明るく窓は開けっ放し、でも田舎だから人も通らないので安心だ。
勢いに乗って前後に揺れる二人の尻は少し汗ばみ、その汗は重なり混じるのだ。時々ヨセフはマリアの顔を顎で自分の右手の指で持ち、彼女の顔の向きを自分に向けるとキスをした。何度かするとマリアの方から積極的に舌を絡めてくるし、尻もユサユサと振り始めた。
金星人との初体験から少し経っていたが、ヨセフの男根の動きに二度目の処女を破られてから、ついに官能の喜びを覚え、
「ああっ、こわれるぅぅぅ!オマンコ、いきそー。」
と大きな声を上げたのだ。これが後に聖母マリアと慕われる女性の生の姿では、あったのだが。

それでは、金星の話に戻ろう。金星は既に資本主義ではなく、共産主義などという地球で起きた世にも愚かな制度などできることはなかった。
圧倒的に金持ちが増えたため、税収は充分であり、その度合いが高いため地球の馬鹿マルクスが考えた富の分配などは貧乏人の奪取によるものではなく、金持ちからのありあまる税金の納税で行われたのだ。
これこそ本当の富の分配であった。資本主義を悪とみなした頭の悪いマルクス君よ、君の愚にもつかない思想は貧乏人が金持ちから強制的に富を奪い取る事から始まるソビエトを生み出し、中国共産主義も作り出した。
これらは泥棒革命なのだ。
貧乏学者の哀れなオナニー的妄想は二十世紀の貧乏人どもを揺り動かし、米ソの冷戦状態にまで到ったのだ、というのは地球では近年までの話。

金星では資本主義の究極が貧困をなくしたという超資本主義であり、そのため別荘を持たない金星人は、いない。余暇も充分で、趣味はセックスという金星人も多いそうだ。
地球に飛んでくるのは政府系金星人で、一般の国民は余暇でセックスを長く楽しむ方が地球という遅れた野蛮な星に行くよりもずーっといい事なのだ。
だから金星の女はセックスを楽しむために美容に励み続け、美人が続出している。
それに驚くべき事には・・・。

カーラ・オパルは地球にしばらく移転するために、日本の区役所のようなところに行った。パスポートも取れるようになっている。金星人とて全く自由に行動しているのでは、ないのだ。ただ、ただなのだ。パスポート取得費は。何故かと言うと金星人の空間を増やすためには、地球のような星に行ってほしいのが金星連邦国の考えである。
金星には国は、この連邦国のみで軍隊も一つだけ。それでは何が励みとなるのか、という事だが、他の惑星との仮想戦における訓練で日々、軍事力を鍛えているのだ。こういうところでは、やはり金星でも女性の入隊を許さない。今の地球の日本のほうが、女性自衛官もいるのでダラケテいるのかもしれない。

パスポートを取得する部屋は個室となっている。カーラ・オパルが入室すると、係官らしき若い男性が、俯いていた顔をハッとあげた。
「すみません。オナニーしていたものですから。」
と金髪の男は、金星人はみな、金髪、悪びれずに弁明した。
「いいのですよ。若い男性なら、仕方ないのね。でも勤務中じゃない、大丈夫?」
オパルは自分の金髪を撫で付けながら尋ねる。
「いえ、上司から許可されていますから。」
「許可?されてるのね。」
「ええ。オナニーして射精しないようにする訓練ですよ。あ、住民票をお願いします。」
「はいはい、ここにね、あるわよ。オナニーした手で触るのかしら。」
「ええ、大丈夫ですよ。手もペニスも消毒は、この部屋に来て毎朝してますから。」
「そういえば、イカ臭い匂いもないわね、はい、住民票。」
金星の紙は地球と違って、薄いゴムのようなものである。それにレーザービームのようなもので筆記する。このペンは太陽光で充電されるのだ。金星は厚い雲で覆われているが、特殊な衛星を飛ばすことによって地球よりも距離の近い強烈な太陽エネルギーを、その衛星に取り込み、そこから金星の地上にあるアンテナに送る。それを各家庭に送るのだ。
地球と違ってコストは、ほとんど不要。だから、電気代は金星ではタダなのだ。
カーラ・オパルから受け取った住民票を係官は、地球のコピーの機械のようなものに入れると、
「パスポートを作るのに、お金はいりませんが、女性の方にはオプションで逆にお金を差し上げることもできますが、ご利用しますか?」
と笑顔で聞くので、
「お金、くれるの?なら、もらいたいな。」
「わかりました。それでは、と。まずは、おっぱいを見せてください。」
カーラ・オパルは仰天して、
「ええっ。そんな事するのかしら。」
「もちろんです。金星を離れるのですから、地球の男に見られる事もあると思います。そういう乳房を当方ではカメラに記憶させてデーターを作っているのですよ。よろしければ、ご協力下さい。」
(本当に区役所なのかしら。でも、お金もいいもんね。)そう思った彼女は、
「ええ、見せます。」
と答えて、上着を脱ぐ。すると、すぐさまパイナップルのような豊潤な乳房が、ぷるるんと出た。金星人はブラジャーをつけない。それは男に早く乳房を揉ませるためである。
これは昔の日本と似ている。最近、というか随分前から日本人女性もブラジャーを付け始めた。下着の下にである。とても面倒な話だ。この事が実は少子化や晩婚化につながっているのかもしれない。
なんとなれば、着物にはブラはないからである。
係官は涎をたらさんばかりに、
「ああ、いいですね。カメラに撮ります。」
パシーと音がした。どうやら係官の制服の胸ポケットに刺しているのが、カメラらしいのだ。
カーラは後ろを気にして、
「他に人が来ないかしら?」
「大丈夫です、今日はカーラさんだけです。金星外の惑星に行く人は、滅多にいませんから。」
「それなら、する事はオナニーばかり?」
「てへへ。一応そうです。でもね、オナニー金星選手権に出場が決まったから、ここの役所としても便宜を払うとかいう事になりまして。」
「スポンサーみたいな感じね。」
「そうですね、ここに回されたのもオナニーに励ませるためなんです。だから堂々とオナニーしてますよ。因みに昨日は誰も来なかったので、一日オナニー三昧でした。」
「ハハハ。ネタに困らないの?」
カーラは自分の豊胸をグイと突き出しながら聞くと、
「前日の夜見たアダルト動画を思い出しつつ、やってますから。家には超高性能ダッチワイフも、この前の夏のボーナスで買いましたから、家ではオナニーより、このダッチワイフでバーチャルセックスできますよ。空想よりも現実的なダッチワイフですから。」
「へえ、そうなのね。金星の科学を使えば何でも開発できるわね。で、どんなダッチワイフなの?」
「はあ、それは・・・・。」
係官は家に帰ると、金星では独身者でも家を国にもらえる。勤続五年が基本的な支給対象で、これは民間企業でも同じだ。
同じにしないと誰もが公務員に、なりたがるためである。
で、その係官、カリモ・テスタフは誰もいない家のベルを押すと、人間ではないそのダッチワイフがインターフォンで答えるのだ。
「あなた、おかえりなさい。」
「ああ、ただいま。開けてくれよ。」
「はい、少々お待ちくださいませ。」
と太古の大和なでしこのような受け答えをして、しばらくするとドアが開く。姿を現したのは黒髪を長く伸ばし、着物を着た美女が立っている。この着物は、百年ほど前に金星人が地球探査中に日本で買ったものなのだ。
目が大きくて眉は細いそのダッチワイフを彼は、クリコと名づけていた。カリモ・テスタフは大学で地球学部日本学科を専攻していたので、日本語には通じている。因みに金星の大学は四十年制なので、彼が日本語ペラペラなのは当たり前かもしれない。
修学旅行みたいなものがあり、宇宙船で日本に行く。その時、京都で買い物をするわけだ。彼ら金星人は白人にしか見えず、京都の人々も白人としてしか見ないので怪しまれる事はないのだ。帰りは鞍馬山から飛び立って金星に帰るコースの時もある。
閑話休題、日本美女のようなダッチワイフに迎えられて、カリモ・テスタフはご機嫌な様子だ。あんこ型で丸尻、少し脚は短めで身長も低めのそのダッチワイフ、クリコは食事の支度まではせずに寝室に先に行ってしまった。
簡単な食事を作れるロボットも金星にはある。ダッチワイフの脳に、それをプログラムするのは簡単とはいえ値段が高くなるので、ダッチワイフはセックス専用に開発されている。オプションで食事を作れるダッチワイフにする事は、メーカーによっては提示しているが、その注文は、あまりないのだ。

カリモ・テスタフは自分で買ってきた食べ物を食べると、特製の飲み物を飲んだ。この飲み物の中には、男性器を強靭にする栄養素が入っている。
寝室に入ると窓の外にはピンクの月が浮かんでいる。もちろん金星の周りを巡る衛星はないのだが、各国で月のような物体を夜間、打ち上げている場合がある。それは地球探訪中、地球の夜には月が出ていて魅惑的だったので、更に魅惑的な情景を金星で作るため、ピンクの月が各国で打ち上げられたのだ。

クリコはベッドに寝そべっていたが、カリモの姿を見ると起き上がってウインクした。カリモはベッドに近づき、立ち上がったクリコを抱く。若い女の匂いが心地よく彼の鼻腔をくすぐった。柔らかな、又、日本女性らしい肌理の細やかな肌に彼は即勃起した。
その固形がクリコの陰部に当たると、
「いやあん。立ってる。」
と恥ずかしそうにするのだ。こういう反応は、様々な状況を想定してクリコの脳とも呼ぶべき部分にプログラミングされている。その設定は一万の場面と言うから、相当なものである。
カリモは、益々興奮した。生身の女とは違う異次元の興奮だ。彼女の着物を剥ぐと柔らかな裸身、少し短めな脚と大きな尻がカリモの頭の中を滅茶苦茶に掻き回して性棒を巨大にする事だけを一点に考えさせたのだ。
その結果、ムクムクと鎌首を蛇のように擡げた彼の性棒はクリコの真っ黒なヘアに触れた。
「あ、はん。」
と恥じらいを感じた悶え声に彼は、ベッドにクリコを押し倒して強引に彼女の足を開くと意外にも抵抗なく大開脚してくれた。もう、マンコ丸見えでピンクの唇は大きく開き、彼の性棒の挿入を待っている。
カリモは急いで服を脱ぐと、野太くなった己の分身をクリコのマンコに挿入したのだ。
「やあん、いい。」
と深く挿入していく過程でクリコは大きく悶えた。とてもダッチワイフとは思えず、それというのも電力を充電しているので彼女の体温は人間と同じなのだ。カリモはクリコとディープキスをしながら、思い切り腰を振り、唇を離すとクリコの尖ったピンクの乳首を舌で転がした。
「ああっ。はあーん。やあん。」
と頭を左右に振った彼女の黒髪がバサバサとベッドのシーツに音を立てた。彼女の目はエクスタシーを感じて、閉じられていた。その痴態にカリモはクリコの膣内に深く収まった野太い亀頭から、大量の精液をどばっ、どくっ、と発射すると、その気持ちはスカーッとした気分に浸された。高い値段だったが、どうにかすると金星の女の金髪のオマンコよりも黒い毛が性欲をより高める気もした。
その後、百八十度近く太ももを開脚したクリコは夫のモノを回復させたがっているようにカリモの首に寝そべったまま両手を掛けて、自分に引き寄せると柔らかい唇でキスしてきた。
それだけでもカリモは脳天に電流が走り、クリコの膣内の自分の分身を即、充血させると腰を振り、膣内を擦られたクリコは、
「気持ちいいっ。好きよ、あなたーん、ああっ。いくぅーう。」
と可愛らしく激しく、大きな尻を振りながら悶えたのだった。

アダムとイブの神話も実は金星人が登場する。その話は、後からするとして今はカーラの質問に答えたカリモの答えは、
「・・・日本女性のダッチワイフなんですよ。」
と短く簡潔に答えた。あまり長く説明しているとチンコが立ちそうなので、それは、まずい。
「ああ、おしとやか、とかいう地球の日本女性ね。で、パスポートの方は、もう、いいかしら。結構、わたし急いでいるのだけど。」
「あ、ええ。どうぞ。完了しました。」
機械から出てきたパスポートをカリモはカーラに手渡した。

原始の世界の地球上で一組の裸の成年男女を金星人はUFOから捕獲して、金星でも温暖な地帯に連れて行った。その頃の地球人は金星人を見ても恐怖を抱かなかった。
恐怖とは、何か。
それは過去の記憶から呼び起こされる感情である。もし、過去に恐怖を味わった事がないのなら、何人も恐怖感は味わうことはないのだ。地球人が恐怖を味わい始めたのは、恐竜や巨人族を体験してからの事だ。
恐らく現在の地球の人類は、小回りが利くため恐竜や巨人族に勝ってきたのだろう。
まだ言葉もあまりなかった頃に原始人類は、夜、物陰から洞窟の中を伺い、楽しみにしていたかもしれない。
「あーん、あうーん、わおーん。」
と洞窟の中から巨大な女の喘ぎ声が聞こえてきた。それを洞窟の外から原始人三人の男が眺めている。見ると、洞窟の中に大きく足を開いて寝そべった巨人の女が少し背の高い男にハメられていたのだ。二人の身長は五メートルは、ありそうだ。
男の出し入れされるペニスの長さは五十センチ以上あり、女のワギナは二十センチ位の長さで巨人男の特大肉棒を受け入れている。男は、
「ううっく、おおお。あうう。」
と声を上げながら、人類の二倍以上の尻を振っている。女の乳房も、とにかく巨大だ。その正にパイナップルのような乳房が、男が腰を振るたびにユッサ、ユッサと揺れるのだ。二人は篝火の近くでセックスしているので、女の長すぎる髪もよく見えた。
原始人類はAVなど見なくても、こういう今の人類には見られない、サーカスでもありえない特別なセックスを鑑賞していた。
巨人の男女のセックスは正常位から騎上位へと移る。巨大な手を組み合った若い巨人の騎上位セックスは、原始人の方から見ればスイカが二つ横に並んだような女の尻が上下に動き、ビール瓶のような男のモノを女の巨大なマンコが咥えてドシッ、ドシッと音を立てている。
二人の裸体に流れる汗も量が多すぎるのだ、今の人類に比べて。洞窟の原始人は、それを眺めて自慰に耽るものもいた。巨人女のマンコは大人の男性の頭が入りそうなのである。
巨人女の尻の動きが速くなると、男は、
「おうふ。うぐうぐー。」
と叫び、射精して果てた。女のスイカ尻は、ひくっ、ひくっと淫らに揺れ続けた。
洞窟付近の三人の原始人は、それを見てから家路に着く。三人は同じ洞窟に男同士で暮らしている。一人が、
「あの女、しよう。」
と提案すると、
「そう、しよう。あと三人いると、女おさえて、三人でする。」
「よし、やろう。ちんこ、気持ちいい。」
案がまとまった三人は翌朝、村の若い三人を連れて女のいる洞窟へ向った。三人も裸だし、若い三人も裸でチンコ揺らせながら原始のアフリカを歩く。
キリンが六人の揺れるチンコを見ながら通り過ぎて行った。
洞窟に着くと巨人男は、いなかった。裸の巨人女だけが洞窟の奥に座っていて、篝火は燃えている。
六人は眼を見合わせると、
「それっ。」
と声を掛けて洞窟に入った。巨人女は大きな顔を六人に向けて、驚きの表情を浮かべた。何せ六本の半立ちのチンコが並んでいるのだ。女の顔は大きいが美人と云えるものだ。その頃の地球は氷河期に入る前でアフリカが温帯地方だったので女の肌は小麦色というより、外に出ないので白かった。朝の光と篝火の灯りで昨日の夜よりハッキリと見えるのだ。それだけに美人というのも、よく分かる。大きな下腹部にそよぐ陰毛地帯も幅広く、マンコの割れ目も巨大だがピンク色だ。
六人は女に飛び掛った。巨人とはいえ、女なので三人が女を取り押さえた。頭を抑え、両手と両脚を押さえる。それから二人で百八十度くらい太ももを開かせたのだ。
「わっ。いえい、いえい。」
と女は叫ぶ。巨人男は狩りに出ているらしい。マンモスも一人で倒せるらしい。
押さえていない男三人は、巨大とはいえ美しい女の裸身、しかもマンコ丸見えで口が開いているのを見てチンコを勃起させないわけがない。ギンギラとチンコを直立させ、三人は同時に巨人の美人女の巨大なマンコに三本のチンコを入れたのだ。
女は黒髪を揺らせると、
「あうーん、いいっ。」
と喜びの混じった悶え声を大きく出した。抵抗は、ほとんどしない。それは、そうだろう。原始の時代に女には貞操観念などないからだ。草原で出会った男とも平気で青空の下、セックスをしただろう。それは野生の馬が、見ていたかもしれない。
だから、三人の勃起チンコの動きに合わせて巨美人女は白い大きなスイカのような尻を振った。
抵抗しないので、抑えていた三人は三本のチンコを受け入れている女のマンコと巨大な乳房を見て、即勃起した。入れるとしたら・・・そう、女の口しかない。
その三人は女のピンクの上の唇をこじ開けて、三本の勃起チンコを咥えさせた。
「うぐー、うぐー。むやむや。」
女は口の中で三本の勃起チンコを味わうかのように、頬張り、しゃぶる。フェラチオのテクニックも相当に巧い。
女の柔らかな上の口と下の口は、合計六本の固いフランクフルトを味わったのである。
なんという絶景の乱交セックスだろうか!!!
六人は、ほぼ同時に、
「おうっしっ。」
と声を上げて、射精した。それぞれチンコを引き抜いた後、女のピンク色づいた肌を舐めたり、キスしたり、クリトリスをしゃぶったり、乳房を吸って揉んだり、をそれぞれが楽しみ、巨美女も、こらえきれない快感に、むせび泣くような声を出して悶えていた。それを三十分ほど続けた後、六人は今度は上の口と下の口に入れる場所を変えて、又、三人ずつ同時に勃起肉棒を挿入して巨美女と快感を味わった。

数ヵ月後、巨美女は妊娠している事が分かった。六つ子が生まれたが、身長は巨人族の平均よりずっと低いものになったという。

こういった時代の男女、といっても巨人ではない方の原始人を連れ帰った金星人は、果物や穀物、野菜がいくらでも食べられる土地に置いて自由に生活させた。もちろん、二人とも全裸で女はマンコ丸見えで陰毛を風にそよがせて金星の楽園を歩いていた。
金星人は或る日、二人に、
「ここにあるものは何でも食べてよいが、ただ知恵の木の実と呼ばれるあの木に生えているものだけは食べてはならない。」
と厳命した。続けて、
「わたしはエホバである。」
とも。
二人は神であるエホバの言葉を守り、その知恵の木の実は食べなかった。その土地には二人の他に人は、いなかった。二人とも全裸で生活し、恥ずかしいとも思わなかった。食べ物と水、水は近くにある泉から飲めた、があるのでアダムは特に狩りに行く事もなく、イブと一日中一緒にいて気が向いたらセックスしていた。木陰での立ちセックス、海岸での水中セックスもした。

これらの彼らの行動は金星人が発明した自動追跡隠しカメラによって盗撮され、金星に動画として送られていた。それは金星のさる映像プロダクションによって行われたのだ。彼らのセックスシーンの、いいところだけを編集して
「アダムとイブ 地球人の奔放なセックス」
と題して発売すると、大ヒット作となったのだ。

プロデューサーの発案は、人工の蛇を二人の楽園の中にもぐりこませる事だった。
言葉を喋る蛇、それは彼らの幼稚な言語でよい。制作班はプロデューサーの指示で、早急に人工知能を持つ蛇を作り上げた。その黒い蛇を金星人はアダムとイブの楽園に潜ませたのだ。

昼過ぎにアダムは、
「今日は遠くに行って、バナナをたくさん取ってくるよ。」
と笑顔でイブに告げるとイブは、
「がんばってねえ。」
と励ました。
イブは前から興味のあった楽園の知恵の木の実の前に歩いて行った。神エホバが禁じた果実が、なっているという。
イブはアダムが取ってくるバナナの一本でも彼に上げようと、思った。そのためには知恵の木の実を食べれば、いいのだ。それにイブはアダムほど神に素直になれなかった。
(エホバという神様かもしれないけど、何さ。食べ物にまで一々口出しされては、ね。)
と思いつつ、知恵の木の実の前へ立ったのだ。金星人は地球の女を邪悪な面を持つ人間にした。神への反抗、うそつき、陰謀、陰口など女を男が堕落するためのものとしたのだ。それを金星人は面白がっているのだが。

そこへ黒い蛇がイブの前に現れた。鎌首をもたげ、何と彼女に話しかけたではないか。
「よう。イブの姉ちゃん。こんにちは。」
イブは蛇に話しかけられて、びっくりした。
「な、なに?あなた、話せるのね、蛇の癖に。」
「ああ、そうさ。だって俺、悪魔の使いだもん。姉ちゃんよ、神の言いつけなんて守っても仕方ないぜ。あの知恵の木の実を食べて御覧よ。アダムとのセックスも、より楽しくなるよ。」
それを聞いてイブは恥らわなかった。それより彼とのセックスが生き甲斐なのだ。フェラチオもたっぷりしている。そういう描写は旧約聖書では、無論、書かれていないけれど。つまり、アダムとイブのセックスシーンをね。
イブは積極的に、
「そうなのね。神って人間とセックスできないから、知恵の木の実を食べさせたくないのかもね。嫉妬ってやつ?神のくせにさー。わたし、アダムともっと大胆に激しくセックスしたいのよ。」
サクリ、とイブは知恵の木の実、それはイチジクに似ていたが、を手に取ると貪るように食べる。そして、
「おいしい、わ。アダムとのセックスが楽しみ、うふ。」
と蛇を見下ろして話す。蛇は、うなずくと、
「そうだろう。おれ、いい事、教えたよな。悪魔様は神と違って人間の快楽を止めたりしないんだ。いや、それどころかセックスに耽る事を認めておられる。神と悪魔、どっちがいい?」
「それは悪魔様だわ。ふん、神なんてのに騙されていたのね、わたし。知恵の木の実は、こんなにおいしいのに。」

夕方、アダムは抱きかかえるほどのバナナと共にイブの前に帰ってきた。
イブ
そんなに、いっぱい取ってきたの、嬉しいわ あなたのバナナも今からでも欲しい
アダム
そうだね、ぼくのバナナを味わってみるかい 今から
イブ
ええ、もちろん でも、その前にさあ あの知恵の木の実を食べてからにしたいな
アダム
何を云うんだ あれはエホバ様が食べては、いけないと云われたのだぞ
イブ
エホバなんて、どーでもいいのよ わたしたちは あんな神といってる奴に
だまされていただけ
アダム
そうかな そういえば、そうだろうな
イブ
ね?やってみない、食べましょうよ ね、ね
アダム
そうだなー そうまでいうなら たべようか

 二人は手を繋いで知恵の木の実を食べに行った。
最初にイブが食べて、もう一つを口に入れ、
「あなたに口移し。」
と、もごもご云いながらアダムにキスして唇を開き、彼の口の中に入れる。
二人は知恵の木の実の味に陶然とした。それから、互いの身体を観ると
アダムは
「おい、まんこ丸見えだ。今までは何ともなかったけど、なにかで隠した方がいいよ。」
イブ
「あなたこそ、チンコ丸出し。それは今まで、わたしも何とも思っていなかったけど、あなたもチンコは隠した方が、いいわ。」
二人は近くに生えていたイチジクの葉で、自分の秘部を隠した。

何を隠そう、この知恵の木の実には原始人の大脳の新皮質を活性化させ、羞恥心を目覚めさせる成分が金星の科学によって、開発され注入されていたのだ。金星人は地球人類の大脳の発育を促す実験のため、アダムとイブを金星に連れて来ていたのだ。
それを知恵の木の実の近くに仕掛けられた隠しカメラからの映像で、見届けたエホバと名乗った金星人は単独で円盤に乗り、二人の前に降り立った。
アダム
あっ、エホバ様・・・・
エホバ
とうとう、してはならない事をしたな。おまえたち、マンコとチンコをイチジクの葉で隠しておるが、もう、そうなっては楽園には置いておられんのだ。
楽園追放だ。あの円盤に乗れ
二人は、エホバの威厳に抵抗できず、円盤型の宇宙船に乗ると、円盤は独りで発射、上昇して地球に向った。もちろん、これは他の場所からエホバの仲間が遠隔操作していた。

地球に降り立ったアダムとイブは、イブのオッパイを隠すため幅広い葉っぱを見つけ、やがて衣服を二人の子孫は発明し、言語も発展して貝殻から貨幣経済ができ、今日の世界に到ったのである。
これは旧約聖書にも、その断片が書いてある。が、聖書なだけにエホバがマンコとかチンコと発言している部分の記述は見当たらない。

カーラ・オパルは地球に行く事になった。とかく宗教と言うものは厄介ごとを招きやすい。現在、2015/01/22、中近東と揉めているのは石油が原因とはいえ、背後にあるイスラム教とキリスト教の対立にある信仰の違いが紛争を呼んでいるのかもしれない。
ユダヤ教とキリスト教も対立したものである。それはユダヤ教徒がキリストを認めないのであるからして、彼が神の子とも認めないのだ。だが、先に真実を記述したようにキリストは金星人の子供であり、アダムとイブを楽園に置いた神、エホバも金星人なのである。
旧約聖書には様々な神の名前が出てくるが、これは色々な金星人が別々の名前を語っているからだ。
アドナイなども、そうなのだ。よって同一の神が異名を沢山、持つわけではない。
さて、処女マリアは大工のヨセフとの妊婦の状態でのセックスを堪能した後、馬小屋でキリストを産んだ。彼は謂わば、金星人と地球人の合いの子である。そのため、イスラエルの民とは違った風貌を持ち、金星人から神の子が生まれたと告げられた東方の三博士によって祝福されたのであった。
そういった事も含めてキリストは自分を神の子だと、思うようになったのだ・

ギリシャ神話にも人間の女に性欲を持つ神が登場するけれども、あれも地球外惑星の人間であると考えるなら、不自然なものは何もない。
それでもキリスト教が欧米で支配的なのは、キリストの父親の金星人が息子のキリストを愛し、時々、地球に来てはキリストに教育したからなのだ。
彼の行った奇跡は金星の科学による機械を用いたものが多いのだ。
水上歩行などは、無重力にするための小型タブレットを用いたものだったのである。
今は地球ではタブレットパソコンが大流行だが、金星のタブレットは水の上を歩けたり、水中の魚を集めたり、嵐を鎮める事もできる。キリストの父は、
「これを使って、おまえが神の子であることを証明しなさい。」
と命じた。
「はい、神である父上。」
とキリストは答えた。

様々な奇跡を起こすキリストに対して、ユダヤのラビは非常に自分たちの地位が、おびやかされると危惧した。
「われわれには、あんなことはできない。」
「なにか手品でもしているのでは、ないかね。」
「タネが今のところ、わからない。」
「このままでは、ユダヤ教はキリストのものになってしまう。」
「よし、キリストをローマ人に渡そう。」
かく策略したユダヤのラビによって、キリストはローマ人に捕らえられ磔の刑になったのだ。

十字架の上でキリストは、
「父よ、わたしを見捨てるのですか。」
と呟いて息を引き取る。しかし、それは仮死の状態だったのだ。キリストは自分の父が神だと信じ、金星人とは思わなかった。
金星から息子のキリストを一日に一度は監視カメラから覗いていた父は、
「おや、仮死したか。墓場から連れ出そう。」
UFOはキリストが埋葬された墓に現れ、仮死状態のキリストを金星の医学で蘇生させた。
その後、聖書にもあるように弟子の前に現れたキリストは、その後で父と共にUFOで金星に行った。
金星に到着したキリストは、眼に見えるものが地球とは違って美しいものばかりなので、
「父さん、ここが天国なんだね。砂浜は黄金色の砂金で、いっぱいだし。街を歩くとセクシーな女性ばかり。マンコのスジが浮いて出ている薄いズボンの人もいたよ。」
と感想を云うので、父は、
「ああ。はやりのファッションでな。ああいう女性は、男性に誘われてマンコにチンコを嵌められたいという意志表示なんだ。金星ではね、二十世紀の地球の日本とかにあるコンビニエンスストアの数くらいラブホテルが、あるんだ。」
「ラブホテルって何、お父さん。」
「ラブホテルは男と女がチンコとマンコを密着させて楽しむ、プレイだよ。真面目なものは子供もできるけどね。」
「ああ、あれか。でも、ぼくは・・・。」
「童貞だろ、イエスよ。」
「はい。地球の女に興味を持てなくて・・・。」
イエス・キリストは広い金星の家のリビングのソファの上で、父に対して恥ずかしげに顔を伏せた。
「子よ、構わぬ。ここは天国じゃ。天国の女を味わうがよい。」
父はキリストに、そう優しく諭した。

 父に促されて、家を出たキリストは振り返って自宅を見た。金星の家には円形の外観の住宅が多い。その辺りは、緑の樹木で覆われた閑静な住宅地だった。
(女と遊ぶためには、街に行けば、いいのだろう)
キリストはトボトボと田舎道を歩き、街らしきところに着くと、そこは小さな川の近くで売春宿らしきところが見えた。
やはり金星人とはいえ、風俗に身を落とした女は地球の女と変らず、どこかだらしない。
しかし、地球の女と違って数百歳も生きるのだから、男を十万人斬りしたりする女もいるのだ。
キリストが見た女は豊胸で尻は意外と細めの女だった。見た目は二十三くらいか。どこか純情そうにも見える睫毛の長い美形の顔。その美女がキリストに館の中から声をかけた。
「お兄さん、よっておいで。あんたは三番目のお客さんだよ。おや、髪の毛黒いね。地球から来たの?」
「はい。神である父に連れられてまいりました。」
きゃらきゃら、とそれを聞いた美女は笑った。
「この星ではね、神様なんていない事は、ずっと昔から分かっているんだ。あんたの父さんが、神だと名乗っているのかい。」
「ええ、父は神に違いありません。そして、ここは天国だと聞きました。」
美女はラッパを吹くように吹き出して笑った。
「口の巧い、お父さんだね。あんた、地球人との合いの子だろう。」
「なんのことか、わかりませんが。」
「いいよ、それは。そんなとこに立ってないで、館の中においで。」
美女は片目でウインクした。

イエスは、きらびやかな売春館に入った。廊下にはシャンデリアが整然と細長い廊下の天井から優美に並んで静止している。イエスの目には、それらは映らず、呼びかけた美女の姿を追い求めた。廊下を歩くと部屋のドアを開けて顔を出している金星女性も少しは、いたが呼びかけてくれた美女しかイエスの頭には存在しなかったので、少し歩くと右手にドアを開けて廊下に出ていたのは、その美女だ。脚は長く、ビキニ姿で立っていた。それを観てイエスの息子も、すぐに立った。
笑顔を浮かべる地球のレースクイーンのような、その美女のところに早足で歩くイエスだった。イエスより少し背の高い金髪女性。彼女が先に部屋に入ったので、イエスも続いて中に入った。意外と広い部屋だが、それなりに殺風景で、シングルより少し広めのベッドがあるだけ。ソープランドでは、ないからだろう。
金星では売春防止法は、ない。それどころか稼ぎのいい女性は、金星社会では高収入で国会議員の年収を抜くものもいた。それは金星人がセックスを至高のものとみなしているからだろう。
最高級の美女もいるので、その女性と一日中セックスしていくものもいる。料金プランは当然、高い。だから高収入であるのだが。
さて、イエスの場合は。

美女はイエスの股間を見ると、
「あら、もうチンコ立ってるわね。じゃあ、わたしもマンコ濡らすかな。」
と眼を輝かせてビキニを脱いだ。
マンコの毛も金髪だった。美マンにして美陰毛なのだ。陰毛なんて似たようなものと考えがちだが、地球の女性にしても年増になれば陰毛も年を取るので魅力もなくなる。綺麗な陰毛は金髪も同じで、性欲をそそるのは、いうまでもない。
ここで地球の日本のヘアヌード事情を考えよう。頑なにヘアヌードを取り締まってきた所が、何ゆえにヘア解禁を認めたのか。というのはヘアヌードモデルの陰毛の質の悪さにある。それに芸術という名でも付ければ、猥褻ではなくなる。日本のヘアヌード第一号の女性は年増である事は、ご存知だろう。その陰毛の質の悪さでは男性のチンコを勃起させるには至らない代物だった。
よって、日本のヘアヌード写真は解禁されたのである。もしも、あれがもっと若い女性だったならば、未だに禁止されていたかもしれない。後は怒涛のようにヘア写真が出れば、まれに質が良くてももう、取り締まれないのだ。

で、イエスの眼に映るのは天国と信じているところの女性の金髪の陰毛の美しさ、みだらさ、であり、彼は云われたまま全身の衣服を取っていた。
が、それを見た美女は、
「まあ。意外とミニサイズね。料金は安くしておくわ。さあ、」
彼女はベッドに寝そべると白い長い両脚をみだらに開く。花びらのようなマンコが少し開いた。
イエスは、しゃにむに彼女にのしかかると、十センチの勃起チン棒を挿入した。女はあまり感じないらしく、
「入れただけじゃだめよ。腰を振って。」
と優しくイエスの首の後ろに両手をかけた。
「じゃあ、振るよ。」
イエス・キリストは腰を二振りすると、柔らかい彼女の膣の中はコンニャク畑だった。
「あっ、天国にイク。」
イエスは声を上げると、発射してしまった。二擦り半、というのが正確なイエスの初体験の成績だったのだ。
美女は笑いながら、
「だめねー。超早漏なのね、あなたは。」
と同時にイエスのチンコは、しぼんでいった。それを申し訳なさそうに引き抜いて、イエスは、
「すみません。」
と謝る。
「いいわよ。わたし、まぐわいのマリアっていうの。又、遊びに来てよ。」
マリアは天女のような微笑でイエスを見送るのだった。

以後、イエスは天国、実際には金星、で遊蕩に耽りまくり、短小の悩みも金星のペニス増強薬などで改善していったのだ。キリスト教のみなさん、イエス・キリストは天に昇ってからは地上で出来なかった分、マンコしまくったという事実をあなた方は知らない。

時代を地球史の逆に遡ろう。
イスラエルでは、天に届く高い塔を作ろうとしていた。今で言う高層建築物である。
「高い塔、作って神様のところまで行こう。」
と筋骨逞しいヒゲもじゃの中年が仲間に話す。
「ああ、神様の近くに行けるからな。」
二人だけではなく、大勢のユダヤ人はバベルの塔と呼ばれる高層ビルを作っていたのだ。
それを知った神、正確には金星人は、
「人間が高い塔を作り始めた。これではUFOでの低空飛行も、できなくなる。それに・・・。」
「ああ、そうだ。窓を開けての低空飛行セックスも楽しめなくなるじゃないか。」
「全くだ。地球の人間は怪しからん。懲らしめるか。」
「よし、やろう。おれたちの地球低空でのセックスの楽しみを奪われては、かなわんからな。」

彼らはバベルの塔を建設している作業員に命令している男たちに、脳波を撹乱する光線をから放った。
現場監督らしい五十代の男性が、
「次は、そなむなへ、石をむられるよ。」
と指示した。
作業員は怪訝な顔をして、
「なんといったのですか。わかりません。」
「石とマンコしなさい。」
「・・・真面目にやってくれませんか。」
「その石でオナニーするのだ。」
「やってられないなー。次は、どうすれば、いいんですか。」
「だから、マンコ石でオナニーだ。」
作業員は呆れた顔をして、積み上げられた石を何処にも運べなかった。
この現象は、五十人はいる現場監督のすべてに起こった。よって建設現場は大混乱となり、作業員が王様に直訴したため、大工事は中止となったのである。
これが旧約聖書にあるバベルの塔の実際の話なのだ。聖書では言語が混乱して、としか書けず、マンコなどは聖書には書けなかったのである。もし、勇気ある聖書編纂者がマンコなど記述していたら、旧約聖書は未成年者が閲覧できなくなっていたであろう。
建築が中止されたバベルの塔にUFOで降り立った金星人は、そこで心行くまで乱交したという。

カーラ・オパルは地球の目的地は日本にした。役所の眼を誤魔化すには行方不明の女性の戸籍を買う事が必用なのだ。
カーラに先立って、先遣隊が彼女が成り代われる人物の戸籍を見つけなければ、ならない。白色のUFOは東京の上野に到達した。
最近のUFOは低速で飛び、わざと人に見えるようにしている。先遣隊は東京都や上野の人間に見えないスピードで上野公園にUFOを着陸させたのだ、深夜一時に。
この辺には浮浪者が多くて、戸籍を売っている人間がいると聞いてきたのだ。薄暗い中に蠢くカップルの姿が見えた。
「ああん、いいっ。」
と若い女の喘ぎ声がする。彼らは公園のベンチで座ったまま、セックスしていた。男の太ももの上に跨り、開脚して尻を前後に振る女の姿は激しい。
男は夜なのにサングラスをしている。女の上着の上から乳房を揉みしだくと、
「うう、締め付けのいいマンコだな。家出してきたそうだけど、金は、あるのか。」
「ないよー。財布の中には五百円だけ。ああーっ。」
口を少し開けた女に男は舌を出してキスをする。二人の唇は重なり、その中では貪るように舌を絡めあっているのだ。そうしつつも女はリズミカルに尻を振っている。唇を離すと男は、
「これから、どうするつもりなんだ。東京は危ないところだぞ。若い女がウロウロしては、だめだ。」
「なによー、さっき出会ったアンタとセックスしてるじゃない。」
「おれは、いい。この後、五万円出すさ。」
「ほんとー?うれし、い、ああん。」
「その代わり、戸籍を売らないか。仲介してやるからさ。」
「えっ、戸籍?」
「ああ、行方不明になってるだろ。」
「うん、もう三ヶ月よ。もっと、チンコ入れてよ、ねえ。」
「おうし、わかった。ほれ、ほれ。」
「あっ、子宮にあたるぅん、すんごく、いい。」
「気持ちいいなら、おれに金くれてもいいんじゃないか。」
「えっ、あんたホスト?なの?」
「馬鹿いえ、冗談だ。ニュービジネスで身を立てているんだぜ。」
「今はチンコも立てているんでしょ。」
「おう、そうだな。家出娘専門だ。おまえ、十八か?」
「そう、なって二ヶ月、高校卒業して家出したの。あっ、チンコ小さくなったよぅ。」
「よーし、出してから話そう。いいか、中に出して?」
「だめよー、子供はまだ、いらないから。」
「じゃあ、顔にか?」
「アダルトビデオみたいなの、しないで。あっちの草が茂っているとこに出して。」
「よーし。いくぞー、おっ、おっ、おっ、ああー気持ちええなあ。」
「ああっ、関西の人なの?ああっ、だめになりそう、はやくイって。」
「あああ、いくうううう。」
男は自分も激しく腰を振っていた。
「あおっ。」
と叫ぶと、女を太ももから降ろし、高い生垣みたいなところに向ってチンポを震わせながら、
「あー、おー、おうん。」
と呻きつつ、三回は射精した。びゅっ、びしゃっ、どばっ、という感じで。
その生垣の裏に金星からの先遣隊は、潜んでいたのである。
それで少しは先遣隊の男二人に精液が、かかった。思わず独りは金星語で、
「汚いな。少し、かかったぜ、おい。」
「しょうがないよ。気にするな。金星じゃ、地球の男の精液を集めて乳酸菌飲料みたいなものを作っているやつも、いるだろう。」
「でもさー。」
二人の金星人の会話は、そのカップルのような男女には外国語に聞こえた。

サングラスの男はチンコをズボンにしまうと、
「あの裏に外人が、いるようだぜ。おまえもマンコをショーツで隠してしまえ。他に行こう。」
「ええ、そうね。」
逆三角の黒々とした陰毛を彼女は白いショーツに包んだ。

移動しかける二人に生垣の裏に、しゃがんでいた金星人二人は立ち上がると、
「待ちなさい、お二人さん。」
と、一人が明晰な日本語で呼びかけた。その言葉は優しく暖かいものだった。天使の声は、かくもやと思われるものだったのだ。
サングラスの男が先に止まると、振り返る。
「なんか用ですか。ぼくに。」
女も止まって、振り返った。金星人二人は彼らに歩み寄ると、
「サングラスの君。お金が欲しいんだろう?」
「はい、そうです。外国の方かと思ったけど、日本人ですね。」
「まあ、そういう事は、どちらでもよい。戸籍を売ってくれないか。」
「は、はい。僕は持ってないけど、この女が・・・。」
サングラスは、後ろを振り返った。若い家出娘は、
「持ってますわ。売ります、いらないから。」
と答えた。
「よし、五百万円で買うよ。」
と金星人は申し出る。サングラスは、
「五百万、も貰えるのですか、信じられない。」
「もっと安く売ってくれるのかね?」
「いえいえ、とんでもない。五百万円で、お願いします。」

 話は、それで決まったのだ。もちろん翌日にならないと、役所は開かないし、上野公園に戸籍謄本を持ってくることに、なったのだ。円盤に戻った金星人は、
「これでカーラの戸籍は、できた。日本に潜り込むのは、アメリカよりも難しいからな。」
「上出来だよ。日本研究は、これからの我々の目的だ。」

 東京都港区には金持ちが多いと云われている。だが、しかし百坪位で数億の家となり、製薬会社を興して数十億の財産を築いた薬竹石雄には、その広さに満足できなかった。
彼の故郷は福岡県福岡市であるが、ここも土地はすでに安くはない。それで格段に安い山口県下関市にある中古住宅を購入して、福岡市に支店を作るのに利用しようという考えだ。
千坪の敷地に事務所もあるから、便利だった。石雄は上機嫌で、帰京するために福岡市の博多駅まで行き、新幹線に乗った。窓の外は黒いブラシで塗られたように闇に覆われていった。それでも車内が暗くなるわけではない。夜景も又、楽しみなもの。薬竹石雄は窓の外を見続けていた。
あ、あれはなんだ、もしかして
彼の眼に映ったのは緑色の光を放つ、丸い球体が新幹線と併走するかのように飛び続けている光景なのだ。
錯覚か、と思っても、それが一分も続けば、それは目の錯覚でない事は明らかだった。石雄は眼が離せなくなった。そして、それは東京駅へ着くまで窓の外に見えたのだった。
東京駅の古臭い匂いの中を歩いて、実に汚いとさえ思う石雄だ。2020年にオリンピックがあるから、いくらか改装される事もあるだろうが、デフレだった影は東京の何処にでもある。こんな今の東京も新築が多い頃は新鮮だったのだろう。
出口近いところに若いOLが小鹿のように立っていた。肩より下の髪の毛の長さ、目はパッチリとして美乳と思われる胸は適度の大きさで、その代わり幅広い腰骨はスカートの広がりにも表れていた。
小さな家に戻り、古い妻に迎えられるより、・・・・こんな子とシティホテルで過ごしたい、と石雄が思いながら通り過ぎようとすると、決然的な運命の転換は古臭い首都の一番の駅の構内でも起こった、が故に、
小鹿ちゃんは、石雄に駆け寄ると、
「薬竹社長ですね?」
と尋ねてきた。美乳が左右に揺れるのは、性欲を押し上げられる。
「え、そうですが、何か・・・。」
本当は嬉しいのだが、その感情を隠しつつ(日本人らしい!)返答した石雄に二十代半ばと思えるその女性は、
「いきなり、すみません。わたし、「東京の今」という雑誌で記者をしています、多沢季色(たざわ・きいろ)と申します者です。」
とスラスラスラリンと自己紹介の弁を流すのに、ためらわなかった。石雄は、うなずくと、
「取材か何か、とか、かな。」
「ええ、ぜひ、お願いしたいんです。よろしいでしょうか。」
下からの目線で見上げる彼女の瞳は、意外と純粋だった。
「ああ、いいよ。今日は、あいているからね。」
「ラッキーでした。喫茶店で、よろしいですか。」
「そうだね、この近くにある新しくできた高層のシティホテルにあるよ、うまいコーヒーを味あわせてくれる所が、さ。」
「いいですわ、ぜひ、いきたいです。」
化粧をしていないな、と石雄は彼女、多沢季色について感じた。彼女が石雄の左に寄り添ってきたからだ。それでも、ほのかな、いい香りがした。横から見ると美乳の形は、乳首が上向きのように思えた。灰色のコートだが、そのくらい盛り上がっている。
二人は並んで歩き出した。夜も遅いとはいえ、人影が絶えない通りを歩きながら石雄は多沢季色のスラリとした膝から下の滑らかな美脚に視線を奪われる事、しばしであった。考えてみれば、自分の娘も彼女と大きな差はない年頃だ。今、どうしているのだろう。
もう、家に帰っているのかな。母親に似て、綺麗でわがままな娘になってしまった。好きにさせてあげたいものだ。一人娘だから、遺産はタップリと上げよう。
ふと右を見れば、高層ホテルは白い光を発光して立っていた。タワーマンションみたいな外観だが、入り口は豪華なものでホテルとすぐ分かる。
「あれだよ、ぼくが話したホテルはね。」
多沢季色は澄んだ瞳で回りに比べて一際目立つ、その建物を見上げると、
「豪華そうで、すてきー、ですね。喫茶店は、どの辺りにあるのでしょう。」
「真ん中ぐらいだね。その上にある客室は宿泊費も高くなる。」
「ええ、そうでしょうね。でも、わたし、取材だけで泊まりませんから、気になさらないでください。」
「はは、そうだね。そうか。終電に間に合わないと、困るかな、と思ってさ。」
「ここから、わたしのマンションは近いので、歩いても帰れます。」
「ぼくも港区だから、歩いて帰れない事もないんだけど。タクシーに乗った方が、いいだろうと思うけどな。」
「お体、丈夫そうですね。なんか、三十代の男性に見えますけど。」
「あはは、そんなに若くないよ。もう、五十すぎなのさ。そうでないと、なかなか金は大きなものは手に出来ないものでねえ。実業の世界は、芸能人やスポーツ選手のように若くからは無理だね。ここで話すより、行こうよ。中に。」
「ええ、お願いします。」
多沢季色が体の向きを変えたとき、どっしりとした尻が揺れて見えた。

十五階のレストランフロアみたいなところで夜景の見える喫茶店は、夜更けのために客も少ない。丁重さを極めたボーイが、レモンの入った水をグラスに入れて二人の座った窓際のテーブルに持ってきた。
石雄は、
「コーヒーが、うまい店だ。そうだね、君?」
と最近の東京人に多い日焼けした顔をしたボーイに問いかけると、
「はい。自家焙煎の自慢のもので、ございます。千五百円が、当店の最高のものですから、それをオススメいたしますのでございます。」
「やあ、いいなー、それ。それ、貰うよ、二つ。多沢さん、いいだろ、それで。君にピッタリだよ。」
多沢季色は満面に桃色の笑顔になると、
「本当は、わたしが出費しないといけないのですのに、そんなことまでしていただいて、よろしいのですか、本当に。」
「何をそんなに気にしなくて、いいよ。じゃあ、ボーイ君。頼むね。」
「はい、社長様。しばし、お時間をいただきます。」

夜空に光るネオンの輝き、しかし東京は夜景が綺麗な都市とはされていないのも節約志向の表れだろう。薬竹は東京人のケチさ加減に呆れる事もある。
だから、この店にも客は少ないのだ。
季色はテーブルの向こうで、テープレコーダーのスイッチを押した。小型のものだ。ボールペンサイズの探偵が使うような、気づかれないもの。石雄は季色の胸に見入っていたため、それには気づかなかった。
季色が尋ねたのは、社長になるまでの苦闘と現在の違いだった。石雄は人差し指を鼻に当てた後、
「そうだな、今の方が楽しいともいえないね。一人娘がいるんだけど、こいつに問題があってさ。」
「何不自由なく育たれたのでは、ないのですか。」
「そうさ。女中まで、つけてやったよ。そのせいか遊び好きな、わがまま娘になってしまってね。」
「それで現在も苦闘中、ということですね。」
「そうだ、そういうこと。そういう中で、君に会えて嬉しい。」
「まあ、さすが社長、社交辞令がうまいわ。」
「なにを、社交辞令じゃないよ。君みたいな日本的女性も少なくなってきた気がするから。洋服着ていても日本的だね、君は。」
「はい、よくいわれますけど。それは、わたしが大学で日本文学を専攻したためだと思います。」
「うーむ。それだろうね。最近の若い女は言葉も乱れているし、男言葉を使う奴もいるしな。」
「そういう世相なのですわ。わたしの母は日本舞踊の名取ですから、その方面も躾けられて。」
「ああ、君も名取なのかい、日舞の。」
「はい。まだ、取って間もないものですの。」
石雄は季色の尻が安定的なのも、そのせいかな、と夢を見るように思った。
「それは、ここで見れないから、ホテルの最上階のツインの部屋で見よう。」
「ええ。嬉しいです。」

 簡単に承諾が貰えるとは石雄は、思っていなかった。スイートルームに近い贅沢なツインの部屋で、そこは広いから季色に日本舞踊を踊ってもらった。
石雄は椅子に腰かけて鑑賞していたが、
「日本舞踊って、よその国と違って不思議だね。独りで踊って、男と女が組むものがないだろう。西洋のダンスとかバレーなんて男女が手を取り合うね。特にダンスは。」
それを聞くと季色は笑顔を浮かべながら、踊りつつ、
「それは文化の違いですよ。わたし、ダンスとか、したことないもの。」
「そうだろうなー。」
石雄は、ぼんやりと昔、クラシックバレーをやっているスタジオの内装を仕事で手がけた事があったのを回想した。改装したから回想したのかもしれない。
その時、白い衣装で高く脚を上げ、何度もパンツを見せる二十歳の女性に仕事中だが勃起してしまった。
仕事が終わってトイレに行くと、その女性が洗面台にいた。石雄は、
「とても美しかったですよ、あなたの踊り。」
と声をかけた。彼女のマンコが身近に見える。といっても、それは二重の布に隠されては、いるけど。
「ありがとうごさいます。」
と振り向いた彼女の顔の白い事、まるでロシア人的日本女性だ。石雄は彼女に近づくと、抱きしめて強くキスをした。彼女は抵抗せずに石雄の舌を受け入れる。石雄の男の鉄砲は、固く大きくなった。石雄は彼女とキスしたまま、個室に入れて鍵を掛けた。
右手で彼女のバレー衣装の上着の上から乳房を掴み、揉み続け、下にその手を降ろすとスカートの中に手を入れてタイツとショーツをズリ下げた。とたんに見える彼女の新鮮な陰毛は、かぐわしい匂いを放散した。
キスを続けながら石雄は自分のズボンのベルトを緩めて、下に落とすと黒いパンツも下に急降下させた。
彼女は石雄が肉欲の棒を入れやすいように、立った足を横に開く。下に見下ろすと、彼女の陰毛の下にピンクのスジが見えて、それはあどけなく少し口を開いているかのように、パクと割れていた。
その形状こそ、男の性欲を最大限に燃え上がらせるものなのだ。キスを続けているうちに彼女は、そこを少し濡らせていた。石雄はスイーッと、いきり立つ己の分身をピンクの花びらの中に埋め込んだ。と同時に彼女は、
「アン、気持ちいい。」
と可愛い喘ぎ声を洩らした。石雄の腰の動きにつれて、
「はぁぁぁっ、あぁぁっ、うぅぅぅぅん、いやーん。」
とむせび泣くように悶えたのだ。彼女の膣は石雄の、女にとっておいしい棒を、ぴったりと包み込んでいた。その生暖かい感触に彼は、
「あっ、もう、いく。ごめん。」
と声を上げて乳酸菌飲料色の液体を彼女のマンコの中に放出していた。

そのバレリーナこそ現在の石雄の妻なのだから、あながち行き過ぎでもない。しかし、今、石雄が見ているのは彼のこれからの妻には、ならないだろうという女性の踊りだ。
季色は踊るのを止めて、
「どうかなさいましたか。」
と声を出したので、石雄は我に戻り、
「あ、ちょっとね。考え事に耽っていたものだから。」
「女性の事を思っている顔でしたわ。奥さんの事かしら。」
「あ、ああ。よくわかるね。実は妻はバレリーナだった。芸能のごみために行って、枕営業の精子をぶっかけられる前に自分のものにしたから、綺麗な体だけどね。」
「まあ。大抵というか十五歳以下の女子をのぞけば、枕営業か売春しているのが芸能の女性らしいですね。その辺は雑誌関係でも知られてます。わたしの出版社でも取材に行ったら、口止めに落ち目のアイドルをもらって一晩、抱いたらしいです・・・。」

その芸能事務所のすぐ近くにラブホテルが、あった。昔、少し華やかだったアイドルB子は、サングラスをかけて帽子をかぶっている。だから人目に立たないけれど、落ち目のアイドルなど雑誌記者は追わないのだ。
季色の出版社から取材に行った四十代の男性記者は、B子の少し後ろを歩いて、一緒にラブホテルに入った。午後二時頃の話。太陽は燦燦、SUN,SUNと輝いていた。B子は今、二十五歳。スタイルはよくて、くびれた胴の下に広がって上に向いた尻、胸は少し小さめだが、そのリンゴみたいな乳房は熟れたリンゴのように味が、ありそうだ。
記者は、
(こんな、いい身体をしているのに落ち目なんて・・・)
と後ろからB子の歩くと左右に揺れる豊満尻を涎を口に押さえながら、見とれて思う。(十代のタレントに押されているんだろう。役得だよ、おいしそうな体を堪能できる。えへへ。)
記者も独身だった。B子も独身。だから共通点は、ある。B子にためらいが感じられないのも、記者が既婚者でないという事もその理由の一つなのだ。

ラブホテルのフロントには若いブス顔の女が一人で立っていた。それでも愛想は、よかった。部屋に入ると赤いカーテンが窓を閉め切っていたので、電燈をつける。すると青いLEDランプが柔らかな光で二人を照らした。
B子は黙って記者の横向きになり、服を脱いでいく。その動きは速い方なので、下着になるのは、すぐだった。ごくり、生唾を呑む記者、その股間はすでに半立ちになっている。
ロングの髪の毛を肩より下に垂らしたB子は、白いブラと黒いショーツの姿態を記者に向き直って、正面から見せた。黒いショーツは彼女の陰毛を想像させるもので、透けてみえないだけ興奮させるものがある。B子は、
「早く貴方も脱いでください。これも仕事なんです。これが終わったら、レポート番組に出るので。」
と可愛い声で催促する。記者は慌てて、
「ごめん。すぐ脱ぐよ。」
と答えて、大急ぎでパンツも降ろして素裸になった。肉の松茸は、ほぼ完全に硬直していたのだ。B子との距離は一メートルほど、あったが彼女は近づいて、
「おいしそうなキノコね。しゃぶりたい。」
と手を伸ばす。柔らかな彼女の手が、記者の肉松茸をつかむと、膝を突いて口に含んだ。記者は頭を反らせて、
「ああ、気持ちいい。君も脱いでよ、全部。」
と声を洩らすと、
「わぁなた、ふがせて。」
と口の中に記者の松茸を頬張りながらB子は云う。記者が上から見下ろすと、長い睫毛の彼女は綺麗で、時々、旅番組に出てレポーターをしている姿と少しも変わらず、記者は二人でテレビに出ている気分になる。
≪いい立ち、夢の中≫
そんな番組名を考えてしまうのだ。だが、白いブラを取りたくなって、彼女の背中から、その美乳を隠しているものを外したのだ。ああ、そこに出たのは、おいしいリンゴのような白くて乳首が薄赤色の乳房なのだ。記者は、屈むと彼女の乳房を両手で揉む。すると感じやすいのかB子は、口を松茸から外して、
「ああーん。久し振りだわ。二年も彼氏が、いなかったの。」
と告白して立ち上がり、中年記者の首に両手をかけると、少し伸び上がってキスしたのだ。記者の松茸はピークに達した。彼はB子を横抱きに抱き上げて、ベットに運び、そっと降ろした。彼女の黒のショーツを下に降ろしていくと、濃くて広い逆三角の陰毛が見えた。膝の下からさらに足首へとずらし、彼女が足を両方持ち上げたので、一気にショーツを抜き取れた。
フワフワとした香りの良いB子のマンコの匂いが記者の鼻の穴に、忍び込む。これだけはテレビを見ている視聴者には伝わらないだろう。
陰毛地帯の下にすぐ、男のモノを咥えたがっているかのようなB子の割れ目が顔を出していた。記者は、その魅惑的過ぎるものに顔を近づけると、ペロペロと執拗に愛撫を続けた。
「あんっ、気持ちいいっ。舐めたら、入れてっ。」
と可愛い声で叫ぶB子の快感に酔いしれる顔、それもテレビでは見れないものなのだ。彼女はアダルトビデオには出演しないので、その快感に歪めた顔は一般的に知られていなかった。記者はB子の旅番組の夏の頃に彼女が薄着している姿を見て勃起しかけた事があったのだ。その位、二人の体の相性は、いいのかもしれない。
入れてっ、という言葉を耳に投げ入れられた記者は、早くB子に入れないといけないと思い、マンコから顔を上げると体を彼女の上の方にずらした。それから二人は恋人同士のように長いキスをすると、B子が記者の目を見つめて、
「いっぱい、頂戴。」
と甘く、ねだるように誘う。記者は矢も盾も槍もたまらずに、右手で自分の太くなった松茸を握るとB子の開いたピンクのマンコに、ゆっくりとうずめていった。底の底まで埋まっていく時、
「あー、いやーんっ。ああーっ。」
と彼女は長い喘ぎ声を上げたのだ。その声もテレビ番組視聴者は、聞いた事がないものだ。その声だけで記者は、イキそうになったが我慢して、奥まで入れてから擦りつけピストンを始めた。

無料体験版・レズニスル夫人

愛野珠代(あいの・たまよ)は、見てしまった。二十一歳の同僚、相賀好代(あいが・すきよ)が社長室で、社長夫人とキスしているのを。昼の休憩時間だった。社長室のドアは、少し開いていたのだ。
中から、チュッ、チュッという唇がくっついて離れる音がしたので、珠代は思わず足を止めて社長室の中を細い隙間から覗き込んだ。
すると、グラマーだが肩幅も広い背も高い社長夫人に小柄な好代は抱きすくめられ、上を向いて唇を社長夫人に任せていた。
社長夫人は三十代になろうという年齢で、紺の上下の服を着ている。
好代は不動産会社の制服を着ている。オレンジの上下で、スカートの丈は短い。
好代は肩までの髪の毛を揺らせながら、男にされるように社長夫人にキスされ続けていた。
社長夫人の顔は眉毛が太くて、目も大きい。髪の毛はショートカットにしている。胸も尻も張り出しているが、肩幅も広い体型だ。
社長夫人の名前は、レズニスル・丸三という。夫の名前が、丸三商次(まるさん・しょうじ)という会社名みたいな名前だが、そのためだ。
彼女は時々、レズニスル・マルサンと署名していたし、名刺にもそう印字していた。
レズニスル夫人は、母親がフランス人というハーフだ。だから、色は白い。背も高いのも白人らしい。フランス人女性は、背が低いというけれども。髪の毛の色は黒である。アンダーヘアも黒だ。
夫の丸三商次は、フランスに商用で滞在中に父親が日本人の、このレズニスルと出会った。
父親の名前は外国郁夫(そとくに・いくお)といって、フランスのパリでワインや日本酒を取り扱って大成功した億万長者だった。娘のレズニスルは、レズニスル・ソトクニと学校でも記名した。
パリのビジネス専門学校を卒業するとレズニスルは、父親の会社「ソトクニ・トレード」に入社して秘書として働いているところを夫になる丸三に見初められて、短期の交際の後、すぐに結婚して日本に来た。
丸三商次は福岡市で高級洋酒店を天神に持ち、不動産会社も持っていた。その不動産会社の経営を実質は、妻のレズニスルに任せていたのだ。

レズニスルは小柄な好代の体を軽々と抱きかかえると、社長の椅子まで運んで腰を下ろし、好代を自分の膝の上に乗せて今度は、紅い長い舌を出して自分の女子社員の首すじを舐め上げた。好代は、その柔らかく甘い感覚に眼をトロンとさせていた。愛野珠代は好代が自分に気づかないほど、快楽の世界に浸っているのが分かった。珠代は思わず自分の右手の人差し指と中指を自分の股間に持っていくと、制服の上からマンコを指圧してしまった。
(あうん)
珠代は心の中で、悶え声を出して股をキュッとすぼめた。(あ、誰か来る)
向こうから大きくなる靴音に、珠代は姿勢を正していた。社長室を覗くと、二人は社長と社員らしく離れていた。レズニスルは座り、相賀好代は少し離れて不動産会社の女子社員らしく立っている。

靴音の主は、若い女性とその母親らしき女性で、どちらも高級そうな身なりをしていた。どちらも肩からエルメスのバッグを下げている。下の方に点線の円の中にHのマークが入っている有名なブランドものだ。二十万円以上なのは間違いない。
足元を見ると靴はトリー・バーチのぺたんこな靴で、銀色に豹柄だ。四万円近くは、するものらしい。母娘揃って同じデザインの靴も珍しい。愛野珠代はブランド好きだから、それらを判別できた。
長い廊下を歩いて母娘は、社長室に近づいてくる。珠代は何気なく立って、二人を出迎える。娘は二十歳位で、明るくヒマワリのような感じがする。背も珠代より高くて細身だが、彼女の胸と腰は大きく膨らんでいた。その娘は立っている珠代を見ると、
「こんにちは。ビルの売却の件でお邪魔します。社長さんは、いらっしゃいますね?」
「はい、在室しております。どうぞ、こちらへ。」
珠代は社長室のドアを開いた。母親は四十位で、これも高身長で美貌の名残をとどめている。普通のOLだったとは、思えない。その母親の
静けさが壁に染み渡る その美貌
という俳句が浮かびそうだ。季語がないので俳句にはならないが、美貌は春という事にすればいい。
母娘の身長は、ほぼ同じで娘が先に社長室に入った。ドアを開けてから珠代は、小走りにその場を去っていた。

丸三不動産の社長室は、部屋の主となったレズニスル・マルサンの趣味でフランス風なデザイン、置物、内装となっていた。そこへ入った母娘はフランス人形みたいな女性が机を前に立っているのを眼にした。レズニスル夫人は立ったまま、西洋人らしい笑顔を浮かべて、
「ボン・ジュール。ようこそ、おいでくださいました。わたしどもに、ご相談いただき感謝しています。」
相賀好代が高価そうなフランス製のコーヒーカップを二つ、応接テーブルの上にコトン、カタンと並べた。レズニスルは六人がけ、テーブルを挟んで三人ずつが座れる応接ソファの前に行くと、長身美女母娘に、
「どうぞ、こちらへおかけください。」
長身の娘の方が、
「それでは、失礼します。」
と腰掛けたので、母親もその隣に身を沈めた。レズニスルはミニスカートを、ひるがえして二人の前に座った。レズニスルの白いパンティは二人の母娘にも、はっきりと見えた。

商談は長きに亘るものではなかった。破格な買値をレズニスル夫人が提示したのだ。レズニスルは、
「それに加えて、娘さんに当社のイメージガールになってほしいのですわ。それにつきましても、契約金をお支払いします。」
フランス人の眼でレズニスルに見られると娘は、
「それは、嬉しいな。わたし、大学を出ましてから就職もせずに父の私的なものを売り払う事をしていました。天神のモデル事務所にも登録はしたんですけど、仕事がこないんです。モデルって、やってみたかったから。」
レズニスルは笑顔で、
「それでは、そうしましょう。高根野花(たかね・のはな)さん、丸三不動産も今では福岡市で一番の不動産会社なんです。ローカルテレビにもCMを出してますわ。」
と優しく話しかけた。
丸三不動産は天神の西側にある自社ビルを本店として、福岡市内にいくつかの支店があるが、女子社員が多くて男子社員は一つの店に一人と決まっていた。紅一点の逆で黒一点というべきで、あろうか。
また女子社員のスカートはミニスカートである。賃貸物件で来た客に対して椅子を離れて又、戻ってくる時には顧客にパンティが見えるように座るという社内の規律がある。先ほどは社長のレズニスルが自ら実践したもので、そばにいた相賀好代もそれを見て
自分もしっかり顧客にパンティを見せよう
と心に思った事だった。社長が実践しないで社員にやらせる会社があるとすれば、そんな会社は伸びないはずだ。
丸三不動産で部屋を借りれば、その店で女子社員のパンティが見れると若い男性の間で評判となり、引越し好きな若者はみな丸三不動産で部屋を借りた。
契約が決まって書類作成の時にも女子社員は度々、椅子を立つので何回もパンティを見せる場合もある。
契約書に添えてポケットティッシュを渡すのも、丸三不動産の慣わしである。それで夜、自分の部屋で仲介、契約してくれた丸三不動産の女子社員のパンティを思い浮かべながらオナニーして、もらったティッシュで射精後に拭き取る男も多かった。
おまけに丸三不動産の女子社員はブラジャーをつけない事を義務付けられていたので、夏に白いカッターシャツの上からふくらんだ乳房と赤い乳首がうっすらと見えたりする。
だから夏の方が契約に来る男性客も多くなり、「にっぱち」という二月八月は客が減るという言葉の八月は、丸三不動産では男性客で賑わった状態となる。
特別サービスとして、丸三不動産では個室での接客もしていた。その場合、家賃の二ヶ月を契約の時に不動産手数料として払えば、それに応じたサービスを女子社員がやるというものだ。
女子社員を指名しての仲介となると指名料として一人につき一万円が、かかったが、それに伴って椅子を動く複数の女子社員のパンティが見られるので指名する男性客も多かった。
もちろん個室は完全防音で、中で大抵は上増し一か月分の家賃の手数料で女子社員とセックスしていた。それは手数料そのほか、敷金とか礼金すべて丸三不動産の口座に振り込まれて書類を手渡しする時に行われる。一日で三人くらい指名される女子社員もいるから、三万円の指名料をもらえる女性もいた。
指名料については丸三不動産の方では、そのまま女子社員に渡すのである。

レズニスル夫人は夫の丸三商次と会社の近くの高級マンションに住んでいるのだが、夫の商次は一年ほど前からそのマンションに帰ってくるのが月に一回ほどになった。
そんな珍しい晩は、レズニスルは夫に全裸でダブルベッドの上に乗って、むしゃぶりつくのだが夫は、
「気分が乗らないんだ、すまない。」
と断りを入れた。夫の商次はパジャマを着たままだ。レズニスルは唖然として、
「あなた、もう半年も私とセックスしてないじゃない。それで、なんともないの?」
「ああ、仕事が忙しくなって元気がないんだ。レズニスル、そこに立って、おまえの綺麗な体を見せてくれ。」
商次は、ダブルベッドの横の地点を指差しながら頼んだ。彼女は夫の言に従って、ベッドの横に立って両手を広げた。
白人のような白い裸身は、足もすらりと長い。胸もロケットのようにふくよかで、ヘアは黒い剛毛だ。実は商次は、この体型には飽きていた。彼は日本人女性の短い足で、尻が外人女性より低い位置にある体に性欲を覚えるようになっていた。だが、しかし、レズニスルの体は美しいので、
「レズニスル、お前の体は私だけのものにしておくのは、勿体無いんだと思うよ。他の男に抱かれてみては、どうかね。」
レズニスルは体を軽く震わせると、
「わたしの家は男女関係に厳しいんです。フランスは大抵、カトリックの家ですから、わたしも男は夫だけ、と教わりました。商次以外の男、だめなの。」
丸三商次は溜息をつくと、
「日本はキリスト教の国じゃないから、いいんだよ。」
「だめです、何処の国でも。」
とキッパリと夫の誘いを彼女は拒否した。
「わかった。やるだけ、やってみよう。」
商次はベッドからレズニスルを手招いた。彼女は爆乳を夫に押し付けて、マンコを夫の太ももに当てた。商次は彼女の大きな尻と、広い肩に両手をそれぞれ置いて、軽くキスをした。
しかし、眠気が強烈になったのか、彼は眠ってしまったのだった。

レズニスルが同僚の相賀好代とキスしていた日の晩、愛野珠代は福岡市近郊のラブホテルで丸三商次に抱かれていた。
珠代は足が短い方で、どっしりとした尻を持っている。胸は小さめだ。アンダーヘアは、トランプのダイヤ型で恥丘の土手は丸くこんもりとしている。
一年ほど前から丸三商次の性欲は、自社の社員の愛野珠代で発散していた。
滅多に行く事のない会社に久し振りに来てみると、女子社員の珠代がミニスカートで応対してくれた。
社長室で応接ソファに座った時、珠代がコーヒーを持って来てテーブルに置いたが、しっかりとパンティを見せてくれた。珠代はパンティを上に持ち上げた形にして履いているので、割れ目がパンティに食い込み、溝ができていた。いわゆるマンスジである。
オレンジの制服に純白のパンティに食い込んだ割れ目は、その場で丸三商次のイチモツを半分ほど奮い立たせた。その時は、レズニエルは不在だったので誘い話は珠代に直ぐに通じた。
その日の内に、丸三不動産の真のオーナーと愛野珠代はラブホテルに行き、濃厚な時間を過ごした。
小ぶりの珠代の乳首は、商次にたっぷりと十分も吸われて硬直していた。仰向けになった珠代は足を大きく広げて、商次にクリトリスを丹念にねぶられて、大きな尻を震わせて快感を覚えていた。珠代の顔は日本女性的で眼も普通の大きさで、唇も普通、髪の毛は肩より少し下の長さのストレートな髪で、クリトリスは少し大きめだろう。
「いやあああっん。」
膨らんだクリトリスを激しく商次に舐め回されて、珠代は大きな悶え声を上げた。彼女の割れ目が潤ってくる。

同じ時刻にレズニスルは市内の高級ホテルのスイートルームで、全裸で相賀好代の同じく全裸の体をすみずみまで舐め回していた。好代の体は百五十四センチでバスト84、ウエスト58、ヒップ85という尻の大きな女性だ。肌は色白で、眼はパッチリとしている。鼻筋も通って高く、白人女性並の鼻の高さだ。レズニスルが彼女に惹かれたのも、この白人のような顔立ちからだった。同種のものは惹きつけ合うというものだろう。
レズニスルは、乳房と乳首を好代の乳房と乳首に合わせた後、両脚を大きく広げて眼を閉じている好代の下半身の方に頭を移動させた。
陰毛の下に好代の若々しくピンクのマン裂が、小さな口を開いていた。レズニスルは、
「トレビエン(とてもいい、というフランス語)。今からあなたにレズのテクニックをするわ。」
と囁くと、右手の人差し指から小指の四本の指を好代のマン裂に挿入した。
「あはん、社長の指って・・感じます。」
好代は声を上げた。レズニスルは、
「秘儀、ピアノマンコ。」
と声を上げると、好代の中に入れた四本の指をピアノを奏でるように動かした。好代は気持ちよさそうに、
「ア、アアア、アッアアアーアアー。」
と色艶かしく悶えた。ふふふ、とレズニスルは満足気に微笑むと、
「今のは、ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌの出だしを弾いたのよ。」
「そうだったのですね。わたしのマンコが感じるままに、声を出してしまいました。」
好代は眼を開いて答えていた。レズニスルは白い歯を見せながら、
「次はね、」
指を又、別の動き方で動かす。何を弾いたのだろうか。好代は、
「ア、ア、アアア、アアアアー。」
と身をくねらせながら悶えた。好代は眼を開けて、
「今のはエリック・サティのジムノペディ第一番でしょ、社長。」
と聞く。
「ええ、そうよ。メロディの最初のところね。よくわかったわね。」
「わたしも、子供の頃、ピアノを習っていましたから。」
「まあ、そうなの。わたしも、そうだったのよ。それで気が合うのね。体も、合っているし。」
レズニスルは好代の顔に身を屈めて、キスをした。半分、フランス人の舌を好代の唇の中に入れていく。好代の舌は自分より少し小さいようだ、とレズニスル夫人は感じた。
好代はレズニスル社長の舌を感じながら、一生懸命自分の舌をレズニスルの舌に絡ませていった。と同時に、家庭教師のように自分の部屋にピアノを教えに来た女教師の事を思い出した。

グランドピアノの前に座って、エリック・サティのあなたが欲しい、という曲を弾いていると、その東京の音楽大学を出た女教師は、
「いいわよ。とても、いい。弾き続けて・・」
と褒めながら、左手を座っている好代の開いた足の間に入れると、白いパンティの上からマンコを触った。
「あ、」
好代は声を小さくあげたが、ピアノを弾き続けた。サティの「あなたが欲しい」は五分半弱の曲だ。女教師の手が入ってきたのは、3分位のところで、彼女の手は滑らかに好代のパンティの上でピアノを弾くように動いた。それは、サティの「あなたが欲しい」を同時に奏でているらしかった。指の動きで好代は、それがわかったのである。(こんな指導法もあるんだわ。)と好代はマンコで感じながら、思っていた。男の人の手じゃないし、マンコの中にも突っ込まないからいいか、と好代は思うと曲を弾き終った。
女教師も自分の左手を好代のマンコの上のパンティから離すと、拍手して、
「よかったわ。わたしの左手の動き、わかったでしょ。ああいう風に弾いて。もう一度。」
それで好代は、エリック・サティのあなたが欲しい、をもう一度、弾いた。すると確かに、うまくなっていたので終わるとすぐ、
「先生、上手く弾けるようになりました。ありがとう。」
と礼を言うと、
「体で覚える。体で教える、とは、この事ね。女のマンコ、百までって言うじゃない。」
「え、三つ子の魂、百までじゃないんですか。」
「そうだったわね。でも、同じようなものよ。女はマンコで考える、というのが真説なのよ。それなのに世間では、女は子宮で考えるなんて言ってるでしょ。みんな、女はマンコで考えてるの。ピアノを弾くのもマンコで考えて弾きなさい。それが上達への早道です。」
きっぱりと女教師は宣言したが、好代はピアノの指導でマンコを触られるのに抵抗感があったため、ピアノをやめてしまった。

そういう過去があったので、レズニスル夫人の「秘儀、ピアノマンコ」は懐かしい感じもした。今度は指を入れられているけど、成人だから構わない、と好代は思いながら、いつのまにかレズニスル夫人の舌が自分のマンコを舐め始めたのに気づいた・・・。

ラブホテルで丸三商次は全裸の愛野珠代の両肩を掴んで、抱き起こすと、
「おれね、古流の柔術てのを叔父さんから習ったけどね。その中に、女とやる時の技っていうのが、あるんだ。そのひとつが、
巴マンコ
って、言うんだけど、いくよ。」
と話し、珠代の体を前に傾けて、寝転んで右足を珠代の腹部に当てた。柔道の巴投げの体勢だ。そこで柔道では右足を上げて、自分の頭の上方に相手を投げるのだが、丸三商次は珠代を自分の体の上方にに珠代を投げた。落ちてくる珠代を抱きとめると、
ずぶり、と荒々しく珠代のマンコに商次のビッグサイズが入ったのだ。自分の体重と落ちてくる重力で、珠代は激しい摩擦感をマンコに感じて失神しそうな快感を覚えた。商次は仰向けに横たわり、珠代はそこに跨った姿勢で、
「あああっ、すっごーい。」
彼女は両手で自分の乳房を揉みながら、大きな声を出した。商次はにやにやして、
「よかっただろう。戦国時代は敵の大名の奥方を、この巴マンコでものにした話もあるんだ。その奥方は、巴マンコの味が忘れられなくて、その藩を抜け出したほどだった。」
珠代は自分で激しく腰を振りながら、
「ああっ、あの巴マンコの感覚が欲しくて、激しく尻を振ってますぅ。いやん。」
と悶えると、揺れる黒髪を右手で搔き揚げた。

好代が満足そうに眠ったのを見て、レズニスルは次はどんな秘儀を教えてやろうか、と思ったが、ふと、初恋の相手を思い出した。
それはパリでのビジネス専門学校一年の時、相手は長身で美男子のアサン・モロンという同級生だった。彼は栗色の眼をして、足が長く痩せていた。何人もの同級生の女の子とデートしていた。それも、パリは20の区があり、それぞれの区の女の子をものにしていっているという評判だ。1999年の頃、パリの人口は212万人と五千人ちょっとで名古屋より少し少ない位だ。
アサン・モロンは色が白く、髪を長くしていた。ちょっと見ると、大人になりかかった美少女という容貌だ。彼は二十の歳にパリの売春婦に声をかけられ、ただでセックスしてもらい童貞を捨てていた。
二十一の歳になると商売でセックスしている売春婦を何度も、天国にセックスで行かせたのだ。最初の売春婦の友人たちだから、タダでしていただけでなく、逆にお金まで貰うようになった。
そのうち、素人童貞である事に嫌気がさして、アサン・モロンは二十二の歳にビジネス専門学校の同級生の女の子を誘って夜の公園の樹木の陰でセックスした。
アサン・モロンは、その娘とは飽き足らずに次の女の同級生とセックスしたため、最初の娘は愛想をつかした。次の娘の次の娘に手を出したので、次の娘も愛想をつかしたのである。
彼は、多くの女を知りたくなっていた。高校生の女とは違う、たっぷりとした胸のふくらみを見るたびに、少しペニスが立ちかける。だから評判の美青年でありながらも、ヤリチンという噂もあり、次第にビジネス専門学校の女生徒は彼を警戒し始めた。
一度やったくらいでは妊娠も確率は低いために、アサン・モロンはコンドームなしでセックスをやりまくっていた。
レズニスルはクラスが違ったので、アサン・モロンを見た事がなかった。そんな或る日、学校の玄関で帰ろうとするレズニスルに、
「ハイ、元気かい?」
と若い男性の声がした。彼女が左横を振り向くと、そこには男性モデルのような背の高い色の白い男が立っていた。レズニスルは、
「元気よ。あなたのアソコも元気なの?」
と冗談を飛ばす。男はそれに少し微笑むと、
「元気さ。君の中で暴れまわりたいね。」
と気障っぽく言うと、近づいてきた。レズニスルは処女を失えると確信して、
「いいわ。やってほしい。」
「おお、オッケーなの。ただ、ぼくはすぐにセックスはしない。愛を育みたいんだ。早くても三日後にしている。それがナンパ野郎とは違うとこだね。」
学生が、ぞろぞろと帰っていく。その玄関からの階段の上で立ち止まっているのはアサン・モロンとレズニスルだけだ。それを見た一人の女生徒は二人に聞こえない距離まで階段を降りると、横の友達に、
「あーあ。あの娘も又、あいつの毒牙にひっかかるのだわ。わたしも、やられたけど。ただ、あいつのチンポって、意外と柔らかいのよ、大きくて太いけどね。それにすぐ、別の女に声かけるから、呆れるのね。」
「そうなの。チンポは太いだけじゃなく固くないとね。わたしも放課後は、チンポの固い男性を探してるわ。」
最初に語った女生徒は青い眼を輝かせて、
「いいわね。見つかったら、わたしにも紹介してね。」
「うん、三人で遊ぼう。」
その二人は、階段を降りるとパリの街へ歩いて行った。エッフェル塔が見える場所に、その学校はある。エッフェル塔とは、324メートルの高さで、エッフェルという人が設計した万国博覧会のためのものだ。近くには噴水のある公園もあり、ここで多くの女をアサン・モロンは口説きまくった。時には夜、エッフェル塔を見ながら公園で後背位セックスに浸ったアサンだった。

レズニスルはアサンから名刺をもらっていた。そこには彼の住所と電話番号が記載されている。アサンは、
「三日後に会おう。」
と両手を広げて肩をすくめて見せた。

レズニスルにとっては、その三日後までが楽しい期待の日々だった。パリには四百も緑地帯があるから、数本の大木の陰で処女を失うというのもいい。16区にあるブローニュの森でアサンとするのも、いい。レズニスルは、ブローニュの森を散策している時に、大木の上から女性の声が、
「アハッ、アハハン、シエル、シエル!」
泣き叫ぶのを聞いた。その声のあたりを見上げると、なんと、そこで若い男女のカップルが全裸で後背位で木の枝に跨ってセックスしていた。その樹の根元には、彼らの服が脱ぎ捨ててあったのだ。それは上着だけで、下着は木の枝にでも置いているに違いない。
ポタン、彼らの汗のしずくが落ちてきた。十八のレズニスルは、拳を握って早足で駆け去っていった。

三日後、は案外早く来た。待ち合わせの場所も決めていたのだ。カルチェ・ラタンのとあるブティックの前で、レズニスルが待っているとアサン・モロンが何だか厳しい顔をして近づいてきた。レズニスルは待ちわびた笑顔を浮かべて、
「ハーイ、アサン。これから二人で思いっきり・・・。」
「ノン。セッタンポシーブル(不可能だ。)ぼくはね、神への道を生きる事にしたんだ。」
レズニスルの顔から血の気が全部引いた。処女を捨てるというのは、それなりに大決心して来ていたのだった。だが、アサンは処刑宣告をするような口調で、
「ビジネスの勉強も、やめる。カトリックの神父は、結婚できない。女性とも付き合わない。だから美人の君とも、もうお別れだ。」
「そんな・・・じゃ、マリア様に捧げるの、あなたのペニスを。マリア像でオナニーするのかしら。」
「馬鹿な事を言うな。性欲なんて、肉の欲望だ。神様は、そんなものをお喜びにならないのだ。ぼくは主、イエス・キリストに仕えたいんだよ。」
きっぱりと求道者らしく彼は答えると、踵をめぐらせる前に、
「オーボアール。次に会った時は、信仰の事で話ができるようにね。」
と暖かく話しかけて矢のように彼女から離れて行った。
レズニスルはセーヌ川のほとりまで歩くと、暮れ行く空を見上げて、
(わたしより神様の方が、よかっただなんて。)
と嘆いたのだった。

アサン・モロンは神学校に入学した。校長のダニエル・レバシは校長室に彼を招いていた。半白の髪の毛をしたレバシは眼鏡を外すと、
「君は入学してくれると思っていたよ。わたしのモノは、君の女性への思いから解放する力があると信じていた。主は、いかなる方法を使ってでも神への道を良き僕(しもべ)に思い出させる。
二日前の君との行為は、素晴らしかっただろう。君の尻の穴は、君のペニスが女の膣で味わうよりいいものを感じたはずだ。」
と青い眼を光らせてアサンに優しく話しかけた。アサンは顔を朱に染めて、
「ええ、二日前の神父様との行為がなければ、私は神への道を忘れていたに違いありません。女性なんて股の穴で男を狂わせる邪淫な生き物です。私は、どうにか、それから逃れられました。校長神父様、どうか私を神の道に進ませてください。それから、時々でも神父様とのあの行為を、つまり私の尻の穴に神父様の固く大きくなった聖なるモノを入れてくださらん事を。」
アサンは椅子に座った校長の前にある机の前の床に跪くと、両手を組み、額に当てた。
レバシ校長は立ち上がると、跪くアサンの後ろに回り、彼のズボンの上から尻の穴のあたりを指でなぞると、
「時々、どころか、定期的にしよう。髪はもっと長くして構わん。私が許可するから。私の部屋には風呂もあるし、ワインをたくさん置いてある棚もある。ワインを飲みながら、風呂で君の尻の穴に入れると、天国を味わえるだろう。楽しみだな。」
「はい、ありがとうございます。校長神父様。」
アサンは、これからの修道生活に天国への期待をするのだった。

セーヌ河畔を、とぼとぼと歩いて行くうちレズニスルは古びた幅広の建物が眼の前に現れたのを知った。その壁に沿って歩いて行くと中から黒い修道服を着た三十歳ぐらいの修道女が出てきた。
控えめで目立たない彼女の姿は、いかにも神への従順な生活を送る女性にふさわしかった。レズニスルの悩みつかれた顔や姿を見ると、
「どうしました?とても悩んでいるようですね。」
と彼女は、慰めるように声をかけた。レズニスルは、
「ええ、シスター。わたし、とても悩んでいます。実は、心に思っていた男性が立ち去ったものですから。」
修道女は軽くうなずくと、
「よくある事です。あなただけでは、ありませんよ。実は、わたしも二十歳の頃には彼氏がいました。けれども、その彼は、お恥ずかしい話ですけども女たらしだったのです。それだけなら、なんとかできたかもしれません。ところが、或る日、彼は信仰に目覚めて神父になる事になりました。」
レズニスルは自分の場合との相似に驚いて、
「えっ、それは、わたしも・・・。」
シスターは十字を胸の前で切ると、
「こういう話は、外では、しにくいものですね。中に入りましょう。今、休憩時間ですから。」
そう言うと、右手で手招きした。レズニスルはシスターの後に従って、その女子修道院の門をくぐる。道の両脇には薔薇の花が咲いていた。玄関の両脇には白い百合の花が、我こそはと各々、咲き誇っている。玄関を入ってすぐの右側のドアの中が、応接室となっているらしく、レズニスルは古ぼけたソファに座るとシスターは差し向かいに座った。窓際には白い陶器のマリア像が飾ってあった。レースのカーテンの外は真っ黒になってきている。レズニスルは、そのシスターが救いのマリア様のように見えた。シスターは薄い唇を開くと、少し頬もこけている痩せた体を乗り出して青い眼で、
「神父様に、あなたの彼氏もなる事になったのですね。」
と、いたわるように話しかけた。
「ええ、そうです。よくある話ですか、こういうのって。」
身を反り返らせて、シスターは人差し指を右の頬に当てると、
「そうねえ。フランスはカトリックの国ですからね。男性は神父様になるのが一番だと思うのだろうし。」
レズニスルは、ほっ、とため息をついた。それから、うつむいて部屋の床を見つめていると、ススス、とその前に黒い影が動いた。見上げるとシスターが、左の隣に立っている。シスターは、右手をレズニスルの左肩に置いた。骨ばったその手は、しかし柔らかく感じられた。シスターの高い鼻の下の唇が動いて、
「彼が神の道を選び、独身を通すなら、自分たちも神に仕えて独身であらねばなりません。それでも、女の感覚器官は黙っていないけど、彼でなくても。」
シスターはレズニスルの両方の乳房を両手で素早く揉みながら、熱くキスしたのだ。キスを続けながら、シスターの手はレズニスルのスカートの中から黄色いパンティの中に入り、レズニスルのCON(おまんこ)を巧みな指使いで擦った。
ああ、レズニスルのCONは女性の手によって初めて開発されたのである。心の中でレズニスルは、(やめてください)と言おうとしたが、眼を上げるとマリア像が優しく微笑んでいるし、シスターも懸命に自分のCONを愛撫していた。その真剣さと、自分が感じる快感に彼女はソファに背を深くつけて、頭をのけ反らせてしまった。両脚は少し開いてしまう。それを見たシスターは、レズニスルの衣服を素早く剥がしてしまった。十九歳の彼女の白い全裸は、乳房も形よく突き出て股間の草むらは男性が見るとすぐに勃起するような形状をしている。縮れたcheveux pubiens(フランス語で陰毛。発音はシェボー プビエン)の下にはクッキリと割れ目が盛り高い淫丘の下部に顔を出していた。その割れ目にシスターは、すぐに口づけると割れ目の中に長いルージュ(赤)の舌を潜り込ませた。レズニスルは、
「a!han!bon!bon!」
と悶え声を上げたのだ。それは彼女の処女膜が破れた時でもあった。
シスターは少し流れた紅い血を見て、
「おーう、処女だったのですね。神の祝福です。」
と声を上げると、両手はレズニスルの両乳房を掴みながら両手の人差し指で両乳首を愛撫した。と同時に舌でレズニスルのCONを舐め続ける。
レズニスルは、天国に行くような快感を覚えていた。眼にチラチラと入るマリア像の微笑みは、処女懐胎したマリアがレズの喜びは知っていたのではなかろうか、と思わせるものに見えた。本当はマリアも処女で妊娠するものですか、とは心の片隅では思いつつ。
シスターは、ドアに行き鍵を掛けると着ていたものを脱いだ。修道女服の下は下着をつけていなかった。黒々としたシスターの陰毛がレズニスルの眼に鮮烈に焼き映る。シスターの胸は貧乳だった。
レズニスルの視線が自分の貧乳に注がれるのを感じたのか、シスターは、
「わたしの胸、乏しいけど。イエス様も貧しいものは幸いなるかな、天国はその人にあり。と仰ってるわよね。この胸、でも乳首は固く尖るのよ。あなた、吸ってくれないかしら。」
シスターは、レズニスルに覆いかぶさると、貧乳をレズニスルの口に当てた。乳首をレズニスルが吸うと、それはたちまち固く太くなった。口を開くと、
「本当ですね。あ、シスターのヘアが私のヘアにあたってます。」
「あなたも結構、剛毛ね。もう一つの乳首も吸って、A!HAN!セ、ボン。」
「プルクワ(何故)?シスターに、なられたのですか。」
尋ねるとレズニスルはシスターの赤い乳首を吸う。
「AA!HAN!男に、もてなかったからよ。貧乳って事もあると思う。あなたは大きなオッパイだから、これから男はできるわ。わたしの乳首、両方とも立ったから、これをあなたの乳首に当てて終わりにしましょう。」
シスターは、自分の乳首をレズニスルの乳首に当てると擦りつけた。微妙な感覚をレズニスルは感じると、いい気持ちになった。次にシスターに舌まで入れられるキスをされて、マンコをいじられてシスターは、立ち上がると修道女服を手早く身につけた。壁の大きな時計を見ていたらしい。その時、閉じたドアが外からドンドン、と叩かれて、
「シスター・メルネンコ、晩の祈りです。聖堂に来なさい。ついでに今の行いも懺悔するように。」
シスターは気をつけの姿勢で、
「はい、院長様、ただちに参ります。」
と答えると、レズニスルに向いて、
「帰りは、自分で帰ってね。アデメン、じゃなくてオーボワールかな?」
アデメンは又、明日という意味だ。日本語ではアドマと表記されたり聞こえたりする。シスターは、ドアの鍵を外して出て行った。

家に帰ると日本人の中年男性が応接間に来客していた。がっしりとした体格で、アレも太そうだ、と彼女は思ってしまった。父親の外国郁夫は、
「お帰り、レズニスル。私のビジネスの仲間の丸三商次君だ。」
と来客を紹介すると、その男は、
「はじめまして、丸三商次と言います。日本の福岡から来ました。私どもは、フランスのワインを取り扱っておりまして、こちらの「ソトクニ・トレード」さまとも末永く、お付き合いさせていただきたいと思っています。」
彼はレズニスルに頭を下げて、再び彼女を見ると、
「いや、これはお美しい。ビーナスのような美を持っていらっしゃいますね。」
と嘆賞すると父の郁夫が、
「いやなに、まだ学生ですよ。未成年者です。ビジネス専門学校を卒業したら、わしの会社で働かせようと思ってね。」
と先の計画を打ち明けると、丸三商次は眼を銀河系の星星のように輝かせて、
「それは楽しみです。ぜひ、お嬢さんが成人した姿を拝見したいものです。」
と意志を述べると、父親の郁夫は、
「ああ、もちろんです。福岡は私の曽祖父の出身地で、東京で事業を興しましたが、そのおかげで私もフランスに来て商売しとるのです。娘のレズニスルにも関係のない土地では、ないですからな。あははは、おい、レズニスル、丸三さんに挨拶しなさい。」
座っている二人のうち、丸三に顔を向けて、立ったまま彼女は、
「ボンソワール、ムッシュウ。レズニスル・ソトクニです。」
と乳首にむず痒さを感じながら自己紹介した。
こんな出会いで三年後、二人は結婚した。

新婚旅行は京都にした。福岡市で結婚式を挙げると新幹線で京都へ旅立った。三時間もしないで京都に着く。福岡市に比べれば古い建物も多いし、パリに比べれば街の美感も感じられない。
(古いだけが立派な事なのかしら、古都っていうけど。)
レズニスルは夫の丸三商次と京都を回りながらも、変な失望を覚えていた。どれも、これも古い。福岡市は、新しい。彼女は夫が福岡市の人間でよかったと思った。それに何かしら、
「・・・どす。」「・・・どすえ。」
って、人の話を聞いていると、最後はそう聞こえる。どすはDOSの事かしら、昔のマイクロソフトの製品にあったけど、今はWINDOWSのはずだわ。京都の人は古いのが好きだから、今でもWINDOWSを使わずにMS-DOSを使っているのかしら。それじゃ、
DOSえ、というのは何の意味だろうな、とレズニスルは思った。
そのうち、
「いいえ。」
という言葉が聞こえたが、これは日本語の「いいえ」なのだろうか。旅館の中年の女中が、
「明日は雨どすさかい、この部屋でゆっくりしてはったほうが、いいえ。」
と夫に話しているのを聞いてしまった。さかい、というのは大阪の堺だろうか、雨DOS堺、というのもよくわからないけど、
ゆっくりして這った方が、NON
というのもわからない。京都言葉はレズニスルには何のことやら、わからなかった。
博多駅で見送りの人が、
「ゆっくり京都ば、見てきんしゃい。」
とか言っていたが、あれもわからない。京都場って、どこにあるのだろう。見て金シャイ、ってシャイは英語なのは分かるけど。
窓の外は夕暮れだ。パリの夕暮れとは違うなあ。湿気っぽい日本の夕べ。夫と本格的に付き合うまで、あの修道院に時々行って、シスター・メルネンコとレズしてた。
シスターは外に出るときも、あの修道女服だから目立つし外ではレズはできなかったけど、女子修道院には長い歴史の中でレズのテクニックが開発されていったという誰も知らない事を教えてもらった。神に処女を捧げるといっても、やはり女の体。我慢できなくなる人達の方が多いらしい。もともと男性とつきあいのない人達ばかりだから、女のほうに興味をもってくる。先輩のシスターが後輩のシスターに対して、男役になるのが普通らしい。
シスター・メルネンコの話では、祭壇の蝋燭でオナニーしていた修道女もいた、とか。若いその修道女は、
「メルネンコ、祭壇の蝋燭は太いから、とてもいいよ。」
と感激していたらしい。
こういった修道院で、わたしは幾つかの秘儀も学んだけど。「ピアノマンコ」なんか使う時が来るかしら。

窓の外の夕闇を見ながら回想に耽っていたレズニスルに夫の丸三は、
「これから、ご馳走を食べて舞妓さんに踊ってもらうから楽しいよ。」
と彼女の肩に手を置いて告げると、
「それが終わったら、・・・でしょ?」
とレズニスルは夫を振り向いて聞く。丸三商次は逞しい自分の胸を叩くと、
「ああ、そうだよ。初めての夜だね。」
と自信ありげに返答した。

豪勢な京都料理が二人の前に並べられた。十二皿の小鉢にお吸い物、茶碗蒸し、それから白味噌雑煮というもの。
二人は、せかせかと料理を食べたが、レズニスルはどうも白味噌雑煮の餅が苦手なようだった。箸で餅をつまんだが、どうも上手く食べられない。夫の商次は、それを見て取ると、
「京都名物の白味噌雑煮はね、こうやって食べるんだ。」
と言いながら妻の傍に来ると、キスをして妻の大きな白い乳房を揉んだ。
「A!A!」
レズニスルは声を出して眼をつぶると、夫は
「眼を開けてご覧。」
と言うのだ。彼女が眼を開けると、丁度口の前に夫の巨大なモノの亀頭の上に白味噌雑煮の餅が乗っているではないか。彼女は、
「セ、ボン。」
と発音すると、夫のモノと餅を同時に口に頬張った。秘伝のだしが、フランス育ちの彼女にも、おいしいものとして口の中に感じられた。夫の亀頭の上の餅を口の中で滑らせて、彼女は口の中に入れた。夫は、
「おお、いいフェラチオテクニックだよ。気持ちよかった。」
と話すと、イチモツを浴衣の中にしまった。レズニスル浴衣なのだ。紫色のお揃いの浴衣を彼らは身にまとい、京料理を堪能した。舌太鼓をドンドンと、鳴らしたのだ。

しばらくすると障子の外から、
「踊り子はん、入れてもよろしおすか?」
という若い女中の声に、丸三商次は大声で、
「いいよー、食べ終わったけん。」
と答えた。レズニスルには、食べ終わった件、と聞こえた。
ガラリと障子が開くと、白い着物に紅い帯をして、顔には白粉を塗り髪は結い上げて、鼈甲のかんざしをつけた若い舞妓と三味線を抱えた着物姿の五十路の女が部屋に入ってきて、二人とも丸三夫婦の前の畳に三つ指をついて、舞妓が
「佳つ百合いいます。よろしゅう、お願い申し上げます。」
と細々と挨拶した。
舞妓は二つの扇子を手に持って三味線の響きに合わせて、踊り始めた。どうもフランスのバレーのような動的なところは、ないようだ。二つの扇子を広げてヒラヒラさせたり、横に少し移動したりと動く空間も狭い。それに、おしろいをつけた舞妓の顔は、どれも同じようなものだ。おしろいをつける事で、表情が均一化されるのだろう。

バレリーナの踊りなどでは、片足を高く上げたり、くるくると体を回転させたりする。それに比べれば舞妓の踊りは消費カロリーも少ないものだ。
佳つ百合の踊りもレズニスルには、物足りないものだった。

舞妓の佳つ百合と三味線五十路が部屋を出たら、レズニスルは夫にしなだれかかった。丸三商次は彼女の浴衣を剥がしにかかる。その時彼は、
「お、コンドームしないといけないな。」
と慌てて呟くと妻は、
「そんなのなしで、いいわよ。」
「いや、だめだ。子供はもう少し、あとにしよう。君の体が崩れるのはもう少し、先がいい。外に出て、買ってくるから。」
と言い残すと、夫は部屋を出て行った。
旅館の中にはコンドームの自動販売機など、あるわけもないので、滑りそうな廊下を歩いて玄関から商次は京都の町へ出てみた。
平日なので、人もそう多くはない。足早にコンドームの自販機を探す商次に近づいてくる男がいた。背は高く、ひょろひょろとした感じの男で歳は三十代後半か。頭は角刈りにしている。男は、
「旦那さん、おんな探してはるのと違いますか?」
と商次に柔らかな調子で話しかけてきた。商次は無視して通り過ぎようとするとガバと商次の腕を取り、
「なんの用か知りまへんけど、旅のお方でっしゃろ。そしたら、二度とない機会かもしれへん。ええ女、おりますのや。へへへ。ホテルで、できまっせ。」
商次は興味を惹かれた。自分の精力には自信がある。その女と一発やってからでも、妻のレズニスルとはセックスできるだろう。商次は顔をその男に向けると、
「いいねえ。いくらで、できる?」
「あ、そら、もう。十万円ですわ。」
「一般的には高いな。でも、おれも社長してるんだ。最近は風俗もデフレだねえ。政府は風俗のインフレを目指すとは、言えないんだろうな。京都て安いものだけが売りかと思っていた。ふーん、そんな女がいるのか。京美人なんだろう。」
伊達な角刈り男は揉み手をしながら関西弁で、
「そらーもう。最近は舞妓では、贅沢な暮らしがでけへんもんやさかい、夜はアルバイトしてますんや。そやけど夜のアルバイトの方が稼ぎ、ええらしいですわ。昨日は三人と寝て、三十万。手取りは七割やから二十一万、稼いだ子です。」
「淫乱じゃないのか。」
「いえいえ、まるで静かな湖のような、ええ女だっせ。みんなに長いコンドームさせますからな、ちんこの肉は彼女のオソソの中に当たらんのです。そやから、処女のような美さえあるんですわ。」
角刈り男は、商次の腕を取って歩き始めた。平安時代か、と思うような建物をいくつも過ぎると、高級めいたホテルについた。パリにあるような白の外観の様相は商次にフランスを思い出させた。
角刈りは、
「ここだんがな。待ってますわ、あの娘。あ、宿泊代はタダにさせてもらいます。」
それは手数料の三万円から負担するのだろう、と商次は思いながら角刈りと中に入ると、フロントは京美人が和服で立っていた。彼女は、えくぼを浮かべて、
「ようこそ、おこしやす。あちらに待ってはりますよ、彼女。」
と右手で待合場所のような空間を示した。ホテルもグルかと思いつつ商次が、そこを見ると、なんとレズニスルが・・・と思ったが、よく見ると日本的な面立ちは妻とは違った。彼女は明るく笑うと、黒の洋装で立ち上がった。舞妓には見えない感じだ。商次の方に淑やかに近づいてくると、
「行きましょ。」
鈴を振ると出るような音声で話しかけた。美声というのも、引っ張られるものだ。レズニスルの声と似ているから不思議で、自分のタイプは決まっているのかと彼は思った。逆三角形の体格で、外に出るときは黒縁の眼鏡をかけている商次は彼女の揺れる尻を見ながら、ついていった。
突き当たりの部屋に商次が後から入ると、彼女はドアを閉めて、
「先にお金の方をお願いします。」
と右手を出した。はいはい、十万円ね、と商次は三十万円入れている財布から十枚抜き出して彼女に渡した。それを受け取ると嬉しそうに、
「おおきに。うち、金持ちの方としかしませんの、あれ。」
と語り、自分のブランド物らしい白の財布にしまうと、肩にかけていたバッグに入れて、ベッドの頭の板に置いた。しかし、よくレズニスルに似ているものだと商次が思っていると、いきなり元気よく彼女は服を脱ぎ始めた。肌もレズニスルほどではないが、白い。彼女は黒のパンティとブラジャーだったが、それも外すと商次に駆け寄って彼の股間の膨らんだものをズボンの上から握り締めて、関西弁で、
「元気ええな。もう、こんなに立ってはるわ。特製のコンドーム渡しますよって、それしてね。薄いのやから、コンドームの感じしないと思いますよ。」
商次も脱いでいると、細長いコンドームを手渡された。彼女は、うふと笑うと、
「ちんちんの根元まで嵌めてくださいね。うちの純潔、守るため、しもらってます。」
とスラスラと説明する。十万で客とって何が純潔だ、と商次は思ったが、
「わかったよ。君のような美しい女性は、そうでないと。」
「あら、嬉しいこと言わはるのね。そんなら、コンドームせんといてもいいですよ。」
半立ちのチンコに長いコンドームを、かぶせかけていた彼は驚いて、
「本当か。」
「うちと結婚してくれはりますか?」
真顔になって彼女は、聞いた。
「いや、それはね。実は今日、結婚式して京都に新婚旅行で来てるんだ。重婚なんて犯罪になるしな。」
ふん、という顔を彼女はすると、
「そうなのやね。よく奥さん残して出てきはったわ。」
ぐい、とコンドームで覆われた商次のロングサイズを握り締めて柔らかな指でツーと根元から亀頭までをなぞった。気持ちよさに商次は、
「あー、柔らかいね。それに君は、ぼくの妻に似てるんだ。」
「そうやの。そしたら、奥さん思うて私を抱いて。」
「よし、そうしよう。」
ベッドに寝そべった彼女は、両脚を彼女の体に対して逆Tの字になるまで開くと両手を前に出した。黒いヘアは逆立っていた。ぱっくりと開いた彼女の膨らんだ切れ目に商次は完全包装されたロングなモノをズーンと埋め込んでいった。彼女は静かにゆらめくと、
「ええわー、ええですぅ、ちんこ最高。」
と透き通るような声を出した。商次は腰を振りながら、
「そうか、いいか、最高か。」
と彼女に顔を近づけて聞くと、
「うち、ミス京都なったんやけど、ああん、つきあってた五人の彼が選考委員にうちのセックス写真送ってしもて。あん、もっと擦ってええよー。」
と昔の事情を語ってくれた。彼女の大事な部分意外は、商次は自分の舌で舐め回った。一度抜いてから、彼女の足を片方ずつ持ち上げて足も指まで、しゃぶってみた。その粘着するような肌は二回目の勃起を彼にさせてしまったので、
「もう一発、いいかな、入れてしても。」
と彼女のオソソを舐め狂いながら聞くと、
「ええよ。夜の十二時までなら、何度やっても、かましません。そのための十万円どす。五回出した人もいたけど、あんさんのチンコが最高な気がする。」
商次は感激して、柔らかな彼女を抱くと二回目の挿入に腰を動かした。キスをしてやると、うっとりとした眼で、
「体の相性が、ええみたいや。あん、ええわっ。」
悶えると自分でも彼女は腰を振り始めて、
「ああーん、あん。」
とそれから連続的に悶えの美声を商次が二回目に果てるまで、あげつづけた。眼までレズニスルに似ていた。
(本当は、おれはレズニスルを抱きたいから、この女まで彼女にみえるんだろうか。)彼はそう思いながら腰の辺りが、こらえきれなくなって、大量に発射していくのを感じていた。

待っても待っても夫は帰ってこない。レズニスルは外に出てみようと思い、旅館の部屋を出た。廊下を歩くと、ばったりと突然先ほどの舞妓と出会ってしまった。佳つ百合は、おしろいを落としていたがレズニスルには彼女だとすぐに分かったので、
「佳つ百合さんですね。」
と彼女に声をかけると、着物を着た細い肩の彼女は嬉しそうに、
「ええ、そうどす。今日は、ここのお呼びが多いから、ここに泊まってますの。」
おしろいを落とした彼女は、矢張り白い肌で眉毛は細くて眼はパッチリとしていて、胸のふくらみは着物だから特に見えない。脱げば、わかるだろうけど。背は百五十六ぐらいで、レズニスルより小さい。レズニスルは百六十八センチは、ある。
「そうだったんですか。わたし、夫が今、いないから探しに行こうとしてたの。よかったら、部屋に来ない。わたし、フランスから来たばかりで不安なのよ。」
佳つ百合は可愛そうに、という顔をするとスススススと流れ滑るようにレズニスルに近づいて、
「よろしおすえ。」
「?」
よろし、オスえ、なのか、よろし、お酢え、なのか。そこで、
「お酢は、あまり好きじゃないのね。ノン、ノン。」
と言ってみると佳つ百合は、ぽかんとして、
「お酢なんて言ってませんよ。あなたの部屋に行っても、いいわ、と言ったんですけど。」
レズニスルは喜悦満面になると、
「アロール、行くわよ。佳つ百合サン。」
「ウイ、マドモワゼル、いや、マダーム。やってんかな、わからしませんけど。」
フランス人と日本人のハーフ、レズニスルについて佳つ百合は、しずしずと歩くのだった。

夫が帰ってこない部屋に男を連れ込むならともかくも、女の舞妓なら構うものかとレズニスルは思っていた。が、しかし女らしい佳つ百合は夫の代役にはならない。障子の外から女中の声が関西のイントネーションで、
「こんばんは。」
と聞こえた。
「ハーイ。ドウゾ。」
とレズニスルは気軽に応答すると、ガラリと障子が開いて着物を着た若い女中が現れると、
「お布団敷きます、ごめんやっしゃ。」
と断って押入れの中からフカフカそうな布団を二組、手際よく敷くと、
「高級な羽毛布団ですよって、気持ちええですよ。」
にっこりと白すぎる歯を見せて笑い、
「ほな、失礼します。」
部屋の中にいる佳つ百合をチラと眺めて、若女中は部屋を出る時に、
「もう朝まで来ませんさかい、部屋の鍵、閉めてください。」
と注意した。レズニスルは、
「ジュ、コンプラン(わかりました)。」
と答えて、女中が出てからドアに鍵を掛けた。

部屋に戻ってきたレズニスルに佳つ百合は、
「旦那さん、この中にいらはるんですか?」
と真顔で聞くと、いらはる、ってなんなのかわからないけど、ああ、夫ね、
「夫は出て帰ってこないの。遅すぎるし、どうなったのか分からないけど、でも、これからの時間は鍵をかけないと不用心でしょ。彼が帰ってくれば、わかるわよ。」
「そうどすなあ。それなら、心配あらしませんね。」
レズニスルには、佳つ百合のその言葉もよくわからなかったが、佳つ百合の膨らんだ胸を分かるのに言語は不要だった。レズニスルは立っている佳つ百合に近づくと抱きしめた。佳つ百合は驚いて、
「あっ、なにされますのん。」
と声を出したが、その言葉もレズニスルには分からないし、無視して構わないものだから、慌てる佳つ百合の赤い唇に自分の薄型の唇を重ねた。それで佳つ百合は眼を閉じた。佳つ百合の薄緑の上着はレズニスルの白い上着と密着した。
レズニスルは舌を佳つ百合の唇の中に差し入れながら、佳つ百合の長い髪を右手でもてあそぶ。髪から、乳房、オマンコへとレズニスルの右手は動いた。マンコをいじられると佳つ百合は眉根を寄せた。レズニスルは右手で佳つ百合の膝の裏あたりを抱き上げ、左手で佳つ百合の肩を抱いて寝室の羽毛布団に持ち込んだ。ゆっくりと佳つ百合をフワフワとした感触の布団に寝かせると、彼女の服を脱がせていった。佳つ百合は抵抗せずに眼を閉じている。やがて、中背の彼女の白い裸体がレズニスルの眼に映った。

体験版・レズしたいっ

レズしたいっ!

 白花百合子は、もう二十二歳になる。福岡県福岡市内中央区にある不動産会社に勤めるOLだ。身長160センチ、体重60キロ。スリーサイズは、上から86>58>88という極め付きの体は洋服を着てもハッキリとそのふくらみが見えるものだ。顔はすこぶる美人で、博多美人というおもむきだ。という彼女だが、彼氏はいない。
彼がいない理由の一つは、職業によるものだろう。不動産会社は日曜も仕事がある。
 最近の世相では、女性で二十二歳で独身というのは別に珍しくもなくなっている。
だから、もう二十二歳という表現は当節不自然だが白花百合子としては普通の女性よりも結婚願望が強いので、彼女の気持ちとしては、もう、という気持ちなのだ。
彼がいないもう一つの理由として考えられるのは、彼女は女子中学、女子高と福岡市内にある私立の学校に通わされた事にあるだろう。
おまけに女子中、高と空手部に在籍していたので、これも男がいない理由かもしれない。つまり、白花百合子には隙がないということだ。
以前、二十歳の頃、通勤している地下鉄で朝、彼女は痴漢に会いかかった。彼女の豊満な尻に触ろうとした若者の手をハイヒールを履いた片足で蹴り上げて、その二十代の学生は手にひびが入る怪我を負った。激痛にしゃがみこむ、そのやせた男を見おろすと百合子は、
(わたしは、ちゃんと見てたんだからね。あんたの右手の動きを。)
と心の中で言い捨てた。
さすがにその件は、百合子も幾分気の毒に思えたので彼女は美容院で髪の毛を短くしてもらった。椅子に座ると、
「スポーツ刈っていうのかな、あれにしてください。」
「ええっ、男の子?のようにですか?」
「ええ。その方がいいかと思って。」
「わかりました。」
それで百合子の頭は男子のように、短髪になった。会社に行くと課長が驚いて、
「白花君。びっくりするな。でも、似合うよ。不動産会社勤めには、それでいいと思うよ。」
「ええ。変な男がいましたから。」
「ああ、客の中にはたまにそんなのもいるだろうね。その髪型だったら安全だろうな。」
百合子は詳しくは答えずに、
「そう思います。これでお部屋の案内も、もっと多くできますわ。」

百合子は男性経験は、なかったが処女ではなかった。百合子の処女を奪ったのは、彼女が通う空手道場の女師範、六月(むつき)さね子だった。それは百合子が十八の歳で、女子高の夏休みに夜、いつものようにその道場で稽古を終えた後に六月さね子は寄って来ると、
「女らしくなったわね。わたしが空手の秘儀を教えるのに、ちょうどいいな。」
と耳打ちした。六月は三十歳だ。空手歴も長いし、手には拳ダコがあり肩幅も広い。胸は小さく、しかし尻は大きかった。眼は細長く、鼻は高い。百合子のようにパッチリと開いて、二重まぶたの瞳とは正反対で六月さね子の眼は一重だ。さね子は、その空手道場の館長の六月武郎の一人娘なのだ。まだ、独身である。その時、道場のみんなは既にいなくなっていた。さね子は洋服に着替えると、
「その技を身につける前に、百合子が経験しなければ行けない事があるの。それは、シティホテルでね。」
「おす。わかりました。」
「わたし達、メスだからめす、って言ってもいいわよ。って冗談よ。行きましょうか。」
茶色の服を着た百合子を六月女師範は、促した。
その空手道場は福岡市南区井尻にある。百合子の両親は東区香椎の辺りに住んでいて、百合子も小学校卒業までは東区で育ったのだが、私立の女子中学に通うのは大変なので、その学校に近い駅の井尻のマンションに百合子は一人暮らしだった。その井尻の駅近くにある空手道場、練心館こそ百合子が中学入学と同時に通い始めた道場なのだ。百合子は中学でも空手部に入った。その練習が終わると練心館道場に通う。
おかげで高校三年の夏に百合子は、女子空手日本一になった。
(六月師範も、わたしに期待してるんだわ)百合子は、これから始まる師範の指導に心をときめかせた。
井尻にはホテルはないので、一つ北に行った大橋駅近くのシティホテルに二人は入った。六月女師範は片手に大きな黒いバッグを持っていた。部屋に入ると、そこはシングルでベッドは一つだ。フロントの三十代の男性は変な顔をしていたっけ。と百合子は思い出す。さね子は、
「泊らないし、これでいいのよ。さあ、裸になって。」
と指示する。ええっ?裸にいっ?百合子がそう思ってボンヤリしていると、目の前の女師範はスルスルと洋服から下着まですべて脱いで全裸になった。筋骨逞しいといっていいような体に、小さな胸と黒々とした足の付け根のアンダーヘアが百合子の眼に入った。百合子も急いで裸になる。高校生にしては発育した胸と尻が女師範の眼に入ると、
「百合子、いい体しているわね。これから貴女が習う秘儀は男に使うものだけど、その前にあなたがやらなければいけないことはね。」
師範は飛ぶより早く全裸の百合子、その頃は少し長めの髪の毛の百合子に近づくと彼女の肩を抱いてキスをした。初めて触れる女性のくちびるの甘みに百合子は、ぼーっとなった。そのまま、さね子は百合子の口を自分の舌で開けると十八の百合子の舌にくにょくにょと舌を絡めていく。さね子の左手は百合子の右胸を優しく揉み始めていた。(ああっ、師範はレズだったんだあっ・・)と揉みしだかれる胸からくる快感を感じながら百合子は思った。さね子は自分のアンダーヘアを百合子の同じ部分に当てると、腰を左右に振って擦りつけた。百合子は自分のその部分が濡れてくるのを感じた。さね子は舌を抜くとキスをしたまま、百合子を抱きかかえてベッドの上におろした。閉じたままの百合子の白い両足を、さね子は素早く大きく開かせた。その上にさね子は乗ると、又アンダーヘアを合わせた。今度はさね子の女性器が百合子のものに当たった。ふたつの陰唇が合わさると、さね子は激しく男性のように腰を振り始めた。ぐにょぐにょと割れ目の擦れる音がし始める。百合子の頭の中は透明になっていった。さね子は百合子の両方の乳首を一つずつ、口に含むと舌で愛撫する。百合子は自分の乳首が硬くなっていくのを感じた。次に、さね子の舌は百合子の首筋、耳を舐めまわす。百合子は自分の股間が、じっとりとするのを覚えた。さね子の腰の動きが早まりだした。さね子は、
「百合子、もうわたしイキそうだわ。ああっ、出る!!!」
さね子は、びゅっと出した潮を百合子の柔らかな淫唇にかけてグッタリとした。百合子は自分のアソコが師範の出した液体で濡れたのを感じた。百合子も何か、イクという感覚を覚えたような気がした。
さね子はすぐに立ち上がると、バッグを置いてあるサイドテーブルのところに行き、バッグの中から何かを取り出した。ベッドに白いふっくらとした足を大きく広げて寝ている姿勢から、百合子が見たものは天狗のお面を手に持つ女師範の姿だった。さね子はその天狗の高い鼻のお面から出ている紐で、自分の腰に巻きつけるとそれは師範が勃起したイチモツを現したようだった。その鼻は、さね子の腹部から四十五度の角度をもって上に跳ね上がっていた。(師範、まさかそれで・・・)百合子が思う間もなく、さね子はベッドに戻ると百合子の上に覆いかぶさって、天狗の長い太い鼻を百合子の若いおまんこの中に挿入していった。(ああんっ)百合子は、かすかな痛みと強い快感を挿入の瞬間に覚えた。さね子は天狗の鼻を根元まで百合子のかわいいマンコに入れ終わると最初はゆっくりと、やがて激しく腰を振り始めた。百合子は小さな声で、
「ああんっ。」
とかわいい悶え声を洩らした。さね子は腰を目まぐるしく動かしながら、百合子に顔をくっつけてくちびるを合わせた。天狗の鼻は硬いゴムのようなもので、できていた。さね子は律動を早めていくと、
「ううっ、又、イクわっ。」
そう叫ぶと、ぐったりとなった。天狗の面の中に潮を出したのだ。百合子もその時は、失神しそうな状態になっていた。
やがて身を起こすと、さね子は天狗の面を外して、
「これで百合子も女になったのよ。わたしを女にしたのは父。でも父が自分のものを娘のわたしに入れるわけはないわ。父は自分の体にわたしが今、あなたにしたように天狗のお面をつけてわたしに挿入したの。それは、わたしがやはり貴女と同じように十八の夏だったわ。」
ベッドに腰掛けて、遠い日を思い出すような眼をしながら女師範はそう語った。
(えええっ)と百合子が思うと、さね子は苦笑いして、
「でも父は変態じゃないのよ。わたしに空手の秘儀を教えるためだったの。そのためにわたしの女性器を打ち破ったのよ。それからわたしの修行はまた、始まったのね。」
さね子は又、バッグのところへ行き、天狗の面をしまうと又、中から何か取り出した。今度は黄色いバナナだった。まあ、赤いバナナがあるわけもないけれど。女師範は、バナナを立ったまま皮をむきベッドに戻って腰掛けた。百合子も起き上がってベッドに座った。立膝をして手を膝に置いている。
さね子は柔らかな感じで足を開くと、手に持ったむいたバナナを自分のマンコに入れていった。あ、と息を呑んで百合子が見ていると、さね子は、
「うむっ。」
と小さく声を出した。右手のバナナを上に上げると、そのバナナは半分に切れていた。半分は女師範のマンコの中に入っている。百合子が仰天すると、さね子は、
「これが秘儀、マンコ割りなのよ。最初はバナナなんかの柔らかいもので、練習するの。」
と落ち着いて説明した。
それから再び、さね子はバッグのところに戻り中からキュウリを取り出して百合子を見ると、
「見てて、これを割る。」
直立しているさね子は脚を広げると、右手でキュウリを自分のまんこの中に入れた。
「はっ!」
と気合をかけると、キュウリはペキンと折れて彼女はそれを右手で高く上げてみせる。
「これくらいできるようになれば、マンコ割りは完成半ばってところかな。」
「すごいですね、わたしも練習すればできるようになりますか。」
百合子が賛嘆の面持ちで聞くと、
「ええ、もちろんだわ。あとで男を相手に実演してみせるわね。大橋駅近辺にもナンパ野郎はいるから。」
「わたしも、ナンパ男を相手にするんですか。」
「いえ、あなたはまだいいわ。マンコ割りで男がどうなるか、見てみることね。」
「ええ、見たいです。」
「これは一つの秘儀だから、最終的にそういう状況になった時に使うものなの。指で男のちんこを掴めれば、わたしならね・・・。」
全裸のさね子は、バッグの中から財布を取り出すと百円玉を右手の親指と人差し指でつまんだ。
「エイヤーっ!」
すると百円玉は少し曲がってしまった。又しても唖然とする百合子だった。
(あれじゃ、男の子のものは・・・)
百合子は、まだ見た事のない男のちんこを想像していた。
さね子は百円玉を財布にしまいながら、父以外の初体験の相手を思い出していた。
それは六月さね子が二十歳の歳で、彼女が昼間はコンビニでアルバイトしていた時の店長だった。コンビニのアルバイトといっても接客をしていたわけではなく、さね子は裏で商品の仕分けや搬入などをしていた。その店長は四十過ぎの妻子持ちだったが、奥さんが三つ年上でセックスレスが続いていたようだ。その頃のさね子は、すでに巨尻となっていたのでコンビニの制服は尻のところが破れそうなほど膨らんでいた。黒の眼鏡をかけた店長は、いつもさね子のとなりで仕分けなどを一緒にした。その時に、さね子は自分の尻のあたりに視線を感じるのだったが、それはその店長が度の強い眼鏡でしゃぶるように眺めていたからだ。店長は三宅という名前だった。三宅雄三というのがフルネームだ。
最近、三宅雄三は新しく眼鏡を買った。それは六月さね子の尻をよく見るためである。
昼の十二時頃、客も店内は多くてレジも忙しいが裏で働くのも忙しくなる。その裏では店長とさね子の二人が商品の仕分けをしていたが、ついに店長の手が六月さね子の尻に触れた。さね子は、それを感じたけど何も言わなかった。三宅は彼女により近づいて、
「六月君、ホテルに行かないか。君は四時で終わりだろう。ぼくは外に出る用があると言えば、誰も何も言わないし。」
「いいですよ。」
さね子は、顔を赤らめた。三宅は体格もよく身長は百九十センチはあり、体重も百キロは超えていただろう。プロレスラーのような体なのだった。だから、強い事へ憧れを持つ六月さね子は三宅雄三の露骨な誘いにも抵抗しなかった。それに三宅を独身だと思っていたのだ。
その時、店のほうから若い女性店員の声がした。
「店長、レジをお願いします。」
三宅は慌しいレジを手伝いに行った。袋詰めをしながら三宅は、
「ただいま炭火たこ焼きが、十円引きとなっておりますよ。いかがですかー。」
と声を出したりしているのが、裏で働く六月さね子の耳にも入った。
その店は、井尻駅近辺のコンビニだった。四時になると客は少なくなり、六月さね子は店長の車に乗って竹下駅近くのラブホテルに入った。
三宅は部屋に入ると、
「おれは、これからまだ仕事があるから。早くしないとね。」
と話すと、さね子を抱いてキスをする。口を離すと、さね子は、
「結婚すれば、こんな事、毎日できますね。」
と三宅にもたれかかって口にすると、
「ぼくはもちろん結婚してるよ。でも、もう妻とはセックスもキスもしてないな。」
(なにいっ!)
というのが、さね子の心の中だったが顔には出さずに、
「それは、つまらない結婚生活ですね。」
「そうさ。だから君が必要だ。」
三宅雄三は、さね子の私服を脱がせようとしたが、
「あっ、わたし自分で脱ぎます。」
「それじゃ、ぼくも脱ぐよ。」
二人は、手早く全裸になった。三宅は、さね子を抱え上げて彼女の尻を揉むようにしながらベッドに降ろした。三宅の体は少し脂肪がついていた。正常位で三宅が、さね子に硬くなったちんこを挿入した。さね子は、特に何も感じなかった。思いはあるものに集中していった。三宅が腰を動かし始めた時、さね子は、
「秘儀、マンコ割り。」
と呟いた。上の三宅は、
「えっ?学割、かなんかの事?」
と聞き返したが、次の一瞬で、
「ああああーっ。痛いーっ!」
と狂ったように絶叫した。三宅のちんこは、さね子のまんこから滑り出たが、それはダラリとしていた。
立ち上がった六月さね子は、服を着ると、
「これでもう、奥さんと何もできないんじゃないかしら。」
と冷たく言うと、部屋を出て行った。さね子は、その辺が竹下である事を知っていたので、井尻の家に帰るのは難しくなかった。
それから、さね子はそのコンビニには行かなかった。噂では、その後の三宅雄三はコンビニではナヨナヨとした感じで仕事をしているという。中洲のゲイバーで、夜働いている三宅を見たという人もいた。
実際にあのラブホテルから、三宅は救急車で運び出されたのだった。さね子が出て行って、しばらくしても出てこないのを不審に思った若い男のホテルマンが部屋に見に行くと、三宅雄三は気絶していた。
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六月さね子は服を着ると、全裸の百合子に、
「わたしチョット、外へ出てナンパされてくる、というか連れてくるから待ってて。」
と告げてホテルの部屋を出て行った。
そのホテルから大橋駅西口までは、徒歩二分である。西口前の路上には、金髪の若い男性が一人立って通りかかる女性を物色していた。身長180センチの痩せ型。二十代前半だ。青いジーンズに赤いシャツ、靴はスポーツシューズを履いている。ジーンズのポケットに片手を入れて、その若者は六月さね子に近づいてきた。夜の九時頃だ。サーファータイプのその男は、
「ひまなら、お茶でもどうね。」
と福岡言葉丸出しだ。さね子は、
「いいわね。それよりホテルに行こうよ。もう部屋はとってあるのよ。」
若者は眼を輝かせた。その時、通りかかった若い女性が、
「わたしもホテルに行きたいな。」
と割り込んできた。引き締まった体の二十代後半の中背の女だ。サーファータイプは、
「いいねー。3Pできそうやね。」
と臆面もなく口に出すと、さね子も、
「いいよー。まずは、あんたたちのプレイを見たいな。」
中背の女は、
「絡んだらいいよ。その方が楽しいけん。」
とこれまた福岡言葉で答えた。
三人は、並んで百合子の待つホテルの部屋へ。さね子がまずドアノブを回して入ると、百合子はもう服を着ていた。サーファータイプは百合子を見て、
「こらあいい。4Pできるやない。」
さね子はニヤニヤして、
「まず、あんたたちのプレイを見たいのよ。」
中背の女は、自分でさっさと服を脱ぎ始めた。サーファータイプも、
「おれも脱ぐたい。」
中背とサーファータイプは、ほぼ同じに全裸になった。若い男は中背の女の裸体を見て、するするすると長めのチンコを天井に向けていった。中背の女は、男にすぐにしがみつくと眼を閉じて口を突き出す。男は屈んで女にキスすると、抱えてベッドに置いた。女は自分から四つん這いになり、尻を突き出す。男はその女の尻の間に見えている大きな割れ目に挿入していった。
「あはんっ。いいー、よかとよ。」
と女は短めの髪を振り乱して悶えた。百合子は、その女性の脱ぎ捨てた服の近くに何か手帳のようなものが落ちているのを見つけた。近づいて、手にとって見ると、それは警察手帳だった。中を開けると
巡査 島木園子
の文字の上に、今、ベッドの上でサーファー風の男に後ろから突きまくられている女性の顔が写真に写っている。百合子は、
「お楽しみ中、すみませんけど、島木さん警察手帳を落としてますよ。」
それを聞いたベッドの上の女は、
「今、いいところよ。服の上に置いといて・・・ああっ、いい。」
体をのけ反らせる。男は、
「あんた、警察官か。まあ、アフターファイブは自由だもんな。おれと、こうやるのも犯罪じゃないし。」
ズンズンズン、と男は島木の柔らかい尻を両手で揉みながら突きまくる。
「そうねっ、なにやってもいいのよ。あはん、ストレスたまって、ああん。この前、同僚の婦警と便所の中でレズしてしまったの。でも、あなたの棒がいいわああ。」
島木園子は、悶えながら涎を垂らした。男は、腰のスピードが速まってきた。両手で島木の小ぶりのおっぱいを揉みながら顔を島木の耳に近づけると、
「もう、出そうだ。中に出してもいいのかっ。」
と歯を食いしばって聞く。
「いいわあん、ああ、ピル飲んでるのよ。だから、大丈夫。」
「よし、いくぞー。島木っ。」
「園子って呼んでっ。」
「園子っ。いくいく、出るーっ。」
ドピュピュッ、と男は精子を放出した。
六月さね子は、感心したように、
「よかったよー。まだ婦警さんのアダルトビデオはないみたいだから。近くで見れて、よかったです。」
島木園子は、だらりとなった男のペニスを手にとってペロリと舐めると、
「ああ、おいしいなー。まだ、やりたいけど、あなたもしたいんでしょ。」
と、さね子に顔を向けて言う。さね子は、無言で服を脱ぎ始めた。すぐに全裸になると、
「わたし複数プレイは苦手なのよ。よかったら、そこにいる百合子とレズしたらどうですか。」
島木園子は立ち上がると、百合子に近づきキスをしようとしたが、
「男との余韻を楽しみたいから、ごめん。又、大橋駅近くでナンパされれば楽しめるから。わたしは失礼します。」
そう言うと婦警らしく服を着て、出て行った。サーファー男は、
「あいつのマンコ、締りがよかったなあ。」
と思い出すように語ると、さね子は悪戯っぽく、
「そうかあ。締まりのいいマンコがいいのね。じゃ、わたしの試してみる?」
さね子は裸身をベッドの上に置いて、足を大きく広げた。サーファー男は、さね子の濃い目のヘアを見るとすぐに勃起した。
「試すよー、いく。」
男は、さね子の両脚を高く上げて素早く巨大なソーセージを湖の中に沈めた。男は、
「いいなー。閉まり、いいよ。」
「秘儀、マンコ割り。」
と、さね子は小さく呟いた。その途端、塗炭の苦しみを顔に浮かべた男は、
「ああっ、折れるーっ。」
と絶叫すると、小さくなったソーセージをさね子の鋭利のようなマンコから抜き出した。そのまま、男は気絶していた。男のシンボルは、根元から折れたようになって垂れ下がっていた。さね子は立ち上がって、男を見下ろすと、
「これでも手加減してるんだから。有難く思いなさい。」
と宣言して、百合子の方を向くと、
「百合子、出るわよ。」
「服は着ないのですか。」
「それは、着るわよ。」
素早い動きで六月さね子は、洋服を身につけて、
「行くわよ。この男は、あの女にだけイッタけどさ。」
あはは、とさね子は笑った。ホテルを二人が出ると、大橋駅西口近くであの婦警、島木園子がナンパされてベンツに乗り込むのが二人の目に鮮やかに映った。